生き物の習性と人間を比較してみる超ショート短編集

働く蟻と働かない蟻

蟻1「知ってる？巨人共が働いている会社の中でも、ブラックとか言われてる所は殆ど全ての人員がさ、常に働き続けてるんだってさ。」

蟻2「本当か？私達と同じ黒色とは思えないな。我ら蟻は踏み潰されたり、負傷したら女王様が即座に人員を補充してくれるのだが、人間の場合は誰が仕事を引き継ぐんだ？」

蟻1「さぁね～、奴等は滅多なことでは死なないし、常に働いてても大丈夫なんじゃない？」　

蟻2「ふむ...死んだら奴等に産まれ変われば楽に生きられるなんて考えていたが、今の話を聞いたら止めておいた方がよさそうだな...。」

蟻1「いくら寿命が長くても、ずっと働き続けなければいけないなんて、ちょっと嫌よね。」

蟻2「全くだ！我らは命短し言えど、女王様にこの身を捧げるのが至上の喜び！偉大で大きくもありながら可憐なそのお姿はまるで花壇に咲くチューリッp」

蟻1「おっ、そろそろ始業時間じゃない？思慮深くもお美しい女王様の為に働くとしましょー！」




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人間A「お前、知ってるか？蟻って常に誰かサボってるらしいぞ。」

人間B「マジかよ～www女王様の人望なさ過ぎじゃね？この場合は蟻望か？」


部長「お前ら！今日Cから風邪で休むって電話来たから残業な！」

人間A「うわマジかよ...。」

人間B「こういう時、予備の人員欲しくなるよなぁ...うちの会社にもサボってる蟻いないかな？」



～完～