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第12章 ブス姉が幸せになる為に(ブス姉vs元家族)
11
「え?誰が誰を悲しませているのですって?私全く分かりませんの。教えてくださらない?マリヴェル公爵令嬢リーナカレンデュナ様?」
リーナの言葉に、思いの外低く冷たい声色でそう言った私。
マリヴェル公爵家に居た頃では見せた事の無い私のその様子にたじろぐリーナだったけど、容赦なく私は次の言葉をまるで鋭く光る冷たいナイフの様に投げつけたの。
「それに私の底意地が悪いですって?何故貴女にその様な事を言われるのか皆目見当もつきませんわ。だって私。まだマリヴェル公爵家に籍を置いておりました頃、公爵閣下を初めとした皆様方に理不尽な事を押し付けられたり言われたりした覚えはありますけれども、それに対して報復なんて無意味な事をした覚えもありませんのよ。それなのに何故私の底意地が悪くなるのでしょう。」
と小首をかしげてそう問えば、リーナはグヌヌと唸って下唇を噛んだまま何も言わなくなったの。
そのタイミングを逃さなかったオースティンお義父様が、
「どうやら令嬢の"確認”とやらは済んだ様だな?ならば我が娘アンジェリータと私の甥であるアイザックスとの婚約式を進めて参ろう。司祭殿、宜しく頼む。」
と壇上奥におられる司祭様にお顔を向けそう仰った途端
「お、お待下さい!」
とそれを遮る声がしたの。
「おや?まだ我等の婚約式に納得いかない方がおられる様だな。この際、ランドルフ家並びにウィンザード家の親族ならまだしも、部外者の貴公達には黙っていて貰いたいのだがな。」
と仰ってギロリと声の主を睨みつけるオースティンお義父様。そしてそのままこう続けたの。
「愛し合う若い二人の門出を祝えないというのなら、如何に客人と言えども容赦せぬぞ!そもそも貴公達は、この場に呼ばれている来ているものではなく、偶々ウィンザードの屋敷におられたから同席して貰っただけの事。この婚約式が気に入らないのであれば、即刻退席して貰いたい!」
オースティンお義父様の怒りに満ちた言葉にたじろぐ、"待った”をかけた声の主は縮み上がっていたわ。
「そ、そんな……ただ私はむ、娘に…我が子と話をしたくて……」
と言い淀むのは勿論、先程オースティンお義父様の言葉に待ったをかけたマリヴェル公爵閣下だったの。
「娘とな?あぁ。そこで騎士達に捕らえられているご令嬢の事か。騎士よ。その愚者を親御殿の席へお連れしろ。」
「「はい!」」
オースティンお義父様の命に従って、槍でリーナの行く手を遮っていた騎士二人は槍を外し、両横からリーナの腕と肩掴んでいた騎士達がそのままの状態で、リーナを両親の元に連れていこうとしたその時!
「アンジェーヌ!!」
私の元の名前を叫ぶ様に呼ぶ超えが聞こえたかと思うと、もの凄く速い速度で壇上に向かって走ってくる人が見えたの。
「お、お母様?」
「リンディ!!」
リーナとマリヴェル公爵の驚く声が聞こえたのと同時に、私の身体はびっくりするほど強い力で抱き締められたのよ。
リーナの言葉に、思いの外低く冷たい声色でそう言った私。
マリヴェル公爵家に居た頃では見せた事の無い私のその様子にたじろぐリーナだったけど、容赦なく私は次の言葉をまるで鋭く光る冷たいナイフの様に投げつけたの。
「それに私の底意地が悪いですって?何故貴女にその様な事を言われるのか皆目見当もつきませんわ。だって私。まだマリヴェル公爵家に籍を置いておりました頃、公爵閣下を初めとした皆様方に理不尽な事を押し付けられたり言われたりした覚えはありますけれども、それに対して報復なんて無意味な事をした覚えもありませんのよ。それなのに何故私の底意地が悪くなるのでしょう。」
と小首をかしげてそう問えば、リーナはグヌヌと唸って下唇を噛んだまま何も言わなくなったの。
そのタイミングを逃さなかったオースティンお義父様が、
「どうやら令嬢の"確認”とやらは済んだ様だな?ならば我が娘アンジェリータと私の甥であるアイザックスとの婚約式を進めて参ろう。司祭殿、宜しく頼む。」
と壇上奥におられる司祭様にお顔を向けそう仰った途端
「お、お待下さい!」
とそれを遮る声がしたの。
「おや?まだ我等の婚約式に納得いかない方がおられる様だな。この際、ランドルフ家並びにウィンザード家の親族ならまだしも、部外者の貴公達には黙っていて貰いたいのだがな。」
と仰ってギロリと声の主を睨みつけるオースティンお義父様。そしてそのままこう続けたの。
「愛し合う若い二人の門出を祝えないというのなら、如何に客人と言えども容赦せぬぞ!そもそも貴公達は、この場に呼ばれている来ているものではなく、偶々ウィンザードの屋敷におられたから同席して貰っただけの事。この婚約式が気に入らないのであれば、即刻退席して貰いたい!」
オースティンお義父様の怒りに満ちた言葉にたじろぐ、"待った”をかけた声の主は縮み上がっていたわ。
「そ、そんな……ただ私はむ、娘に…我が子と話をしたくて……」
と言い淀むのは勿論、先程オースティンお義父様の言葉に待ったをかけたマリヴェル公爵閣下だったの。
「娘とな?あぁ。そこで騎士達に捕らえられているご令嬢の事か。騎士よ。その愚者を親御殿の席へお連れしろ。」
「「はい!」」
オースティンお義父様の命に従って、槍でリーナの行く手を遮っていた騎士二人は槍を外し、両横からリーナの腕と肩掴んでいた騎士達がそのままの状態で、リーナを両親の元に連れていこうとしたその時!
「アンジェーヌ!!」
私の元の名前を叫ぶ様に呼ぶ超えが聞こえたかと思うと、もの凄く速い速度で壇上に向かって走ってくる人が見えたの。
「お、お母様?」
「リンディ!!」
リーナとマリヴェル公爵の驚く声が聞こえたのと同時に、私の身体はびっくりするほど強い力で抱き締められたのよ。
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