妹よりブスな姉の幸せ

Saeko

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第14章 ブス姉の幸せ

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あーそうだわ。大広間から退室していったリーナにザック様が質問があるからと仰って、彼女たちがいる部屋へ訪ねて行かれた事があったのね。そして、「こんなやり取りをしたよ」と後日教えて下さった事をお話しするわ。

それは……

「そういえば、マリヴェル公爵令嬢は、この邸に入られて最初の部屋に移動されてる時、『これなら何とかなるわね』と仰ったそうでしたが、何がどうなると思われたのですか?」
と聞うたそうなの。そしたらリーナは
「あまりにもお姉様を連れ戻したいとお父様もお母様も仰るから、だったら私が代わりにウィンザード伯爵領辺境の地に残ったとしても、このお屋敷ならタウンハウスの公爵家の様に暮らしていけるわね、という意味でしたの。」
「だけれど、思ったよりジェーン…あぁ、ランドルフ公爵令嬢アンジェリータ様が幸せそうに微笑んでいたのを見たら、悔しくなったのかい?」
「はい、仰るとおりです。」
「ではもし、貴女が此方に残ったとして、ご婚約者のハワード殿下との事はどうするおつもりだったのですか?」
「その件ですが…、本当のことを申し上げますと、リーナはハワード様の事をそんなにお慕いしているわけではないのです。」
と、リーナはザック様にそう答えたそうなの。それには流石の殿下も
「え?リーナ…。そ、そ、それはどういう意味なのだ?」
と酷く動揺なさったそうよ。
これにはマリヴェル公爵夫人もたいそう動揺しつつも
「何を言っているの?リーナ。殿下と婚約出来たことをあれだけ喜んでいたではないの。どうしてそんな事を……。ちゃんと説明して頂戴」
とリーナに説明を求めたそうなのね。するとリーナは、
「お姉様が屋敷にいらっゃる時は、ハワード様がお姉様ではなくリーナに会いに来られる事が嬉しくて、それをお姉様に見せつけたり、ハワード様から贈られた物をお姉様に見せびらかしたりする事が出来たからとても愉快だったのだけれど。お姉様見せつけたい相手がいらっゃらなくなったらそれも出来なくなり…そうしたら途端にハワード様への想いも冷めてしまいましたの。」
と、さも申し訳なさそうにそう言っていたらしいのだけれど、次のザック様の言葉に一気に顔色を悪くしたそうなの。
それは……
「では何故貴女は、手配書・・・なるものを作ってアンジェリータ様を探させようとされたのです?」
「え?手配書、ですって?なんですのそれは!あなたはご存知?」
とマリヴェル公爵閣下にそう尋ねられたマリヴェル公爵夫人の言葉に
「あ、あぁ。此方に来る前に発覚した事だったが、偶然知り得たのだ。それを知った時は直ぐにリーナを叱り飛ばし、少しの間だったが自室から出ないよう罰も与えた。」
と仰った閣下に、
「ご息女が何故この様な事をなさったのか、理由を聞かれましたか?」
とザック様から問われ、
「そう言えば未だだったな…。リーナよ、何故そのような事をしたのだね?」
とリーナにその理由を聞くと、その答えにマリヴェル公爵ご夫妻は驚愕なさったんですって。

それはどんな答えかと言うと…
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