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第三章 学園生活
閑話 百合香の友達
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濱田 菜々子side
私の名前は濱田 菜々子。お父様の濱田 創一はお爺様濱田 慎太郎が始めた銀行のあとを継ぎ、関東近郊に十数支店を持つ金融機関の社長をしているわ。
お母様は濱田 薫子。元はお父様の秘書をされてたんだけど、お父様と結婚されたのを機に専業主婦になったの。
それから、私の最愛のお兄様 濱田 流星。私より5歳年上の23歳。小さい頃の夢は【特撮ヒーロー】だったお兄様は、初等部に進級した頃から空手を習い始め、高等部の時は空手部に所属していた有段者。私がまだ初等部高学年だった頃、暴漢に襲われそうになった私を背中に隠し庇った状態で暴漢を倒し、警察に引き渡したお兄様は、未だに私のヒーローなの。そんなお兄様も、お父様のあとを継ぐべく、今は銀行勤めのサラリーマンをしているの。身分を隠す為にお兄様はお母様の旧姓 佐伯を名乗ってるんだって。
私も将来社長になるお兄様の右腕になる為に、大学部では経済学部へ進み、秘書検定も受けるの。
あ!そうそう。私の親友百合香のこれからについて、お兄様達にお話しとかないとだった。
百合香は白金を捨てるんだから、sirogane.coから融資の打診とか来ても一切断って貰わないとだからね。
私の大親友百合香には、絶対幸せになって貰うの。麗羅おば様の分まで、絶対にね!!
濱田 菜々子side~終
――✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
連城 駿斗side
俺は連城 駿斗。父は弁護士の連城 宏樹、母は元探偵、今はりり(白金 百合香)の父親 白金 貴生氏の会社で、遠藤 寿美子と名乗り潜入調査をしている連城 亜由美だ。
俺は都内の某進学高に通っていたが、りりをアノ人達から守る為、高等部1年の途中から編入したんだ。
りりと初めて出会ったのは、りりの母親 麗羅さんの葬儀の後だった。地味な見た目とは違い、俺と同い年とは思えないくらいしっかりしていた。
その後何度か事務所で会った事があるんだが、ある日のりりはいつもと違っていたから、俺は吃驚して思わず椅子から転げ落ちてしまった程だった。
いつもは長めの黒髪で長い前髪、黒縁メガネをかけ、鼻と頬にはソバカスが沢山ある女の子だったのに、その日は綺麗な金髪で澄んだブルーの瞳、ソバカスなんて何処にも見当たらない整った顔立ちをしていた。
あとで母さんに聞いたら、
「りりちゃんはね。小さい頃、よく誘拐されかけたの。アノ見た目でしょ?お人形さんみたいに可愛いんだもの、誘拐したくもなるわよね?でもそのせいで実の父親 白金 貴生氏から言葉のDVを受けてるの。言葉だけじゃない。育児放棄 ネグレクトもね。あの地味子仕様は私の親友 麗羅…あ!麗羅っていうのはりりちゃんのママの事ね。その麗羅の義理のお姉さんに頼んで、地味子ちゃんの変装グッズ作って貰ったんだって。」
「じゃ金髪の方が本物なんだ?」
「そうよ駿斗。此処に来る時変装を解いてくる来るのはね?敵であるりりちゃんのお父さんの目を欺く為なのよ。」
「ふぅん……」
その後俺は、母さんからりりの事を色々聞かされた。
思えばあの時から、俺はりりに心を奪われたんだな。
りり……俺が絶対守るから!だから、俺が帰国するまで待っててくれ。
連城 駿斗side~終
私の名前は濱田 菜々子。お父様の濱田 創一はお爺様濱田 慎太郎が始めた銀行のあとを継ぎ、関東近郊に十数支店を持つ金融機関の社長をしているわ。
お母様は濱田 薫子。元はお父様の秘書をされてたんだけど、お父様と結婚されたのを機に専業主婦になったの。
それから、私の最愛のお兄様 濱田 流星。私より5歳年上の23歳。小さい頃の夢は【特撮ヒーロー】だったお兄様は、初等部に進級した頃から空手を習い始め、高等部の時は空手部に所属していた有段者。私がまだ初等部高学年だった頃、暴漢に襲われそうになった私を背中に隠し庇った状態で暴漢を倒し、警察に引き渡したお兄様は、未だに私のヒーローなの。そんなお兄様も、お父様のあとを継ぐべく、今は銀行勤めのサラリーマンをしているの。身分を隠す為にお兄様はお母様の旧姓 佐伯を名乗ってるんだって。
私も将来社長になるお兄様の右腕になる為に、大学部では経済学部へ進み、秘書検定も受けるの。
あ!そうそう。私の親友百合香のこれからについて、お兄様達にお話しとかないとだった。
百合香は白金を捨てるんだから、sirogane.coから融資の打診とか来ても一切断って貰わないとだからね。
私の大親友百合香には、絶対幸せになって貰うの。麗羅おば様の分まで、絶対にね!!
濱田 菜々子side~終
――✽+†+✽――✽+†+✽――✽+†+✽――
連城 駿斗side
俺は連城 駿斗。父は弁護士の連城 宏樹、母は元探偵、今はりり(白金 百合香)の父親 白金 貴生氏の会社で、遠藤 寿美子と名乗り潜入調査をしている連城 亜由美だ。
俺は都内の某進学高に通っていたが、りりをアノ人達から守る為、高等部1年の途中から編入したんだ。
りりと初めて出会ったのは、りりの母親 麗羅さんの葬儀の後だった。地味な見た目とは違い、俺と同い年とは思えないくらいしっかりしていた。
その後何度か事務所で会った事があるんだが、ある日のりりはいつもと違っていたから、俺は吃驚して思わず椅子から転げ落ちてしまった程だった。
いつもは長めの黒髪で長い前髪、黒縁メガネをかけ、鼻と頬にはソバカスが沢山ある女の子だったのに、その日は綺麗な金髪で澄んだブルーの瞳、ソバカスなんて何処にも見当たらない整った顔立ちをしていた。
あとで母さんに聞いたら、
「りりちゃんはね。小さい頃、よく誘拐されかけたの。アノ見た目でしょ?お人形さんみたいに可愛いんだもの、誘拐したくもなるわよね?でもそのせいで実の父親 白金 貴生氏から言葉のDVを受けてるの。言葉だけじゃない。育児放棄 ネグレクトもね。あの地味子仕様は私の親友 麗羅…あ!麗羅っていうのはりりちゃんのママの事ね。その麗羅の義理のお姉さんに頼んで、地味子ちゃんの変装グッズ作って貰ったんだって。」
「じゃ金髪の方が本物なんだ?」
「そうよ駿斗。此処に来る時変装を解いてくる来るのはね?敵であるりりちゃんのお父さんの目を欺く為なのよ。」
「ふぅん……」
その後俺は、母さんからりりの事を色々聞かされた。
思えばあの時から、俺はりりに心を奪われたんだな。
りり……俺が絶対守るから!だから、俺が帰国するまで待っててくれ。
連城 駿斗side~終
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