は?勝手に召喚しといてそれですか?

Saeko

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第2章 マコ巫女になる

閑話 聖女チカ

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私の名前は森末 千佳もりすえ ちか14歳。体が弱くて、子供の頃から入退院を繰り返している。
普通の学校は行けないから、勉強は病院の学校か、通信教育。
そんな私の楽しみはゲームだった。

「ママ、見て?王子様の好感度、こんなにゲット出来たよ。」

「そう。良かったわね。聖女様、頑張ってるのね。」

ゲーム内の私は、光の聖女として王子様と魔物を倒して、今まさに婚約しようとしていた。

「王子様から好感度アップのドレスもらったの。見てママ、綺麗だよね。」

「えぇ綺麗ね。王子様と結婚出来たらいいわね。」

私はママの声を聞きながら、画面に映るイベント終了後に貰えるスチルに見入っていた。

今度生まれ変わったら、絶対絶対ゲームの世界に転生するの。
王子様を攻略して、いつまでも幸せに暮らすの。
それが私の夢なんだ。

■+-+-++-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■

くっ!苦しい
はぁ…はぁ…

息が出来ない
胸が痛い
パパ…ママ… 苦しいよ……痛いよ……

遠くでパパとママが泣いてる声がする
本当は
悲しまないで。私、治らないって知ってたよ。死んでもずっと傍にいるから。だから泣かないで。
て言ってあげたい。でも苦しくて声が出ないの。

私は最後の力を振り絞ってパパとママがいると思う方に手を伸ばした。
ギュッと握ってくれるのはパパとママだと思う。私は一生懸命声を絞り出す。

「パパ……ママ……。今…ま…で……、ありが…と。わ…たしは…パパ…と……ママの
……こ、子供に、う、まれて……しあ、わせ」

だったよ
と言う言葉を伝える前に、私は力尽き14年間の人生を終えた。

「千佳ーーーーーーーー!!」
「いやーーーーーーーー!!」
パパとママの絶叫する声が聞こえたけど、答えられなかった。
ごめんね、パパ。
ごめんね、ママ。
バイバイ

■+-+-++-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+-+■

気が付くと私は、真っ白い世界に居た。

『千佳よ。私は女神です。』

え?女神様?

『そうです。女神です。貴女は生前王子と結婚したいと言ってましたね。』

は、はい。

『ではその願い、叶えてあげましょう。』

え?ゲームの中に行けるの?

『そうです。貴女は一生懸命生きた。どんなに苦しくても、いつも笑って。自分より小さな子の面倒もよく見ていた。』

私、もし病気が治ったら、看護師さんか保母さんになりたかったんだよね。
治らないって知ってたから、誰にも言ってなかったけど。

『現世では叶えられなかった夢を、転生先で叶えてみなさい。伝説の光の聖女として、頑張るのです。』

王子様と結婚出来ますか?

『貴女が頑張れば、必ずや叶うでしょう。』

はい!女神様。私頑張ります。

『宜しい。では、聖女チカ。健闘を祈ります。』

はい!女神様。有難うございます!

私は光の玉に包まれ、次に目が覚めた時……そこは見知らぬ部屋のベッドの上だった。
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