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溢れる想い
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身分違いの恋でした。
貴方は王子
私は男爵令嬢
王子様との出会いは、学園で行われる年に一度のダンスパーティの時
私が一年、王子様は二年生でした。
飲み物を貰おうとしても、侍従の人になかなか声をかけられなかった私に、王子様は優しく話しかけて下さいました。
私は、王子様の綺麗なお顔に一目惚れをしてしまいました。
それからというもの
毎日毎日お手紙をしたため、王子様のお付きの方にお願いをして、王子様に私の気持ちが届く事を願っていました。
何通かの私からのお手紙に、王子様は初めてお返事を下さいました。
『いつも気持ちの篭った手紙をありがとう。』
たったそれだけでしたが、とても嬉しかったのです。
もっともっと私を知って頂きたくて
私の気持ちを分かって頂きたくて
当日あった些細な事や
学園内で貴方を見かけた事
噂話を聞いた事
色んな事を書いては、毎日お送り致しました。
『頑張っておられる貴女は素敵だと思います。』
『私を好きだと仰って下さっている事、とても嬉しく思います。』
いつも短い文でのお返事でしたが、王子様の私に対する気持ちが溢れる文に、心が通じあっている事を感じました。
そんなやり取りをしていたある日
私の事を好いて下さる方が現れ
私は婚約させられそうになりました。
でも……私はどうしてもその婚約者が好きになれず、その事を王子様へのお手紙にしたためました。
王子様からお返事が返ってきた時は、天にも昇る気持ちでしたが、
『私にも婚約者がおります。彼女とは政略結婚ですが、お互い信頼し尊重し合っている間柄です。彼女とならこの国を二人で盛り上げていける。そういう存在なのです。貴女もきっとその方と何度かお会いしてお話をなされば、きっと信頼関係を結べると思いますよ。』
と書かれた文を拝読した瞬間
私は奈落の底に落とされた様な気持ちになりました。
酷いです 王子様
私を好きだと仰って下さったではありませんか?
そのお言葉は嘘だったのですか?
私がこんなに毎日【大好き】をお伝えしているのに、何故そのような酷い仕打ちをなさるのですか?
悲しくて寂しくて
私の心はどんどん小さくなっていくようでした。
私自身が今にも消えて無くなりそうです。
私はまた王子様に苦しい胸の内を打ち明けたくて、手紙にしたためました。
翌日学園で、王子様の側近の方にその手紙をお渡ししようとしたのですが、横から出てこられた王子様のご婚約者と仰る方からお叱りを受けてしまいました。
人の婚約者 しかも王族に恋文を送る等、男爵令嬢の分際で失礼極まりないない。
ましてや自身にも婚約者がいるというのにどういう見解なのかしら?
人の婚約者に懸想を抱く等、一体どんな教育を受けたのでしょう。と
男爵令嬢の私
ご婚約者は公爵令嬢
王子様に釣り合うのは私ではない
王子様の隣に立てるのは私ではない
私は恥ずかしさのあまりその場から逃げ出してしまいました。
邸に帰り自室に閉じこもると、私はずっとベッドに伏せって泣いていました。
貴方は王子
私は男爵令嬢
王子様との出会いは、学園で行われる年に一度のダンスパーティの時
私が一年、王子様は二年生でした。
飲み物を貰おうとしても、侍従の人になかなか声をかけられなかった私に、王子様は優しく話しかけて下さいました。
私は、王子様の綺麗なお顔に一目惚れをしてしまいました。
それからというもの
毎日毎日お手紙をしたため、王子様のお付きの方にお願いをして、王子様に私の気持ちが届く事を願っていました。
何通かの私からのお手紙に、王子様は初めてお返事を下さいました。
『いつも気持ちの篭った手紙をありがとう。』
たったそれだけでしたが、とても嬉しかったのです。
もっともっと私を知って頂きたくて
私の気持ちを分かって頂きたくて
当日あった些細な事や
学園内で貴方を見かけた事
噂話を聞いた事
色んな事を書いては、毎日お送り致しました。
『頑張っておられる貴女は素敵だと思います。』
『私を好きだと仰って下さっている事、とても嬉しく思います。』
いつも短い文でのお返事でしたが、王子様の私に対する気持ちが溢れる文に、心が通じあっている事を感じました。
そんなやり取りをしていたある日
私の事を好いて下さる方が現れ
私は婚約させられそうになりました。
でも……私はどうしてもその婚約者が好きになれず、その事を王子様へのお手紙にしたためました。
王子様からお返事が返ってきた時は、天にも昇る気持ちでしたが、
『私にも婚約者がおります。彼女とは政略結婚ですが、お互い信頼し尊重し合っている間柄です。彼女とならこの国を二人で盛り上げていける。そういう存在なのです。貴女もきっとその方と何度かお会いしてお話をなされば、きっと信頼関係を結べると思いますよ。』
と書かれた文を拝読した瞬間
私は奈落の底に落とされた様な気持ちになりました。
酷いです 王子様
私を好きだと仰って下さったではありませんか?
そのお言葉は嘘だったのですか?
私がこんなに毎日【大好き】をお伝えしているのに、何故そのような酷い仕打ちをなさるのですか?
悲しくて寂しくて
私の心はどんどん小さくなっていくようでした。
私自身が今にも消えて無くなりそうです。
私はまた王子様に苦しい胸の内を打ち明けたくて、手紙にしたためました。
翌日学園で、王子様の側近の方にその手紙をお渡ししようとしたのですが、横から出てこられた王子様のご婚約者と仰る方からお叱りを受けてしまいました。
人の婚約者 しかも王族に恋文を送る等、男爵令嬢の分際で失礼極まりないない。
ましてや自身にも婚約者がいるというのにどういう見解なのかしら?
人の婚約者に懸想を抱く等、一体どんな教育を受けたのでしょう。と
男爵令嬢の私
ご婚約者は公爵令嬢
王子様に釣り合うのは私ではない
王子様の隣に立てるのは私ではない
私は恥ずかしさのあまりその場から逃げ出してしまいました。
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