91 / 169
第三章 砂漠の魔女編
11.鼻が良いのは端から知っている
しおりを挟む
砂漠に現れた本来生息しない魔物を前に、オームギは絶句していた。
今までエルフの亡霊としか出会わなかったはずの地に、似つかわしくない獣達の姿。シキは驚きながらも戦闘態勢へと移行し、そのまま賢人に知識を求める。
「オームギ!! こいつらはなんだ!?」
「ディビアード……別名、熱帯の狡猾者。死肉を食らうハイエナから生じた魔物、と言えば察しが付くかしら」
「熱帯……? ならば、遭遇しても不思議ではないはず……」
「言ったでしょう? 死肉を食らうって。この砂漠には、生き物なんてヘビやサソリぐらいしか住んでいないの。だから本来、砂漠近くまでは来ても、こんな不毛の地へ足を踏み入れる事なんてない」
「だったら、あのオアシスの存在に気づかれたのではないでしょうか!?」
「そんな事分かっているわよ! だから今まで気づかれないように対策していた。貴方達が現れたからにしても、気づかれるまで早すぎる……!」
オアシスを形成するにあたり、辺りの地形や生態系は全て理解しているはずだった。だからこそ、オアシスを隠す術を突破されてから魔物が現れるまでが異様に早く感じたのだ。
それだけでなく、他者から隠れるエルフ型の魔物の狩り中に、死肉を探す魔物が現れたという現象。双方の性質は矛盾しており、本来巡り合うはずはなかった。故にディビアード達は砂漠に立ち入らなかった。
納得のいかない事態に頭を抱えるオームギ。そんな彼女に対し、シキは目の前の事態を伝え確認を取る。
「どちらにしろ、死肉がないなら用意するというのがあちらの考えのようだ! どう対処する、オームギ!!」
「……どうもこうも、コアが見つかっていない以上、やる事は一つよ。散りなさい。集団狩り!!」
オームギは大鎌の刃の先を地面に当てる。そのまま刃先を擦らせすくい上げるように空へ振ると、斬撃が一匹の魔物に直撃した。
「グルゥゥゥ…………!!」
四足歩行の魔物は斬撃に飛ばされ宙を舞い息絶える。だが、それだけでは終わらなかった。
シキやオームギ達を囲っていたディビアード全ての個体が、斬撃を受けた一匹と同じように四方八方へ吹き飛んでいたのだ。
「なにが……起きた?」
戦闘態勢を取ったまま、シキは目の前で息絶える魔物達を見て、何が起きたのか理解出来なかった。
「全体攻撃ってところかな。同じ種族、武装、そして同じ敵意を向けた者のエーテルへ同調させて、全く同じ現象を起こさせる。ようするに、集団で襲い掛かったら負けって事よ。ま、単独で来ても勝ち目はないけどね」
力強く斬撃を放った勢いで、オームギの足は大地から離れ身体は少し浮いていた。風に吹き飛ばされそうになるとんがり帽子を片手で押さえ、白の魔女はゆっくりと着地する。
「さて、今日はこの辺りにしましょうか。悪いけど貴方達、そこの魔物を運ぶの手伝ってくれる?」
「運ぶってどこに」
「オアシスに決まってるでしょ。他にどこがあるの」
「運んでどうする気だ? 調べるのか?」
「そ。一匹は調査用に。ついでに魔物避けでも作りましょうか。同族の臭いがあると、共食いを恐れて近づかないのよ」
「一匹……? では他の個体はどうするのです……?」
「もちろん、食べるに決まってるじゃない」
げっっっ。と、シキとエリーゼは怪訝な表情をする。今の今まで襲い掛かって来ていた魔物を、この賢人は食べると言い出したのだ。
久しぶりの肉だのなんだのと一人盛り上がっている賢人を横目に、シキとエリーゼはひそひそと話し始める。
(おいエリーゼ。エルフの食文化はどうなっている!? あんな腐臭のキツい魔物を食らうなどと言い出したぞ!!)
(確かに、一部の魔物は食す事が出来ます。しかし、死肉を漁る魔物の肉は流石に食べない……はず)
苦い顔で何やらこそこそする二人を見て、オームギは不思議そうな様子で割って入った。
「なになになーにを相談しているのかな? まさかすぐコアが見つかるとか、思っちゃってた訳?」
「いやそこではない……。他の個体はどうするか、念のためもう一度言ってくれないか?」
「え? だから食べるのよ。全部。ここらじゃ中々お肉は手に入らないの。オアシスでも家畜は飼ってないし、お肉を食べるのは何ヶ月振りかしら? ひょっとしたら数年食べてないかもね。あぁ、想像したらよだれが……」
じゅるりと口元を拭うオームギを見て、聞き間違いではないと言い聞かせられたシキ達。思わず後退りをしてしまうシキの腕を、がっちりと掴んで離さない存在が一人。
「…………」
「ネオン……! 貴様……!!」
「…………!」
「ええい! あんなもの食えるものか!! 腹を壊しても知らんぞッ!!」
「…………!!」
「貴方達二人して何してる訳……? 早く手伝わないと砂漠で野晒しにするわよー」
傍から見ればじゃれている二人を横目に、オームギはひょいひょいと魔物を二匹担ぎ上げる。
「食べるかどうかは置いておいて、ひとまずは従った方が良さそうです。どちらにしろ私達に拒否権なんてないでしょうし……」
「…………!」
「分かった、分かったから離せネオン! そうだ、食べるか否かは私達が決めれば良いのだ。食いたい奴だけ食えばいい。あんなもの、私がわざわざ好き好んで食べなくとも奴には関係ないのだからな」
口では何とでも言うが、ネオンの腕は未だにシキを掴んで離さない。砂漠の暑さだとか踏ん張りが効かない砂上の柔らかさだとかを一切無視して、ネオンは一歩一歩と大柄なシキを引っ張って魔物の亡骸へと誘導する。
それだけ力が有り余っているのならお前が運べと言いた気なシキであったが、ついにネオンに力負けしたシキはエリーゼと共に残りの魔物をオアシスへと泣く泣く運ぶのであった。
今までエルフの亡霊としか出会わなかったはずの地に、似つかわしくない獣達の姿。シキは驚きながらも戦闘態勢へと移行し、そのまま賢人に知識を求める。
「オームギ!! こいつらはなんだ!?」
「ディビアード……別名、熱帯の狡猾者。死肉を食らうハイエナから生じた魔物、と言えば察しが付くかしら」
「熱帯……? ならば、遭遇しても不思議ではないはず……」
「言ったでしょう? 死肉を食らうって。この砂漠には、生き物なんてヘビやサソリぐらいしか住んでいないの。だから本来、砂漠近くまでは来ても、こんな不毛の地へ足を踏み入れる事なんてない」
「だったら、あのオアシスの存在に気づかれたのではないでしょうか!?」
「そんな事分かっているわよ! だから今まで気づかれないように対策していた。貴方達が現れたからにしても、気づかれるまで早すぎる……!」
オアシスを形成するにあたり、辺りの地形や生態系は全て理解しているはずだった。だからこそ、オアシスを隠す術を突破されてから魔物が現れるまでが異様に早く感じたのだ。
それだけでなく、他者から隠れるエルフ型の魔物の狩り中に、死肉を探す魔物が現れたという現象。双方の性質は矛盾しており、本来巡り合うはずはなかった。故にディビアード達は砂漠に立ち入らなかった。
納得のいかない事態に頭を抱えるオームギ。そんな彼女に対し、シキは目の前の事態を伝え確認を取る。
「どちらにしろ、死肉がないなら用意するというのがあちらの考えのようだ! どう対処する、オームギ!!」
「……どうもこうも、コアが見つかっていない以上、やる事は一つよ。散りなさい。集団狩り!!」
オームギは大鎌の刃の先を地面に当てる。そのまま刃先を擦らせすくい上げるように空へ振ると、斬撃が一匹の魔物に直撃した。
「グルゥゥゥ…………!!」
四足歩行の魔物は斬撃に飛ばされ宙を舞い息絶える。だが、それだけでは終わらなかった。
シキやオームギ達を囲っていたディビアード全ての個体が、斬撃を受けた一匹と同じように四方八方へ吹き飛んでいたのだ。
「なにが……起きた?」
戦闘態勢を取ったまま、シキは目の前で息絶える魔物達を見て、何が起きたのか理解出来なかった。
「全体攻撃ってところかな。同じ種族、武装、そして同じ敵意を向けた者のエーテルへ同調させて、全く同じ現象を起こさせる。ようするに、集団で襲い掛かったら負けって事よ。ま、単独で来ても勝ち目はないけどね」
力強く斬撃を放った勢いで、オームギの足は大地から離れ身体は少し浮いていた。風に吹き飛ばされそうになるとんがり帽子を片手で押さえ、白の魔女はゆっくりと着地する。
「さて、今日はこの辺りにしましょうか。悪いけど貴方達、そこの魔物を運ぶの手伝ってくれる?」
「運ぶってどこに」
「オアシスに決まってるでしょ。他にどこがあるの」
「運んでどうする気だ? 調べるのか?」
「そ。一匹は調査用に。ついでに魔物避けでも作りましょうか。同族の臭いがあると、共食いを恐れて近づかないのよ」
「一匹……? では他の個体はどうするのです……?」
「もちろん、食べるに決まってるじゃない」
げっっっ。と、シキとエリーゼは怪訝な表情をする。今の今まで襲い掛かって来ていた魔物を、この賢人は食べると言い出したのだ。
久しぶりの肉だのなんだのと一人盛り上がっている賢人を横目に、シキとエリーゼはひそひそと話し始める。
(おいエリーゼ。エルフの食文化はどうなっている!? あんな腐臭のキツい魔物を食らうなどと言い出したぞ!!)
(確かに、一部の魔物は食す事が出来ます。しかし、死肉を漁る魔物の肉は流石に食べない……はず)
苦い顔で何やらこそこそする二人を見て、オームギは不思議そうな様子で割って入った。
「なになになーにを相談しているのかな? まさかすぐコアが見つかるとか、思っちゃってた訳?」
「いやそこではない……。他の個体はどうするか、念のためもう一度言ってくれないか?」
「え? だから食べるのよ。全部。ここらじゃ中々お肉は手に入らないの。オアシスでも家畜は飼ってないし、お肉を食べるのは何ヶ月振りかしら? ひょっとしたら数年食べてないかもね。あぁ、想像したらよだれが……」
じゅるりと口元を拭うオームギを見て、聞き間違いではないと言い聞かせられたシキ達。思わず後退りをしてしまうシキの腕を、がっちりと掴んで離さない存在が一人。
「…………」
「ネオン……! 貴様……!!」
「…………!」
「ええい! あんなもの食えるものか!! 腹を壊しても知らんぞッ!!」
「…………!!」
「貴方達二人して何してる訳……? 早く手伝わないと砂漠で野晒しにするわよー」
傍から見ればじゃれている二人を横目に、オームギはひょいひょいと魔物を二匹担ぎ上げる。
「食べるかどうかは置いておいて、ひとまずは従った方が良さそうです。どちらにしろ私達に拒否権なんてないでしょうし……」
「…………!」
「分かった、分かったから離せネオン! そうだ、食べるか否かは私達が決めれば良いのだ。食いたい奴だけ食えばいい。あんなもの、私がわざわざ好き好んで食べなくとも奴には関係ないのだからな」
口では何とでも言うが、ネオンの腕は未だにシキを掴んで離さない。砂漠の暑さだとか踏ん張りが効かない砂上の柔らかさだとかを一切無視して、ネオンは一歩一歩と大柄なシキを引っ張って魔物の亡骸へと誘導する。
それだけ力が有り余っているのならお前が運べと言いた気なシキであったが、ついにネオンに力負けしたシキはエリーゼと共に残りの魔物をオアシスへと泣く泣く運ぶのであった。
0
あなたにおすすめの小説
私はもう必要ないらしいので、国を護る秘術を解くことにした〜気づいた頃には、もう遅いですよ?〜
AK
ファンタジー
ランドロール公爵家は、数百年前に王国を大地震の脅威から護った『要の巫女』の子孫として王国に名を残している。
そして15歳になったリシア・ランドロールも一族の慣しに従って『要の巫女』の座を受け継ぐこととなる。
さらに王太子がリシアを婚約者に選んだことで二人は婚約を結ぶことが決定した。
しかし本物の巫女としての力を持っていたのは初代のみで、それ以降はただ形式上の祈りを捧げる名ばかりの巫女ばかりであった。
それ故に時代とともにランドロール公爵家を敬う者は減っていき、遂に王太子アストラはリシアとの婚約破棄を宣言すると共にランドロール家の爵位を剥奪する事を決定してしまう。
だが彼らは知らなかった。リシアこそが初代『要の巫女』の生まれ変わりであり、これから王国で発生する大地震を予兆し鎮めていたと言う事実を。
そして「もう私は必要ないんですよね?」と、そっと術を解き、リシアは国を後にする決意をするのだった。
※小説家になろう・カクヨムにも同タイトルで投稿しています。
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
軽トラの荷台にダンジョンができました★車ごと【非破壊オブジェクト化】して移動要塞になったので快適探索者生活を始めたいと思います
こげ丸
ファンタジー
===運べるプライベートダンジョンで自由気ままな快適最強探索者生活!===
ダンジョンが出来て三〇年。平凡なエンジニアとして過ごしていた主人公だが、ある日突然軽トラの荷台にダンジョンゲートが発生したことをきっかけに、遅咲きながら探索者デビューすることを決意する。
でも別に最強なんて目指さない。
それなりに強くなって、それなりに稼げるようになれれば十分と思っていたのだが……。
フィールドボス化した愛犬(パグ)に非破壊オブジェクト化して移動要塞と化した軽トラ。ユニークスキル「ダンジョンアドミニストレーター」を得てダンジョンの管理者となった主人公が「それなり」ですむわけがなかった。
これは、プライベートダンジョンを利用した快適生活を送りつつ、最強探索者へと駆け上がっていく一人と一匹……とその他大勢の配下たちの物語。
人質5歳の生存戦略! ―悪役王子はなんとか死ぬ気で生き延びたい!冤罪処刑はほんとムリぃ!―
ほしみ
ファンタジー
「え! ぼく、死ぬの!?」
前世、15歳で人生を終えたぼく。
目が覚めたら異世界の、5歳の王子様!
けど、人質として大国に送られた危ない身分。
そして、夢で思い出してしまった最悪な事実。
「ぼく、このお話知ってる!!」
生まれ変わった先は、小説の中の悪役王子様!?
このままだと、10年後に無実の罪であっさり処刑されちゃう!!
「むりむりむりむり、ぜったいにムリ!!」
生き延びるには、なんとか好感度を稼ぐしかない。
とにかく周りに気を使いまくって!
王子様たちは全力尊重!
侍女さんたちには迷惑かけない!
ひたすら頑張れ、ぼく!
――猶予は後10年。
原作のお話は知ってる――でも、5歳の頭と体じゃうまくいかない!
お菓子に惑わされて、勘違いで空回りして、毎回ドタバタのアタフタのアワアワ。
それでも、ぼくは諦めない。
だって、絶対の絶対に死にたくないからっ!
原作とはちょっと違う王子様たち、なんかびっくりな王様。
健気に奮闘する(ポンコツ)王子と、見守る人たち。
どうにか生き延びたい5才の、ほのぼのコミカル可愛いふわふわ物語。
(全年齢/ほのぼの/男性キャラ中心/嫌なキャラなし/1エピソード完結型/ほぼ毎日更新中)
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
クラス最底辺の俺、ステータス成長で資産も身長も筋力も伸びて逆転無双
四郎
ファンタジー
クラスで最底辺――。
「笑いもの」として過ごしてきた佐久間陽斗の人生は、ただの屈辱の連続だった。
教室では見下され、存在するだけで嘲笑の対象。
友達もなく、未来への希望もない。
そんな彼が、ある日を境にすべてを変えていく。
突如として芽生えた“成長システム”。
努力を積み重ねるたびに、陽斗のステータスは確実に伸びていく。
筋力、耐久、知力、魅力――そして、普通ならあり得ない「資産」までも。
昨日まで最底辺だったはずの少年が、今日には同級生を超え、やがて街でさえ無視できない存在へと変貌していく。
「なんであいつが……?」
「昨日まで笑いものだったはずだろ!」
周囲の態度は一変し、軽蔑から驚愕へ、やがて羨望と畏怖へ。
陽斗は努力と成長で、己の居場所を切り拓き、誰も予想できなかった逆転劇を現実にしていく。
だが、これはただのサクセスストーリーではない。
嫉妬、裏切り、友情、そして恋愛――。
陽斗の成長は、同級生や教師たちの思惑をも巻き込み、やがて学校という小さな舞台を飛び越え、社会そのものに波紋を広げていく。
「笑われ続けた俺が、全てを変える番だ。」
かつて底辺だった少年が掴むのは、力か、富か、それとも――。
最底辺から始まる、資産も未来も手にする逆転無双ストーリー。
物語は、まだ始まったばかりだ。
死んだはずの貴族、内政スキルでひっくり返す〜辺境村から始める復讐譚〜
のらねこ吟醸
ファンタジー
帝国の粛清で家族を失い、“死んだことにされた”名門貴族の青年は、
偽りの名を与えられ、最果ての辺境村へと送り込まれた。
水も農具も未来もない、限界集落で彼が手にしたのは――
古代遺跡の力と、“俺にだけ見える内政スキル”。
村を立て直し、仲間と絆を築きながら、
やがて帝国の陰謀に迫り、家を滅ぼした仇と対峙する。
辺境から始まる、ちょっぴりほのぼの(?)な村興しと、
静かに進む策略と復讐の物語。
婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ!
タヌキ汁
ファンタジー
国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。
これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる