四大精霊の愛し子はシナリオクラッシャー

ノルねこ

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王立ルサルカ魔法学園へ

3、賊に身をやつした者たち

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ルークとヴォルフは近くの広場に馬車を置き、気配を消して森を移動した。市場に出れば高値で取引きされるバトルホースを樹に繋いで見張りもなく置いてきたわけだが、辺境伯家で調教を受けた彼らは蹴り一つで敵を倒すことができるため心配ない。寧ろ手を出そうとすれば返り討ちにされる。

 音のする方へ向かうと、少し拓けた森の中でいかにも賊ですといった格好の男たちと、盾を手に持ち鎧を纏った騎士たちが剣を交えている。二人は見つからないようにそっと木々の緑陰から両者の戦いの様子を覗いた。

 カキン!
 キインッ!

 騎士の剣と賊の剣がぶつかりあい、白刃が煌めく。

「気を抜くな! こいつら強いぞ!!」

 立派な銀の鎧を纏った大柄な男が賊と切り結びながら叫んだ。

「ルーク様、あの紋章は」
「グランティーヌ公爵家のものだね」

 騎士たちが持つ盾に入った紋章は、これからルークたちが訪ねる予定のグランティーヌ公爵家のものだった。賊と入り乱れて戦う護衛騎士たちの中で、自然と二人の目は全長一メートル以上はありそうな長剣を振るう、この銀の鎧を纏った男の動きに吸い寄せられた。

「騎士の中ではあの銀鎧の男が一番強いですね」
「ああ、そうだな」

 ヴォルフと同意見のルークは頷き、動きを注視した。

「常に有利な間合いを取って戦っている。私でもあの騎士の相手は苦労しそうだ」
「まさかそんな。ルーク様、ご謙遜を」

 ルークの剣の冴え、技量は騎士以上だと、ずっと傍にいるヴォルフは知っている。二人がもし戦えば数分もかからずに決着がつくだろう。もちろん勝つのはルークだ。

 銀鎧の騎士が使っている長剣は他の者たちの物よりも刀身が長いため、剣が届き、尚且つ敵の刃が届かない間合いにうまく位置取り、相手の剣をいなしながら一人、また一人と倒している。剣は長くなれば重くなるものだが、銀鎧の騎士は重量を気にするそぶりもなく軽々と振り回している。

 ガギィィンと鈍い音を立てて防戦一方だった賊の刃が折れた。騎士はすかさず体当たりをし、そのあまりの膂力に押された賊が後ろによろめいた所を横薙ぎに一閃する。

「うわ、すごい力。私やヴォルフとは違ってパワータイプだね」

 呻き声を上げて足元に倒れ伏した賊には目もくれず、銀鎧の騎士は剣についた血を払うと別の賊の相手をはじめた。しばらく銀鎧の騎士を見ていたルークは、彼の剣の振り方や足運びにどことなく見覚えがあるような気がしてきた。

「………ねえヴォルフ。バシネットで顔が見えないけど、もしかしてあの銀鎧の騎士ってノアじゃない?」

 ノアとは、グランティーヌ公爵家騎士団の騎士団長補佐だったが、平民出身の同僚への横暴な態度が目に余りファルシオン辺境騎士団に送られてきた、今回エルメニアの護衛として共に王都に向かうことになるはずの三人の護衛の中の一人だ。

「もう少しだけ線が細かったと思うんだけど、身長は同じくらいだし全体の雰囲気とか足運びとか、なんかノアに似てるんだよねえ」
「そうですね……。確かにあの剣筋には見覚えがあります。それに鍛え直していれば、あれくらいの体格になっているかもしれません」

 ノアが辺境伯家で性根を叩き直され、改心して公爵家の騎士団に戻ってからすでに二年が経っている。その間ずっと鍛錬を続けていれば今の体格になっているものと思われた。ただあの時とは体格もそうだが強さも違うため、銀鎧の騎士がノアであるとの確信はない。

 それよりもヴォルフは戦況が気になっていた。ノアらしき銀鎧の騎士は奮闘しているが、明らかに寄せ集めであるはずの賊の動きが組織立っている上に、練度が高い。

「………ルーク様、わたしの気のせいなら良いのですが、護衛騎士たちの方が押されておりませんか?」

 ヴォルフが戦況を見て心配そうな声を出した。

 賊が十人以上に対して護衛騎士六人。倍の人数差はあるが、本来なら日頃から厳しい戦闘訓練を受けた騎士たちが労せずに賊を制圧できるはずの差。だが戦況は拮抗している。

「特にあの小柄な騎士のところが危ないね。素早い動きで相手の懐に入って翻弄しているけれどパワー不足で決定打がない」

 小柄な騎士は速さで相手を翻弄している分、疲れるのも早い。鎧の重さもあるだろう、肩で苦しそうに息をして今にも倒れそうだ。隠れて見ている二人の元にまで息遣いが聞こえるようだ。

「賊に身をやつしているけど、奴らはただのならず者の集団じゃないね。どこかで戦闘訓練を受けたことがあるんじゃないかな……」

 と、不意にヴォルフと話していたルークが顔を上げた。何かを見ているようだが、ヴォルフの目には木々の緑以外何も映らない。

「ほら、見てごらんヴォルフ。あそこに弓の射手が隠れている」

 ルークが樹上の木の葉の茂みを指差した。さっきルークが見ていた所だ。ヴォルフが目を眇めて指された方向を集中して見てみると、短弓に矢を番え、今にも射ようとしている男がいた。【隠蔽】の魔法を使っているのか、ルークに言われるまでそこに人が隠れていたことに気付かなかった。

 矢が飛ぶ。
 それは過たず騎士の鎧の隙間を通り抜け、肌に突き刺さった。

 ルークの口から思わず感嘆の口笛が漏れる。

「敵ながらすごいね、あの射手。まるで針の穴に糸を通すかのように狙った位置に当てている。矢を射るタイミングも正確で、剣を持っている賊たちとの連携が見事だ」

 訓練が嫌で逃げ出して盗賊に堕ちた元騎士という線もあるが、賊たちの個々の強さ、騎士たちの間に矢を射て分断したり牽制するなどの動きは、明らかに戦闘訓練を受けた者たちのものだ。

「おそらく公爵令嬢が婚約者であることを妬んだどこかの貴族家が持つ騎士団の人間か、もしくは雇った傭兵じゃないかな」
「いったいどこの誰が依頼したのでしょうか」

 ヴォルフが首を捻った。王族と縁続きになりたい貴族家は多い。王族に子が産まれるタイミングに合わせて自分達も子を作り、その子供が王子の側近や婚約者になることを狙う。そのため王子と同年代の子はとても多く、この襲撃がどこの家のものなのか判別つかない。

「思い当たる家がある」

 ルークは賊の正体の見当がついていた。

 様々な貴族家の騎士を何人も預かってきた辺境伯家で集められた騎士と共に剣の稽古をし、模擬戦を繰り返したことがあるルークは賊たちが使っている剣技の型がどこの流派で、その流派はどこの貴族家の騎士団のものか、凡その知識を持っている。現時点では予測にすぎないが、九十九パーセントの確率で当たっているだろう。

「あの剣の構え方や振り方、足運びは南方の貴族家……。ハーヴェスト侯爵家騎士団だね」

 ヴォルフは頭の中でぱらぱらと貴族名鑑を捲り、ハーヴェスト侯爵家の欄を探した。ルークはもちろんのこと、侍従であるヴォルフも全ての貴族家の情報を頭に叩き込んでいる。

「確か、二女のメアリージェン侯爵令嬢がルーク様や王子殿下たちと同じ年まわりです」

 ルークは大きく頷き、ヴォルフの頭をぐりぐりと撫でた。ヴォルフの尻尾が嬉しそうに左右にぶんぶんと大きく振られる。

「えらいえらい。よく覚えてたねヴォルフ。ハーヴェスト侯爵令嬢は二人の王子殿下と年齢が同じだし、王子妃になってもおかしくない高貴な家格のご令嬢だ。グランティーヌ公爵令嬢さえいなければ……な」
「それで賊の仕業と見せかけた襲撃ですか。賊に襲われた令嬢は哀れにも死亡、もしくは逃げ出した先で魔獣に喰われ、もしくは賊に純潔を散らされ……という訳ですね。しかし肝心の令嬢がどこにも見えませんし馬車もありませんね。先に逃げ出したのでしょうか」

 ざっとヴォルフが周りを見渡すも、公爵令嬢がいないどころかここまで乗ってきたはずの高貴な身分の人が乗る馬車もない。

 ちなみにルークたちは護衛されていたのがエルメニアではないこと、間違えてダイアンが襲われたことをまだ知らない。母から聞いていた話からてっきり襲われたのはエルメニアだと思っていた。

「逃げたんだと思うが……。別動隊が追いかけていったとしたらマズいな。ちょっと聞いてみるか」
「え? ルーク様っ!?」

 ルークは腰に差した長剣をすらりと抜いて飛び出した。

「シルフ!」
『はーい、待ってましたご主人!』

 顕現した風の精霊王シルフはすぐさまルークに【攻撃力】、【防御力】、【素早さ】の強化バフをかける。この三種の強化は戦闘時において必須で、ルークがシルフの名を呼ぶだけで勝手にかけてくれる。

 バフのおかげで蹴り足に力を入れるだけで、トップスピードで移動できるほどの速さになる。かなり距離があったはずなのに一瞬で、今にも斬られそうな一人の騎士の前に身を躍らせると、振り下ろされた剣を受け止めた。

「な、なんだてめえ!」
「増援か!?」

 賊たちがいきなり現れたルークに騒めいた。

「ああ、もうっ!」

 ヴォルフはルークの後を追って毒を染み込ませた愛用のナイフを一本ずつ手に持ち、クロスで構えて跳躍した。獣人であるヴォルフは【身体強化】だけで人の頭よりも高く飛び上がる。地面に軽やかに着地して敵の前に降り立つと、ナイフを翳してすれ違いざまに相手の腕を切った。毒持ちの魔物から毒の部分だけを抽出し、濃縮した強毒を刃に塗ったナイフはかすり傷一つで相手を死に至らしめる。傷を受けた男が口から泡を吹いて痙攣し、地面に倒れ込んだ。

 ルークは向かって来る敵を倒しながら銀鎧の騎士の前まで走り寄ると、背中を合わせるようにして死角を無くし、飛んできた矢を剣で払い落とした。そしてすぐさま持ち手とは逆の手を腰のポーチに突っ込み、中から投げナイフを取り出すと、

「シルフ、【風纏ふうてん】!」
『はいは~い♪』

 風を纏わせた投げナイフを矢が飛んできた方に向かって投擲した。

 【風纏】はその名の如く対象物に風を纏わせる風魔法で、旅の道中バトルホースの走るスピードを上げるために使ったものと同じ魔法だ。この魔法を使った事により、投げナイフの飛距離と速度が上がった。速度が上がったナイフは深くまで刺さる上に、多少ズレたところに飛んでもシルフの力で自由自在に軌道を変えることができる。

 投げナイフは避けられて頬を掠めただけだった。しかし避けたはずのナイフはブーメランのように戻ってきて、弓の射手の背後を襲う。初撃を避けたことで少し油断していた弓の射手は、自分に迫っている危機に気が付かず、ナイフは深く頸動脈を切りつけた。

 ぐらりと前のめりに倒れた弓の射手は、ゆっくりと木の上から落ちていった。これで厄介な弓のバックアップがなくなり、少しは攻撃の手も緩むだろう。

「助かった。すげえな、あんた。今のどうやったんだ」

 バシネット越しだと視界が遮られ、どうやらまだ助けに入ったのがルークたちだと気付かれていないらしかった。

「お前、ノアか? 二年くらい前にファルシオン辺境騎士団に入れられた」

 敵の攻勢が緩んだタイミングでルークが銀鎧の騎士に声をかけた。

「え、その声は……。ま、まさかルーク坊ちゃん!?」

 銀鎧の騎士がバシネットを上げる。その下から出てきたのは見知った顔より少しだけ歳を重ねた男の顔。ノア・ルマンドその人だった。
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