俺は兄弟に愛されすぎている…

日高 アンズ

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白壁  夏来は俺の血の繋がらない2番目の兄だ。
俺は5人兄弟なのだが、全員血が繋がってない。
まあ、そこんとこは複雑な家庭環境というわけで。
夏来は現役大学生でありながら、大人気アイドルグループ「Charlotte」のエースである。
その王子様のような見た目が人気をよび、国宝級イケメンと呼ばれている。
最近には俳優業にも手を出しており、去年には新人俳優賞を受賞している。
もちろん大人気で明るいのでよく人に好かれモテる。
いわば、バリバリの勝ち組。
俺の兄と言っても、数ヶ月違うだけで学年は一緒。
俺は一応同学年ということもあり、夏来を呼び捨てで呼んでいる

「夏来……。」
実に数年ぶりの再開である。
俺は高校を中退して家を出たので夏来の顔は長らく、テレビ以外で見たことがなかった。
なんでこんな所に…。
ここは東京だか、知る人ぞ知るという裏道なので本当にすごく偶然だった。
そうは思ったが、久しぶりの再会に嬉しくなった俺は「夏来!! 久しぶりだな!」と掴まれている腕と反対の腕で夏来の肩を軽く叩こうとした。
すると、、それより早く夏来が俺の腕を引っ張って人目をがあるにもかかわらず俺を抱き寄せた。
俺の小さい体は今、今をときめくイケメンアイドルに思いっきり両手で拘束されている。
俺はわけも分からず、とにかくこの状況を打破しようと必死にもがいているが夏来の力の方が圧倒的に強くなかなか離れられない。
どうしようかと考えていると夏来が
「今まで……どこに居たの。」
と小さい声で言った。
俺はいまいち聞き取れなくて、「え?なんて」と聞き返した。
するとパッと夏来の体が離れて「ううん。なんでもない。」とニコッと笑った。
「ねえ。シーくん。立ち話もなんだしさ、そこでお茶してかない?時間大丈夫?」
と夏来が隣にあったオシャレな感じのカフェを指差し聞いてきた。
俺は戸惑いながらも「うん。いいよ。」
と承諾した。

    
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