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「居たか!?」
「いや、こっちには居なかったぞ!!」
「くそっ、どこ行きやがった!!」
「早く捕まえろ!!」
バタバタと走り去って行く音とともに、ゆっくりと顔を出した。
「....どっか行ったぽい」
辺りを見渡してから、身を潜めていた場所から少女とともに抜け出る。
牢屋から逃げ出してからずっと出口を求め、牢屋が立ち並ぶ酷く暗い場所をさまよっていた。
そんな中偶々漏れ出る明かりを見つけたときに男たちの声が近づいてきたのだ。
「うわー、焦った~。見つかんなくて良かった~」
咄嗟に部屋に逃げ込んだものの、男たちが入ってきたときはさすがに終わったと思った。
しかしながら、何とか見つからずに済んだことに、胸を撫で下ろす。
蝋燭によって照らされた室内には様々な道具が雑多に置かれており、見たところ倉庫のようだ。
「....よくこんな所にかくれようと思ったね」
「私もそう思う」
今まで身を潜めていた扉に目を向ける。
男たちがすぐに部屋に入ってきたため、すぐに隠れるところがここしか無かったのだ。
扉は少々立て付けが悪いが、開閉するに至って何の問題もない普通の木製のものだ。
勿論、少しでも不審に思われて覗かれたりでもしたら、一発アウトとなるのだが。
(まぁ、ロッカー先輩よりあからさまじゃないし)
ゲームだと定番なんだけどね。てかそもそもここにロッカーとか無いけど。
キョロキョロと辺りを確認して、一つの考えが思い付く。
「偶然入っちゃった部屋だけど、ちょっとここ調べていこっか。ひょっとしたら、窓とかあるかも」
「....どうしてまどがあると思ったの?」
「こんだけ蝋燭あるなら、通気孔みたいなものがあると思わない?」
いつあの男たちが戻ってくるか分からないため、長居は禁物だが、そこそこ広い室内をざっと見て回るくらいならいいだろう。
そう思い、扉に背を向け辺りを物色し始める。
「何か役立つものあったらそれも持っていきたいけど....」
手当たり次第に探るが、あんまり無さそうだ。武器などもあるが、逃げる時に邪魔になるだけのような気がする。
「これでいいか」
悩んだ末に、ナイフを一本だけ持って行くことにした。結構装飾などが施されており高そうな代物だが、使えそうな物がこれしか無かったので許して欲しい。まぁ、許されなかったとしても、特に罪悪感など無いが。
「....まどあったよ....ドアも見つけた」
「あ、ホント?そっから外出れそう?」
少し奥のほうにいた少女の報告に、期待をかけて問うと、少しだけ少女は顔を曇らせた。
「....こうしがはまってる....」
「あー....それは無理だね」
少女の見つけた扉が出口であるならばいいのだが、はたしてどうだろうか。出口でないのならば、またあの暗闇を走り回るはめになる。
それは少々気が滅入る。そう思い肩を落とすと、少女が何か差し出してきた。
「....これ」
「ん....布?」
正確には布切れか。
「血....出てるから....」
「えっ?あ、気づかなかった....」
頭に手を当てると、指先に血がついていた。鏡がないため確認できないが、これ以上血が流れている感じはしないので特に手当ては必要ではないはずだ。
「....しゃがんで」
「いや、これぐらい大丈夫だって。時間もないし」
「........」
「うっ....分かったよ....」
少女の大きな瞳にじっと見つめられると、妙な居心地の悪さに襲われる。澄みきった瞳はまるでこちらを見透かすかのようだ。
諦めておとなしくしゃがむと、少女が布を当ててきた。
さっきまでの強引さと打って変わって、恐々とした手つきで血を拭われる。あまりこういうことに慣れていないのだろうか。
その様子に少し笑みがこぼれる。
「....どうしたの?」
「子どもにこんな風に手当てされるのって初めてだと思って....。何かこそばゆい」
「....子どもあつかいしなくていいよ....」
ぷいっと横をむかれてしまった。その動作と少女の言葉にますます笑ってしまう。
え、何これ滅茶滅茶かわいい。
暫く無言で拭かれ続かれる。
「....ん、終わった」
「おー、ありがとうねー」
微笑ましい気持ちとともに少女の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「....だから子どもあつかいしないで....」
「ほぉ、そうかそうかー。もっとわしゃわしゃしてあげようー」
段々と俯いた少女の耳が赤くなってきたかわいい。
「....おねえちゃんもあんまり変わらないくせに....」
「今なんって言ったもっかい言ってみろ」
ひと言多いわっ!!
「いや、こっちには居なかったぞ!!」
「くそっ、どこ行きやがった!!」
「早く捕まえろ!!」
バタバタと走り去って行く音とともに、ゆっくりと顔を出した。
「....どっか行ったぽい」
辺りを見渡してから、身を潜めていた場所から少女とともに抜け出る。
牢屋から逃げ出してからずっと出口を求め、牢屋が立ち並ぶ酷く暗い場所をさまよっていた。
そんな中偶々漏れ出る明かりを見つけたときに男たちの声が近づいてきたのだ。
「うわー、焦った~。見つかんなくて良かった~」
咄嗟に部屋に逃げ込んだものの、男たちが入ってきたときはさすがに終わったと思った。
しかしながら、何とか見つからずに済んだことに、胸を撫で下ろす。
蝋燭によって照らされた室内には様々な道具が雑多に置かれており、見たところ倉庫のようだ。
「....よくこんな所にかくれようと思ったね」
「私もそう思う」
今まで身を潜めていた扉に目を向ける。
男たちがすぐに部屋に入ってきたため、すぐに隠れるところがここしか無かったのだ。
扉は少々立て付けが悪いが、開閉するに至って何の問題もない普通の木製のものだ。
勿論、少しでも不審に思われて覗かれたりでもしたら、一発アウトとなるのだが。
(まぁ、ロッカー先輩よりあからさまじゃないし)
ゲームだと定番なんだけどね。てかそもそもここにロッカーとか無いけど。
キョロキョロと辺りを確認して、一つの考えが思い付く。
「偶然入っちゃった部屋だけど、ちょっとここ調べていこっか。ひょっとしたら、窓とかあるかも」
「....どうしてまどがあると思ったの?」
「こんだけ蝋燭あるなら、通気孔みたいなものがあると思わない?」
いつあの男たちが戻ってくるか分からないため、長居は禁物だが、そこそこ広い室内をざっと見て回るくらいならいいだろう。
そう思い、扉に背を向け辺りを物色し始める。
「何か役立つものあったらそれも持っていきたいけど....」
手当たり次第に探るが、あんまり無さそうだ。武器などもあるが、逃げる時に邪魔になるだけのような気がする。
「これでいいか」
悩んだ末に、ナイフを一本だけ持って行くことにした。結構装飾などが施されており高そうな代物だが、使えそうな物がこれしか無かったので許して欲しい。まぁ、許されなかったとしても、特に罪悪感など無いが。
「....まどあったよ....ドアも見つけた」
「あ、ホント?そっから外出れそう?」
少し奥のほうにいた少女の報告に、期待をかけて問うと、少しだけ少女は顔を曇らせた。
「....こうしがはまってる....」
「あー....それは無理だね」
少女の見つけた扉が出口であるならばいいのだが、はたしてどうだろうか。出口でないのならば、またあの暗闇を走り回るはめになる。
それは少々気が滅入る。そう思い肩を落とすと、少女が何か差し出してきた。
「....これ」
「ん....布?」
正確には布切れか。
「血....出てるから....」
「えっ?あ、気づかなかった....」
頭に手を当てると、指先に血がついていた。鏡がないため確認できないが、これ以上血が流れている感じはしないので特に手当ては必要ではないはずだ。
「....しゃがんで」
「いや、これぐらい大丈夫だって。時間もないし」
「........」
「うっ....分かったよ....」
少女の大きな瞳にじっと見つめられると、妙な居心地の悪さに襲われる。澄みきった瞳はまるでこちらを見透かすかのようだ。
諦めておとなしくしゃがむと、少女が布を当ててきた。
さっきまでの強引さと打って変わって、恐々とした手つきで血を拭われる。あまりこういうことに慣れていないのだろうか。
その様子に少し笑みがこぼれる。
「....どうしたの?」
「子どもにこんな風に手当てされるのって初めてだと思って....。何かこそばゆい」
「....子どもあつかいしなくていいよ....」
ぷいっと横をむかれてしまった。その動作と少女の言葉にますます笑ってしまう。
え、何これ滅茶滅茶かわいい。
暫く無言で拭かれ続かれる。
「....ん、終わった」
「おー、ありがとうねー」
微笑ましい気持ちとともに少女の頭をわしゃわしゃと撫でる。
「....だから子どもあつかいしないで....」
「ほぉ、そうかそうかー。もっとわしゃわしゃしてあげようー」
段々と俯いた少女の耳が赤くなってきたかわいい。
「....おねえちゃんもあんまり変わらないくせに....」
「今なんって言ったもっかい言ってみろ」
ひと言多いわっ!!
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