工業女子に何か？

入学編

③事件

眼鏡を掛けた怖そうな先生が教卓に立った。

先生「はい！号令！」

颯馬「起立、礼、お願いします。」

生徒全員「お願いします。」

先生「はい、それでは皆さんまずは、入学おめでとう。私の名前は橋本です。よろしく。でも驚いたわー。授業が始まっているというのに誰も教科書を出していないなんて...。あなたたち、勉強する気ありますか？学校というこの場所は勉強するためにあるんです。ふざけているんですか？ふざけている人は今すぐこの教室から出てってください。」

教室の中は重く、同時に怒りもあった。

真白「橋本先生！」

橋本先生「何ですか真白さん。」

真白「まずは私から教科書の準備をしていないことについての謝罪をさせてください。私たちは時間割も知らずにどうすればいいのか分からず、聞きに行くっという行動をしませんでした。大変申し訳ありませんでした。」

橋本先生「あらっ、そうだったの？ごめんなさいねー。きっと佐藤先生が言い忘れたんですね。私の担当は数学なので急いで教科書を取りに行ってください。」

真白「ありがとうございます。」

生徒たちは一斉に教室の後ろのロッカーから数学の教科書を取ってきた。

橋本先生「それでは始めます。」

この後、無事授業は終り、休み時間になった。 

真白「うー！」

真白が背伸びをしていると隣の人が話しかけてきた。

？？「おい、お前。」

真白「はい？」

？？「女のくせにすげぇーな(笑)」

真白「えっ？」

？？「あーすまんすまん。俺の名前は大輝だ。」

真白「よろしくねー大輝くん。私真白！よろしく！」

大輝「おう！大輝でいいよ。てかあそこであんなふうに言えるの度胸あるなー(笑)さすが1人で機械科来るだけのことはある(笑)」

真白「そうかなー(笑)なんかイライラしちゃって(笑)あっ、私のことも真白でいいよー。」

大輝「了解！真白！」

？？「本当にムカつくなあのババア。まーお前も相当ムカつくけどなクソ女。」

真白「えっ？」

？？「そうゆう所がムカつくっつてんだよ！」

真白「はー...。まー、よろしくね！私の名前は真白！クソ女じゃないわ！」

？？「やっぱりクソ女じゃねーかよ。頭の中お花畑なんじゃねーの？お花畑はここには要らねぇーんだよ！」

颯馬「おいお前！かばってくれた真白にそれはねぇーんじゃねぇーの？」

？？「はぁー？てめぇーこそ何様だよ。」

颯馬「俺か？俺はこのクラスの成績トップ様だよ。出席番号20番の智也くん？」

智也「はっ？なんだとてめぇー。生意気な！」

優斗「はいはい、喧嘩はダメですよー。颯馬くーん。ほーら、智也くんもー！今騒動起こしたらまずいでしょー！」

智也「はぁー？てめぇ何言ってんだ？騒動起こしたってバレなきゃいいんだろうがよっ！」

智也が優斗に向かって拳を出した。しかし優斗は後ろに周り、腕で首を絞めた。その優斗の目には恐怖を感じた。

智也「ぐはっ！てっめー！」

優斗「喧嘩はダメだよーって言ったばかりなのにそんなことするからだよ。」

大輝「優斗！やりすぎだよ！もういいだろ！智也くんももうこんなことしないよな？な？」

智也「もう...しない...だから...はなせっ...」

大輝「なっ？優斗もう離してあげて。」

優斗は智也を解放した。真白には恐怖が、颯馬には驚きがあった。

チャイム♪

周りはすぐに席に着いた。扉が開くと佐藤先生がいた。

佐藤先生「すまないみんな！時間割表貼っとくの忘れてたよ！これ時間割だから確認しとけよ！」

時間割表を貼り終えるとすぐに教室を出ていった。

大輝「真白。ごめんね。優斗のこと、びっくりしたでしょ。後で、昼休みにでも、ちゃんと話すね。」

真白「うん。」

先生「すまん！遅くなった！さーて！授業を始めようか！」