もどらぬもの

小目出鯛太郎

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アレックス・カーン

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 自分が耐えられたから、他の人間も耐えられると思っていた時期もあったが、必ずしもそうではない事を士官学校での経験でアレックスは理解した。

 体罰と変わらぬ訓練で根をあげて脱落していく者を見て、姿形は似ていても、自分より強く見える者でも耐えられない者は負けてしまうのだ。苦痛や、なにか色々なものに。


 暗闇の中で自分の胸に顔を寄せて眠る弟の頭を見つめた。

 なんて静かに眠るんだろう。

 息をしていないのではないかと、首筋に手を当てて脈を探る。とくんとくんと頼りない小さな脈。弟の身体には温かな血が流れている。弟の細い首の頚動脈に指を当てて学校で習ったことの一つぐらいは生きていくために役にたつのだなと思った。

 明日目覚めたら、暖かい服を着せて、暖かい食事をとらせて晴れていたら街に少し買い物に出よう。ついでにホテルが一室でも空いているようならそのまま屋敷には戻らず年明けまでホテルで過ごそうとアレックスは思った。そうでないと可哀想な弟は休みの間、不恰好なオムレツと、膨らまないパンケーキと具の少ないスープを食べ続ける事になってしまう。…アレックスがそれしか作り方を知らないからだ。

 そうして小さな身体を抱えているとホテルで起きた不快な事も、混じった香水の嫌な匂いも、墓場の底から起き上がって来そうな過去の気配も忘れる事ができた。アレックスはもう一度目を閉じて静かに朝を待った。



 朝先に目が覚めたのはローレンスの方だったようだ。目を皿のように大きくしている…と思ったが、もともと瞳が大きいのだと気がついた。いつも伏し目がちで、ばさばさとした睫毛に覆われている瞳の色は寂しげな冬空の灰色だった。
「おはようローレンス。昨日は寒かったから兄さんはローレンスを抱っこして眠ったんだ。今支度をしてくるからこれを抱えていなさい」
 包んであった銅製の湯たんぽはまだ暖かかったので、ローレンスに抱くように持たせる。
「…おはよう、ございます。僕もおきるよ」

「居間は寒いからもう少し良い子で寝ていなさい」

 おろしたての石鹸のようになめらかな額と、ちょんとつまんだような鼻先にキスをすると、ローレンスは上掛けの中に潜り込んでしまった。
「呼びにくるまで寝ているんだよ」

「…はぁい」
 布団の中でもぞもぞしながら返事があった。

 アレックスは着替えもせず暖炉の火をおこし、台所で湯を沸かし、冷蔵庫を除いた。ソーセージと牛乳を出す。

 湯が沸いたので陶器の湯たんぽを取りに行き、湯を入れ替えて温かい物をローレンスの背中側にいれてやった。
「まだ?」
「まだだぞ」

 目だけを覗かせるので、また素早く額にキスをすると恥ずかしそうに潜ってしまった。
 アレックスは笑いながら台所に戻った。

 昨夜のバゲットに挟んだオムレツはもうパンが硬くなっているので、フライパンに入れ、牛乳を注ぎ、別に焼こうとしたソーセージも面倒だったのでそのまま入れた。塩胡椒を足してパンスープにしてしまう。
 冷蔵庫の中にチーズがはあったのだが、硬く大きな塊だった。流石にこれは大きすぎる。包丁で拳分ほど切り落とし、もう半分に切ってそれもスープの中に入れて、弱火にした。

 それからローレンスを起こして、自分の外套を着せた。袖も丈も全く合わないが抱いて行くので全く問題はなかった。


「兄さんにおはようのキスは?」
 そんなことはこの家で、いや、家以外でもしたことはなかったのだが、ローレンスはおずおずとキスを返した。ただ場所は頬に届かずアレックスの顎先だった。

「さ、がっかりすること請け合いの寂しい朝ごはんだぞ。これを食べたら着替えて街に買い物に行こうな」


 アレックスはローレンスを暖炉の前の椅子に座らせると、台所へ行きもう一度スープの塩加減を味見した。それから熱々のパンスープをマグカップに注いで、ソーセージと溶けたチーズの塊を等分にして入れると自分の分には胡椒を足した。スプーンをさして湯気のたつマグカップをローレンスに手渡す。

 自分は立ったままパンスープを啜った。
 全然足りないが、死ぬほど腹が減っているわけでもない。

 ローレンスがふうふうと息を吹きかけてゆっくり食べるのを見守った。


「どうして屋敷に人がいないかローレンスは知っている?」
 昨夜から聞きたかった事を尋ねるとローレンスは、うん、…はい、と返事をした。
「執事さんが腰を痛めて、料理人の方はひどいせきかんぼうで、マギーさんは家族のご不幸で、あとはねぇ、みんなに帰っていいよって言ったの」

「え?」

「みんな、年の終わりと始まりは家族と一緒がいいかと思って。僕カーンのうちの子じゃないからお世話なくても大丈夫ですって残りの人には帰ってもらったの」

 僕、ローレンス・カーンじゃなくて、ローレンス・ホワイトになったの、と義理の弟は言った。ホワイトはナタリーの旧姓だ。アレックスの知らない間に10歳の弟は他人にされていた。
 父はなんと言ってローレンスの姓を戻したのだろうか。書類に署名だけして説明は人に任せたのかも知れなかった。


 母を亡くし寂しく心細い思いをしている子によくそんな事ができたものだ。
 影で冷血と呼ばれる父は…。

 だがその事も知らず、関わり合いを持たずにいたアレックスもまたどう取り繕っても冷たい人間だった。

「俺は、弟がいなくなるのは嫌だからな。ローレンス・ホワイトになっても俺のことはおにいさまって呼ぶんだぞ。困った事があったら言うんだぞ。…学校は平気なのか?」

 学校の事を口にすると元気のなくなった弟の手から空のマグカップを取ると床に置いた。


「フィリップ様は、進学するお金は出して下さるって母さんと約束してたの、でも僕学校に行きたくない。あそこに戻りたくない」
  

 もう、父様でなく、フィリップなどと呼んでいるのか、呼ばさせたのか。
 アレックスの心は冷えた。


 だって先生が僕を馬鹿で泣き虫だって鞭でうつんだもん…。ローレンスは項垂れた。
 こんな細くて折れそうな身体を鞭で打つ教師がいるのかとアレックスは一瞬かっとなったが、すぐにローレンスを抱き寄せた。

 酷い話ではあるが鞭や定規で打つ事は良くあることだった。


 本当はすぐに服をめくって確かめたかった。痛むようなら薬も塗ってやりたい。

「今まだ痛むか?どこか痛かったりしないか」
 ローレンスは首を振ってアレックスの胸に頬を押し付けた。


 ナタリーが生きていれば、聖母に抱かれるように癒されただろうに。アレックスは上手く慰める事も出来なかった。父は十分な額の寄付をしなかったのだろうか。寄付の額が多ければ鞭打たれることなどないはずなのに。
 姓が変わった事も、鞭を振るった教師を増長させたのだろう。
 
 もし仮に父の代わりに自分が十分な寄付をすれば、あるいはローレンスは今後鞭を喰らう事は無くなるだろうけれど、行きたくないと言う場所に送り帰したくはなかった。


 そこがどんな酷い場所か良く知っていたからだ。

「ローレンスはあそこに戻るのと、新しい学校に行くのだったらどっちが良い?」

「新しいとこ」
 すぐに返事をされた。考える間も必要ないようだった。
 本来なら父と話をすべきだが良い顔をするとは思えなかった。それならばいっそ思いっきり渋面をさせてやろうとアレックスは一人笑った。笑ったと言っても唇の端が僅かに上がっただけで、彼を良く知る者でなければ気付かないような笑みだった。


「学校の事は年明けにして、今日は兄さんとローレンスで買い物に行こうな」


 着替えのためにローレンスの部屋の洋服棚を開けたが、どの服も濃い灰色や黒や沈んだ色ばかりだった。しかもどれも二年前のものなのだろう。ローレンスは大きくなったようには全く見えなかったが、シャツの袖丈やジャケットの肩幅があまりあっていないようなので、少しは背も伸びたのだ。
 アレックスが成長盛りで大きくなりすぎて認識できなかっただけだった。

 ローレンスに全て黒い服を着せると、色負けしてしまうが自分が昔使っていた赤いマフラーを巻いてやった。外套は自分が昔着ていた物を出したが、やはりローレンスには大きく、大人の外套を無理して着込んだ子供のようにしか見えなかった。だがローレンスのものよりは格段に温かいはずだ。アレックスは灰色のマフラーを首に巻く。


 どこかに出て馬車を拾わなくてはいけないが、気忙しい年末だから、まぁなんとかなるだろうと二人が家から出ようとした時だった。
 まるで狙ったかのようにお誂え向きに馬車が一台向かってくる。

 カーン家の私道を走ってくると言う事はこの家に用があるのだろう。屋敷には誰もいなくて無駄足を踏ませてしまうが頼んで載せてもらい駅の近くで下ろしてもらおうとアレックスは手を振る。ローレンスは怯えたようにアレックスの外套を掴んだ。


「アレェェークス!アレェェェェックス!!」


 恐ろしく能天気な声が冬空に響いた。

 馬車に乗っていたのはジョセフだった。
 窓から身を乗り出して両手を振っている。沿道に人がいなくて良かったとアレックスは思った。死ぬほど恥ずかしい。

「アレェェークス!お前あんな楽しい事放り出して帰るなんて損な奴…俺は男になったぜって…あれ?何?誰?ちゅっすちゅっす、アレックスの友達のジョセフだよ、よろしくかわいいねぇ。今から兄弟でお出かけ?いやーでかい家だよなぁ、まぁ入れないのは仕方ないけど俺も一緒に行くからよろしく」

 ジョセフは馬車から飛び降りるなり元気に捲し立て、にこやかにローレンスと握手をし、従僕のように恭しく馬車の扉を開けた。
「乗って行くんだろう?」

 全く悪びれない笑顔で促される。

 アレックスは先にローレンスを乗せた。

「アレックス、昨日の事は悪かったよ。お前がああいうの嫌いだとは思わなくて、女慣れしてるみたいに思ってたし、ゴードンも悪かったって思ってるんだ。気を悪くしないでくれよ。羽目を外しちゃってその俺ばっかり浮かれちゃって本当にすまない。友を追いかけるか童貞を卒業するか天秤にかけた愚かな俺を許してくれ」

 ジョセフは男になってもどこか子供のままのジョセフで、憎めない所があった。
「おめでとうと言ってやる」

「ありがとう、それでまだ年明けまでホテルハイドレインジアは泊まれるわけですよ、アレックス君。豪華なお食事もついているんだよ、アレックス君、帰る家の無い俺のために頼むよアレックス君、一緒に来てくれ。部屋はもう、それはもう綺麗にしたし、ああ言う事はやらないし、何ならもう一室取るからって」

「助かる」

「え?」
 ジョセフはあれだけ話しながら、アレックスを説得するのは難しいと思っていたのだろう、呆気にとられた。


「弟に美味しい物を食べさせて、少しゆっくりさせてやりたいんだ。何より馬車をどうしようかと思っていた所だからな」
 アレックスは悠々と乗り込んだ。


 昨日の出来事は自分にも非があった。昨日のあれは嫌がらせでも何でもなく純粋にゴードンのあるいは彼の家からなりの歓待だったのだ。一度軽く頭を下げて相談したい事もあった。
「うわー、良かった。俺野宿せずにすむよ、助かった」

「野宿?」
 言葉尻だけを聞いたローレンスが驚いている。

「ううん、大丈夫大丈夫、君の優しい兄さんのおかげで俺は野宿せずに済むし、すてきな所に泊まれるからね」

 にいさま?とローレンスが何か言いたげに首を傾ける。

 突如くっと呻いてジョセフは顔を覆った。
「…おにいさま」

 こんな可愛い子におにいさまとか呼ばれて犯罪だろう、とジョセフはおかしな事を言った。
「弟が兄を呼ぶことのどこが犯罪なんだ?ジョセフもしかして昨夜頭の中身も出てしまったんじゃないか?」

 いや、やめて、そんな非道な事はけっちてございませんでしたともと、しどろもどろになったジョセフは愛想の良い大型犬のようにローレンスを見て笑いかけた。

「ジョセフおにいさまとか言ってく」
「言わなくて良いぞ、ローレンス。それからこれの言う事は聞かなくて良い」

 アレックスは素早く向かいに座るジョセフの頬をつねりあげた。
 ジョセフはつねられながらもにこにこと嬉しそうにしている。

「俺たちみんな仲良しだからね、もし気が向いたらジョセフおにいさまとか言って良いからね」
 こりんやつだな、とアレックスは力を込め、ローレンスはくすくすと笑った。

「おにいさまは、アレックスにいさまだけ」

 あうう、とジョセフは大袈裟に仰け反った。
「教官のアッパーより強烈だわ。羨ましくてしねる…」

 ほら俺孤児だからさぁ、兄弟って憧れるのよ、とほんの少しローレンスに身の上を語った。常々綺麗なお姉さんか可愛い妹がいたらなぁと思っていたけど、可愛い弟もいいなぁとやに下がる。
 孤児院に幼い子供はいるが、呼び方が兄貴とかクソ兄貴で悪戯ばっかりして可愛くねーんだわこれが…と口説いた。

 士官学校に入学が決まり新しい制服が届くやいなやジョセフの制服に猫の刺繍がされた話を聞いて、ローレンスは笑い転げた。幼年の女の子達が、ジョセフへの激励のために勇ましい獅子の刺繍を試みた結果がそれだったらしい。真新しい教科書の人物に全て髭が描き込まれた話にもローレンスは笑って涙を浮かべた。
 
 人を笑わせるような話を持たないアレックスはジョセフがいて良かったと思う反面、少し妬いた。
ローレンスを笑わせたのが自分ではなく、ジョセフだったことに。
 そして同じ孤児という共感がローレンスの目に浮かんだことで、心が少し波立った。


 列車は昨夜のホテルのある街までは特等席なら二席空いていると云う。俺は立ち席で良いと言うジョセフを言いくるめ、駅員には三名分払うからその席をくれと支払いをした。

 特等席は広いとはいえ体格の良い二人が座ると、みっちりと周りを圧迫しそうだ。しかもアレックスは膝の上にローレンスを乗せた。
 ローレンスはすぐに真っ赤になって兄の太ももの上からおりようとした。
 他のどの席を見てもそんな座り方をしている者はおらず、抱えられているのは1、2歳の幼児と巨大な熊の縫いぐるみだけだったのだ。


「だめだよローレンス、座っていないと。兄さんは寒いからローレンスがくっついて温めてくれないとね」
 アレックスは平然とローレンスを抱える。
「アレックス、温めてやろうか?」
「殴るぞ」

 通路を挟んだ反対の席に座っていた妙齢の女性が二人、会話を聞いてかくすくすと笑い頬を染めた。

 列車が走り出すと、ローレンスはしばらく人形のように黙っていたのだが、ジョセフが「最新のスピカNWの特等席とか最高だよな」と言った瞬間から、ジョセフとすぐにステラNT1系統はどうの、スピカNW系統はすごいとアレックスには分からぬ暗号を繰り出し始めた。
「お前達何の話をしているんだ?」

「あ、あのねこの列車と前に走っていた列車の系列の話でね、今乗ってるのは一番新しいスピカNWで学校でも話題だったんだよ」
「俺も列車好きでさー。士官学校でなければこっちの道に進みたかったもんだからさ。ローレンスは詳しいな。こんな良い列車に乗せてくれる優しい兄さんで羨ましいぜ」

 ローレンスを一瞬で笑顔にできるジョセフの方が優しくすごい事なのだが、アレックスはよしよしとローレンスの頭を撫でることしか出来なかった。アレックスにはこれが乗り物であるという一般的な理解しかなく二人の会話には全くついて行けず、勿論二人の列車に対する愛着と熱意も理解の範疇外だった。


 サービスワゴンが列車内で販売を始める。
「ローレンス、オレンジジュースか、温かいミルクティーかコーヒーだって。どうする?」
 
「僕いらない」
 ローレンスは膝の上で首を振った。

 アレックスはミルクティーを注文し、ジョセフはコーヒーとカップに入ったアイスクリームを注文した。
コーヒーの紙コップを座席のスタンドに立てる。
「ふっふっふっふ」
 ジョセフは不気味に笑いアイスの上蓋をめくり、べろりと行儀悪く舐めた。
 そして匙に一山掬い上げて「あーーー落ちる落ちる落ちちゃうあーーーん!」

 え?っと驚き顔のローレンスの口にアイスクリームの乗った匙を入れてしまった。
「…おいちぃ」

 ローレンスは可愛いなぁとジョセフは微笑み、その兄は可愛くねぇなぁともう一匙アイスを掬うとアレックスの口元に突きつけた。
 アレックスは横目で睨んでしまったのだ。が、渋々アイスは口にした。

 アレックスには鏡を見つめる習慣はないが、父親そっくりと言われるその顔は髪は豊かに黒く波打ち、何もかも貫通するような黒く鋭い眼差しと、くっきりとした眉、形の良い鼻すじ、優しさを削ぎ落としたような頬。そのきつく見えがちな男性らしさを黒く長い睫毛と細い顎、キスを誘うような唇…とゴードンが言って殴られたが、とにかく顎と唇の形がアレックスをどこか中性的に見せていた。

 その刺すような鋭い眼差しで睨まれれば、可愛くないのである。むしろ冷酷な美しさが際立つのだが、殴られたゴードンを見ていたのでジョセフは余計な事は言わなかった。
「うんうん、これで学校で大好きな兄様とスピカNWの特等席に乗って、アイスクリームを食べたって自慢できるな」

 ローレンスに微笑みかけながら、ジョセフは息が詰まりそうになった。
 
 唇の端にほんの少しだけ白いクリームが付いて、険しい表情を和らげて少し微笑みに近い表情になったアレックスが恐ろしく扇情的に見える事に慄きそうだった。

 その白いものと表情に、昨夜自分の物を咥えて吐精を顔で受け止めた娼婦コールガールの姿が重なってジョセフには見えた。心臓が壊れそうだった。

「にいさまクリームついてる」
 クリームと同じように白くて細い指がアレックスの唇の端をちょいっと拭い、何の躊躇いもなく舐めてしまう。どちらも平然としている。

 ジョセフだけが多分苦しいのだ。
「温かい所で食べるアイスクリームは最高だよな」
 ジョセフは手の中にある白いクリームだけを見つめて口に運んだ。
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