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第2章
第6話 準備 狼視点
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僕は王様から軍資金をたんまりもらい、市場へ来た。
金貨1000枚、これを使えば僕の家が2個建てられる。
さっそく武器屋に入った。
「あのー、よろしいですか?」
「帰っとくれ、今日は店じまいなんだ」
機嫌が悪そうに鍛冶屋の主人であろうおじいさんが言う。
「なんでですか?」
「お得意様の剣を今日の夜までに調整しなきゃならん」
主人は面倒くさそうに僕に答えた。
でも困る。ここが一番良いところだと王様に言われて来たからこの店にお願いしたい。
僕は主人に事情を話した。
「そうかお前、」
主人は何かを察したようにうなづいてくれた。
「お前、ちょっとこの剣振ってみろ」
主人は僕に小剣を手渡した。
見た目は軽そうで、装飾もないんだけど、武器として持つからか。少し重い。
これで誰かを傷つける。
そんなことが僕に本当に出来るのだろうか。
「それどうだ?」
主人が聞いてくる。
「少し重くてずっしりときます。」
そうか、と主人は少し悩む。
「これを使え、手のサイズもぴったりだろう」
僕に赤い宝石のついたこれもシンプルな先ほどよりも小さい剣を渡してきた。
「刺してよし、切ってよし、投げてよしだ。お前の好きなように使え」
手になじむ剣というのはこういうことを言うのだろうか、ずっと前から使っていたかのようだ。試しに軽く振るがなんのストレスも感じない。
「......だ」
「え?」
主人が何かを言ったが、僕には聞こえなかった。
主人は真面目な顔をして、
「なんでもねぇよ、結局一番大切なのは、お前にとって一番大切なものは何か、それを考えながら戦うことなんだよ」
一番大切なもの、か、そんなの昔から変わらない。
僕はその次に、情報屋なるところへ寄った。
情報屋というと暗いイメージがあって少しいくのをためらったのだが、
「「王室御用達!なんでも知ってるよ!」」
このアホくさい看板を見てもっと行きたくなくなった。
なんだよ王室御用達って、、、
そりゃすごいよ。
ドアを開けて中に入ると中は結構賑わいを見せていた。
受け付けの人が忙しそうに立ち回っている。
「「恋しいあの子の家から釣りの穴場、はたまたあの世の入り口まで!なんでもわかるよ!」」
あの世の入り口って、とても怖いけどなんか気になる。
金貨1000枚、これを使えば僕の家が2個建てられる。
さっそく武器屋に入った。
「あのー、よろしいですか?」
「帰っとくれ、今日は店じまいなんだ」
機嫌が悪そうに鍛冶屋の主人であろうおじいさんが言う。
「なんでですか?」
「お得意様の剣を今日の夜までに調整しなきゃならん」
主人は面倒くさそうに僕に答えた。
でも困る。ここが一番良いところだと王様に言われて来たからこの店にお願いしたい。
僕は主人に事情を話した。
「そうかお前、」
主人は何かを察したようにうなづいてくれた。
「お前、ちょっとこの剣振ってみろ」
主人は僕に小剣を手渡した。
見た目は軽そうで、装飾もないんだけど、武器として持つからか。少し重い。
これで誰かを傷つける。
そんなことが僕に本当に出来るのだろうか。
「それどうだ?」
主人が聞いてくる。
「少し重くてずっしりときます。」
そうか、と主人は少し悩む。
「これを使え、手のサイズもぴったりだろう」
僕に赤い宝石のついたこれもシンプルな先ほどよりも小さい剣を渡してきた。
「刺してよし、切ってよし、投げてよしだ。お前の好きなように使え」
手になじむ剣というのはこういうことを言うのだろうか、ずっと前から使っていたかのようだ。試しに軽く振るがなんのストレスも感じない。
「......だ」
「え?」
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