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一章「始まりの物語」
入学式〜出会い編〜
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私は、人と関わることが苦手。こうなってしまったのは、きっと両親や親友に嫌われたからだ。私が、臆病で人見知りだから。だから私は、誰も知っている人がいない学園を選んだ。ここでなら、新たな出会いや発見ができると思ったから。
〈学園の門前〉
知らない人ばかりで、周りが輝いて見える。こんな場所で、私は新しい友達なんてできるのだろうか。そう思いながら門をくぐった瞬間、私は誰かにぶつかって転けた。入学早々こんなことってあり?と思ったが、ここは謝っておかないといけない。
川「すみません。少し、よそ見をしていました。」
私は、相手の顔を見る余裕がなかった。だから、誰に謝ってるかわかっていなかった。恐る恐る、顔を上げると、そこにはスーツ姿の女性が立っていた。
「ううん。私の方こそ、ぶつかってごめん。」
私は、ここの先生にぶつかってしまっていたのだ。それに気づいた瞬間、私は固まってしまった。
川「ほ、本当にすみません。入学早々、先生にぶつかってしまうなんて。」
「気にするな。新入生でしょ?それに、まだクラスの表ももらっていないよな?」
川「はい。」
クールで、カッコいい先生だと思った。でも、あたりを見回すと、私がぶつかってしまったせいで、クラス表の紙が散らばっていた。私は、その先生と一緒にその紙を拾った。もう、最悪だ。
それから、なんとか拾い終わった。
「ありがとう。えっと、川峰?」
川「はい。川峰美香です。」
「川峰は、2組だな。広野先生のクラスだよ。」
川「ありがとうございます。あの、先生は」
桜「私は、桜山莉緒。4組担任で、新1年生の数学科だよ。よろしく。」
川「よろしくお願いします。」
桜山先生か。今までに見たことがないタイプの先生だった。でも、1つ気になったことがある。
川「先生、どうして私が2組というのをご存知なんですか?私は、先生のクラスじゃないのに」
桜「前に、広野先生と生徒の名前の確認をしたんだ。それに、川峰は算数のテストで面白い珍回答をしてくれたからね。」
桜山先生は、笑いながらそう言った。たしかに、算数は苦手だけど、どんな間違いをしたのだろう?検討もつかなかった。
桜「でも、伸びしろは十分あるよ。だから、大丈夫。宿題は、ちゃんとやること。私の宿題は多いけど、それをこなせば、きっと伸びる。じゃあね。」
そう言って、桜山先生は門の外に行った。厳しそうな先生だったけど、本当に伸びるのかなぁ?
それから、私は教室に向かった。周りはやっぱり、知らない人ばかり。さすがに、ここで知り合いに会うはずがない。だって、そう思ってここに来たんだから。
それから数十分後
教室に1人のスーツを着た男性が入ってきた。その人は、とても優しそうで、でもきっとパワフルな人なんだろうなぁと思った。きっと、この人が担任、広野晶先生なんだ。
広「おはようございます。このクラスの担任になりました、広野晶です。教科は社会科で、この1年間、みんなと最高の思い出を作りたいと思っています。よろしくお願いします!」
周りは、ガチガチに固まっていた。それはそうだ。いきなり入ってきて、想像よりも大きな声で自己紹介を始めたんだ。怖くなるのも無理はない。先生も、あまりにも生徒が固まっているため、きっと「うわー、初日にやってしまったー」と思っているのだろう。でも、過去に見たことがあるタイプだから、そこまで怖くは感じなかった。
それから、先生は入学式の式についての説明を始めた。入場の仕方、座るタイミング、一発勝負だから失敗するなという話だった。その時、なんとなくこの先生はきっと心の優しい、生徒思いの先生なんだろうなと感じた。
8:45
私たちが体育館に移動する時間がやってきた。
〈学園の門前〉
知らない人ばかりで、周りが輝いて見える。こんな場所で、私は新しい友達なんてできるのだろうか。そう思いながら門をくぐった瞬間、私は誰かにぶつかって転けた。入学早々こんなことってあり?と思ったが、ここは謝っておかないといけない。
川「すみません。少し、よそ見をしていました。」
私は、相手の顔を見る余裕がなかった。だから、誰に謝ってるかわかっていなかった。恐る恐る、顔を上げると、そこにはスーツ姿の女性が立っていた。
「ううん。私の方こそ、ぶつかってごめん。」
私は、ここの先生にぶつかってしまっていたのだ。それに気づいた瞬間、私は固まってしまった。
川「ほ、本当にすみません。入学早々、先生にぶつかってしまうなんて。」
「気にするな。新入生でしょ?それに、まだクラスの表ももらっていないよな?」
川「はい。」
クールで、カッコいい先生だと思った。でも、あたりを見回すと、私がぶつかってしまったせいで、クラス表の紙が散らばっていた。私は、その先生と一緒にその紙を拾った。もう、最悪だ。
それから、なんとか拾い終わった。
「ありがとう。えっと、川峰?」
川「はい。川峰美香です。」
「川峰は、2組だな。広野先生のクラスだよ。」
川「ありがとうございます。あの、先生は」
桜「私は、桜山莉緒。4組担任で、新1年生の数学科だよ。よろしく。」
川「よろしくお願いします。」
桜山先生か。今までに見たことがないタイプの先生だった。でも、1つ気になったことがある。
川「先生、どうして私が2組というのをご存知なんですか?私は、先生のクラスじゃないのに」
桜「前に、広野先生と生徒の名前の確認をしたんだ。それに、川峰は算数のテストで面白い珍回答をしてくれたからね。」
桜山先生は、笑いながらそう言った。たしかに、算数は苦手だけど、どんな間違いをしたのだろう?検討もつかなかった。
桜「でも、伸びしろは十分あるよ。だから、大丈夫。宿題は、ちゃんとやること。私の宿題は多いけど、それをこなせば、きっと伸びる。じゃあね。」
そう言って、桜山先生は門の外に行った。厳しそうな先生だったけど、本当に伸びるのかなぁ?
それから、私は教室に向かった。周りはやっぱり、知らない人ばかり。さすがに、ここで知り合いに会うはずがない。だって、そう思ってここに来たんだから。
それから数十分後
教室に1人のスーツを着た男性が入ってきた。その人は、とても優しそうで、でもきっとパワフルな人なんだろうなぁと思った。きっと、この人が担任、広野晶先生なんだ。
広「おはようございます。このクラスの担任になりました、広野晶です。教科は社会科で、この1年間、みんなと最高の思い出を作りたいと思っています。よろしくお願いします!」
周りは、ガチガチに固まっていた。それはそうだ。いきなり入ってきて、想像よりも大きな声で自己紹介を始めたんだ。怖くなるのも無理はない。先生も、あまりにも生徒が固まっているため、きっと「うわー、初日にやってしまったー」と思っているのだろう。でも、過去に見たことがあるタイプだから、そこまで怖くは感じなかった。
それから、先生は入学式の式についての説明を始めた。入場の仕方、座るタイミング、一発勝負だから失敗するなという話だった。その時、なんとなくこの先生はきっと心の優しい、生徒思いの先生なんだろうなと感じた。
8:45
私たちが体育館に移動する時間がやってきた。
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