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『感謝される日』
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「狼竜さん。私と勝負しません?」
「勝負?いいけど・・・」
王様の娘。バルベルム・デルタ・ナナティール姫が、そんなことを言ってきた。先程まで、狼竜はアインという、槍使いと戦っていたのだ。
「じゃあ~。あ、今日は感謝される日って知ってますか?」
「いや?全然」
(感謝される日?なんだそれ)
「いいことをすると感謝されますよね。アルバスでは、毎年この日に感謝プラレルっていう機械で、感謝された数を競い合うんです」
(うわっ。早く帰りたいのに変なイベントきたわ・・・)
「それで、勝負しましょう。アルバスでは、この日は祭りと化します。なので、エントリーも、しましょうね」
「分かった」
(大人気ないと思うが許してくれ、ナナ。勝負なら負けたくはないからな)
「エントリーは、執事にさせときます。では、スタート!」
2人で、密かな勝負が開始された。
わざわざ階段から降りるのがだるかったので、窓から飛び降りた。
「うおっ!」
鳥だ。数十羽の鳥がたくさん舞っていた。
下を見ると、鳥籠を持った人達がいた。
(あの人たちのか・・・)
「シオン」
『はーい』
シオンの風で円型の風の壁で、鳥達を閉じ込める。そのまま下に着地すると、人がよってきた。
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「いえいえ」
10人に感謝され、感謝プラレルが10の数字をカウントしていた。
(なるほど、とりあえず、めちゃくちゃ感謝されればいいのか)
「きゃあ!偽氏ひったくりがでたわ!」
聞きなれないワードが入っていた。
(偽氏ひったくり?なんだそれ)
でも、狼竜の方に走って来ていたので、捕まえる。
「あ!ありがとうございます」
バックを盗まれた人だろう。バックを手に取り、返した。
「あの。偽氏ひったくりってなんですか?」
「あら?知らないで捕まえたんですか?偽氏ひったくりとは、この祭り用に作られた、偽物の犯罪者です」
(なんつー迷惑な祭りだな!?本物が出たら判断つかねーぞ?)
「他にも、偽氏痴漢魔や、偽氏ひき逃げ犯とかですかね」
「痴漢!!?」
(馬鹿げてる・・・。この祭り・・・・。偽氏痴漢魔さんウハウハじゃねえか)
「まぁ、行きますね」
「あ、はい。ありがとうございました」
感謝プラレルを見ると、2、増えていた。
(2?)
もしかしてと思い、偽氏ひったくり犯の人を見た。
・・・ペコペコしてた。
(え?優しく捕まえてくれてありがとう的な?)
「まじかよこの祭り。異世界なんでもありか」
(まぁでも、少しは楽しむか)
「シオン。少し力貸してね」
『最初に貸したから大丈夫だよー』
まずは狼竜の飛翔。次は、シオンの風魔法を使用した、さらに高い飛翔。
それを繰り返し、上空から王都を見下げた。
(あそこと、あそこ。か)
「なんとなーくだか、あれ、偽氏痴漢魔じゃね?うわっ。まじかよ」
でも、感謝プラレルの数値を貯めるために止めにいく。
「はいはい、痴漢はやめよーね」
「ッ!し、してねーよ!」
偽氏痴漢魔は走り去った。
「あ、ありがとうございます」
「いんや」
感謝プラレルは14。
「え?今回はひとりなんだが・・・」
とか思っていたら、どんどん増えて、52になった。
(周り的にも痴漢を見るのは嫌だから、増えたのか・・・)
「それなら納得がいくな」
どんどん感謝プラレルを貯めていき、ついには162になった。
(やばい。偽氏痴漢魔めっちゃ貯まる)
そろそろ夕方になっていき、祭りも終盤になってきた。
「あっ。ナナ」
「狼竜さん。もう、終わりでよろしいですか?」
「うーん。まぁいいかな」
「わかりました。結果は祭りでいいですよね」
「うん」
祭り主催側に、感謝プラレルを渡し、結果を待つ。
「ナナー」
ナナの方を見ると、目を輝かせながら、屋台を見ていた。
(お嬢様によくあるシリーズね。「私、これ知らない」ってやつね)
「お、狼竜さん。これは、なんですの!?」
「わたあめだね」
「わ、綿?食べ物なんですの??」
「そうだね、美味しいね」
「美味しい・・・」
(やはりそういうシリーズだったか・・・)
狼竜の手持ちは、30万ギル。
(買うか)
「おじさん。1つくれ」
「あいよ。100ギルだ」
「すまないが、大きいのしか無いんだ。1万ギルでいいか?」
「おうともよ」
会計を済まし、ナナの元に戻る。
「ほれ、これがわたあめ」
「わた、あめ・・・」
(日本でも馴染み深い、わたあめ・・・。異世界にもあるか)
「ッ!!凄く甘いです!狼竜さん!美味しいです!」
「だろ~?」
(ふっ。見てて分かった。あそこのわたあめは旨い、と・・・)
「はい。狼竜さんも食べてください」
「サンキュー」
ナナからわたあめを1口もらう。
「あ、確かに旨いな」
確信が持てて良かった。
「あ、発表が来ますよ」
「お、いよいよか」
丁度、舞台の真ん前にいたので、司会者がバッチリ見える。
「お待たせ致しましたー!祭りの主役!感謝大会ー!発表です!」
「おお!」
祭りのみんながいっせいに向く。
「しかも今回はー、ナナティーナ姫も参加されているー!!」
ナナの人気は絶大だった。
可愛いだの、美人だの、スタイルいいだの。数々の理由は上がるが、人脈がいいのが大きいだろう。親しみやすいし。
(姫がそれでいいのかよ。とも思うがね)
「ではでは!3位の発表です!」
発表の時使うBGMが流れる。
「3位はー!街の歌姫。コールス・ミィナー!」
可愛いかった。これで、歌もうまいなら超絶人気であろう。
「あ、前に行くのね」
舞台にミィナが現れる。
「続いて2位はー!ザクスタン・レイビュート!」
「あの王様に従える騎士か!」
観客が叫ぶ。
(おー。レイも出てたか)
「あっ」
レイと目が合い、手を振る。返してくれた。
「そして、1位はー!おや、2人いますね。ナナティーナ姫と、綾辻狼竜ー!」
「おおっ。2人で1位か」
ナナと一緒に舞台に上がる。
「ちなみに、3位のミィナは126。2位は161。惜しいですね。1位は162です」
(まじか。超僅差だ)
狼竜とナナの勝負は引き分け。でも、大会側から何か貰えるらしい。
「3位は賞金10万ギル。2位は20万ギルと、好きな人からのキス券ですね。魔法が掛かっており、拒否できないそうです」
「なっ」
レイは頬赤らめ、こちらを見てきた。
(どうしたんだろう・・・)
「1位は、30万ギルと、能力カードに、好きな人とヤレるカードですね」
「えぇ!そんな!ナナティーナ姫!俺だ!俺とやってくれ!」
野次馬。
「嫌です!私は、狼竜さんとヤリます!」
「ちょっ、何言ってんの!ヤラないよ?」
「そ、そうですナナティーナ姫!」
レイも口を出してくる。ただ、レイは好きな人とキスできる券を俺に使ってきた。
「んぐっ!」
レイとキスをしてしまった。しかも、長い。
「んちゅ、んちゃ。狼竜・・・」
セカンドキス。ただ、今度は舌を入れている。
(うわぁ、私、初めてキスしちゃってるよ。しかもこんな、エッチなキス・・・)
確かに、公衆の面前で、やるものじゃあない。
「ぱぁ。ハアハア。す、すまない狼竜」
「い、いや。大丈夫・・・」
(おいおい。キスとかまじか。レイ唇やわらか過ぎ)
「狼竜さん!私とも、キス!しましょう!」
「えっ。だめだナナ!姫はキスするな!」
「嫌です!レイさんだけずるい!」
(・・・たく。仕方ないな・・・)
一瞬。本の一瞬、狼竜とナナは唇を合わせる。
「・・・狼竜、さん?」
ナナがオーバーヒートした。
「おい!?ナナ!?」
つんつん。
「何?」
肩をつんつんされたので向くと、ミィナさんもキスをしてきた。しかも、最初からディープ。
「んっ。あは。狼竜君って、イケメン・・・」
2回、3回じゃあ収まらなかった。
「ぷはぁ。ありがとう狼竜君。また今度、しようね♪」
「え、あ、はい・・・」
訳が分からず、了承しちゃう。
祭り側の景品で、舞台がピンク色の雰囲気をかもし出してしまった。
しかも、観客(男)からは殺意を感じた。
ハプニングはあったが、無事、祭りは終わった。
「勝負?いいけど・・・」
王様の娘。バルベルム・デルタ・ナナティール姫が、そんなことを言ってきた。先程まで、狼竜はアインという、槍使いと戦っていたのだ。
「じゃあ~。あ、今日は感謝される日って知ってますか?」
「いや?全然」
(感謝される日?なんだそれ)
「いいことをすると感謝されますよね。アルバスでは、毎年この日に感謝プラレルっていう機械で、感謝された数を競い合うんです」
(うわっ。早く帰りたいのに変なイベントきたわ・・・)
「それで、勝負しましょう。アルバスでは、この日は祭りと化します。なので、エントリーも、しましょうね」
「分かった」
(大人気ないと思うが許してくれ、ナナ。勝負なら負けたくはないからな)
「エントリーは、執事にさせときます。では、スタート!」
2人で、密かな勝負が開始された。
わざわざ階段から降りるのがだるかったので、窓から飛び降りた。
「うおっ!」
鳥だ。数十羽の鳥がたくさん舞っていた。
下を見ると、鳥籠を持った人達がいた。
(あの人たちのか・・・)
「シオン」
『はーい』
シオンの風で円型の風の壁で、鳥達を閉じ込める。そのまま下に着地すると、人がよってきた。
「ありがとうございます。ありがとうございます」
「いえいえ」
10人に感謝され、感謝プラレルが10の数字をカウントしていた。
(なるほど、とりあえず、めちゃくちゃ感謝されればいいのか)
「きゃあ!偽氏ひったくりがでたわ!」
聞きなれないワードが入っていた。
(偽氏ひったくり?なんだそれ)
でも、狼竜の方に走って来ていたので、捕まえる。
「あ!ありがとうございます」
バックを盗まれた人だろう。バックを手に取り、返した。
「あの。偽氏ひったくりってなんですか?」
「あら?知らないで捕まえたんですか?偽氏ひったくりとは、この祭り用に作られた、偽物の犯罪者です」
(なんつー迷惑な祭りだな!?本物が出たら判断つかねーぞ?)
「他にも、偽氏痴漢魔や、偽氏ひき逃げ犯とかですかね」
「痴漢!!?」
(馬鹿げてる・・・。この祭り・・・・。偽氏痴漢魔さんウハウハじゃねえか)
「まぁ、行きますね」
「あ、はい。ありがとうございました」
感謝プラレルを見ると、2、増えていた。
(2?)
もしかしてと思い、偽氏ひったくり犯の人を見た。
・・・ペコペコしてた。
(え?優しく捕まえてくれてありがとう的な?)
「まじかよこの祭り。異世界なんでもありか」
(まぁでも、少しは楽しむか)
「シオン。少し力貸してね」
『最初に貸したから大丈夫だよー』
まずは狼竜の飛翔。次は、シオンの風魔法を使用した、さらに高い飛翔。
それを繰り返し、上空から王都を見下げた。
(あそこと、あそこ。か)
「なんとなーくだか、あれ、偽氏痴漢魔じゃね?うわっ。まじかよ」
でも、感謝プラレルの数値を貯めるために止めにいく。
「はいはい、痴漢はやめよーね」
「ッ!し、してねーよ!」
偽氏痴漢魔は走り去った。
「あ、ありがとうございます」
「いんや」
感謝プラレルは14。
「え?今回はひとりなんだが・・・」
とか思っていたら、どんどん増えて、52になった。
(周り的にも痴漢を見るのは嫌だから、増えたのか・・・)
「それなら納得がいくな」
どんどん感謝プラレルを貯めていき、ついには162になった。
(やばい。偽氏痴漢魔めっちゃ貯まる)
そろそろ夕方になっていき、祭りも終盤になってきた。
「あっ。ナナ」
「狼竜さん。もう、終わりでよろしいですか?」
「うーん。まぁいいかな」
「わかりました。結果は祭りでいいですよね」
「うん」
祭り主催側に、感謝プラレルを渡し、結果を待つ。
「ナナー」
ナナの方を見ると、目を輝かせながら、屋台を見ていた。
(お嬢様によくあるシリーズね。「私、これ知らない」ってやつね)
「お、狼竜さん。これは、なんですの!?」
「わたあめだね」
「わ、綿?食べ物なんですの??」
「そうだね、美味しいね」
「美味しい・・・」
(やはりそういうシリーズだったか・・・)
狼竜の手持ちは、30万ギル。
(買うか)
「おじさん。1つくれ」
「あいよ。100ギルだ」
「すまないが、大きいのしか無いんだ。1万ギルでいいか?」
「おうともよ」
会計を済まし、ナナの元に戻る。
「ほれ、これがわたあめ」
「わた、あめ・・・」
(日本でも馴染み深い、わたあめ・・・。異世界にもあるか)
「ッ!!凄く甘いです!狼竜さん!美味しいです!」
「だろ~?」
(ふっ。見てて分かった。あそこのわたあめは旨い、と・・・)
「はい。狼竜さんも食べてください」
「サンキュー」
ナナからわたあめを1口もらう。
「あ、確かに旨いな」
確信が持てて良かった。
「あ、発表が来ますよ」
「お、いよいよか」
丁度、舞台の真ん前にいたので、司会者がバッチリ見える。
「お待たせ致しましたー!祭りの主役!感謝大会ー!発表です!」
「おお!」
祭りのみんながいっせいに向く。
「しかも今回はー、ナナティーナ姫も参加されているー!!」
ナナの人気は絶大だった。
可愛いだの、美人だの、スタイルいいだの。数々の理由は上がるが、人脈がいいのが大きいだろう。親しみやすいし。
(姫がそれでいいのかよ。とも思うがね)
「ではでは!3位の発表です!」
発表の時使うBGMが流れる。
「3位はー!街の歌姫。コールス・ミィナー!」
可愛いかった。これで、歌もうまいなら超絶人気であろう。
「あ、前に行くのね」
舞台にミィナが現れる。
「続いて2位はー!ザクスタン・レイビュート!」
「あの王様に従える騎士か!」
観客が叫ぶ。
(おー。レイも出てたか)
「あっ」
レイと目が合い、手を振る。返してくれた。
「そして、1位はー!おや、2人いますね。ナナティーナ姫と、綾辻狼竜ー!」
「おおっ。2人で1位か」
ナナと一緒に舞台に上がる。
「ちなみに、3位のミィナは126。2位は161。惜しいですね。1位は162です」
(まじか。超僅差だ)
狼竜とナナの勝負は引き分け。でも、大会側から何か貰えるらしい。
「3位は賞金10万ギル。2位は20万ギルと、好きな人からのキス券ですね。魔法が掛かっており、拒否できないそうです」
「なっ」
レイは頬赤らめ、こちらを見てきた。
(どうしたんだろう・・・)
「1位は、30万ギルと、能力カードに、好きな人とヤレるカードですね」
「えぇ!そんな!ナナティーナ姫!俺だ!俺とやってくれ!」
野次馬。
「嫌です!私は、狼竜さんとヤリます!」
「ちょっ、何言ってんの!ヤラないよ?」
「そ、そうですナナティーナ姫!」
レイも口を出してくる。ただ、レイは好きな人とキスできる券を俺に使ってきた。
「んぐっ!」
レイとキスをしてしまった。しかも、長い。
「んちゅ、んちゃ。狼竜・・・」
セカンドキス。ただ、今度は舌を入れている。
(うわぁ、私、初めてキスしちゃってるよ。しかもこんな、エッチなキス・・・)
確かに、公衆の面前で、やるものじゃあない。
「ぱぁ。ハアハア。す、すまない狼竜」
「い、いや。大丈夫・・・」
(おいおい。キスとかまじか。レイ唇やわらか過ぎ)
「狼竜さん!私とも、キス!しましょう!」
「えっ。だめだナナ!姫はキスするな!」
「嫌です!レイさんだけずるい!」
(・・・たく。仕方ないな・・・)
一瞬。本の一瞬、狼竜とナナは唇を合わせる。
「・・・狼竜、さん?」
ナナがオーバーヒートした。
「おい!?ナナ!?」
つんつん。
「何?」
肩をつんつんされたので向くと、ミィナさんもキスをしてきた。しかも、最初からディープ。
「んっ。あは。狼竜君って、イケメン・・・」
2回、3回じゃあ収まらなかった。
「ぷはぁ。ありがとう狼竜君。また今度、しようね♪」
「え、あ、はい・・・」
訳が分からず、了承しちゃう。
祭り側の景品で、舞台がピンク色の雰囲気をかもし出してしまった。
しかも、観客(男)からは殺意を感じた。
ハプニングはあったが、無事、祭りは終わった。
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