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本編
8-3 暗雲*
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「だから……その……」
前に言ったはずだ。服を脱ぐのは恥ずかしいから、脱ぎたくないと。
なのに、また……。
「あ、そうだ。よかったらお兄様も一緒に、お茶しませんか」
できるだけ滑らかに、話の話題を変えて。
にこりと微笑んだアザリアに、お兄様は何も言わなかった。これ幸いとアザリアは歩き始めたが、厨房に入って紅茶の用意を始めた瞬間に、また距離を詰められる。今度は壁際に追い込まれてしまい、退路を失った。
「最近、おまえの食事量が減っていたのが気がかりだった」
「食事量、ですか……」
「一日五回は食べていただろう。朝昼晩の三回と間食を二回。デザートだって忘れずに食べていたな」
「成長期だったので……」
「最近は一日に二回、あるいは一回しか食べていない。人間は成長期を過ぎれば食事量を落とさないと肥満になると言っていたな。だからそのとき私は納得していた。人間はそういうものなのだろうと」
「もちろん……」
「比例するように、紅茶の飲む量が増えていった。一日五杯だったものが六杯、七杯と増え、今では十杯以上。紅茶に必ず食用の花を入れ、摂取もしていたな」
「………」
「それに近頃、体調を崩しがちだ。今日は教会で倒れ、休んでいた。でもおまえは、私に隠そうとしている。今こうやって目の前にしても、何も言ってこない」
「…………」
「肩に何か秘密を隠している、そうだろう?」
静かな部屋に、怒りに満ちた静かな声が響いている。
アザリアは一度目を閉じると、再び目を開き、お兄様の顔を見上げた。
「言えば、お兄様は私を“食べて”くれますか……?」
そう言えば、お兄様は放心したような顔になった。
その顔がとてもおかしくて、アザリアはつい、笑ってしまう。可愛いらしいと思ってしまった。愛おしくてたまらくなって、お兄様の顔に手を添える。
「《花喰らい》って呼ばれる病なんですよ、これ」
首元をゆるめ、ほら……、と、お兄様の手をとって、己の肩に触れさせる。自分から触れさせる、なんていつもなら恥ずかしくてできないだろう。言い逃れできないと思い、吹っ切れてしまった。
「花を食べる病なんです」
「花を……」
「花を食べて、食べて、食べて……お腹が膨らんでも食べ続けて、やがて自分も花になる。それが《花喰らい》です」
ずっと、見せるのがイヤだった。
《花喰らい》は美しい花を食い荒らす害虫のような存在で、食べた分だけ花びらが痣となって増えていく。気持ち悪い痣。
もし痣がなくて、肩を露出した服装をできていたのなら、お兄様が食べてくれたのではないか、と思ったこともある。いつもきっちりとした服を着ていたから、お兄様の興味が削がれてしまったのではないか。獲物としての魅力が足りていなかったのではないか、と。
もんもんと日々を過ごして、少しでもお兄様から美味しそうに見えるように、見た目に気を遣った。もう食べたくなかったごはんを精一杯たべ、よく眠りよく働いた。程よい肉感をつけ、健康的な身体を手に入れた。それもこれも全部、お兄様に食べてもらうため。
「初めてお兄様に会った時から、自分は死ぬんだからお兄様に食べられたいと思ってました。気付きませんでしたか?」
あぁほら、この表情。
全く気付いていなかったと言わんばかりに、目を見開いてくれる。
あんなに無表情だった美しい吸血鬼が、ちっぽけな小娘を”妹”と見立てて暮らし始めて、こんなに感情が豊かになった。前よりも流暢に喋るようになった。
(昔の私は、……いつかお腹を空かせたお兄様に食べられる……食べてもらえるって信じてたのに……)
だから《花喰らい》の病に罹患していることを言わなかった。
言う必要もないと思っていた。
どうせ食べられるのだったら、言う必要がない。
お兄様は吸血鬼で、自分はただの獲物で。
美しい彼に食べられて、彼の血肉となれたらいいと思っていた。
そしてアザリアは、今でも彼に食べられたいと思っている。
だが彼と古城で暮らすうちに、別の感情も生まれていた。
ただその感情は伝えず、胸の奥にある自分だけの宝箱にしまって、大事に大事にしてきた。
「ほら、ちゃんと伝えましたよ。これで約束は果たしました」
「…………」
「私のこと、食べてくれますよね。……あぁでも、食べるのはニコラスさんが帰った後にしてほしいです。ニコラスさんにとって私って好きな人だそうですから、好きな人が目の前で兄に食べられるのは、ちょっとトラウマになりそうじゃないですか。それは可哀想です」
食べるのならニコラスを家に帰してから。
そう言って、アザリアは壁伝いにお兄様から離れようとしたが、できなかった。
「言いたいことはソレだけか?」
苛烈な怒気を押し殺した声──
顔をあげれば、さきほどよりも激しい感情を宿した真紅の瞳と目が合う。とっさに目を背けようとしたが、顎を掴まれて物理的に阻止される。鼻と鼻がぶつかりそうな距離まで、美しい顔が迫った。
「あの夜、私はおまえを殺さず生かした。おまえは私の妹になった。未来永劫私のモノになったはずだ」
ひゅ……っ、と喉から息がもれる。
圧倒的な気迫を前に、何も言えなくなる。
もっと妖艶に誘えば食べてくれるかもしれない。もっと大胆に肌を露出して、艶めかしい声を出せば、吸血鬼の本能を刺激できるかもしれない、と、考えていたのに。
アザリアは何も出来ず、目の前にいる美しい吸血鬼から目を離せないでいた。
「花になるだの私に食べられたいだの、ふざけるのも大概にしろ」
「あの、だから……」
「勝手に死ぬことは許さない」
「《花喰らい》には、治療法がなくて……」
「アザリア」
「お兄様に食べられたら、きっととても幸せで……」
「私から逃げるな」
反射的に距離をとろうとしていたアザリアの体を、お兄様が追い詰める。長いスカートをめくりあげ、お兄様の指がアザリアの太ももの内側に滑り込み、すでに蜜に溢れた部分を直に触れた。ひくひくと刺激を欲しがる秘芽を親指で潰すと、アザリアの背中がわずかに反る。
「あ……っ、ぁあ……っ」
「どうして生きたいと言わない?」
「それは……っ、あぁ……やっ、……ぁっ」
「どうして一緒にいたいと言わない?」
秘芽を親指と人差し指でぎゅっと摘ままれ、アザリアの体から力が抜ける。お兄様はアザリアの反応を見るために手の動きを止めたが、アザリアはふるふると首を横に振っていた。
「今は、待って……ください。ニコラスさんが、います……」
「今は私とおまえの話をしている。あの男の事などどうでもいい」
「い、や……ッニコラス、さんが、います、から……──ぁあッ」
一気に二本の指を膣内に挿しこまれて、アザリアは苦悶に喘いだ。ぐっ、ぐっ、と奥に捻じ込まれる度に視界の端で白い星が飛ぶ。痛みの強さは包まれる官能の炎で緩和され、しだいに抜け出せなくなっていく。
「や、ぁッ、──お、兄様、抜いて……っ!」
お兄様の服を掴むアザリアの手に力がこもる。小刻みに震える膣内に刺激を送り続けながら、お兄様が低く唸った。嫉妬のような黒い渦が、声に宿っている。
「腹立たしい…………」
「あ……っ、ぅん……ぁっっ、ぁ、あぁ……っ」
「我慢するな、アザリア」
「ん、んんぅ……っ!!」
逃げる意思すら許さないといった風に、がっしりと頭を押さえこまれて、口付けを深くされる。と同時に、蜜壺の奥で蠢いていた指がお腹側に折り曲げられ、叩かれて、一気に快楽の頂点まで持っていかれた。
「っはぁ……、ぁあ……っ」
達してしまった倦怠感と、酸欠気味になったせいで、頭がうまく回らない。
ぐったりとするアザリアを、お兄様が軽々と持ち上げた。
「お、兄様……っ?」
上じゃない。
お兄様は階段を下っている。
ここは一階だ。一階なのに、階段を下っている……?
古城に地下があるなんて、そんなの知らない。
「え…………っ?」
やがて辿り着いたのは、窓のない、格子状の檻が張り巡らされている場所だった。牢屋にも思われる場所だが、中央に置かれた寝台はとても大きく、全体的に豪奢な作りとなっていた。貴賓用の軟禁部屋、という表現がしっくりくる。
燭台に火を点け、部屋はお兄様の魔法で一瞬で綺麗になったが、薄気味悪さは変わらない。躊躇なく檻の中に入っていくお兄様は、寝台の上にアザリアを下ろした。アザリアは呆然とお兄様を見上げる。
「しばらくここにいなさい」
がちゃり、と、鍵のかかる音がして──
お兄様はそのまま檻の外に行ってしまった。
前に言ったはずだ。服を脱ぐのは恥ずかしいから、脱ぎたくないと。
なのに、また……。
「あ、そうだ。よかったらお兄様も一緒に、お茶しませんか」
できるだけ滑らかに、話の話題を変えて。
にこりと微笑んだアザリアに、お兄様は何も言わなかった。これ幸いとアザリアは歩き始めたが、厨房に入って紅茶の用意を始めた瞬間に、また距離を詰められる。今度は壁際に追い込まれてしまい、退路を失った。
「最近、おまえの食事量が減っていたのが気がかりだった」
「食事量、ですか……」
「一日五回は食べていただろう。朝昼晩の三回と間食を二回。デザートだって忘れずに食べていたな」
「成長期だったので……」
「最近は一日に二回、あるいは一回しか食べていない。人間は成長期を過ぎれば食事量を落とさないと肥満になると言っていたな。だからそのとき私は納得していた。人間はそういうものなのだろうと」
「もちろん……」
「比例するように、紅茶の飲む量が増えていった。一日五杯だったものが六杯、七杯と増え、今では十杯以上。紅茶に必ず食用の花を入れ、摂取もしていたな」
「………」
「それに近頃、体調を崩しがちだ。今日は教会で倒れ、休んでいた。でもおまえは、私に隠そうとしている。今こうやって目の前にしても、何も言ってこない」
「…………」
「肩に何か秘密を隠している、そうだろう?」
静かな部屋に、怒りに満ちた静かな声が響いている。
アザリアは一度目を閉じると、再び目を開き、お兄様の顔を見上げた。
「言えば、お兄様は私を“食べて”くれますか……?」
そう言えば、お兄様は放心したような顔になった。
その顔がとてもおかしくて、アザリアはつい、笑ってしまう。可愛いらしいと思ってしまった。愛おしくてたまらくなって、お兄様の顔に手を添える。
「《花喰らい》って呼ばれる病なんですよ、これ」
首元をゆるめ、ほら……、と、お兄様の手をとって、己の肩に触れさせる。自分から触れさせる、なんていつもなら恥ずかしくてできないだろう。言い逃れできないと思い、吹っ切れてしまった。
「花を食べる病なんです」
「花を……」
「花を食べて、食べて、食べて……お腹が膨らんでも食べ続けて、やがて自分も花になる。それが《花喰らい》です」
ずっと、見せるのがイヤだった。
《花喰らい》は美しい花を食い荒らす害虫のような存在で、食べた分だけ花びらが痣となって増えていく。気持ち悪い痣。
もし痣がなくて、肩を露出した服装をできていたのなら、お兄様が食べてくれたのではないか、と思ったこともある。いつもきっちりとした服を着ていたから、お兄様の興味が削がれてしまったのではないか。獲物としての魅力が足りていなかったのではないか、と。
もんもんと日々を過ごして、少しでもお兄様から美味しそうに見えるように、見た目に気を遣った。もう食べたくなかったごはんを精一杯たべ、よく眠りよく働いた。程よい肉感をつけ、健康的な身体を手に入れた。それもこれも全部、お兄様に食べてもらうため。
「初めてお兄様に会った時から、自分は死ぬんだからお兄様に食べられたいと思ってました。気付きませんでしたか?」
あぁほら、この表情。
全く気付いていなかったと言わんばかりに、目を見開いてくれる。
あんなに無表情だった美しい吸血鬼が、ちっぽけな小娘を”妹”と見立てて暮らし始めて、こんなに感情が豊かになった。前よりも流暢に喋るようになった。
(昔の私は、……いつかお腹を空かせたお兄様に食べられる……食べてもらえるって信じてたのに……)
だから《花喰らい》の病に罹患していることを言わなかった。
言う必要もないと思っていた。
どうせ食べられるのだったら、言う必要がない。
お兄様は吸血鬼で、自分はただの獲物で。
美しい彼に食べられて、彼の血肉となれたらいいと思っていた。
そしてアザリアは、今でも彼に食べられたいと思っている。
だが彼と古城で暮らすうちに、別の感情も生まれていた。
ただその感情は伝えず、胸の奥にある自分だけの宝箱にしまって、大事に大事にしてきた。
「ほら、ちゃんと伝えましたよ。これで約束は果たしました」
「…………」
「私のこと、食べてくれますよね。……あぁでも、食べるのはニコラスさんが帰った後にしてほしいです。ニコラスさんにとって私って好きな人だそうですから、好きな人が目の前で兄に食べられるのは、ちょっとトラウマになりそうじゃないですか。それは可哀想です」
食べるのならニコラスを家に帰してから。
そう言って、アザリアは壁伝いにお兄様から離れようとしたが、できなかった。
「言いたいことはソレだけか?」
苛烈な怒気を押し殺した声──
顔をあげれば、さきほどよりも激しい感情を宿した真紅の瞳と目が合う。とっさに目を背けようとしたが、顎を掴まれて物理的に阻止される。鼻と鼻がぶつかりそうな距離まで、美しい顔が迫った。
「あの夜、私はおまえを殺さず生かした。おまえは私の妹になった。未来永劫私のモノになったはずだ」
ひゅ……っ、と喉から息がもれる。
圧倒的な気迫を前に、何も言えなくなる。
もっと妖艶に誘えば食べてくれるかもしれない。もっと大胆に肌を露出して、艶めかしい声を出せば、吸血鬼の本能を刺激できるかもしれない、と、考えていたのに。
アザリアは何も出来ず、目の前にいる美しい吸血鬼から目を離せないでいた。
「花になるだの私に食べられたいだの、ふざけるのも大概にしろ」
「あの、だから……」
「勝手に死ぬことは許さない」
「《花喰らい》には、治療法がなくて……」
「アザリア」
「お兄様に食べられたら、きっととても幸せで……」
「私から逃げるな」
反射的に距離をとろうとしていたアザリアの体を、お兄様が追い詰める。長いスカートをめくりあげ、お兄様の指がアザリアの太ももの内側に滑り込み、すでに蜜に溢れた部分を直に触れた。ひくひくと刺激を欲しがる秘芽を親指で潰すと、アザリアの背中がわずかに反る。
「あ……っ、ぁあ……っ」
「どうして生きたいと言わない?」
「それは……っ、あぁ……やっ、……ぁっ」
「どうして一緒にいたいと言わない?」
秘芽を親指と人差し指でぎゅっと摘ままれ、アザリアの体から力が抜ける。お兄様はアザリアの反応を見るために手の動きを止めたが、アザリアはふるふると首を横に振っていた。
「今は、待って……ください。ニコラスさんが、います……」
「今は私とおまえの話をしている。あの男の事などどうでもいい」
「い、や……ッニコラス、さんが、います、から……──ぁあッ」
一気に二本の指を膣内に挿しこまれて、アザリアは苦悶に喘いだ。ぐっ、ぐっ、と奥に捻じ込まれる度に視界の端で白い星が飛ぶ。痛みの強さは包まれる官能の炎で緩和され、しだいに抜け出せなくなっていく。
「や、ぁッ、──お、兄様、抜いて……っ!」
お兄様の服を掴むアザリアの手に力がこもる。小刻みに震える膣内に刺激を送り続けながら、お兄様が低く唸った。嫉妬のような黒い渦が、声に宿っている。
「腹立たしい…………」
「あ……っ、ぅん……ぁっっ、ぁ、あぁ……っ」
「我慢するな、アザリア」
「ん、んんぅ……っ!!」
逃げる意思すら許さないといった風に、がっしりと頭を押さえこまれて、口付けを深くされる。と同時に、蜜壺の奥で蠢いていた指がお腹側に折り曲げられ、叩かれて、一気に快楽の頂点まで持っていかれた。
「っはぁ……、ぁあ……っ」
達してしまった倦怠感と、酸欠気味になったせいで、頭がうまく回らない。
ぐったりとするアザリアを、お兄様が軽々と持ち上げた。
「お、兄様……っ?」
上じゃない。
お兄様は階段を下っている。
ここは一階だ。一階なのに、階段を下っている……?
古城に地下があるなんて、そんなの知らない。
「え…………っ?」
やがて辿り着いたのは、窓のない、格子状の檻が張り巡らされている場所だった。牢屋にも思われる場所だが、中央に置かれた寝台はとても大きく、全体的に豪奢な作りとなっていた。貴賓用の軟禁部屋、という表現がしっくりくる。
燭台に火を点け、部屋はお兄様の魔法で一瞬で綺麗になったが、薄気味悪さは変わらない。躊躇なく檻の中に入っていくお兄様は、寝台の上にアザリアを下ろした。アザリアは呆然とお兄様を見上げる。
「しばらくここにいなさい」
がちゃり、と、鍵のかかる音がして──
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