【R18】完結:虚弱少女は【淫愛】に囚われる ~麗しの義兄と貴族令息の愛が重くて息ができない~

べらる

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IFストーリー

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 ぴったりと閉じていたはずの足を割り開かれ、わたしの蜜壺に耐えず快楽を与えているラティアの杭に触れた。指先をそっと置かれているだけなのに、その感覚で背中がゾクゾクして、奥から蜜が溢れてくるのが分かった。臀部のラインに沿って蜜が伝っていく。洪水が起きたみたいにビショビショに濡れそぼった蜜口は、アゼル様の手で杭が動かされる度にヒクヒクしていた。

「っっ……ぁ……っ」
「いつも、こんなことされてるの?」

 大きく円を描くようにぐにゅぐにゅと杭を動かされる。時計回りに動かされたと思ったら、急に反時計回りに。軽く抜かれたと思ったら、奥に差し込まれる。

 ソレは雄でも指でもなくただのオモチャなのに、動かされる度に声が出てしまう。もしかしたら義兄に軽蔑されているかもしれないのに、気持ちよさが止まってくれない。

「あ、だめ……っ」

 何をしようとしているのか分かって、とっさに手を動かそうと思ったけれど、ランブルト様にかけられた束縛魔法のせいで阻止できなかった。

「────ぁあッ!」
「ユフィはこういうのが好きなの?」
「あ、や……っ、ぁ~~~ッ!」

 親指で肉芽をトントンされて、ラティアの杭で肉芽の裏側をグリグリと刺激される。今まで燻ぶっていた昏い快楽が一気に弾けた。枕を噛みながら声を殺すと、うつ伏せになるように身体を半回転させられた。

「ひ……ぁ」

 ラティアの杭が抜かれた。
 後ろに回された手は、アゼル様に触られた瞬間にラクになった。束縛魔法が解除されたのだ。おかげで手は自由が利くようになった。

「──君はもう、ランブルトのモノになった?」

 後ろから抱きしめられ、そんな声が聞こえる。

「な…………んで……………」

 そんな、言い方するの…………。
 



 

『そういう目で見られるのは困るよ』

 ────思い出しちゃいけない。

『で、でもわたしは……っ!』

 ────思い出しちゃいけない。

『そんな感情、ただのまやかしだから』

 ────思い出しちゃいけない。

『君の気持ちに応えることは出来ないよ』

 ────思い出しちゃいけない。



 三年近く前あのとき義兄あにはわたしの顔

 
 

 

「────っ」

 ずっと座りっぱなしの状態で過ごしていたからなのか、起き上がろうとした瞬間、やばいって思った。体がふらついて、アゼル様をそのまま押し倒してしまう。

「…………あ………」

 いつもあまり表情かおに出さないのに、義兄は薄く目を見開いていた。

 胸板が、呼吸に合わせて上下に動いている。シャツの上から、わたしはそこに触れた。大胸筋をなぞり……六つに割れた腹筋に触れる。
 ギルドトップの戦績を誇る義兄の体は、義妹いもうとのわたしでも直視するのを躊躇うほど引き締まっている。たくましくて、とても色っぽくて。

 ────、男性のカラダ。

「ユ、フィ……?」

 そのまま手を下へずらしていく。
 欲しい。
 足りない。
 満足できない。
 もっと、もっと、もっと、もっと。

 ────魔力が、欲しい。

 体が疼く。

 手をぎゅっと握り締める。
 ダメ、ダメ、ダメ。
 絶対にダメなのに、腰を動かしてしまう。
 
「…………ユフィッ、止まって」

 左耳にある銀の耳環を触りながら、アゼル様は何かに耐えるように眉根をひそめていた。

 その様子を見て、わたしの心臓が早くなる。いつもは見る事の出来ない義兄の表情に、ゾクッとしてしまった。

 ズボン越しに感じる熱い主張。義兄の硬いソレに、わたしはビショビショの秘唇を一心不乱にこすりつけていた。でも、身体が痺れて激しく腰を動かす事ができない。これだけじゃ刺激が足りなくて、夜着の前をはだけさせて、胸の先っぽを指でつまむ。

 アゼル様が食い入るようにわたしを見つめていた。
 見られている。
 視姦されている。
 恥ずかしいのに、腰が止まってくれない。
 
 気持ちいい、気持ちいい、気持ちイイ、キモチイイ……。

 足りない。
 欲しい。

 コレガ、ホシイ。

「や…………っ、……早く、帰ってきて、らん、ぶるとさま……っ!」

 首を振りながら名前を呼んだ瞬間、急に腰に腕を巻きつけられ、引き寄せられた。バランスを崩して前にのめりになってしまう。少しだけ上半身を起き上がらせたアゼル様が、わたしの唇をついばんできた。

「んぅ、っ……ぁぅ」

 それ以上何も言うなと言わんばかりに、舌を絡められて、唾液を流し込まれる。

 ────ガチャッ、と、向こうで音がした。

 アゼル様の視線が、音が鳴った方向を向いた気がしたけれど、すぐにわたしのほうへ視線が戻ってきた。わたしがそっちを見ようとしたら、キスを深くされた。

 たっぷりと時間をかけてから、盛大なリップ音を鳴らされてキスが終わる。

「──それは、いつかの仕返しか?」

 棘を含んだ甘い声に、わたしの肩がビクンッと揺れた。
 おそるおそる顔を動かしてみると、寝室の入り口に見慣れた長身の男性がいた。彼は長い前髪を色っぽくかきあげると、唇をゆがめてわたしを見つめてくる。

「ただいま、俺の愛する人。名前を呼んでくれたのはとても嬉しいのだけれど、イイ子に待つことは出来なかったみたいだね?」
 

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