【R18】完結：虚弱少女は【淫愛】に囚われる ～麗しの義兄と貴族令息の愛が重くて息ができない～

IFストーリー

23

　こちゅこちゅしているランブルト様の手が、大きく膨らんだ肉芽を急に締め付け始めた。目の奥がチカチカして、ゾクゾクゾクゾクッと電流が走った。

「イッて、りゅ、っ、イッてりゅの、あぅああ……っ！」

　いつの間にか、腕を縛っていた束縛魔法が解除されていた。たぶんランブルト様が解除してくれたんだろうけれど。

「ナカがヒクヒクうねってますね。いま挿れたら、とても気持ちよさそうだ……」

　ランブルト様と真正面から抱き合うようなかたちで、体を引き寄せられ、股に擦りつけられる。雄を迎え入れる準備が整った秘唇に、にゅちゅにゅちと熱い陰茎を擦りつけられただけで、期待の汁が大量に溢れてきてしまった。

　やだ……っ。
　いま、挿れられたら……っ。
　ぜったい頭、おかひくなる……っ。

「はっぁ……ん、んぅ……っ！」

　にゅろろろ……っ。
　
「は、ぁ……あ、ぁあ゛……っ」

　どちゅん……っ。

「すんなり……はいりました、ね……？」
「あ、あっ、あ……っ！」

　重たい快楽に殴られたような感覚だった。ディルドを挿れられていたとはいえ、熱さも硬さも脈動も、やっぱりオモチャとは比べ物にならない。ぞりゅぞりゅと捻じ込まれて、わたしの指では届かない奥の奥まで貫かれる。

　お、く……っ、トントン……って。
　きもち、ぃの……止まんな……っ。

「ひっ、ぅあ……ッ」

　後ろにいるアゼル様に腰を擦りつけられる。まだズボンの中に隠れている硬いソレがお尻に当たった瞬間、きゅんきゅんっと膣内ナカが蠢いた。
　アゼル様の指がわたしの胸をいじいじして、もう片方の手が肉芽に伸びていく。

「あ、そへ、────ぁあッ」
「こっちに集中しろ」

　ランブルト様に手首を掴まれ、下から上に突き上げられる。亀頭部分をかくかくと小刻みに動かされ、先走り汁をスリスリと擦りつけられた。
　
　甘い。……ルト様の、まりょく……っ。

　ぶるぶるっと快感が背中を駆けのぼって、気持ちいいが止まらない。
　あたまが、とけちゃう……っ。

「──この男の匂いは、だれ？」

　バチンッ、と、一気に目が覚めた気がした。背中にぞわぞわとした悪寒みたいなのが走って、血がぶわぁ……っと、後孔に向かった気がする。
　
　アゼル様の指が後孔のオモチャに触れた瞬間、ヴヴヴヴッと振動し始めた。

「はっ、ぁ、こへ、らめ！　おちり、や……っ！！」
「全然知らない男の匂いがする」
「うごかしゃ、にゃい、で、ん、ぁ、ぁッ！」

　後ろの振動と一緒に、膣内ナカでは雄によってぞりゅぞりゅと強烈に擦られる。マーキングするようにちゅくちゅくと動かされ、思い切り喉が反りあがった。

「これ以上虫がつくのは困るよ」

　お腹に力が入ってしまう。

「──ぐぅ、ぅ！」
　
　腰が勝手に跳ね回って、盛大な潮を吹きながらイッてしまった。

「ふ、ぅうっ……ぁ……っ」
「また後ろばっかり。貴女が欲しいのは前でしょう？」
「ぁっ、はぅ……っ！」

　……ると、様のいっぱい、出てる……。
　くちゅくちゅ……聞こえる……っ。

「はっ、ふーっ、ぁ、んっ、ぁ……」

　息が荒い。ぐったりしてる。全部が気持ちよくて、何もかもどうでもよくなる。
　男性二人に挟まれて、前も後ろも弄られて、たくさんの魔力を貰って。

　────このまま、寝ちゃいたい……。

「ん、んぅ……」

　ランブルト様に唇を塞がれた。
　熱い舌がわたしの舌先にくちゅっと吸い付いてくる。甘やかすような優しい愛撫に、さざ波のような気持ちよさが押し寄せてくる。粘膜同士をこすぎあって、甘い唾液を飲み下して、ちゅくちゅくと愛撫を返してあげる。

　ゆるりとランブルト様の目が細くなった。

「ぁ…………も、っと………」

　──その瞬間。

「あぁ……っ？」

　にゅぽんっと、後孔からオモチャを引きずり出されたと思ったら。
　後ろの孔に、熱くて硬いモノが押し当てられた。

「ま……っ、そへ、ちが……っ」
「このために、慣らしてきたから」
「ひっ、ぐぅ……──ぁ、ぁっ、あッ！」
「痛くないよ」
「ひ、ひが──あっ、ああッ！」
「力、抜いて」
「あ、あああっ！」

　ゆっくりと、確実にアゼル様の雄を咥え込んでいくソコ。

「や、抜いひぇ……そこ、ちが……んひっ！　挿れちゃ、らめ……っ」

　逃げたいのに、重たい快楽に支配されて体がいうこときかない。すっかり気持ちいいの虜になってしまった体が、ぬりゅぬりゅの愛液に塗れたアゼル様の雄をナカへと誘い込んでいく。

「ようやく…………入った」
「はっ、はぅ……っ、ぅ、ぁあ……！」

　子宮の裏側をすりすりと撫でられて、いつもと違う未知の感覚が襲い掛かってきた。いつもとは違う場所にアゼル様の雄を感じる。

　あ……これ……だめ………っ。

「は、はぅ……っぁあっ！」

　ヒクヒクしている膣内にランブルト様の雄を擦りつけられて、ゾクッとした。
　────濃厚な、雄の匂いがする。

「や……っ、らめ、なの……っ、あぜ、ぅさまが入ってるから、……っあ゛」
「だめ？　だめなわけないでしょう。こんなに弄ってほしそうに涎を垂れ流して」
「あ……っ、あぁ……っ」
「はッ、……すごい吸い付き。痛がったらやめようと思ったけれども、良さそうで安心しました」

　顔を持ち上げられる。涙で滲んだ視界のその先に、ランブルト様の顔が見えた。額にキスを落とされる。
　後ろでは、アゼル様がわたしの金髪を一房すくって、ちゅっ、と口づけたような気がした。

　二つの雄がだいぶ馴染んできた頃に、ゆるゆると腰を動かされた。

「トントンしちゃ、だめ、だめ……っ、だめぇえっ！」
「逃がさないから」

　アゼル様に腰を持たれた。
　すでに、全く身動きが取れないのに。

「あ、ぁ、や、ああ、ふぁ、あああッ！」

　ずちゅ、ずちゅっ。
　ずちゅ、にゅちゅにゅち、にちゅにちゅにちゅっ。
　どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ、どちゅっ。

「んふっ、ふっ、ぁ、ふっ、あ、あっ、ンふ、ぅッ！！」

　二つの雄がデュルデュルと感じる部分を擦りあげて、出たり入ったりを繰り返した。
　そのスピードがどんどんはやくなっていく。

「ア、ひっンふ、あっ、ああッ、あ゛」
「出す、よ……。受け止めて、ユフィ」
「ひっ、あぁああ゛っ！」

　先に濃い液体を感じたのは、後ろだった。間髪入れずに、ずりゅんっ、と熱いモノが出ていく。──にゅぷっ、とオモチャを入れられて、出したものが漏れないように蓋をされる。

　大量の魔力に全身が総毛立って、媚びるみたいに後孔がヒクついた。
　いっぱい、たくさん、魔力が……っ。
　甘い、魔力。
　もっと、ちょうだい。
　もっとちょーらい。
　足りないよ。
　足りないよぉ……♡


「こっちに欲しいでしょう？」
「はーっ、ふっ、んぅ、……っあっ、ふっ、ぁ」

　ランブルト様の雄に、わたしの熱い内壁がぎゅぅとしがみついていく。少しでも動かされると、出て行かないで、と媚びるように吸い付く。

「俺から離れないって約束できますか？」
「しゅ、る、しゅるから……っ！」
「じゃあ、ご褒美あげますよ」

　きもちぃの。きもちぃごほうび……♡

「キスしながらグリグリしてたっぷり注ぎ込んであげる」
「ん、んぅ……っ！」

　硬い雄からドクドク……ッと待ち望んでいた白濁液が出てきて、それを奥へ奥へと流し込まれる。まるで、目の前にいる雌を孕ませようとしているみたいに、執拗に、何度も何度も。

　そうして、わたしの意識は途絶えた。





　＊＊＊＊＊





　その日の夕方────
　五十代ほどの女性が、とある部屋の掃除に勤しんでいた。

「ふぅ……まぁ、こんなもんかな」

　彼女は、人に部屋を貸し出して生計を立てる大家だ。その人柄の良さを買われ、借家に住んでいる住民たちからは「第二のお母さん」と言われて親しまれている。彼女の息子が農場を営み、作った農作物を住民に配ることもザラにあることだ。ある部屋に住む女性が熱を出したという時に、子どもを預かって面倒をみたくらいに世話焼きでもある。

　そんな彼女でも、住民の引っ越し事情までは口を出さない。
　だからこの部屋の住民が、どんな理由で急きょ引っ越すことになったのか、大家である彼女も知らないのだ。

「ちゃんとごはん食べてるかしら。義妹いもうとのユフィちゃんも、お義兄にいさんもびっくりするくらい細いからねぇ」
「おふくろ」

　息子の声だった。
　大家はにこりと笑って、息子を出迎える。息子はつい昨日、作った農作物を持って街までやって来てくれたのだ。我ながら出来た息子だと、母親の鼻は高い。

「おかえり」
「ただいま。さっき、ユフィさんに出会ったんだけど」
「え、本当に？　元気してた？」
「ああ、元気そうだった。……知らない、金髪の男と一緒だったけどな……」
「あら、そうなの？　まぁ、あの子も年齢が年齢だしね。すっごく美人だし、もしかしたら恋人かもしれないねぇ」

　息子の顔は曇っていた。
　ユフィに気があるのだ。確かにユフィは、とんでもなく容姿が整っていると大家も思っている。
　同じく美形の義兄アゼルと並んでも何ら見劣りしないほど美しい少女だ。ユフィ自身は、自分に自信がない性格なので、妙に謙虚すぎるところがあるのだが……どうやらそういうところも、息子がユフィを好きになった理由であるらしい。
　
　お人形みたいな綺麗な肌と大きなマラカイトの瞳を持つユフィの姿を思い出しつつ、大家は息子を慰めるべく肩を叩いた。

「ま、頑張りなさい」
「な、なんだよっ。俺だってすぐにいい女を捕まえて結婚してやらぁ！」
「ははっ、楽しみに待っとくよ」

　そのまま去っていく母親。
　息子は、ぎゅっ、と手を握り締めた。

「……あんなにお世話になったオフクロに、挨拶もせずに……引っ越すのか……そんな子じゃなかったと思うけど……」

　彼の脳裏に、つい数時間前に出会ったユフィの姿が浮かび上がる。
　白雪のような肌も、小柄な体も、前に会った時のまま。
　でも、頬は赤らみ、瞳は何かを欲するように熱く潤んでいた。

　────まるで男を欲しているかのように。

　そんなユフィを見て、彼の下半身には熱が集まっていた。

「クソ……ッ、後で抜くか……」

　思い出して、また己の下半身が反応していることに気付く。
　彼は毒づいて、空き部屋になったその場所を去った。





　＊＊＊＊＊




　わたしはそのあと、ランブルト様に連れ込まれた空き家で、日々を過ごしていた。
　アゼル様もその家で暮らすようになった。
　ある一つのことを除けば、何一つ不自由のない幸せな暮らしだった。
　
　毎日のように体が疼いてしまうから、ランブルト様かアゼル様のどちらかと体を重ねたり、タイミングが合えば二人同時から魔力を貰うことも多かった。

　常に誰かと繋がっていないとダメな体になってしまったけれど、ランブルト様もアゼル様も優しく気遣ってくれる。

　
「早く帰ってきて…………」


　ある一つの例外というのは、ランブルト様の許可なしに自慰が出来なくなったということ。どうしても体が疼いてしまって、そしてランブルト様もアゼル様もいないという時に、自分を慰めることができないのは少しツラい。……主に、我慢しないといけないという理由で。


　そうして、陽が落ちて辺りが暗くなるころに、足音が聞こえるのだ。


「ユフィ」


　わたしを甘やかしてくれる彼・のもとに駆け込んで、たくさんの淫らな愛を受けるのだ。

　



























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【あとがき】
お読みいただきましてありがとうございます。
次話は登場人物紹介です。
ＩＦストーリーの構成の都合上書ききれなかった登場人物の背景、いがみあっていたヒーロー二人がヒロインを共有するようになった理由を明記しました。

登場人物紹介のあと、各ヒーロー視点（三人称）のAfterStoryです。