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三. かぐや
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月がすっかり低く空に沈んだ夜半、桃太郎はかぐやの屋敷に忍び込んだ。
正面の門から裏側に回り、木の枝から塀の上へと乗り移る。明かりがほとんどない為はっきりとは見えないが、塀の内側は丁度庭の植え込みの辺りのようだった。
塀の縁に掴まりながら、桃太郎は恐る恐る足を降ろす。物音を立てないように、そろりそろり爪先から着地する。植え込みの枝と葉が、桃太郎の体の重みに乾いた音を響かせた。夜の静寂に思いのほか音は通り、桃太郎はひやりとしながら息を殺した。幸い音を聞きつけた者は居ないようで、人の気配が近づく事はなかった。
ひとまず安堵した桃太郎は、そうっと息を忍ばせ動き出す。
考えてみれば、自分は今とんでもない事をしている。都一美しいと名高いかぐやの屋敷へ忍び込み、こっそりと会おうとしているのだ。
桃太郎は、もう十五歳。夜這いと疑られてもおかしくはない事を仕出かしている。
桃太郎はその事に気づき、ほんの僅かに躊躇った。
このまま引き返そうか。怖じ気づいた腹に、そんな弱気な思いが過る。
いや、今更逃げるなんて、そんな事はできない。するものか。そう腹を括って、身を低くしたまま闇の中を進む。
かぐやは何処に居るのだろう。
屋敷の中は広い。それは、塀の外からでも窺い知れた。その屋敷の間の何処にかぐやが居るのかなど、全く見当すらつかない。間違ってあの老婆と出くわしなどしたら、命や奪われかねない気がした。
夜這い者と思われたまま命を奪われるなど、そんな間抜けな最後は絶対にごめんだ。それこそ成仏できない。
夜に紛れて庭を進む桃太郎の耳に、水音が飛び込んだ。
人が、居る。
飛び出しそうになる程跳ね上がった心臓の鼓動を呑み下し、再び息を潜める。
そして眼だけを動かし、闇の向こう、音の先を探る。
パシャり
再び、水の跳ねる音。
その水の中を、何者かが動いていく。なめらかで、心地好い水音。思わず、張り詰めた神経を解きほぐされるような、そんな具合の音。
水音というものは、いつでも人の心を緩和させる。そんな不思議なものだ。時に怒りすら沈め、悲しみすら癒す。桃太郎の高鳴る心臓の音も、水の音の中に沈められていく。
灯篭の仄灯り。水面に映り、溶けるようにたゆたう。その水の中を、ゆらりと歩を進める者が居た。
長い、長い黒髪。光を纏い、それが妖艶に揺らめく。身に着けた薄い衣の裾が水を吸い、素足に張りつく。張りついた衣が先を行こうとする足を邪魔しようとするが、そんな事はお構いなしに悠然と歩を進めていく。
その度に、パシャパシャと柔らかな水音が鳴る。
桃太郎の眼は、すっかり釘付けになっていた。一時たりとも、そこから視線を逸らせない。
まるで天女でも見つけてしまったかのように、胸が高鳴る。あるいは、鬼女に魅入られた男のように。
張りついた衣の内に、くっきりと浮かぶ素足のなだらかな様。裾から水を吸い、太ももの辺りまではっきりと形を浮かび上がらせる。その肌の色さえも、灯篭の薄明かりに照らし出されていた。
炎に吸い寄せられる虫の如く、桃太郎の心はその美しい肢体に魅入られていた。まるで底無し沼のようなその甘美な罠に嵌まり、落ちていく。蜘蛛の巣に捕らえられた虫のように、身動きすら忘れた。
これが、噂に名高いかぐやの魅力か。
今池の水の中に浸かっている者が何者なのかなど、訊ねなくとも判った。
これが、竹から生まれたという娘、かぐや。
正面からその面差しを見ずとて、桃太郎には判った。
この世の者とは思えぬ程の美しさ。その噂に、一切の偽りなどない事に。
振り返ったその顔を見てしまえば、きっと自分もこの娘の虜になる。もう、逃れる事などできない。
酷く核心的に、桃太郎は思った。
この娘の顔を見てはならない。見てしまえば、もう戻れない。
この娘に、完全に心を奪われてしまう。貢ぎ物を携え列を成していた、あの男たちと同じように。
見てはいけない。そんな気持ちとは裏腹に、桃太郎は娘がこちらを振り向く事を強く望んでいた。
その娘に落ちる事への恐ろしさと、骨の髄が痺れる程の酷く甘い誘惑に戸惑いながら、石のように動けずにいた。
静まり返った夜の闇に、掻くような水音が響いた。
桃太郎の眼が、娘の動きを追う。
桃太郎の心臓が跳ね上がると同時に、ぐらりとした眩暈を覚えた。
桃太郎に背を向けたまま、娘が身に纏っていた薄い衣をはらりと脱いだ。白く細い肩が露になり、そのまま衣はするりと腕を滑り、腰をなぞって水面に落ちた。
脱ぎ捨てられた衣が、水面に白い花のように咲いた。
暴れる心臓が、呼吸する事すら邪魔をする。
尻まで覆う長い黒髪の隙間から、淡雪のように真っ白な肌が覗く。まだ女に成りきらぬ、華奢な肢体。
まるで少年のように、肉付きの薄い形。
酷い眩暈を覚えた桃太郎の体が、ぐらりとよろめく。
植え込みの枝を押すその音は、思いのほか大きく響いた。
瞬間、娘かぐやが振り向く。
草の上に半倒れになった桃太郎は、振り向いたかぐやのその顔を見た。
その刹那、もう逃れられないと悟った。
なだらかな眉、細くすっと通った鼻梁、涼しげに整った口元、そして、切れ長に開いた両の眼。漆黒の眸が、桃太郎を捕らえる。
かぐやの視線に捕まえられた瞬間、桃太郎は完全に落とされた。心ごと、かぐやという娘に捕まった。それが定めであったかのように、桃太郎はすんなりとかぐやに恋をした。蜘蛛の糸に巻かれたが如く、体ごと、動けずにいた。
かぐやの形の良い眼が、灯りに僅かに照らされた桃太郎を見据える。
「誰だ、お前」
ずいぶんと無骨な物云い。
そのまま、口元を一文字に結ぶ。そして背筋を伸ばし、素肌のまま堂々と体ごと桃太郎を振り向く。申し訳程度の明かりに、華奢な体が晒された。
桃太郎は、息が止まるかと思った。
体の血が内側から沸騰してしまうのではないかという程に脳天まで熱を帯び、その次の瞬間にはその血が一気に引いた。熱湯をぶっかけられ、冷水を浴びせられたが如くに。
頭が、すぐ目の前にある光景を理解できない。いや、受け入れる事を頑なに拒んでいる。
そんな事があるわけがない。あって堪るものか。
その事実を受け入れてしまえば、たった今奪われたばかりの心の行き先すら失ってしまうではないか。
すとんと平らな胸元、そしてその下った先には、あってはならぬ物。隠す素振りすら見せず、かぐやは堂々とそれを見せつけている。
「俺に送られた貢ぎ物目当てに盗人にでも入ったのか? それとも、俺への夜這い?」
云いながら、からかうようにふっとかぐやが笑う。
「けど、残念でした! 俺、こんななんで」
竹から生まれし、この世の者とは思えぬ程に美しいかぐやは、男であった。
正面の門から裏側に回り、木の枝から塀の上へと乗り移る。明かりがほとんどない為はっきりとは見えないが、塀の内側は丁度庭の植え込みの辺りのようだった。
塀の縁に掴まりながら、桃太郎は恐る恐る足を降ろす。物音を立てないように、そろりそろり爪先から着地する。植え込みの枝と葉が、桃太郎の体の重みに乾いた音を響かせた。夜の静寂に思いのほか音は通り、桃太郎はひやりとしながら息を殺した。幸い音を聞きつけた者は居ないようで、人の気配が近づく事はなかった。
ひとまず安堵した桃太郎は、そうっと息を忍ばせ動き出す。
考えてみれば、自分は今とんでもない事をしている。都一美しいと名高いかぐやの屋敷へ忍び込み、こっそりと会おうとしているのだ。
桃太郎は、もう十五歳。夜這いと疑られてもおかしくはない事を仕出かしている。
桃太郎はその事に気づき、ほんの僅かに躊躇った。
このまま引き返そうか。怖じ気づいた腹に、そんな弱気な思いが過る。
いや、今更逃げるなんて、そんな事はできない。するものか。そう腹を括って、身を低くしたまま闇の中を進む。
かぐやは何処に居るのだろう。
屋敷の中は広い。それは、塀の外からでも窺い知れた。その屋敷の間の何処にかぐやが居るのかなど、全く見当すらつかない。間違ってあの老婆と出くわしなどしたら、命や奪われかねない気がした。
夜這い者と思われたまま命を奪われるなど、そんな間抜けな最後は絶対にごめんだ。それこそ成仏できない。
夜に紛れて庭を進む桃太郎の耳に、水音が飛び込んだ。
人が、居る。
飛び出しそうになる程跳ね上がった心臓の鼓動を呑み下し、再び息を潜める。
そして眼だけを動かし、闇の向こう、音の先を探る。
パシャり
再び、水の跳ねる音。
その水の中を、何者かが動いていく。なめらかで、心地好い水音。思わず、張り詰めた神経を解きほぐされるような、そんな具合の音。
水音というものは、いつでも人の心を緩和させる。そんな不思議なものだ。時に怒りすら沈め、悲しみすら癒す。桃太郎の高鳴る心臓の音も、水の音の中に沈められていく。
灯篭の仄灯り。水面に映り、溶けるようにたゆたう。その水の中を、ゆらりと歩を進める者が居た。
長い、長い黒髪。光を纏い、それが妖艶に揺らめく。身に着けた薄い衣の裾が水を吸い、素足に張りつく。張りついた衣が先を行こうとする足を邪魔しようとするが、そんな事はお構いなしに悠然と歩を進めていく。
その度に、パシャパシャと柔らかな水音が鳴る。
桃太郎の眼は、すっかり釘付けになっていた。一時たりとも、そこから視線を逸らせない。
まるで天女でも見つけてしまったかのように、胸が高鳴る。あるいは、鬼女に魅入られた男のように。
張りついた衣の内に、くっきりと浮かぶ素足のなだらかな様。裾から水を吸い、太ももの辺りまではっきりと形を浮かび上がらせる。その肌の色さえも、灯篭の薄明かりに照らし出されていた。
炎に吸い寄せられる虫の如く、桃太郎の心はその美しい肢体に魅入られていた。まるで底無し沼のようなその甘美な罠に嵌まり、落ちていく。蜘蛛の巣に捕らえられた虫のように、身動きすら忘れた。
これが、噂に名高いかぐやの魅力か。
今池の水の中に浸かっている者が何者なのかなど、訊ねなくとも判った。
これが、竹から生まれたという娘、かぐや。
正面からその面差しを見ずとて、桃太郎には判った。
この世の者とは思えぬ程の美しさ。その噂に、一切の偽りなどない事に。
振り返ったその顔を見てしまえば、きっと自分もこの娘の虜になる。もう、逃れる事などできない。
酷く核心的に、桃太郎は思った。
この娘の顔を見てはならない。見てしまえば、もう戻れない。
この娘に、完全に心を奪われてしまう。貢ぎ物を携え列を成していた、あの男たちと同じように。
見てはいけない。そんな気持ちとは裏腹に、桃太郎は娘がこちらを振り向く事を強く望んでいた。
その娘に落ちる事への恐ろしさと、骨の髄が痺れる程の酷く甘い誘惑に戸惑いながら、石のように動けずにいた。
静まり返った夜の闇に、掻くような水音が響いた。
桃太郎の眼が、娘の動きを追う。
桃太郎の心臓が跳ね上がると同時に、ぐらりとした眩暈を覚えた。
桃太郎に背を向けたまま、娘が身に纏っていた薄い衣をはらりと脱いだ。白く細い肩が露になり、そのまま衣はするりと腕を滑り、腰をなぞって水面に落ちた。
脱ぎ捨てられた衣が、水面に白い花のように咲いた。
暴れる心臓が、呼吸する事すら邪魔をする。
尻まで覆う長い黒髪の隙間から、淡雪のように真っ白な肌が覗く。まだ女に成りきらぬ、華奢な肢体。
まるで少年のように、肉付きの薄い形。
酷い眩暈を覚えた桃太郎の体が、ぐらりとよろめく。
植え込みの枝を押すその音は、思いのほか大きく響いた。
瞬間、娘かぐやが振り向く。
草の上に半倒れになった桃太郎は、振り向いたかぐやのその顔を見た。
その刹那、もう逃れられないと悟った。
なだらかな眉、細くすっと通った鼻梁、涼しげに整った口元、そして、切れ長に開いた両の眼。漆黒の眸が、桃太郎を捕らえる。
かぐやの視線に捕まえられた瞬間、桃太郎は完全に落とされた。心ごと、かぐやという娘に捕まった。それが定めであったかのように、桃太郎はすんなりとかぐやに恋をした。蜘蛛の糸に巻かれたが如く、体ごと、動けずにいた。
かぐやの形の良い眼が、灯りに僅かに照らされた桃太郎を見据える。
「誰だ、お前」
ずいぶんと無骨な物云い。
そのまま、口元を一文字に結ぶ。そして背筋を伸ばし、素肌のまま堂々と体ごと桃太郎を振り向く。申し訳程度の明かりに、華奢な体が晒された。
桃太郎は、息が止まるかと思った。
体の血が内側から沸騰してしまうのではないかという程に脳天まで熱を帯び、その次の瞬間にはその血が一気に引いた。熱湯をぶっかけられ、冷水を浴びせられたが如くに。
頭が、すぐ目の前にある光景を理解できない。いや、受け入れる事を頑なに拒んでいる。
そんな事があるわけがない。あって堪るものか。
その事実を受け入れてしまえば、たった今奪われたばかりの心の行き先すら失ってしまうではないか。
すとんと平らな胸元、そしてその下った先には、あってはならぬ物。隠す素振りすら見せず、かぐやは堂々とそれを見せつけている。
「俺に送られた貢ぎ物目当てに盗人にでも入ったのか? それとも、俺への夜這い?」
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