うつほ草紙
俺は、何処から来たのだろう。
桃から生まれた桃太郎は、幾度となく己に問いかける。母の胎内からではなく、何もない空洞、うつほの中から生まれ出でた己は何者なのか。人の姿をしていても、人成らざる者なのだろうか。
そんなある日、都に竹から生まれた娘が居るという噂を耳にした桃太郎は、おそらく己と同じ場所からこの現世に生まれ出でたであろうその娘に会う為に村を旅立つ。
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