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14 孤高の人
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タイタンの街に、犬のような獣の遠吠えが夜の訪れを告げた。
陽が沈むと共に、ラオンとソモルは運び屋のおじさんに教えられた酒場『セイレーン』へと向かった。店の造りは、ソモルの入り浸っているマーズの酒場『ファザリオン』に似ていたが、客層はずっと危なっかしい感じだった。
荒くれ者だらけの酒場は、いつヤクザ同士のケンカが起きてもおかしくない雰囲気だ。
ラオンとソモルはなるべく目立たないカウンターの隅の席で、ホワイティアが現れるのを待った。その間ラオンは、極上辛口ワインを何杯も飲み干していた。
「お前、ガキのくせにそんなに飲んでよく酔わねえな」
ソモルが半ば呆れた様子で呟く。
ジュピターの子供が酒をたしなむのは、全くおかしな事ではない。体質的にアルコールの分解が速いジュピター人は、強い酒をどれ程飲もうとほとんど酔う事はない。まあ、多少気分は良くなるようだが。出会った時のラオンが、そうであったように。
酒の飲めないソモルは、隣でちびちびミルクを飲んでいる。酒場で食後のミルクというのは、ソモルの習慣らしい。
パリンッ
後ろでグラスの割れる音と、男たちの云い争う声が聞こえる。
ソモルは巻きぞえに遇うのを避けるように、カウンターに頭を突っ伏して縮こまった。それでもラオンは、全く気にせずに舌先にワインを転がしている。この状況で堂々てしていられる、ラオンの神経がソモルには判らない。
もうすぐ時刻は、タイタン時間で午前を回ろうとしていた。
さすがに酔いが回ってきたのか、ラオンの頬がほんのりと桃色に染まっている。ソモルがこの先の展開にほんの少し不安を覚え始めた、そんな時だった。
ギイイイ
扉が開く音がした。
ラオンとソモルは、ぼんやりとその音を聞いた。
確かにその瞬間、酒場に流れる空気が変わった。血気盛んな荒くれ者たちの体温に熱を帯びていた店の空気を、まるで一陣の鋭い風が吹いたように。
いつの間にか、店の中は静まり返っていた。
突然訪れた静寂の中心を、ジャズピアノの音色だけが踊るように流れていた。
少し眠気にうとうととしていたソモルは、その異様な雰囲気に気づき、振り向いた。
コツコツコツ
荒くれ者たちの座るテーブル席の間を、靴音を響かせ歩いてくる女の姿。
ソモルは、すぐに判った。
女盗賊ホワイティア。
噂に名高いその人が、今、すぐ目の前に居た。
長い黒髪をひとつに束ね、身体に吸いつくようなダークグレーのスーツをまとった、すらりと背の高い女だった。歳は、まだ若い。二十代の半ば程くらいだろうか。
顔立ちは美しいが涼しげで、その双眸はまるで捕食動物のように鋭かった。
女は照明の薄暗い店の奥まで行くと、ひとつだけ用意されたように空いていたテーブル席に着いた。
ソモルは息を呑んで、その女の姿を見詰めた。間違いなかった。
「……おい、ラオン」
ソモルは、隣でつまみに手をつけているラオンの肩を揺すった。
「あーん?」
ほんのり気分の良くなっていたラオンは、とろりとした眼でソモルを見た。
「あれ、あれ見ろよ」
ソモルが小声で云い、奥の方へ視線をうながす。
ラオンは、虚ろに眼差しを向けた。
暗闇でも眼の利くラオンは、ソモルよりもはっきりとその人の姿を捉えていた。
「……あれは」
半分まぶたが落ちていたラオンの両眼が、しっかりと見開かれた。急激に、意識が覚醒していく。
「ホワイティア……」
特徴さえはっきり聞いてこなかった二人にすら、そう確信できた。
ホワイティアは、席に座るとほぼ同時にマスターが運んできたウイスキーを、静かに口にしている。
その姿を確かめたラオンは、すっと席を立ち上がった。
「おっおい、ラオン」
ソモルが止める間もなく、ラオンは店の奥へと向かっていた。その先にあるのは、紛れもない女盗賊ホワイティアの姿。
追いかけようとしたソモルだったが、思わず足がすくんでいた。
ラオンはためらう事なく、真っ直ぐにホワイティアの元へ近づいていく。ソモルは固唾を呑んで、祈るように見守る。
「あなたが、ホワイティアさんですね」
ホワイティアは、ゆっくりとラオンに視線を向けた。獲物を捉えた猛禽類のようなホワイティアの双眸と、ラオンの翡翠の瞳が宙でぶつかる。
ラオンはただ凛とたたずんだまま、真っ直ぐにホワイティアを見据えていた。恐れおののく事もなく、決して眼を逸らさなかった。
ホワイティアも、無言のままラオンと視線を交わしていた。
「僕の名はラオン。あなたに、訊きたい事があるんです」
ラオンが言葉を発するまでの間が、ソモルにはずいぶん長い時間のように感じられた。
「私に、何が訊きたいの?」
背筋が、ぞっとするようだった。ホワイティアがたった一言言葉を発しただけで、気温が下がったように感じた。ラオンとホワイティアのやりとりを見守っているだけで、ソモルは寿命が縮んでいく気分だった。
ホワイティアを見詰めたまま、ラオンは動じる事なく言葉を紡いだ。
「遊星ミシャの現れる場所を、教えて下さい」
酒場で聞き耳を立てていた者全てが、固まり凍りついた。
ホワイティアの眼は鋭い光を帯びたまま、寸分も動く事なくラオンを捉えて放さなかった。
気がつくと、ラオンの目の前には銀の切っ先が向けられていた。ホワイティアの双眸と同じように、標的を得た細い短剣が真っ直ぐにかまえていた。
その動きは、全く見えなかった。
細い剣の先はラオンの喉元数センチというところで、微動だにせず止まっている。ほんのわずかばかり動かせば、この瞬間にもラオンの命などいともたやすく奪える位置。
「まっ……待ってくれっ!」
堪えきれずソモルは、ホワイティアの元へ駆け寄っていた。だが思わず出てきたものの、ソモルには何をするすべもない。
「……ソモル」
そんなソモルを、ラオンは静かに片手で制した。
「大丈夫だよ」
そう云ってソモルを見たラオンの眼は、驚く程穏やかに澄んでいた。今この時、皮膚の先に剣が待ちかまえている事など、気にも留めていないかのように。
ソモルは何かを伝えようとしたが、うまく言葉にならなかった。
ソモルは何もできない自分のふがいなさに、せめて眼を逸らさずにこの行く末を見守ろうと決めた。
そしてラオンは、再びホワイティアを見据えた。
その気迫に、ホワイティアの瞳がかすかに動いた。ラオンの翡翠の双眸の中に、何かが見えた。それは上に立つ者だけが持ち得る、強い光。
命が放つ、恒星のような火。
この宇宙に許された、強き者の眼。
「何をされようと、僕は怯まない。お願いです。ミシャへ行き、宝石クピトを手に入れたいのです」
ホワイティアの目の前に居るのは、まだほんの小さな子供。だが、この宇宙で出会ってきた誰よりも澄んだ、強い意志。
決して、揺るがない者。
「クピトを手に入れて、どうするの」
短剣を向けたまま、ホワイティアが問う。
「父上と母上に差し上げる為です」
ホワイティアはすっと剣を降ろすと、腰の鞘に収めた。
「……いいでしょう。ついてきなさい」
ホワイティアは小さくそう云うと、席を立った。この店は、話しをするには不向きだ。皆怯えて見ないようにしてはいるが、突き刺さる程の関心がこちらへ向いていたからだ。
ラオンは、へなへなとへたり込んでしまったソモルを立たせると、ホワイティアの後に続いて店を出た。
陽が沈むと共に、ラオンとソモルは運び屋のおじさんに教えられた酒場『セイレーン』へと向かった。店の造りは、ソモルの入り浸っているマーズの酒場『ファザリオン』に似ていたが、客層はずっと危なっかしい感じだった。
荒くれ者だらけの酒場は、いつヤクザ同士のケンカが起きてもおかしくない雰囲気だ。
ラオンとソモルはなるべく目立たないカウンターの隅の席で、ホワイティアが現れるのを待った。その間ラオンは、極上辛口ワインを何杯も飲み干していた。
「お前、ガキのくせにそんなに飲んでよく酔わねえな」
ソモルが半ば呆れた様子で呟く。
ジュピターの子供が酒をたしなむのは、全くおかしな事ではない。体質的にアルコールの分解が速いジュピター人は、強い酒をどれ程飲もうとほとんど酔う事はない。まあ、多少気分は良くなるようだが。出会った時のラオンが、そうであったように。
酒の飲めないソモルは、隣でちびちびミルクを飲んでいる。酒場で食後のミルクというのは、ソモルの習慣らしい。
パリンッ
後ろでグラスの割れる音と、男たちの云い争う声が聞こえる。
ソモルは巻きぞえに遇うのを避けるように、カウンターに頭を突っ伏して縮こまった。それでもラオンは、全く気にせずに舌先にワインを転がしている。この状況で堂々てしていられる、ラオンの神経がソモルには判らない。
もうすぐ時刻は、タイタン時間で午前を回ろうとしていた。
さすがに酔いが回ってきたのか、ラオンの頬がほんのりと桃色に染まっている。ソモルがこの先の展開にほんの少し不安を覚え始めた、そんな時だった。
ギイイイ
扉が開く音がした。
ラオンとソモルは、ぼんやりとその音を聞いた。
確かにその瞬間、酒場に流れる空気が変わった。血気盛んな荒くれ者たちの体温に熱を帯びていた店の空気を、まるで一陣の鋭い風が吹いたように。
いつの間にか、店の中は静まり返っていた。
突然訪れた静寂の中心を、ジャズピアノの音色だけが踊るように流れていた。
少し眠気にうとうととしていたソモルは、その異様な雰囲気に気づき、振り向いた。
コツコツコツ
荒くれ者たちの座るテーブル席の間を、靴音を響かせ歩いてくる女の姿。
ソモルは、すぐに判った。
女盗賊ホワイティア。
噂に名高いその人が、今、すぐ目の前に居た。
長い黒髪をひとつに束ね、身体に吸いつくようなダークグレーのスーツをまとった、すらりと背の高い女だった。歳は、まだ若い。二十代の半ば程くらいだろうか。
顔立ちは美しいが涼しげで、その双眸はまるで捕食動物のように鋭かった。
女は照明の薄暗い店の奥まで行くと、ひとつだけ用意されたように空いていたテーブル席に着いた。
ソモルは息を呑んで、その女の姿を見詰めた。間違いなかった。
「……おい、ラオン」
ソモルは、隣でつまみに手をつけているラオンの肩を揺すった。
「あーん?」
ほんのり気分の良くなっていたラオンは、とろりとした眼でソモルを見た。
「あれ、あれ見ろよ」
ソモルが小声で云い、奥の方へ視線をうながす。
ラオンは、虚ろに眼差しを向けた。
暗闇でも眼の利くラオンは、ソモルよりもはっきりとその人の姿を捉えていた。
「……あれは」
半分まぶたが落ちていたラオンの両眼が、しっかりと見開かれた。急激に、意識が覚醒していく。
「ホワイティア……」
特徴さえはっきり聞いてこなかった二人にすら、そう確信できた。
ホワイティアは、席に座るとほぼ同時にマスターが運んできたウイスキーを、静かに口にしている。
その姿を確かめたラオンは、すっと席を立ち上がった。
「おっおい、ラオン」
ソモルが止める間もなく、ラオンは店の奥へと向かっていた。その先にあるのは、紛れもない女盗賊ホワイティアの姿。
追いかけようとしたソモルだったが、思わず足がすくんでいた。
ラオンはためらう事なく、真っ直ぐにホワイティアの元へ近づいていく。ソモルは固唾を呑んで、祈るように見守る。
「あなたが、ホワイティアさんですね」
ホワイティアは、ゆっくりとラオンに視線を向けた。獲物を捉えた猛禽類のようなホワイティアの双眸と、ラオンの翡翠の瞳が宙でぶつかる。
ラオンはただ凛とたたずんだまま、真っ直ぐにホワイティアを見据えていた。恐れおののく事もなく、決して眼を逸らさなかった。
ホワイティアも、無言のままラオンと視線を交わしていた。
「僕の名はラオン。あなたに、訊きたい事があるんです」
ラオンが言葉を発するまでの間が、ソモルにはずいぶん長い時間のように感じられた。
「私に、何が訊きたいの?」
背筋が、ぞっとするようだった。ホワイティアがたった一言言葉を発しただけで、気温が下がったように感じた。ラオンとホワイティアのやりとりを見守っているだけで、ソモルは寿命が縮んでいく気分だった。
ホワイティアを見詰めたまま、ラオンは動じる事なく言葉を紡いだ。
「遊星ミシャの現れる場所を、教えて下さい」
酒場で聞き耳を立てていた者全てが、固まり凍りついた。
ホワイティアの眼は鋭い光を帯びたまま、寸分も動く事なくラオンを捉えて放さなかった。
気がつくと、ラオンの目の前には銀の切っ先が向けられていた。ホワイティアの双眸と同じように、標的を得た細い短剣が真っ直ぐにかまえていた。
その動きは、全く見えなかった。
細い剣の先はラオンの喉元数センチというところで、微動だにせず止まっている。ほんのわずかばかり動かせば、この瞬間にもラオンの命などいともたやすく奪える位置。
「まっ……待ってくれっ!」
堪えきれずソモルは、ホワイティアの元へ駆け寄っていた。だが思わず出てきたものの、ソモルには何をするすべもない。
「……ソモル」
そんなソモルを、ラオンは静かに片手で制した。
「大丈夫だよ」
そう云ってソモルを見たラオンの眼は、驚く程穏やかに澄んでいた。今この時、皮膚の先に剣が待ちかまえている事など、気にも留めていないかのように。
ソモルは何かを伝えようとしたが、うまく言葉にならなかった。
ソモルは何もできない自分のふがいなさに、せめて眼を逸らさずにこの行く末を見守ろうと決めた。
そしてラオンは、再びホワイティアを見据えた。
その気迫に、ホワイティアの瞳がかすかに動いた。ラオンの翡翠の双眸の中に、何かが見えた。それは上に立つ者だけが持ち得る、強い光。
命が放つ、恒星のような火。
この宇宙に許された、強き者の眼。
「何をされようと、僕は怯まない。お願いです。ミシャへ行き、宝石クピトを手に入れたいのです」
ホワイティアの目の前に居るのは、まだほんの小さな子供。だが、この宇宙で出会ってきた誰よりも澄んだ、強い意志。
決して、揺るがない者。
「クピトを手に入れて、どうするの」
短剣を向けたまま、ホワイティアが問う。
「父上と母上に差し上げる為です」
ホワイティアはすっと剣を降ろすと、腰の鞘に収めた。
「……いいでしょう。ついてきなさい」
ホワイティアは小さくそう云うと、席を立った。この店は、話しをするには不向きだ。皆怯えて見ないようにしてはいるが、突き刺さる程の関心がこちらへ向いていたからだ。
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