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ブラコン姉妹は、天使だろうか?(1)
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椎名崎幸一……俺の名前であり、産まれた頃から変わる事の無い唯一無二の存在だ。カタカナ平仮名みたいにハーフ合わせた名前でも無ければ、中二病のような凝った名前でも無い。極めて平凡であり、極めて普通に存在しているただの高校生の名前だ。
「ふわぁ~あ、ねむっ」
夜中までテスト勉強をして、中間テストという合間に存在する実力確認行事が行われている。
俺は普段から勉強はしてる方だと思うし、授業も比較的に聞いている方だと思う。だが、どうも頭の中じゃ保存能力が弱い。覚える気が無い訳では無いのだが、それでもつまらないと思うものは自動で消去。それが自己完結している理由であり、根本的な問題だろう。
授業態度などが例え良くても、テストで点を取らなければ意味が無い。そんな事を先生に言われてしまったのだ。
「はぁ~、面倒だな。午前一時、少し休憩するかぁ」
椅子に限界まで体重を預けて、うんと身体を伸ばすように腕を上げた。伸びをしてから数秒経ち、俺は部屋を出てリビングへと向かう。
キッチンには自分で作った夜食があり、それがラップによって覆われている。料理を作っても、自分一人で凝っても意味は無い。無いと思うのだが、俺はいつか誰かに振舞える事を祈って両手を合わせる。
「いただきます。まぁ、そんな事は有り得ないんだけどな」
ラップを外しながら、自問自答のように独り言を呟く。我ながら自虐ネタを言っている時っていうのは、馬鹿馬鹿しくなってしまうものだ。まずは誰に振舞うんだ……っていう話である。彼女居ない歴=年齢なのに。
「ご馳走様。ふぅ……流石にこの時間で親子丼はやったな。完璧にデブへの道を進んでるな」
少し量が多過ぎたらしく、満腹感を越えて若干の苦しさが残る。今後はもう少し量を減らす事にしよう。皿を洗っている間、この後の予定を考える。
どのみち、明日も学校に行かなければならない。いつもの調子で行けば、ゲームなんかをして、夜を過ごしていく所だ。はてさて、どうしたものか。
「まぁ勉強はちょっと飽きたし、ゲームでもすっかなぁ。確か新キャラが出たんだっけ?へぇー、毒瓶を投げるのか。それ以外は、あ、キャラのスキルが増えたのか」
いつもやっているゲームのサイトを眺めながら、一人でブツブツと喋る。誰かに言い聞かせるようにでもなく、自分で自分の言葉を聞くようにしていると思ってくれて構わない。
ただ、この頃の俺は……少し落ちぶれてたかもしれない。
――ピーンポーン。
ふと鳴り響いたインターホンの音は、俺の頭上に複数の『?』マークを浮かばせる。何か通販で買ったっけ?という記憶を探ったが見当もつかず、時計を確認すれば人が尋ねてくる時間でもない。夜中の二時だ。
――ピーンポーン。
そんな事を考えていると、もう一度鳴り響くインターホンの音。俺は僅かな疑問を抱いたまま、玄関へと向かうのだった。
「どちら様ですかー」
玄関のドアを間に挟み、俺は外に向かって棒読み混じりに声を出した。扉のガラスには、微かにシルエットが見える。一人ではない、これは二人分の大きさだと分かるのだが、どうも身長が小さいように思えた。
こんな時間に子供が来る筈も無く、俺はあらぬ妄想をし始める。ちょうど先程まで見ていたサイトには広告もあって、その広告はホラー漫画の広告だったと記憶している。それが脳裏に思い浮かんでしまったのである。
「ま、まさか、幽霊とかじゃねぇだろうな?」
そんな訳は無い。そう頭の中で繰り返しながら、俺は生唾を飲み込んで扉を開けるのだった。するとそこには、手を繋いで並ぶ小さな女の子が立っていたのであった――。
「ふわぁ~あ、ねむっ」
夜中までテスト勉強をして、中間テストという合間に存在する実力確認行事が行われている。
俺は普段から勉強はしてる方だと思うし、授業も比較的に聞いている方だと思う。だが、どうも頭の中じゃ保存能力が弱い。覚える気が無い訳では無いのだが、それでもつまらないと思うものは自動で消去。それが自己完結している理由であり、根本的な問題だろう。
授業態度などが例え良くても、テストで点を取らなければ意味が無い。そんな事を先生に言われてしまったのだ。
「はぁ~、面倒だな。午前一時、少し休憩するかぁ」
椅子に限界まで体重を預けて、うんと身体を伸ばすように腕を上げた。伸びをしてから数秒経ち、俺は部屋を出てリビングへと向かう。
キッチンには自分で作った夜食があり、それがラップによって覆われている。料理を作っても、自分一人で凝っても意味は無い。無いと思うのだが、俺はいつか誰かに振舞える事を祈って両手を合わせる。
「いただきます。まぁ、そんな事は有り得ないんだけどな」
ラップを外しながら、自問自答のように独り言を呟く。我ながら自虐ネタを言っている時っていうのは、馬鹿馬鹿しくなってしまうものだ。まずは誰に振舞うんだ……っていう話である。彼女居ない歴=年齢なのに。
「ご馳走様。ふぅ……流石にこの時間で親子丼はやったな。完璧にデブへの道を進んでるな」
少し量が多過ぎたらしく、満腹感を越えて若干の苦しさが残る。今後はもう少し量を減らす事にしよう。皿を洗っている間、この後の予定を考える。
どのみち、明日も学校に行かなければならない。いつもの調子で行けば、ゲームなんかをして、夜を過ごしていく所だ。はてさて、どうしたものか。
「まぁ勉強はちょっと飽きたし、ゲームでもすっかなぁ。確か新キャラが出たんだっけ?へぇー、毒瓶を投げるのか。それ以外は、あ、キャラのスキルが増えたのか」
いつもやっているゲームのサイトを眺めながら、一人でブツブツと喋る。誰かに言い聞かせるようにでもなく、自分で自分の言葉を聞くようにしていると思ってくれて構わない。
ただ、この頃の俺は……少し落ちぶれてたかもしれない。
――ピーンポーン。
ふと鳴り響いたインターホンの音は、俺の頭上に複数の『?』マークを浮かばせる。何か通販で買ったっけ?という記憶を探ったが見当もつかず、時計を確認すれば人が尋ねてくる時間でもない。夜中の二時だ。
――ピーンポーン。
そんな事を考えていると、もう一度鳴り響くインターホンの音。俺は僅かな疑問を抱いたまま、玄関へと向かうのだった。
「どちら様ですかー」
玄関のドアを間に挟み、俺は外に向かって棒読み混じりに声を出した。扉のガラスには、微かにシルエットが見える。一人ではない、これは二人分の大きさだと分かるのだが、どうも身長が小さいように思えた。
こんな時間に子供が来る筈も無く、俺はあらぬ妄想をし始める。ちょうど先程まで見ていたサイトには広告もあって、その広告はホラー漫画の広告だったと記憶している。それが脳裏に思い浮かんでしまったのである。
「ま、まさか、幽霊とかじゃねぇだろうな?」
そんな訳は無い。そう頭の中で繰り返しながら、俺は生唾を飲み込んで扉を開けるのだった。するとそこには、手を繋いで並ぶ小さな女の子が立っていたのであった――。
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