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『背骨の疼き』 歌誌月光88号パレスチナ特集への連作30首
しおりを挟む凄惨な動画を流すネット切る血に染むヘキサグラムの残像
テレビではハマスが悪と見得を切る大根役者のニュースキャスター
天秤で報じられる死られない死ひとの命に傾きを生む
冬の星いかに見えるかパレスチナかつての戦士は語り部なり
『暁の星』と『ジャスミンを銃口に』差し出せば微笑む歌人の手和く
平行線ばかりの世間ぺしぺしとペシミズムの頬を叩いてみても
かんたんにテロはダメだと言えるだろう遠く離れた世界できみは
フェイクとかAIだとか信じられる確かさとは体温だけだ
真実は少女の目に在る惨劇と言えないままのサヨナラだけだ
蜘蛛の巣に小さき虫いて啄木のかなしき心を擲げつけたき
血まみれの皮膚みな耳になるガザの眠れぬ夜の重き爆撃
名も知らぬ無数の人生飲みこんで今日も拡がるブラックホール
ネタニヤフその鉄面皮サイコパス魂の在処も売り渡したる
身を縮め小さな影で怯え泣く子と父へ躊躇なき照準器
子を庇う背へと渇いた連射音すでに息せぬ母は乱舞す
詞書【分断と憎悪と殺戮への恨五首】
범죄하는 악과 유화는 상자 정원 말의 잎에 피는 아름답게
凡庸の悪たる花は箱庭の言の葉に咲く端然として
아버지는 아이를 안고 가자의 길 방황 절반 머리를 찾고
父は子を抱きガザの街さまよえり消えた頭の半分さがし
팔레스타인 회색 어린 아이 흔들리는 눈동자에 내일은 비칠까
パレスチナの灰燼色の子の揺れる瞳に明日は映るだろうか
테러를 방패로 펼쳐진 제노사이드 한때 수난의 사람들의 나라는
テロ盾に矛を向けたるジェノサイドかつて受難の民らの国が
고향이라고 조국이라 부르는 땅이있다면 해가될 땅은 뭐라고 부를까
ふるさとや祖国と呼べる地があらば骸となる地なんと呼ぶべし
おはようを交せる朝はもう来ない瓦礫の下の屍の声
抱き合ったそのときだけが不確かな輪郭なぞるレゾンデートル
斃れたる戦禍の跡の幼児の眼窩の深く底なき虚無よ
散りぢりになり蛆のわく生臭き手足に群れる飢えた野犬は
トランプの狙撃のニュースばかりの日パレスチナの詩語る者なし
蒼天の朝の光に罅割れたグラスへ挿したオリーブの花
善良であろうと自慰をするようなデモ街宣と夜風のぬるさ
万の死が死すか薄明の月しずくシャームの祈り幻聴として
日常をつらぬく背骨へ抱擁をする漠とした疼く哀しみ
虐殺後生体認証収容所ガザはハイテクディストピアへ
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