Serendipity∞Horoscope

神月

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第6話、もう一人の令嬢

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 ある日の事、リビングにて本を読んでいた彩音は時折何度も視界に入る姿が気になっていた。
 父の頼みと、言いたい事が分かるが故にこの状況を変えることは半ば諦めているものの

「ねえ啓」

 顔を上げ、無愛想極まりない口調で投げかけると少し離れた場にいた青年は立ち止まると困惑したように振り返る。

「お嬢様、ですから私の事を名で呼ぶのはおやめ下さいと」
「また主従関係がどうとかって話ならそんな常識は知らんって返すだけだよ。そんなことよりずっと気になってたんだけどさぁ……」

 と疑うように視線を向け彼の衣服を見回すと

「学校は制服なのはまあ当たり前として、ここに来た時から学校以外ではその執事服、だけど……まさか買い物とかそれで出てないよね?」
「え?」

 何を聞いているのですか? と言わんばかりの返答に嫌な予感が湧き上がるがおそらくそれはその通りになってるだろうと深い息を吐いた。
 そしてそんな彩音を見ると疑問符を浮かべる啓の姿に呆れた様子で視線を向けると

「そんな姿で外に出たら目立つでしょうが」

 間もなく、制服と燕尾服以外の衣服を持ち合わせていないことを聞くとやはりと深いため息をついた。



「霧島さん、後藤先生が呼んでたよ」
「わかったわ」

 沙織の声を聞いた少女はメガネを押し上げ教室から出て行く。
 そんな様子を見ていた彩音はやがて戻ってきた沙織からの声に意識を向けた。

「霧島さんって絵に描いたようなザ・委員長って感じがするよね」

 そして間もなく放課後。
 沙織は彩音と共に廊下を歩いて昇降口とは違う場へ向かっていた。
 そこでも会話で沙織はまるで面白おかしい光景を目にしたように話を振り

「凄いよねー北条君。執事だから只者じゃないだろうなーとは思ってたけど、すっかりクラスでも人気者で」
「まあ、頭いいし? 英語もペラペラで流石帰国子女だわって感じだし?」

 ここに北条啓の姿はなく、彼は放課後になるやいなやクラスの女子達に囲まれ身動きの取れない状況となっていた。

 その姿は彩音と沙織も目にしており今に始まったことでは無く容姿端麗高身長、帰国子女。
 更には執事としてこの学校に来たとあれば注目されないはずがなく、しかし彼との約束で主の正体は明かさないことと最低限必要な時以外は悟られないよう行動することと決めており故に帰りは別々に行動する事も多い。

「運動も出来るんだって? 聞いた話では珍しさと運動神経を聞きつけた運動部がこぞって彼を勧誘しようとしたみたいだけど……ことごとく断られたって噂だよ?」
「ふうん?」
「クラスの女子達は知っての通りだけど、隣も同級生も、更には上級生にまで注目の的だし? 知ってる? 一部の女子達から『王子様』なんて言われてるんだよ?」
「まあ、誰にでもあんな喋り方してたらそうなるわ」

 やがて、彼女らが辿り着いたのは図書室。
 扉を抜ければ圧巻する程の本が棚に収められ、入口からでは最奥が見えないほど広々とした空間。この一帯に所狭しと並べられた本に沙織は呆然とした様子で立ち止まっていた。そこはまるでひとつの『図書館』のよう。

「うわあ、すごい」
「え、この広さも東京では普通なんじゃないの?」
「そんなことないよ。ここまで広い図書室は大学レベルでも珍しいんじゃないかな。でも、ここまで沢山の本があると」

 一体どんな本がここまであるのか、という問いに彩音は小声で見た限りでは多種多様だと話した。
 図鑑や小説に加え論文など、その中でも多くのジャンルに振り分けられる本が集められていた。

「ゲームの文とかは好きなんだけどねえ」

 ふと隣から聞こえた声に反応すると

「ゲーム? 沙織ってゲームなんかするの?」

 そうは見えなかったから意外だと告げると、ゲームくらいはすると笑いながら返事が返ってきた。
 そして彩音もゲームするでしょ? と問われるままに頷くと

「やっぱり。まあ、あんな遠い国でなんやかんやしてるくらいだもん。こういう事には理解もあるだろうなと思ってたんだよねー」
「ふうん……どんなゲームをするの?」

 と話の流れから深い意味もなく問いかけると、その瞬間沙織は目を丸くし

「へ?」
「……? ジャンルとか……」
「…………」

 だが、問いの瞬間沙織の様子がどこかおかしくなったような気がして彩音が疑問符を浮かべると、困惑していた沙織はらしくもなく視線を背けながら呟く。

「えーと……学園モノ……とか?」
「学園モノ……?」

 沙織の口から伝えられたのはそれだけ。
 ゲームに多種多様のジャンルや種類があることは彩音も分かっているものの、彩音の思い浮かべていたゲームはRPG。それはファンタジーの世界を旅するような感じのゲーム故に学園モノという言葉にピンと来なかった。
 だがふと視線を動かすと、珍しく様子を伺うように視線を向ける姿に違和感を感じ

「学園モノ……」
「彩音はどんなゲームを?」
「んー……いわゆるRPG……魔法とかファンタジーで旅に出たり戦うようなやつ。有名所だと『FULL FANTASY』とか」
「あー……そっち系ね」
「そっち系って何?」

 問いかけど、沙織は黙り込んだまま答えはなく疑問符ばかりが浮かび、そのまま数秒沈黙が流れた時彩音の溜息に沙織は視線を向けた。

「何にせよ、沙織はゲームなんてやるタイプに見えなかったから驚いた」
「どうして?」
「沙織はクラスメイトとも他クラスにも仲のいい人ばかりでさ、コミュニケーション得意そうじゃん。放課後はカラオケやファミレス! みたいな感じでさ」
「確かに、皆でカラオケは行ったりするし中学の時もよく行ってたけど……」

 更に彩音が会話を続ければ、芸能人に興味のない彩音からすれば周りと話題の合う沙織は『そちら側』の人間だと思っていたと告げる。
 ファッション雑誌を広げて盛り上がったり、ドラマの話で盛り上がったり。
 だが話を聞いていた沙織は少し考えると息を吐き、振り向いた彩音に僅かに笑みを浮かべた。

「興味は人それぞれ……って思うんだけど、中々難しいよね」
「……?」
「ゲームが好きだって事は周りの友達には隠してて。実際芸能人やファッションとか、興味はあるから無理やり演じてるわけじゃないけど……話しづらさがあるよね」

 だからこそ、国外で彩音を見た時は驚いたと同時に何だか嬉しかったと沙織は告げる。
 そして魔法を使って戦っていたから彩音にはこの話をしても大丈夫だろう、とどこか妙な言い回しに首を傾げると沙織は笑い

「あはは、私の好きなジャンルはそういう普通のとも少し違うからさ、尚更言いにくいというか」
「……? ゲームに普通とかあるの……?」


 ♦


「成程、ユニコネが解散しちゃったから彩音は日本に戻って来たんだ」
 教室にて彩音と沙織が談笑していたその時、突如勢いよく扉が開かれ教室内は静まり返った。

 話をしていた彩音と沙織も思わず会話が止まり、驚いた様子で視線を変えると開いた教室の扉にとある女生徒が立っていた。
 その優雅さに一部の生徒がざわつき、彩音もまるで外国の令嬢のような金色の髪に目を奪われ会話は完全に止まると唖然と口を開けていた。

 息を呑むような美しさは風に揺れる黄金麦のような髪だけでなく、容姿そのものも整っており身長もモデルのように高い。
 『容姿端麗』という言葉がまさしく似合う金髪美少女が立っていた。
 だが、1-Aの教室に現れた美少女は周りの視線に動じることなく声を上げ、その言葉は更に教室内をざわつかせた。

「北条啓はどなたですの?」
「私ですが……何かご用でしょうか?」

 男女混合したクラスメイトに囲まれていた中から北条啓が姿を現し、金髪の少女へ歩み寄る姿に教室内の生徒達はどことない緊迫感に包まれる。
 やがて目の前に現れた姿に眉を顰めると、鋭い視線は更に教室内を見渡した。

「あなたの主はどちらに?」
「えっ……」

 その瞬間、彩音の表情が一変し思わず小声が漏れた。
 金髪の少女にその声は聞こえていなかったようで視線を向けられる事も無かったが、不穏な空気に彩音は隣にいた沙織がに小声で問いかける。

「ねえ沙織、あの人って一体……」
「1-Eの納言さんだね」
 発された一言に彩音が彼女へ視線を向けると少女は睨むような目つきで北条啓を見ており突然の事に教室内は騒然としている。そこに沙織が彩音に耳打ちすると

「『NAGON』って知ってる? 有名なファッションブランドの」
「いや……」
「セレブや有名人の中で人気の高級ブランドでね、そこの社長の一人娘なの。今年新入生に『お嬢様』がいることはずっと噂になってたけど……」
「このクラスに貴方がいるのなら、仕えるべき主もここにいるのかと思ったのだけれど。……私と勝負なさい!」
「!?」

 まるで漫画なら効果音が入りそうな勢いで少女は北条啓に指を指すとそう叫んだ。
 その瞬間、生徒達はおろかその場に居合わせた彩音と沙織も言葉を失い騒然とした空気は更に深刻となっていた。
 そんな中ただ一人、困惑の意を浮かべながら

「ええと……どういうことでしょうか」
「今年、私の他にも令嬢たる身分の者が入学されたそうね。ですが素性も身元も知れぬ故確かめに来た次第ですの」
「はあ……」
「私と同等の学び舎に存在する価値があるかどうか見定める必要があるわ。情報通り、従者はいたようだけど……」

 再び視線は教室内に向かい、生徒達が揃って恐縮するよう視線を背けている。

「執事ならば主がどこにいるのか御存じではなくて?」
 心臓が跳ね上がり、困惑したまま啓へ視線を向けるが背を向けている為表情は見えない。
 故にこの圧迫感の末正体がバラされてしまうのではないかと焦りが生まれていた。
 そんな焦りの中北条啓は黙り続け、あくまで出てこないつもりかと彼女が苛立たせた瞬間彼女の背後から青年の声が聞こえた。

「これだけ言っても出てこないという事は、他のクラスにいる可能性が高いかもしれません」

 聞こえた声に北条啓が視線を上げれば、対面する少女の背後に制服に身を包んだ青年が線の通ったように姿勢正しく立っていた。
 そしてその姿を一目見た瞬間彼は同業者であると察する。

「調べた際わかったのはこの執事の存在のみ。彼の仕える主に至っては男か女か、この学年にいるかすら明らかではないのです。違う学年に執事がいるとも考えにくいですが……」
「……まあいいわ。では貴方が主の代わりに勝負なさい」
「!」

 その瞬間、これまで微動だにしなかった北条啓の表情が僅かに動き、金髪の少女は鋭い目線を向けたまま腕を組みながら投げかける。

「Aランクともなる執事が仕えているのなら当然主も名に恥じない人なのでしょう? 力量を測るには十分だわ」

(ランク?)

「貴方と私の執事……どちらが上か勝負なさい」
「…………」
「納言家に仕えるこの由良が負けた場合は大人しく引き下がりますわ。代わりに、万が一貴方が負けた時には……主共々退学していただきますわ」
「っ!?」

 彼女達が去った後も教室内は騒然としており、生徒が北条の元へ歩み寄り話しかける中沙織は彩音に投げかけた。

「大変なことになっちゃったねえ」
「……」
「まあ、見て分かったと思うけど、今来たお嬢様……納言さんはあんな感じでクラスからも浮いてるみたい。とはいえあの見た目だから一部の男子からはお察しの通り……」

 だが、返答がなく黙り込んだままの彩音に視線を向けると沙織も言葉に迷っていた。
 やがて放課後、図書室にいた彩音と沙織の元に北条啓の姿が現れ一同は奥にて口を開いた。

「私も納言家の令嬢がいる事は把握していたのですが、まさかこのような事になるとは思わず」
「拒否権はないっぽいし、大変な事になっちゃったね」

 啓に対して沙織が投げかけるとやがて彩音が口を開き

「でも、退学だなんて事」
「できるでしょうね、納言家の権力をもってすれば」

 遮られるように答えられ言葉を失うと、そんな様子を見ていた北条啓は小さく息を吐き受けるしかないと呟いた。

「ところで勝負って何で? テストの点数?」
「いえ、おそらく……彼女が言っているのは執事としての勝負でしょう。私と彼との勝負と明言した以上は」
「……それにしても、あの時よく私の事言わなかったね?」 
「私は執事です。お嬢様の望みとあらば身分を明かすような事は致しませんよ。危険に晒すような事も……したくなかったのですが……」

 そこに沙織がずっと気になっていた事を問いかける。

「ところで北条君、納言さんが言ってたランクって何?」

 それは教室内でのやりとりの中、納言麗奈が発した言葉だ。沙織と同じくランクという言葉が引っかかっていたのだが、二人の視線に答えるように啓は呟いた。

「……執事に与えられる称号のようなものですよ」
「称号……?」



 場所を変え、沙織の知るファミレスにて話しが続けられた。
 従者には規定の実力に合わせてランク付けされており、医師や弁護士のように国家資格のようなくくりにあるのだという。

 資格試験の難易度もランクが上がるほど上がる。
 ただし、医師などと違う点は資格を持たずとも従者そのものをする事は可能で、言わばランクとは国際的に定められた一定の実力を示す共通の資格であり能力の証明的な意味を持つのだという。

「養成教育学校に入った時点でDから始まり、執事としての資格を得るとCに。そこからは試験に合格する事でB、A、Sと上がっていきます」
「確か、あんたはAランクだってあのお嬢様が……」 
「ってことは北条君は結構優秀なんだ?」

 何気ない沙織の一言に彩音が反応し、表情を歪める中沙織は啓もまたどこか憂い気な表情を見せ目を丸くする。そして彼は口を開くと

「Sランクが現時点で定められた最高ランクではありますが、日本でもSランクの執事は三人しかいないのです」

 Sランクとはまさに天性の才能に恵まれた者のみがなれると言われており、努力で辿り着けるようなものではないと言う。
 それはまさしく伝説のようなもので、Aランクが一般的な給仕界においての最高ランクだと認識されている。

「あーつまり君は優等生だってことだね。わかったわかった」
「…………」
「はぁ……続けて」 
「そして、資格を得るためには世界各地にある執事養成学校に通うなどして必要な知識を学び、試験に合格し資格を得る必要があります。名門校などは入学も難関ですが……なにより資格を得るのは鬼門と言われています」

 国内でも養成学校は指で数える程もなく多くは海外にあるという。

 その中でも給仕界の資格を取り締まる機関より認められた学校は卒業と共にCランクが与えられる。
 もちろんCランク適応試験に合格すれば通わずともランクを手に入れられるが、必要な学びを的確に受けながら最低限の資格が得られるのが養成学校の強みでもある。

 入学した時点で給仕訓練生としてDランクが与えられ、必要な知識を学んだ後年に一度ある試験に合格した者が正式な執事として認められる。
 しかし、それらの名門校ともなるの学校の生徒の多くは家系が給仕だったりするので在学中に試験に挑み、卒業時にCランクの者はそうそういないという。

「私は両親共に高家に仕えていた給仕で父が日本人、母がイギリス人なのです。なので私はイギリス国内でも名門の養成学校に通っていたのです」
「それでイギリスから日本に来たんだ」 
「ええ。そして私はAランクを得てすぐに神月家に仕え、こちらに来たのでお嬢様が初めてお仕えする方なのです」
「…………」

 名門や代々給仕を務めた家系は皆養成学校へ通わせるのが当たり前で、卒業で得られるCランクは給仕としての最低ライン。
 言葉遣いや家事全般、一般でも常識なマナーなど本当に最低限の能力を身につけたという証明である。

「Bランクは家事……料理や食材などについてさらに深い知識と主や当主のご親族などの身を守る為の防衛能力が必要となります」

 あらゆる危険が迫る可能性がある故に主を守る能力が必要となる。
 相手が生身であったり刃物を所持している程度の者に対応できる者に該当し、資格を得たほとんどの執事はBランクである事が多いという。

「じゃあ……Aは?」
「Aランクは銃など日本では見ない物を所持している者に対応できる……つまり同じ物がある程度扱える能力が必要になります。そしてさらなる幅広い知識が必要となりBランク以上に才能が必要となります」

 Bランクまでは努力すれば得られる程度のもの。
 しかしAランクからは才能も関係し始めるレベルだという。

「SP……ガードマンと同等の能力と言っても過言ではありませんね。実際執事としての業務は表向きで、本来与えられた役目は護衛……ということもしばしば」
「だから異能者を相手をした時も慣れた様子で……?」
「こう言うのも何ですが、知識や身体能力以上に価値を決めるのがそれらの『能力』なんですよ。給仕界においても特に、異能者と呼ばれる特殊能力持ちには付加価値があります」

 そして、そんな異能者を相手に出来る能力を持つ者も。
 やがて再び北条啓の表情に陰りが差すと彼は手を握り締め

「そして、給仕界において最高ランクであるSランクの資格を得る為には……『異能者』であることが条件の一つにあります」 
「「……!」」

 手を組み、俯きがちに発せられた言葉で彩音と沙織はふいに声のトーンが落ちた理由を知った。
 そして啓は視線を僅かに伏せながら

「私には『異能』の才はありません。故に試験云々の前に試験を受ける事さえ出来ないのです。異能と呼ばれる能力は……努力でどうにかなるものではありませんから」
「…………」

 天性の才能を与えられたもの。
 その意味を知り彩音は言葉を失った。

 知識もある程度の身体能力も、細かな才はあれど努力でいくらでも変えられる。
 しかし魔力を持たぬ者がいくら足掻いても魔法は使えないように、そこは選ばれた者と能力と知識を極めた者しか辿り着けない未知の領域。
 高家程仕える為の条件が厳しい所もあり、条件に定められることも少なくはない。
 それほどプライドある家系ほどランクとは価値のあり重要なもので、自らの能力を示す証明の証でもあるのだ。

「…………」

 そこには今まで見た事のないような表情が見えていた。
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