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私とリルガー様は、数名の兵士とともに階段を下っていた。
下へと続いている階段は、かなり長い。王城内にこんな場所があるなど驚きである。
「おや……」
「ここは……」
階段が終わって辿り着いたのは、通路のような場所だった。
ここから、王族達はどこかに逃げ出したのだろう。
「王都の下には、こんな通路があったなんて……」
「まあ、王都ですから、これくらいあってもおかしくはありませんよ」
「そうなのですか?」
「そうなのです」
驚いている私と比べて、リルガー様は冷静だった。
まさか、エルグレンド王国の王都にもこういう通路があるのだろうか。
「普通に考えて、ここからどこかに逃げたと考えるべきでしょうね。この隠し通路が、どこに繋がっているかはわかりませんが、大方王都の外でしょうか」
「王都の外……」
「もしくは、ここで潜んで何かの機会を伺っているかもしれません。どちらにしても、ここはくまなく探すべきですね」
「はあ、大変そうですね……」
この隠し通路を探すのは、かなり苦労するだろう。
だが、ここにはきっと手がかりがあるはずなのだ。探すしかないのだろう。
「……え?」
「うん? どうかしましたか?」
そこで、私はあるものを感じ取った。
これは、恐らく魔力である。この隠し通路の奥から、強大な魔力を感じたのだ。
「リルガー様、この先には何かがあります。恐らく、魔法関係の何かです」
「そうですか……警戒した方がいいようですね」
「ええ……」
魔力を感じるということは、この先には魔法関係の何かがあるということである。
そういえば、王城の魔術師はカーテナ様以外姿を消していた。もしかしたら、その魔術師達がこの先にいるのかもしれない。
「とりあえず、進んで行きますか」
「うっ……」
「イルアナさん、大丈夫ですか?」
少し歩を進めただけで、私はとても気分が悪くなった。
この魔力は、とても嫌な感じがする。その感じを、私は既に知っている。
これは、結界から感じた魔力と同じものだ。つまり、禁忌の魔法が、この先で使われているということである。
「リルガー様、この先で禁忌の魔法が使われています」
「禁忌の魔法……」
「犠牲になっているのは、恐らくレパイア王国の魔術師達でしょう。急がなければ、取り返しのつかないことになるかもしれません」
「わかりました。それならば、少し急ぎましょう」
私とリルガー様は、急いで歩を進めていく。
この先で禁忌の魔法が行使されているなら、それは止めなければならない。そうしなければ、犠牲が増えていくばかりだからだ。
こうして、私達は隠し通路を探索するのだった。
下へと続いている階段は、かなり長い。王城内にこんな場所があるなど驚きである。
「おや……」
「ここは……」
階段が終わって辿り着いたのは、通路のような場所だった。
ここから、王族達はどこかに逃げ出したのだろう。
「王都の下には、こんな通路があったなんて……」
「まあ、王都ですから、これくらいあってもおかしくはありませんよ」
「そうなのですか?」
「そうなのです」
驚いている私と比べて、リルガー様は冷静だった。
まさか、エルグレンド王国の王都にもこういう通路があるのだろうか。
「普通に考えて、ここからどこかに逃げたと考えるべきでしょうね。この隠し通路が、どこに繋がっているかはわかりませんが、大方王都の外でしょうか」
「王都の外……」
「もしくは、ここで潜んで何かの機会を伺っているかもしれません。どちらにしても、ここはくまなく探すべきですね」
「はあ、大変そうですね……」
この隠し通路を探すのは、かなり苦労するだろう。
だが、ここにはきっと手がかりがあるはずなのだ。探すしかないのだろう。
「……え?」
「うん? どうかしましたか?」
そこで、私はあるものを感じ取った。
これは、恐らく魔力である。この隠し通路の奥から、強大な魔力を感じたのだ。
「リルガー様、この先には何かがあります。恐らく、魔法関係の何かです」
「そうですか……警戒した方がいいようですね」
「ええ……」
魔力を感じるということは、この先には魔法関係の何かがあるということである。
そういえば、王城の魔術師はカーテナ様以外姿を消していた。もしかしたら、その魔術師達がこの先にいるのかもしれない。
「とりあえず、進んで行きますか」
「うっ……」
「イルアナさん、大丈夫ですか?」
少し歩を進めただけで、私はとても気分が悪くなった。
この魔力は、とても嫌な感じがする。その感じを、私は既に知っている。
これは、結界から感じた魔力と同じものだ。つまり、禁忌の魔法が、この先で使われているということである。
「リルガー様、この先で禁忌の魔法が使われています」
「禁忌の魔法……」
「犠牲になっているのは、恐らくレパイア王国の魔術師達でしょう。急がなければ、取り返しのつかないことになるかもしれません」
「わかりました。それならば、少し急ぎましょう」
私とリルガー様は、急いで歩を進めていく。
この先で禁忌の魔法が行使されているなら、それは止めなければならない。そうしなければ、犠牲が増えていくばかりだからだ。
こうして、私達は隠し通路を探索するのだった。
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