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第32話 事件の結末
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私とロクス様は、とある部屋で対面していた。
アウターノ様の事件から、既に三日が経っている。無事に事件は解決したが、あの事件は色々と尾を引いている。
今日は、そのことを話し会うために、ヴァンデイン家まで来たのだ。
「アウターノ様は、あれからどうですか?」
「……いい状態であるとは、言えないですね」
真実を知ったアウターノ様は、大変なことになっていた。
アウターノ様の精神は、壊れてしまったのだ。
「体調的には、何も問題はないのです。ただ、彼の精神は蘇っていません」
「あの真実を知っただけで、そこまでなるものなのでしょうか?」
「彼にとっては、父の復讐が全てだったのでしょう。それを否定されて、全てを絶望してしまったということなのでしょう」
アウターノ様にとって、あの真実は相当衝撃的なものだったようである。
今まで、アウターノ様は父親を失った悲しみを晴らすことを全ての希望として生きてきた。その人生の最大ともいえる目標が崩れてしまったから、アウターノ様は絶望してしまったようだ。
それは、自身がしたことに正当性がなかったことも関係しているのだろう。罪のないログド様に刃を向けたことの後悔、その子供達を恨んだ後悔、色々な後悔が、アウターノ様の精神を蝕んでしまったのだ。
「悲しいことですね……」
「ええ、彼にはいい印象を持っていませんでしたが、この結果には少し同情します。彼は、結局何もしていません。ここまでの結果は、残酷だと思ってしまいます」
「そうですね……」
私もロクス様も、アウターノ様のことは悲しく思っていた。
彼は、褒められた人間という訳ではなかった。だが、ここまで残酷な結果になる程、悪人でもなかったはずである。
「様々な不幸が……重なってしまったのでしょうか」
「そうですね……何か一つでも違えば、違った結果になっていたかもしません」
しかし、今回の件は誰が悪いという訳でもない。様々な不幸が、重なった結果なのである。
もしアウターノ様が犯行を踏み止まっていたら、もしアウターノ様に最初から真実が伝えられていたら、もしレグド様が私の父を死なせなかったら、そんなことを思ってしまう。
そうなれば、違った結果になったはずである。だが、それは言うだけ無駄なことなのだ。
起こってしまったことは変えられない。私達は、この結果を受け止めて行くしかないのである。
「今度、お見舞いに行きましょうか」
「……そうですね」
私の言葉に、ロクス様はゆっくりと頷いてくれた。
そんな話をしながら、私達は過ごすのだった。
アウターノ様の事件から、既に三日が経っている。無事に事件は解決したが、あの事件は色々と尾を引いている。
今日は、そのことを話し会うために、ヴァンデイン家まで来たのだ。
「アウターノ様は、あれからどうですか?」
「……いい状態であるとは、言えないですね」
真実を知ったアウターノ様は、大変なことになっていた。
アウターノ様の精神は、壊れてしまったのだ。
「体調的には、何も問題はないのです。ただ、彼の精神は蘇っていません」
「あの真実を知っただけで、そこまでなるものなのでしょうか?」
「彼にとっては、父の復讐が全てだったのでしょう。それを否定されて、全てを絶望してしまったということなのでしょう」
アウターノ様にとって、あの真実は相当衝撃的なものだったようである。
今まで、アウターノ様は父親を失った悲しみを晴らすことを全ての希望として生きてきた。その人生の最大ともいえる目標が崩れてしまったから、アウターノ様は絶望してしまったようだ。
それは、自身がしたことに正当性がなかったことも関係しているのだろう。罪のないログド様に刃を向けたことの後悔、その子供達を恨んだ後悔、色々な後悔が、アウターノ様の精神を蝕んでしまったのだ。
「悲しいことですね……」
「ええ、彼にはいい印象を持っていませんでしたが、この結果には少し同情します。彼は、結局何もしていません。ここまでの結果は、残酷だと思ってしまいます」
「そうですね……」
私もロクス様も、アウターノ様のことは悲しく思っていた。
彼は、褒められた人間という訳ではなかった。だが、ここまで残酷な結果になる程、悪人でもなかったはずである。
「様々な不幸が……重なってしまったのでしょうか」
「そうですね……何か一つでも違えば、違った結果になっていたかもしません」
しかし、今回の件は誰が悪いという訳でもない。様々な不幸が、重なった結果なのである。
もしアウターノ様が犯行を踏み止まっていたら、もしアウターノ様に最初から真実が伝えられていたら、もしレグド様が私の父を死なせなかったら、そんなことを思ってしまう。
そうなれば、違った結果になったはずである。だが、それは言うだけ無駄なことなのだ。
起こってしまったことは変えられない。私達は、この結果を受け止めて行くしかないのである。
「今度、お見舞いに行きましょうか」
「……そうですね」
私の言葉に、ロクス様はゆっくりと頷いてくれた。
そんな話をしながら、私達は過ごすのだった。
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