平民だからと婚約破棄された聖女は、実は公爵家の人間でした。復縁を迫られましたが、お断りします。

木山楽斗

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第84話 明るい未来

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 私は、ロクス様ととある部屋に来ていた。
 そこは、ロクス様の私室だ。婚約者の私室であるため、私は少し緊張している。

「セレンティナ様? 大丈夫ですか?」
「え、ええ……」

 何故ここに来たのかというと、ここに来たことがなかったからだ。
 今まで、ヴァンデイン家の屋敷には何度か来ていた。しかし、この部屋に来たことはなかったのである。
 私室というのは、完全に個人のものだ。婚約者といっても、そこに踏み込める程、私とロクス様の関係は深くなかったのである。
 しかし、今は違う。お互いに思い合っているので、こういう空間に踏み込んでも問題ないのだ。

「僕の部屋に招くのは、少し早かったでしょうか?」
「いえ、そんなことはありません。ただ、流石に緊張してしまって……」
「そうですか……まあ、逆の立場だったら、僕も動揺すると思うので、仕方ないことでしょうね……」

 私の言葉に、ロクス様はゆっくりと頷いてくれた。
 いつかは、ロクス様を私の部屋に招く日が来る。その事実は、私を中々に焦らせてくれるものだった。
 その時のために、綺麗にしておかなければならないだろう。幸い、今は同居人がいるため、きちんと掃除しなければならないという気持ちが強い。それなりに、掃除も頑張れるはずだ。

「それにしても、ロクス様は、よくドルスを受け入れましたね?」
「え? ああ、彼のことですか?」
「ええ、彼を住み込みで働かせるのは、中々思い切ったことですよね?」

 同居人のことを考えたため、私はロクス様にそんな質問をしていた。
 言っては悪いが、この公爵家に、小さな村の平民を働かせるのは、かなり思い切ったものだ。それを実行したことは、中々驚くべきことである。

「まあ、彼を応援したくなったというだけです。彼に関しては、色々と思う所がありますからね……」
「なるほど……」

 ロクス様の考え方は、とても簡単だった。
 ムルルを思う彼を、応援したかったから。その単純明快な理由はとても納得できる。

「さて、セレンティナ様。ムルルが見つかったことで、後任の聖女の問題は大方解決したということですね?」
「え? ええ、そうですね……」
「これで、僕達の未来に関する問題は解決したということですね……」
「そうですね……」

 そこで、ロクス様はそのことを指摘してきた。
 確かに、ムルルが後任として見つかったことで、私達の未来に対する問題は解決した。後任がいれば、私が引退することになっても問題ない。
 当然、まだ引退するつもりはないが、将来の心配が消えたのは喜ばしいことである。

「僕達の未来は明るいものになりそうですね」
「ええ……」

 ロクス様の言葉に、私は笑顔で応えた。
 これからの私達の未来は、きっと明るい。その未来に向かって、私はロクス様と一緒に歩いて行くのだ。
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みんなの感想(24件)

Y-0
2021.09.21 Y-0

お話の内容は面白いと思います。

ただ、文章にやや無駄というか贅肉が多いように思います。
既にセリフで喋っている事柄を繰り返して説明していたり、同じ内容を言い方を変えて繰り返していたりが煩わしく感じます。

また、セリフも全ての人が同じような雰囲気で書かれ、立場が大きく違うのに対等あるいは同一視点のような口調なのが残念に思います。

どうぞこれからも頑張ってください

2021.09.22 木山楽斗

感想ありがとうございます。
ご意見については、参考にさせていただきます。

解除
太真
2021.02.19 太真

みんな大切な人と一緒に居られるね♥️

2021.02.19 木山楽斗

感想ありがとうございます。
その通りです。

解除
太真
2021.02.16 太真

ドルス君はどうするのかな~(・・?

2021.02.16 木山楽斗

感想ありがとうございます。
彼がどうなったかも、これからの展開に期待して頂けると幸いです。

解除

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