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私は、レオード様に褒められて恥ずかしくなっていた。
ここまで人に褒められるなど、中々なかったことだ。嬉しいことではあるが、あまり大したことをした実感がないので、余計に恥ずかしいのかもしれない。
「アスキード公爵、あなたの子女は、とても聡明なお方ですね」
「そうですね……私も、できた娘だと思っています」
「実際に話してみて、私の決意も固まりました。彼女を、私の婚約者……引いて、妻に迎えさせてもらってもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」
そこで、レオード様はお父様と話した。
その内容は、私を婚約者にしてもいいというものだった。
私は、その会話を聞いて、一先ず安心する。一度、婚約破棄された私を、彼が受け入れてくれて本当に良かった。
これで、メーリアも解放される。彼女の差別意識はなんとかしてもらいたいとは思っているが、苦しい思いをしてまで獣人の国に嫁がせたくはなかった。これから、ゆっくりと時間をかけて、あの意識を改善していくことを願っておこう。
「という訳で、ミレイア嬢……いえ、ミレイアさんとお呼びしましょうか? これから、どうぞよろしくお願いいたします」
「はい、レオード様、こちらこそ、よろしくお願いします」
レオード様と、私はまた握手した。
彼のことは、まだよく知らない。だが、今日の会話だけでとてもいい獣人だということはわかっている。
だから、私の心はとても晴れやかだった。この婚約は、きっといいものになるだろう。
「さて、ミレイアさんには申し訳ないのですが、少し頼みごとをしてもよろしいでしょうか?」
「頼みごとですか?」
「実は私がこの国に来たのは、この婚約に関する話をするためだけという訳ではありません。もう一つ、この国の国王と話をするという用事が、まだ残っているのです」
「国王様とですか? それは、大事な用事ですね」
レオード様の言葉に、私は少し考えた。
別に、私との婚約について話すためだけに来たなどとは思っていなかった。そのため、別の用事があることは驚くようなことではない。
その内容も、特に衝撃的なことでもなかった。国王様と話すことは大事な用事だが、王子であるレオード様ならあり得ることだろう。
問題は、それを何故私に言ってきたかだ。わざわざ私にそれを言う意図が、あまりよくわからないのである。
「その話は、あなたにも関わることです。急で申し訳ありませんが、一緒に来てもらえますか?」
「え? 一緒に? あ、まさか……」
少し驚いた私だったが、その言葉の意味はすぐに理解できた。
私にも関わっていて、レオード様にも関わっていて、国王様と話すこと。そこから、大体の予測ができたのである。
「ええ、あなたの予測通りだと思います。この国の第二王子のことで、色々と話したいそうですよ」
「やはり、そういうことですか……」
私の予想通り、国王様はグルゼン様のことで話をしたいらしい。
彼の考え方は、明らかに問題だった。それが浮き彫りになって、国王様が謝罪したいということなのだろう。
それだけ、国王様はリオネルダ王国との関係性を重視しているということだ。この国の頂点に立つ者が、その考えを持っていることは、いいことである。
「わかりました。私も、同行させてもらいます」
「ありがとうございます」
私は、すぐに同行することを決意した。
断る理由が、特になかったからだ。当事者の一人でもあるし、行かない選択を取る意味は、あまりないだろう。
それに、彼が同行して欲しいと言ってきているということは、何か意図があるのだろう。それを叶えるためにも、私も行った方がいいはずである。
こうして、私はレオード様と国王様の元に行くことになるのだった。
ここまで人に褒められるなど、中々なかったことだ。嬉しいことではあるが、あまり大したことをした実感がないので、余計に恥ずかしいのかもしれない。
「アスキード公爵、あなたの子女は、とても聡明なお方ですね」
「そうですね……私も、できた娘だと思っています」
「実際に話してみて、私の決意も固まりました。彼女を、私の婚約者……引いて、妻に迎えさせてもらってもよろしいでしょうか?」
「もちろんです。こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」
そこで、レオード様はお父様と話した。
その内容は、私を婚約者にしてもいいというものだった。
私は、その会話を聞いて、一先ず安心する。一度、婚約破棄された私を、彼が受け入れてくれて本当に良かった。
これで、メーリアも解放される。彼女の差別意識はなんとかしてもらいたいとは思っているが、苦しい思いをしてまで獣人の国に嫁がせたくはなかった。これから、ゆっくりと時間をかけて、あの意識を改善していくことを願っておこう。
「という訳で、ミレイア嬢……いえ、ミレイアさんとお呼びしましょうか? これから、どうぞよろしくお願いいたします」
「はい、レオード様、こちらこそ、よろしくお願いします」
レオード様と、私はまた握手した。
彼のことは、まだよく知らない。だが、今日の会話だけでとてもいい獣人だということはわかっている。
だから、私の心はとても晴れやかだった。この婚約は、きっといいものになるだろう。
「さて、ミレイアさんには申し訳ないのですが、少し頼みごとをしてもよろしいでしょうか?」
「頼みごとですか?」
「実は私がこの国に来たのは、この婚約に関する話をするためだけという訳ではありません。もう一つ、この国の国王と話をするという用事が、まだ残っているのです」
「国王様とですか? それは、大事な用事ですね」
レオード様の言葉に、私は少し考えた。
別に、私との婚約について話すためだけに来たなどとは思っていなかった。そのため、別の用事があることは驚くようなことではない。
その内容も、特に衝撃的なことでもなかった。国王様と話すことは大事な用事だが、王子であるレオード様ならあり得ることだろう。
問題は、それを何故私に言ってきたかだ。わざわざ私にそれを言う意図が、あまりよくわからないのである。
「その話は、あなたにも関わることです。急で申し訳ありませんが、一緒に来てもらえますか?」
「え? 一緒に? あ、まさか……」
少し驚いた私だったが、その言葉の意味はすぐに理解できた。
私にも関わっていて、レオード様にも関わっていて、国王様と話すこと。そこから、大体の予測ができたのである。
「ええ、あなたの予測通りだと思います。この国の第二王子のことで、色々と話したいそうですよ」
「やはり、そういうことですか……」
私の予想通り、国王様はグルゼン様のことで話をしたいらしい。
彼の考え方は、明らかに問題だった。それが浮き彫りになって、国王様が謝罪したいということなのだろう。
それだけ、国王様はリオネルダ王国との関係性を重視しているということだ。この国の頂点に立つ者が、その考えを持っていることは、いいことである。
「わかりました。私も、同行させてもらいます」
「ありがとうございます」
私は、すぐに同行することを決意した。
断る理由が、特になかったからだ。当事者の一人でもあるし、行かない選択を取る意味は、あまりないだろう。
それに、彼が同行して欲しいと言ってきているということは、何か意図があるのだろう。それを叶えるためにも、私も行った方がいいはずである。
こうして、私はレオード様と国王様の元に行くことになるのだった。
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