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私は、メーリアから話を聞いていた。
どうやら、彼女はレオード様の護衛達と色々と話をしていたようだ。
彼が来てすぐに、護衛が二人動いていたことは私も覚えていた。それがまさか、妹と関わっているとは思っていなかったが。
「私は、獣人を勘違いしていました。肉食の獣人は、人間を食らう。その事実だけで恐怖を抱き、嫌悪していました……」
「……」
「でも、それは間違いでした。ライガーさんとリルビィさんのように、獣人の国では異なる種族がわかり合っています。食べられるという認識は抱く必要がないものだったのです」
メーリアは、二人の獣人を見ていて気づいたようだ。
肉食の獣人と草食の獣人。それは、捕食者と捕食対象になり得る関係である。
だが、その二人はそんなことにはならない。それを理解して、妹は獣人に対する偏見を改めたようだ。
「私が謝罪したいのは、そのことです。私は、誤った認識で、自身の婚約を嫌がり、お姉様に背負わせてしまいした。私の認識不足で、迷惑をかけて、申し訳ありませんでした」
「……あなたが、そういう風に認識を改めてくれたことは、とても嬉しいわ。これから、その気持ちを忘れないで。それが、あなたの謝罪に対する私の答えよ」
「はい……わかりました」
私は、彼女が獣人に対する偏見を改めてくれた本当に良かったと思っている。
これから、私は獣人の国に移り住む。この国から、出て行くのだ。そのことに対する不安も、ない訳ではなかった。
だが、残った彼女が、このように立派な考えを持ってくれるなら安心できる。これなら、きっとアスキード家の未来も明るいだろう。
「それに、もう一つ謝罪を。私は、貴族として軽率な行動をとりました。軽々しく、婚約したくないなど言ってしまったことも、謝罪しておきます」
「……本当に、今日の出来事だけで、かなり成長したみたいね。あなたが聡明な子で良かったわ」
「いえ……私など、まだまだです」
妹の成長を見ていると、私も勇気が湧いてきた。
私も頑張ろう。新天地に対する不安は、彼女のおかげで大分薄れていた。
彼女と話せて、本当に良かった。これで、晴れやかな気持ちで、リオネルダ王国に行けるだろう。
「それでは、私はこれで……」
「待って」
「え?」
「もう少し話したいの? 他愛のない話を……駄目かしら?」
謝罪が終わり、帰ろうとする妹を私は引き止めていた。
それは、ただ思い出を作りたかったからだ。私は、後少しでこの屋敷から出て行く。その後は、向こうの国でレオード様の妻になる。
だから、今は家族とゆっくりと過ごせる最後の時間だ。その時間を、私は味わいたいのである。
「……わかりました。お姉様、今日はいっぱいお話ししましょうね」
「ええ、ありがとう」
私の誘いに、メーリアは笑顔で応えてくれた。
こうして、私は妹と他愛のない話を続けるのだった。
どうやら、彼女はレオード様の護衛達と色々と話をしていたようだ。
彼が来てすぐに、護衛が二人動いていたことは私も覚えていた。それがまさか、妹と関わっているとは思っていなかったが。
「私は、獣人を勘違いしていました。肉食の獣人は、人間を食らう。その事実だけで恐怖を抱き、嫌悪していました……」
「……」
「でも、それは間違いでした。ライガーさんとリルビィさんのように、獣人の国では異なる種族がわかり合っています。食べられるという認識は抱く必要がないものだったのです」
メーリアは、二人の獣人を見ていて気づいたようだ。
肉食の獣人と草食の獣人。それは、捕食者と捕食対象になり得る関係である。
だが、その二人はそんなことにはならない。それを理解して、妹は獣人に対する偏見を改めたようだ。
「私が謝罪したいのは、そのことです。私は、誤った認識で、自身の婚約を嫌がり、お姉様に背負わせてしまいした。私の認識不足で、迷惑をかけて、申し訳ありませんでした」
「……あなたが、そういう風に認識を改めてくれたことは、とても嬉しいわ。これから、その気持ちを忘れないで。それが、あなたの謝罪に対する私の答えよ」
「はい……わかりました」
私は、彼女が獣人に対する偏見を改めてくれた本当に良かったと思っている。
これから、私は獣人の国に移り住む。この国から、出て行くのだ。そのことに対する不安も、ない訳ではなかった。
だが、残った彼女が、このように立派な考えを持ってくれるなら安心できる。これなら、きっとアスキード家の未来も明るいだろう。
「それに、もう一つ謝罪を。私は、貴族として軽率な行動をとりました。軽々しく、婚約したくないなど言ってしまったことも、謝罪しておきます」
「……本当に、今日の出来事だけで、かなり成長したみたいね。あなたが聡明な子で良かったわ」
「いえ……私など、まだまだです」
妹の成長を見ていると、私も勇気が湧いてきた。
私も頑張ろう。新天地に対する不安は、彼女のおかげで大分薄れていた。
彼女と話せて、本当に良かった。これで、晴れやかな気持ちで、リオネルダ王国に行けるだろう。
「それでは、私はこれで……」
「待って」
「え?」
「もう少し話したいの? 他愛のない話を……駄目かしら?」
謝罪が終わり、帰ろうとする妹を私は引き止めていた。
それは、ただ思い出を作りたかったからだ。私は、後少しでこの屋敷から出て行く。その後は、向こうの国でレオード様の妻になる。
だから、今は家族とゆっくりと過ごせる最後の時間だ。その時間を、私は味わいたいのである。
「……わかりました。お姉様、今日はいっぱいお話ししましょうね」
「ええ、ありがとう」
私の誘いに、メーリアは笑顔で応えてくれた。
こうして、私は妹と他愛のない話を続けるのだった。
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