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90.同じ決意を
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私は、図書室に来ていた。ディゾール様に渡された紙に書いてある書籍を借りに来たのである。
「あれ?」
そんな私は、見知った人達を発見した。それは、キャロムとドルキンスだ。
キャロムが何かの本を読んでいる隣で、ドルキンスが寝ている。状況から察するに、キャロムにドルキンスがついて来たといった所だろうか。
「キャロム、こんにちは」
「あれ? アルフィアさん……じゃなくて、シズカさんじゃないか」
「シズカ嬢?」
私が声をかけると、キャロムが少し困惑して、ドルキンスが目を覚ました。なんというか、各々らしい反応である。
「図書室で用事かい?」
「ええ、実はディゾール様からおすすめの本を教えてもらってね」
「兄上から? ど、どういうことだ?」
私の言葉に、ドルキンスが反応した。やはり、ディゾール様の話となると、彼はいつもと違う反応をする。色々とあったが、まだ彼の根底にあるコンプレックスのようなものは覆っていないらしい。
「えっと……実は、ディゾール様から魔法を教わろうと思っているんだ」
「魔法を? どうしてまたそんなことを?」
「色々とあった時、何か役に立てるかもしれないと思って……少なくとも、自分の身は自分で守れるようになっていた方がいいでしょう? 無力なままは嫌なんだ」
「シズカ嬢……」
私は、二人にゆっくりと自分の気持ちを伝えた。すると、ドルキンスの表情が変わった。少し真剣な表情になったのだ。
彼は先程まで眠っていたとは思えない程に真剣な表情で何かを考えている。私の考えに、何か思う所があるようだ。
「……シズカ嬢、確かに君の言う通りだ。無力なままでいていいなんて、そんな訳はないよな……メルティナ嬢や兄上、それにキャロム君ばかりんい負担をかけるなんて、そんなのは間違っている」
ドルキンスは、ゆっくりと立ち上がった。その表情に、私は彼の決意を感じる。
「シズカ嬢、俺も兄上に頼むことにするよ。無力なままで俺もいたくない。強くなりたいとそう思う」
「ドルキンス……」
ドルキンスは、私と同じように考えてくれたようだ。その決意に、思わず笑顔になる。同じ志を持った仲間ができるというのは、嬉しい限りだ。
私とドルキンスは、ゆっくりと手を握り合った。こうして、私は心強い仲間を得ることができたのである。
「あれ?」
そんな私は、見知った人達を発見した。それは、キャロムとドルキンスだ。
キャロムが何かの本を読んでいる隣で、ドルキンスが寝ている。状況から察するに、キャロムにドルキンスがついて来たといった所だろうか。
「キャロム、こんにちは」
「あれ? アルフィアさん……じゃなくて、シズカさんじゃないか」
「シズカ嬢?」
私が声をかけると、キャロムが少し困惑して、ドルキンスが目を覚ました。なんというか、各々らしい反応である。
「図書室で用事かい?」
「ええ、実はディゾール様からおすすめの本を教えてもらってね」
「兄上から? ど、どういうことだ?」
私の言葉に、ドルキンスが反応した。やはり、ディゾール様の話となると、彼はいつもと違う反応をする。色々とあったが、まだ彼の根底にあるコンプレックスのようなものは覆っていないらしい。
「えっと……実は、ディゾール様から魔法を教わろうと思っているんだ」
「魔法を? どうしてまたそんなことを?」
「色々とあった時、何か役に立てるかもしれないと思って……少なくとも、自分の身は自分で守れるようになっていた方がいいでしょう? 無力なままは嫌なんだ」
「シズカ嬢……」
私は、二人にゆっくりと自分の気持ちを伝えた。すると、ドルキンスの表情が変わった。少し真剣な表情になったのだ。
彼は先程まで眠っていたとは思えない程に真剣な表情で何かを考えている。私の考えに、何か思う所があるようだ。
「……シズカ嬢、確かに君の言う通りだ。無力なままでいていいなんて、そんな訳はないよな……メルティナ嬢や兄上、それにキャロム君ばかりんい負担をかけるなんて、そんなのは間違っている」
ドルキンスは、ゆっくりと立ち上がった。その表情に、私は彼の決意を感じる。
「シズカ嬢、俺も兄上に頼むことにするよ。無力なままで俺もいたくない。強くなりたいとそう思う」
「ドルキンス……」
ドルキンスは、私と同じように考えてくれたようだ。その決意に、思わず笑顔になる。同じ志を持った仲間ができるというのは、嬉しい限りだ。
私とドルキンスは、ゆっくりと手を握り合った。こうして、私は心強い仲間を得ることができたのである。
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