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本編
125.圧倒的な魔力
『この一撃を受け止められるかしら?』
「くっ……」
ネルメアの魂が入ったゴーレムは、大きく拳を振り上げた。その巨大な拳を、メルティナに振り下ろそうというのだろう。
それに対して、メルティナは回避することを選んだ。結界などで防御すると、先程のようになり兼ねないと思っているからかもしれない。
「こちらからも行かせてもらいます」
『ぬうっ……』
メルティナは、光の球体を作り出してゴーレムに放った。
それは、先程よりも慎重な攻撃だ。だが、それでも彼女の魔弾は一級品。喰らえば、一たまりもないだろう。
『くうっ!』
「なっ……!」
しかし、ネルメアはその魔弾を受け止めた。巨体とはいえ、飛んだり跳ねたりしていたのだから、いくらでも回避できる方法はあったはずなのに。
それにより、彼女のゴーレムは破壊されていく。その左肩が崩れて、左腕が地に落ちたのだ。
それには、メルティナも驚いている。彼女も、まさかここまで簡単に攻撃が当たるとは考えていなかったのだろう。
「……何を考えているんですか?」
『ふふっ……何かしらね』
「……」
今のネルメアのゴーレムは、隙だらけである。しかし、メルティナは攻撃の手を止めた。暗黒の魔女の策略が、何かしらあると思ったからだろう。
もしかすると、それが彼女の狙いなのだろうか。そう思ったが、その割に彼女に動きはない。
そもそも、メルティナの攻撃を躊躇わせることが狙いなら、その代償が大きすぎる。あのゴーレムは四肢の内一本を失った。それは、損失としてはかなりのものだろう。
『来ないの? それなら、こちらから行かせてもらうけど……』
「……仕方ありませんか」
『ぬっ……!』
ネルメアが動き出そうとした瞬間、メルティナの体から光が放たれた。
それは先程ゴーレムを一撃で葬り去った光だ。その眩しさに、私は再び目を閉じる。
『かあっ……』
次に目を開いた時、ネルメアのゴーレムはその体の大半を破壊されていた。
左腕に続いて、右腕も失い。下半身もぼろぼろだ。明らかに、戦える状態ではない。
しかし、それでもその形を留められているのは、暗黒の魔女の魂が入っているからなのだろう。恐らく、彼女はその魔力で身を守っていたのだ。
『さ、流石ね……ふふ、危うく消滅する所だったわ』
「……すぐに消滅させてさしあげますよ」
『ふふふ……』
「……何がおかしいんですか?」
メルティナの言葉に対して、ネルメアは笑っていた。
その笑みは、とても嬉しそうだ。そう思って、私は最後のゴーレムの方を見ていた。彼女の目的を考えると、その笑みの理由はそこにあると思ったからだ。
「……あれは」
そして、私は気付いた。彼女の夫の魂が入ったゴーレムの中から、一人の男性が出てきていることに。
「くっ……」
ネルメアの魂が入ったゴーレムは、大きく拳を振り上げた。その巨大な拳を、メルティナに振り下ろそうというのだろう。
それに対して、メルティナは回避することを選んだ。結界などで防御すると、先程のようになり兼ねないと思っているからかもしれない。
「こちらからも行かせてもらいます」
『ぬうっ……』
メルティナは、光の球体を作り出してゴーレムに放った。
それは、先程よりも慎重な攻撃だ。だが、それでも彼女の魔弾は一級品。喰らえば、一たまりもないだろう。
『くうっ!』
「なっ……!」
しかし、ネルメアはその魔弾を受け止めた。巨体とはいえ、飛んだり跳ねたりしていたのだから、いくらでも回避できる方法はあったはずなのに。
それにより、彼女のゴーレムは破壊されていく。その左肩が崩れて、左腕が地に落ちたのだ。
それには、メルティナも驚いている。彼女も、まさかここまで簡単に攻撃が当たるとは考えていなかったのだろう。
「……何を考えているんですか?」
『ふふっ……何かしらね』
「……」
今のネルメアのゴーレムは、隙だらけである。しかし、メルティナは攻撃の手を止めた。暗黒の魔女の策略が、何かしらあると思ったからだろう。
もしかすると、それが彼女の狙いなのだろうか。そう思ったが、その割に彼女に動きはない。
そもそも、メルティナの攻撃を躊躇わせることが狙いなら、その代償が大きすぎる。あのゴーレムは四肢の内一本を失った。それは、損失としてはかなりのものだろう。
『来ないの? それなら、こちらから行かせてもらうけど……』
「……仕方ありませんか」
『ぬっ……!』
ネルメアが動き出そうとした瞬間、メルティナの体から光が放たれた。
それは先程ゴーレムを一撃で葬り去った光だ。その眩しさに、私は再び目を閉じる。
『かあっ……』
次に目を開いた時、ネルメアのゴーレムはその体の大半を破壊されていた。
左腕に続いて、右腕も失い。下半身もぼろぼろだ。明らかに、戦える状態ではない。
しかし、それでもその形を留められているのは、暗黒の魔女の魂が入っているからなのだろう。恐らく、彼女はその魔力で身を守っていたのだ。
『さ、流石ね……ふふ、危うく消滅する所だったわ』
「……すぐに消滅させてさしあげますよ」
『ふふふ……』
「……何がおかしいんですか?」
メルティナの言葉に対して、ネルメアは笑っていた。
その笑みは、とても嬉しそうだ。そう思って、私は最後のゴーレムの方を見ていた。彼女の目的を考えると、その笑みの理由はそこにあると思ったからだ。
「……あれは」
そして、私は気付いた。彼女の夫の魂が入ったゴーレムの中から、一人の男性が出てきていることに。
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