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13.信頼できるのは
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「イルネシア嬢、兄である俺からも言わせてもらいたい。スヴェルツは駄目だ」
「王太子などの立場を全て取っ払って考えた場合、スヴェルツは四人の王子の中でも最も優先順位が低いといえる。というよりも、論外だ」
「絶対にやめておいた方が良いということだけは伝えておきたい。この後、こいつがあなたに何か甘い言葉でも囁くかもしれないが、惑わされてはならないぞ」
ザベルス殿下とカルードお義兄様は、先程まで言い争っていたにも関わらず、とても息の合った様子で、スヴェルツ殿下のことを批判していた。
余程、駄目ということなのだろう。身内からここまで言われるなんて相当だ。
「ザベルス兄上も、カルードもひどいものだな。シェルヴァン兄上、何か言ってくれないか?」
「……」
兄達からの批判を受けて、スヴェルツ殿下は今までずっと黙っていた第二王子シェルヴァン殿下を頼った。
しかし彼は、何も答えない。無口な人なのだろうか。冷静な王子であると聞いていたが、その評判に関しては確かなようだ。
「……シェルヴァン兄様、起きていますか?」
「……」
「ああ、これは寝ていますね」
「……はい?」
セルーグ殿下の言葉に、私は思わず声を出していた。
よく見てみると、シェルヴァン殿下は目を瞑っている。それはなんというか、しっかりと話を聞いているが故のことだと思っていたが、そういう訳でもないらしい。
「イルネシアお姉様、シェルヴァン兄様はちょっと変わっているんです。まあ、優しい人ではありますし、王子の中ではセルーグ兄様に次いで、信用できる人ですが」
「おいおい、クレリナ嬢、それではザベルス兄上が可哀想だろう。次期国王であるというのに、いとこからの信頼が最下位なんて」
「最下位はスヴェルツ兄様です」
シェルヴァン殿下は、眠っているようにはまったく見えなかった。背筋を伸ばして座っているし、その体勢から微動だにしてないというのに。
そもそもこんな環境で眠れるというのが普通ではなかった。そういう意味では、確かに変わった人といえるのかもしれない。
「まあ、そういう訳ですから、私はセルーグ兄様を婚約者として推したい訳ですよ」
「セルーグ殿下、ですか……」
クレリナ嬢の言葉に、私は息を呑むことになった。
王子との婚約、それは彼女が提案するまでまったく持って考えてもいなかったことである。
それはもちろん、私にとってはありがたい話だ。しかし、セルーグ殿下はどう思っているのだろうか。まずはそれを聞いてみなければならない。
「王太子などの立場を全て取っ払って考えた場合、スヴェルツは四人の王子の中でも最も優先順位が低いといえる。というよりも、論外だ」
「絶対にやめておいた方が良いということだけは伝えておきたい。この後、こいつがあなたに何か甘い言葉でも囁くかもしれないが、惑わされてはならないぞ」
ザベルス殿下とカルードお義兄様は、先程まで言い争っていたにも関わらず、とても息の合った様子で、スヴェルツ殿下のことを批判していた。
余程、駄目ということなのだろう。身内からここまで言われるなんて相当だ。
「ザベルス兄上も、カルードもひどいものだな。シェルヴァン兄上、何か言ってくれないか?」
「……」
兄達からの批判を受けて、スヴェルツ殿下は今までずっと黙っていた第二王子シェルヴァン殿下を頼った。
しかし彼は、何も答えない。無口な人なのだろうか。冷静な王子であると聞いていたが、その評判に関しては確かなようだ。
「……シェルヴァン兄様、起きていますか?」
「……」
「ああ、これは寝ていますね」
「……はい?」
セルーグ殿下の言葉に、私は思わず声を出していた。
よく見てみると、シェルヴァン殿下は目を瞑っている。それはなんというか、しっかりと話を聞いているが故のことだと思っていたが、そういう訳でもないらしい。
「イルネシアお姉様、シェルヴァン兄様はちょっと変わっているんです。まあ、優しい人ではありますし、王子の中ではセルーグ兄様に次いで、信用できる人ですが」
「おいおい、クレリナ嬢、それではザベルス兄上が可哀想だろう。次期国王であるというのに、いとこからの信頼が最下位なんて」
「最下位はスヴェルツ兄様です」
シェルヴァン殿下は、眠っているようにはまったく見えなかった。背筋を伸ばして座っているし、その体勢から微動だにしてないというのに。
そもそもこんな環境で眠れるというのが普通ではなかった。そういう意味では、確かに変わった人といえるのかもしれない。
「まあ、そういう訳ですから、私はセルーグ兄様を婚約者として推したい訳ですよ」
「セルーグ殿下、ですか……」
クレリナ嬢の言葉に、私は息を呑むことになった。
王子との婚約、それは彼女が提案するまでまったく持って考えてもいなかったことである。
それはもちろん、私にとってはありがたい話だ。しかし、セルーグ殿下はどう思っているのだろうか。まずはそれを聞いてみなければならない。
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