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発表会
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猛特訓が始まってから1か月が経過し、『英雄伝5番』についてメランゾ先生からお墨付きをいただいた。
「曲が完成いたしましたし、公爵家の皆さんの前で発表会をしてみましょうか」
メランゾ先生の提案で、日にちを設けて発表会を開くことになった。
そのことをおじい様とおばあ様に伝えに行くと、2人は喜び、その日は正装して行くと言い出した。
2人が正装してくるのに私が普段着で演奏するわけにはいかない。
そこで私も正装することになり、どんどん話が大きくなっていった。
するとダンスの先生もせっかくの機会なのでダンスもお披露目するべきだと言い出し、ちょっとしたイベントのようになった。
発表会当日、私は音楽室で直前までピアノの練習をしてから発表会場となる中庭の演劇ホールに向かった。
ここは招いた劇団に劇を演じてもらい観劇するための小ぢんまりしたホールだ。
ピアノの発表にもちょうどよく、特別な感じも演出できるということでここが選ばれている。
中に入ると、おじい様とおばあ様に加え、伯父様夫婦とケネスも正装姿で着席していた。
後ろの方の席には先生方の姿も見える。
集まっているのは見知っている人ばかりなのに、こんなに注目を浴びるのは初めてなので、どうにも緊張してしまう。
私はピアノの前に座り、深呼吸をしてから弾き始めた。
『英雄伝』は、小国に分裂していた国々を1つのカローベルという国に統一した建国の王の一生をイメージして創られている。
なかでも5番は、王が最後まで抵抗していた小国に勝利し凱旋してきた姿を表現している。
華々しくも雄々しい曲だ。
最初は緊張してしまっていたけれど、弾き始めると少し落ち着いた。
メランゾ先生に指摘された部分に注意を払う。
強弱をつけて、ダイナミックに。
最後の1音まで大切に。
弾き終わり、1呼吸置いてから席を立つ。
私が客席に向かって頭を下げると、観客たちから拍手が送られた。
どうにも気になって おじい様の反応を伺うと、おじい様は笑顔で拍手してくれていた。
(よかった)
とりあえず、1つの目標をクリアできたと思う。
「すごいわ、エレノア。まるでピアニストのようだったわよ」
客席からおばあ様が話しかけてくる。
「ほんとですか?」
嬉しくて、私の声は弾んだ。
おばあ様に言われた言葉は忘れていない。
今も部屋中に貼ってある。
おじい様よりもおばあ様のほうが手ごわいかもしれないと思っていたのに、そのおばあ様も褒めてくれるとは!
頑張った甲斐があった。
「ええ本当よ。ねぇ皆さん?」
おばあ様が家族に同意を求めると、伯父様と伯母様は手放しで褒めてくれて、ケネスまでもが「まぁ、よろしいのでは?」と言った。
(わぁあああ。頑張ってよかった~)
私の心は舞い上がった。
「曲が完成いたしましたし、公爵家の皆さんの前で発表会をしてみましょうか」
メランゾ先生の提案で、日にちを設けて発表会を開くことになった。
そのことをおじい様とおばあ様に伝えに行くと、2人は喜び、その日は正装して行くと言い出した。
2人が正装してくるのに私が普段着で演奏するわけにはいかない。
そこで私も正装することになり、どんどん話が大きくなっていった。
するとダンスの先生もせっかくの機会なのでダンスもお披露目するべきだと言い出し、ちょっとしたイベントのようになった。
発表会当日、私は音楽室で直前までピアノの練習をしてから発表会場となる中庭の演劇ホールに向かった。
ここは招いた劇団に劇を演じてもらい観劇するための小ぢんまりしたホールだ。
ピアノの発表にもちょうどよく、特別な感じも演出できるということでここが選ばれている。
中に入ると、おじい様とおばあ様に加え、伯父様夫婦とケネスも正装姿で着席していた。
後ろの方の席には先生方の姿も見える。
集まっているのは見知っている人ばかりなのに、こんなに注目を浴びるのは初めてなので、どうにも緊張してしまう。
私はピアノの前に座り、深呼吸をしてから弾き始めた。
『英雄伝』は、小国に分裂していた国々を1つのカローベルという国に統一した建国の王の一生をイメージして創られている。
なかでも5番は、王が最後まで抵抗していた小国に勝利し凱旋してきた姿を表現している。
華々しくも雄々しい曲だ。
最初は緊張してしまっていたけれど、弾き始めると少し落ち着いた。
メランゾ先生に指摘された部分に注意を払う。
強弱をつけて、ダイナミックに。
最後の1音まで大切に。
弾き終わり、1呼吸置いてから席を立つ。
私が客席に向かって頭を下げると、観客たちから拍手が送られた。
どうにも気になって おじい様の反応を伺うと、おじい様は笑顔で拍手してくれていた。
(よかった)
とりあえず、1つの目標をクリアできたと思う。
「すごいわ、エレノア。まるでピアニストのようだったわよ」
客席からおばあ様が話しかけてくる。
「ほんとですか?」
嬉しくて、私の声は弾んだ。
おばあ様に言われた言葉は忘れていない。
今も部屋中に貼ってある。
おじい様よりもおばあ様のほうが手ごわいかもしれないと思っていたのに、そのおばあ様も褒めてくれるとは!
頑張った甲斐があった。
「ええ本当よ。ねぇ皆さん?」
おばあ様が家族に同意を求めると、伯父様と伯母様は手放しで褒めてくれて、ケネスまでもが「まぁ、よろしいのでは?」と言った。
(わぁあああ。頑張ってよかった~)
私の心は舞い上がった。
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