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スタート
4話 魔法講座
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こっちの世界に来てから1週間程経った。大分このでかい屋敷にも慣れてきた。……そう言えば、エリックさんは俺が雑用として働くのを条件にここに置いてくれてるんだから、何か仕事とかしなきゃいけないんじゃ無いのか?色々バタバタして忘れてたな……。
「……おはようございます、レオくん。そろそろ落ち着いたと思うので、魔法のお勉強を始めたいのですがどうですか?」
「あ、エリックさんおはようございます。はい、大丈夫ですけど……」
置いてもらっている身で拒否権などないが、魔法なんて非日常過ぎて想像も出来ない。あれか?あのアニメとかでよく見る呪文唱えてドッカーン!ってなるやつか?そこの所どうなってんだこの世界。
「まぁ取り敢えず……実践もしたいので外に行きましょうか。魔法の訓練専用のフィールドを造ってあるんです」
フィールド……金持ちはやっぱり違うんだな、俺ら一般市民とは価値観が。ちなみにこの豪邸庭もめっちゃ広い。本当にエリックさんって……
「……あの、エリックさん」
「はい?何でしょうか」
「ずっと気になってたんですが……エリックさん、凄く大きな屋敷を持ってますけど、1体どう言うお仕事をされてるんですか?商人と言うよりお貴族様って感じですし……」
「……まぁ、他にも色々と……ですが、レオくんが気にすることじゃありませんよ?」
「あっハイ」
もう何でもいいや。エリックさん見るからに怪しいけど、何か怖いし詮索はやめとく。置いて貰ってるんだから疑うもんじゃない。あとが怖いからな。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「……それで、早速なんですが……レオくんはいくつですか?」
「精神的には17歳なんですが、体だと……8くらい、ですかね」
そう告げると、エリックさんは驚いた顔をしている。ほぼ見えないけど。やっぱり俺ってそんなに子どもっぽく見えるのか……
「……すみません、5歳くらいだと思ってました。子供でも3歳の差は大きいですね、ごめんなさい」
「いえ、私は別に……」
「では8歳で固定にしましょう。これから他の人に歳を尋ねられたらそう答えて下さいね」
いちいち説明する訳にもいかないからな。面倒臭いし、そもそも信じてくれないかもしれない。エリックさんは大分特殊な人種だと思う。
「で、本題なんですが。人には個人差もありますが、年によって魔力の量が変化していきます。つまり、成長するにつれ魔力が増えていくという事ですね」
事前にエリックさんに聞いていた情報によると、この国は世界で唯一魔法という文化がある国で、世界でも有名な大国なんだって。どれだけ魔法が使えるかでほぼヒエラルキーが決まるらしい。
でも、生まれつき魔法がさっぱり使えない人も居て、貴族様とかにそういう子供が産まれると、その子供は冷遇されるんだって。酷い話だな。
それで、王子様や貴族様は名門の魔法学校に入学して、優秀な人達もそこに行くんだってさ。……俺には想像も出来ない、一生縁もなさそうな話だ。
「それで、肝心の魔法なんですが……」
「……おはようございます、レオくん。そろそろ落ち着いたと思うので、魔法のお勉強を始めたいのですがどうですか?」
「あ、エリックさんおはようございます。はい、大丈夫ですけど……」
置いてもらっている身で拒否権などないが、魔法なんて非日常過ぎて想像も出来ない。あれか?あのアニメとかでよく見る呪文唱えてドッカーン!ってなるやつか?そこの所どうなってんだこの世界。
「まぁ取り敢えず……実践もしたいので外に行きましょうか。魔法の訓練専用のフィールドを造ってあるんです」
フィールド……金持ちはやっぱり違うんだな、俺ら一般市民とは価値観が。ちなみにこの豪邸庭もめっちゃ広い。本当にエリックさんって……
「……あの、エリックさん」
「はい?何でしょうか」
「ずっと気になってたんですが……エリックさん、凄く大きな屋敷を持ってますけど、1体どう言うお仕事をされてるんですか?商人と言うよりお貴族様って感じですし……」
「……まぁ、他にも色々と……ですが、レオくんが気にすることじゃありませんよ?」
「あっハイ」
もう何でもいいや。エリックさん見るからに怪しいけど、何か怖いし詮索はやめとく。置いて貰ってるんだから疑うもんじゃない。あとが怖いからな。
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「……それで、早速なんですが……レオくんはいくつですか?」
「精神的には17歳なんですが、体だと……8くらい、ですかね」
そう告げると、エリックさんは驚いた顔をしている。ほぼ見えないけど。やっぱり俺ってそんなに子どもっぽく見えるのか……
「……すみません、5歳くらいだと思ってました。子供でも3歳の差は大きいですね、ごめんなさい」
「いえ、私は別に……」
「では8歳で固定にしましょう。これから他の人に歳を尋ねられたらそう答えて下さいね」
いちいち説明する訳にもいかないからな。面倒臭いし、そもそも信じてくれないかもしれない。エリックさんは大分特殊な人種だと思う。
「で、本題なんですが。人には個人差もありますが、年によって魔力の量が変化していきます。つまり、成長するにつれ魔力が増えていくという事ですね」
事前にエリックさんに聞いていた情報によると、この国は世界で唯一魔法という文化がある国で、世界でも有名な大国なんだって。どれだけ魔法が使えるかでほぼヒエラルキーが決まるらしい。
でも、生まれつき魔法がさっぱり使えない人も居て、貴族様とかにそういう子供が産まれると、その子供は冷遇されるんだって。酷い話だな。
それで、王子様や貴族様は名門の魔法学校に入学して、優秀な人達もそこに行くんだってさ。……俺には想像も出来ない、一生縁もなさそうな話だ。
「それで、肝心の魔法なんですが……」
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