適正がないと言われた俺が、受け継いだ勇者の力で悪魔たちを薙ぎ倒す話

わたなべ ゆたか

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二章-5

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   5

 地下水路というのだろうか、その情報を得た俺とソノリーは、急いで教会へと戻った。
 すでに教会へ帰還していたサムスたちや聖母マリアンヌに、水路の情報を伝えると、流石は勇者を率いる教会だけあって、すぐさま水路を捜索するための準備が行われた。
 ランプや燃料である鯨油はもちろん、ロープなども用意された。それどころか、至急の通達を領主に送ったらしく、一時間ほどで二人の魔術師が派遣されてきた。
 二人は魔術師たちが所属する《学院》に所属しているという話で、探索の手伝いをしてくれるそうだ。
 そして組み分けが行われた……んだけど。


「なんで、サムスが一緒なの!?」


 予想通りというか――俺とソノリー、サムスの組、そしてレイユとマリルアの二組に分かれることが決まった途端、ソノリーの不満が爆発したわけで。
 ギャンギャンと喚くソノリーに、柳眉を逆立てたマリルアが叱責した。


「あなたがヌアダに、ふ、ふ……不純なことをしないようにです!」


「不純……ヌアダ、喋っちゃったの!?」


 ソノリーに問い詰められ、俺は素直に頷いた。
 いやまあ、ああいうとき――ソノリーに押し倒された場合――は、どーすればいいのかと、サムスに相談しただけなんだけど。
 それが色々と廻り巡って、皆に知れ渡っちゃったというわけだ。
 マリルアはソノリーに詰め寄ると、腰に両手を当てた。


「大体、なんであんなことをしようとしたんです!?」


「だ、だって……そうしないと、ヌアダが教会から追放されちゃうと思ったんだもん」


「だからって……押し倒していいわけでは。あんな場所で、どこまでやろうとしたんですか」


「そこまでって……チューして、キュッと抱きしめて……チューして、チューするつもりだったけど。ここまでやれば、赤ちゃんだってできちゃうでしょ?」


 ソノリーは至って真面目に、そう言った。だけど俺も含めて、周囲は唖然というか、総じて目が点になっていた。

 ……いやまあ、その。十五も過ぎれば伝聞などで、それなりの知識は入って来るものだけど。まさか、ここまで初心だったなんて。
 周囲の反応にやや狼狽えたソノリーに、マリアンヌがチョイチョイと手招きをした。


「なんですか?」


 首を傾げながら近寄ったソノリーに、マリアンヌは「あのですね、赤子というのは――」と前置きをしてから、なにやら小声で耳元に告げた。
 マリアンヌが告げていることを聞いていたソノリーは、次第に貌を真っ赤にさせていった。
 マリアンヌの話が終わると貌を真っ赤にさせたまま、今にも泣きそうな表情で俺を振り返った。


「ヌ、ヌアダのえっちっ!!」


 ……え? 
 …………え?
 なんで俺が責められるの? 俺、押し倒された側で、ある意味では被害者だと思うんだけど。

 なんだか納得のいかない事態に陥ったけど、そこはサムスが場を納めてくれた。
 それから程なく、俺たちは地下水路へと入った。もちろん、解放具で力を解放した――勇者としての姿にはなっている。
 かなり長い階段を降りた先にある水路は、入り口から数歩も離れると、視界がまったく利かないほど真っ暗になる。
 ランプの灯りが無ければ、数歩と進むのは困難だ。なにせ、人が歩ける幅なんか、一イマル(約一メートル一〇センチ)もない。すぐ横には、深さ数イマルほどの水路が流れているから、下手をすれば水路に落ちて、そのまま下流に流されてしまうだろう。
 俺たちはランプの灯りを頼りに地下水路を進んでいたが、すぐに分かれ道に出た。
 分かれ道と行っても、俺たちが歩いている真っ直ぐに進む通路と、上り階段だ。上り階段の先には吊り橋があり、それを伝って水路の向こう側へ行けるらしい。
 事前の打ち合わせ通り、俺たちは階段を登って水路の反対側。マリルアとレイユ、それに二名の魔術師はこのまま進むことになった。
 俺たちが階段を登り始めたとき、魔術師の一人がなにやら呪文を唱え始めた。手にした杖が朧気に光ったあと、階段の一番下に赤い光が灯った。


「別れた場所に、〈灯火〉を施しました。数十分は保ちますので、目印にして下さい」


「助かります」


 サムスが礼を述べると、魔術師はレイユたちと通路を歩いて行った。
 階段を登りながら〈灯火〉の赤い光を見ていた俺は、モヤモヤとした気分になっていた。


「ああいう魔術があるなら、もっと使ってくれていいのにな」


「うん? ああ……魔術師って『ここぞ』ってとき以外は、魔術を使うのを渋るのよね。もっとバシバシ使っていいと思うんだけどなあ」


「そうそう。夜でも町を明るく照らしたり、各家庭に水を運んだり……」


「あ、それは無理。魔術って、固定化させるのが難しいんだって。例えば、水を移動させる魔術とか、灯りの魔術はあるよ。だけど、その効果をずっと維持するのは、それだけの魔力をずっと注ぎ続けなきゃいけないのよね。それは、魔法の品とかでも一緒よ。少しだけど、使用者の魔力を使っていたりするから」


「へえ。じゃあ例えば、魔力をずっと供給できる魔法の品とかあれば、ずっと魔術を維持できるってこと?」


「それも難しいと思うのよね。だって、その魔力をずっと供給するために、魔力が必要ってことでしょ? 差し引きで大きな効果が出ればいいけど……効果を増そうとするほど、消費する魔力も増えるから。結局はほかの魔術に、大した魔力を供給できないと思うんだよね」


 ソノリーの考察は、魔術に詳しくない俺にとっては納得しきれないものだった。
 反論を考えていた俺は、吊り橋を渡っている途中で明暗を思いついた。


「じゃあ魔力を供給するような物質が見つかれば、魔術を維持させることだって可能なんじゃないかな」


「そーねぇ。でも、そういう物質って見つかってないし。もし見つかっても、かなり貴重だと思うんだよね。そういう貴重な物質を、国が住民の生活のために使うと思う? 戦とか王族や貴族の生活なんかに使うんじゃない?」


「それは――」


 俺にはソノリーの意見を否定することができなかった。貴重な資源というのは、確かに王族や貴族が権威を誇るため、または護るために使われることが多い。
 だから、もし魔力を供給できる物質なり仕組みが出来ても、それが貴重な存在であるうちは、民の生活に活用はされないだろう。
 俺がそんな考えに至ったのは、また階段を降りて水路脇の通路に降りたときだ。
 サムスは俺よソノリーを振り返ると、手にしたランプを僅かに振った。


「無駄話は、そこまでだ。なにが潜んでいるかわからん以上、油断をするな」


「わかってるってば。それじゃあね……」


 ソノリーは呪文を唱えると、なにやら小さな光球を出現させた。淡い水色の光を放つ光球は、ふよふよと俺たちの前を浮かんでいた。


「じゃあ〈敵意感知球〉に先行させるわね。こっちを襲う気配がある存在を感知したら、そっちのほうへ飛んでいくってヤツなの」


 最後の一文は、俺への説明らしい。この魔術について知っていたらしいサムスは、表情を変えることなく、光球のあとを歩き出した。
 道なりにあるいていくと、水路は二手に分かれていた。といっても、俺たちはそのまま左方向へ行くしかない。マリルアやレイユたちとは離れてしまうが、捜索が目的だから二手に分かれるのは悪くない状況だ。
 サムスを先頭に水路の脇を進んでいると、前方から微かに揺れる灯りが近づいて来た。
 どうやら、荷物を運搬する小舟のようだ。
 全長にして五イマル(約五メートル五〇センチほど)の小舟には、三人の男たちが乗っていた。
 二人でオールを漕ぎ、一人はランプを照らしながら、進路や周囲の状況を確かめているようだった。
 小舟は俺たちに気付くと、船の速度を落とした。


「これは――あれ、勇者サムスじゃないですか。こんなところで、なにを?」


「いや、物盗り――の捜索をしている。このあたりで、怪しい者を見なかったか?」


 遺体が盗まれたことを物盗りと称したのは、事を大袈裟にしないためだ。
 サムスに訊ねられた男たちは、僅かに顔を見合わせながら、揃って首を傾げた。


「すまねぇですが、そういった者は見ておりませんで。こんなに暗い場所ですから、巧く隠れていたのなら、見つけられないですけど」


「あ、でも、ほら。気味の悪い空気の流れがあったろ」


 オールを漕いでいた男の一人が、ふいに声をあげた。
 ほかの男たちも「そういえば」などと言い始めたところで、ソノリーが一歩だけ船に近づいた。


「おじさんたち、それってどのあたり?」


「ああ……ええっと、この水路を戻ったところだよ。普段は、あまり空気の流れがないのに、そこだけは妙な風があったんだよ」


「この向こう……ありがと! ちょっと行ってみるね」


 ソノリーが手を振ると、小舟の男たちは手を振り返してから、再び水路を進み始めた。
 男たちが見えなくなったあと、俺たちは無言で頷き合うと、そのまま水路の奥へと向かい始めた。それから、どのくらい歩いただろうか。
 淀んでいる――とまではいかないが、どこか重い空気だった地下水路に、湿った空気が身体を撫で始めた。
 ヤケに湿った、そして重い空気の流れだから、確かに心地良いものじゃない。
 俺たちは空気の流れを追うように、水路を進み始めた。
 やがて湿った重い空気の中に、乾いた空気の流れが混じった場所に辿り着いた。


「ここ……が、空気の流れが起きてる起点なのかな?」


 自問するような俺の呟きに、ソノリーが頷くのが見えた。


「きっとそうだよ。ここになにか――」


 ふと目線を上げたソノリーが、「あっ」と短く声をあげた。
 その視線の先を目で追った俺も、思わず声をあげそうになった。地下水路の天井近くに、そこそこ大きな穴が空いていた。
 もしかしたら――いや、もしかしなくとも、あの穴は教会の庭に通じている穴なんだろう。そしてサムスも、俺と同じ考えだったようだ。


「ここから、遺体を運び出したとしか思えんな」


「……でしょうね。じゃあ、地下水路の中を探せば、遺体を盗んだヤツを見つけられるかもしれませんね」


「そう願おう」


 さして期待していない口ぶりだったが、サムスは水路内の捜索続行を決めた。
 それから俺たちは捜索を続けたが――結論からいえば、なにも見つけることができなかった。
 


「恐らく、都の外へ逃げたんだろうな。一度教会へ戻って、聖母様の判断を仰ぐとしよう」


 体力的にも限界近くだったことも、撤退を決めた要因だったと思う。
 捜索を断念した俺たちは、マリルアを待つこと無く――地下水路の入り口に書き置きは残したが――、教会に戻ることにした。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

停滞……というより、世界設定の一部を解説回。魔術の固定化というのは、かなりの難物だと考えてまして。理科的な感覚が強くて、熱量を得るにはカロリー(燃料)が必要とか、そーゆー考えに至りがちです。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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感想 2

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みんなの感想(2件)

A・l・m
2026.02.23 A・l・m

一の三
厩じゃなくて番の部屋なのに糞の臭いなのか……
と思ったけど馬小屋掃除して風呂も無しで寝る部屋か……

でも厩番が居ないのにまだ臭いって、空の部屋にわざと臭い藁運び込んだとも読めるな……

2026.02.25 わたなべ ゆたか

感想ありがとうございます。

実際、馬糞回収業者などをしてる人曰く、臭いはかなり移るとのことです。
仕事後の風呂必須という話です。帰宅後では間に合わないようで……

解除
A・l・m
2026.02.23 A・l・m

一章ニ話

円を足掻く→……

なんか、逆に、歪んだ円が更に歪んで捩れてそうな雰囲気があるね……
赤黒い光で、主人公側の憑依者が悪と断じてる感じだから特に……
(憑依者が善とは限らない)

2026.02.25 わたなべ ゆたか

感想ありがとうございます。
そのあたりは、まだ書けませんので……

解除

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