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第五章 飽食の牢獄に、叫びが響く
三章-4
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商店の建ち並ぶ通りは、そこそこ多くの旅人や町の住人が往来していた。昼を一、二時間は過ぎているだろうに、飯屋や酒場の客も少なくない。
……ちったあ働け。マジで。
俺は通りを歩き始めると、店の中や屋台の客を横目に見ながらサムを探した。
警備隊の制服を着ているから、目立つと思うんだけど……なかなか見つからない。もしかしたら外見とは裏腹に、買い食いをしない、慎ましやかな生活を送っているんだろうか?
もしそうだとしたら、ちょっと親近感が沸くな……じゃなく。
サムを探すのに、かなり手間取りそうだ。
警備隊の詰め所を強襲するわけにはかないし……できれば町中、それも裏路地の近くで見つけるのが理想だ。
俺は適当な屋台を訊ねると、干し芋を買いながら、おばちゃんに話しかけた。
「この辺って、食い物屋が多いんだね」
「そりゃそうさ。なにせ旅人が真っ直ぐ宿に行くには、ここを通るのが一番の近道だからね。店や屋台は増えに増えて、今では通りの左右は店だらけさ」
「へえ……なるほどね。でも、これだけ店があると、町の人も来るんじゃないですか? 例えば、警備隊の人が仕事をさぼりに来たりとか」
俺の問いに、おばちゃんは唇を曲げながら顔を顰めた。
「来るよ。ふとっちょの警備隊がね。まったく――奴らを怠けさせるために、税金を払ってるわけじゃないっていうのに」
「でも、お客でしょ? そんな文句を言っていいんです?」
「いいんだよ。うちには来ないしさ」
……なるほど。
ただでさえ、警備隊というのは下流以下――貧困層も含めて――に、嫌われている。別に、彼らが犯罪に手を染めているから、という訳では無い。
不満やらをぶつけることのできる、体の良い権力者という意味合いが強い。
彼女の場合、自分の屋台に寄らないことが、一番の不満らしかったけど。
とにかく、サムらしい警備隊の隊員が、この通りに寄って買い食いをしているのは確かなようだ。
俺はおばちゃんに礼を言うと、干し芋を囓りながら歩き出した。
干し芋の屋台に寄らないってことは、肉とか肉が主な買い食い先か。俺は肉料理を取り扱っている店や屋台が集まる、十字路まで移動した。
角にある物陰に潜むこと、およそ三十分。
両手にソーセージを持ったサムが、十字路の北側から歩いて来た。
俺はサムの後ろに廻り込むと、裏通りへ続く枝道が見えてくるのを待った。それからは、機会を待つ。
そして、その機会はすぐにやってきた。
屋台で新たに買った焼きトウモロコシを囓るサムが、枝道の横で立ち止まり、油に汚れた手をズボンで拭いた。
――今だ!
俺は身体がふらつくのを装い、真横からサムに体当たりをした。
「え――? あ、おっとっと」
ふらつきながらも、サムは枝道に入ったところで踏みとどまった。
「あっぶないなぁ……気をつけ――」
道を塞ぐように仁王立ちした俺を見て、サムの顔が一気に青ざめた。まるで昼間から幽霊でも見たかのような表情で俺を見ると、短い悲鳴をあげながら後ずさった。
「あわわ……」
「そんなに驚くなよ、サム。あんたに話があって、地獄から蘇ってきたんだ――」
「ば、化け物だ――」
言葉の途中で、サムはいきなり逃げ出した。
俺は舌打ちしながらサムを追いかけたが、さほど苦労もなく追いついてしまった。
生地の厚い制服に、警棒や手錠などの装備と、ただでさえ駆けっこには不利な服装に加え、ふっくらを通り越した丸い体型だ。
ちょっと脚の早い子どもでも、楽に追いつきそうな脚の速さだった。
俺は十字路でサムの襟首を捕まえると、無理矢理に右の道へと押しやった。それで諦めるでもなく、サムはそのまま逃げ出した。
……ったく、めんどくさい。
俺は再びサムを追っているうちに、見覚えのある道に出た。
走りながら呼吸を整えた俺は、ダッシュに近い走りでサムに追いつくと、襟と肩を掴んで、すぐ左にある路地へと連れ込んだ。
ここは、ケインを待ち伏せしたときに使った、行き止まりだ。
怯えた表情で周囲を見回すサムに、俺は指の骨を鳴らしながら問いかけた。
「さて――その様子じゃ、俺を殺そうとしたのは、てめぇで間違いないな。理由を聞かせてもらおうじゃねぇか」
「だ――お嬢様が、おまえを調べろって……興味があるっていうから! 俺には興味あるような態度をしてくれないのに」
「……へ?」
サムの返答に、俺は戸惑った。あのサーナリア嬢が、俺を調べろだって?
俺はその理由を考えてみて、あっさりと見当がついた。
「いや、それって……依頼をした人間の能力とか評判とか知りたかっただけじゃ」
「そんなことない! だって、俺がどんなに好意を寄せても、全然振り向いてくれない人なのに……興味があるって言うなんて!」
うんまあ……気味が悪いとか言ってたしな。サーナリア嬢と恋仲になる望みはなさそうだと、サムに伝えたほうがいいのか、これ?
そんな感じに、俺は悩んでいた。
俺を殺そうとした動機が、あまりにもどーでもよすぎて、脳が停止しかけている。殺されかけた怒りをぶつけるのも、馬鹿らしい。
このまま帰ろうかな――と思っていると、ガランの緊張した声が聞こえてきた。
〝トト――気をつけろ!〟
俺が瞬時に周囲を警戒すると、サムの姿に異変が現れ始めた。
泣き出した顔から、象を思わせる半透明の長い鼻が伸び始めた。両手には半透明の短い爪、臀部からはこれまた半透明の短い尻尾は生えていた。
「全部おまえのせいだ! 殺してやる!」
〝よくも、この身体を怒らせたな!〟
八つ当たりじみたサムの声と、恐らく幻獣のものと思しき声が重なって聞こえた。
サムは俺へと突進しながら、長い鼻を振り回し始めた。振り下ろされる鼻の一撃を横っ飛びに躱した俺は、サムとの距離をとった。
この姿は、最初に戦った幻獣――ラーブの姿と良く似ていた。つまり、身体を取り戻しかけた幻獣が、サムに憑いている状態ということだ。
俺を見失った鼻が地面に叩き付けられると、周囲に石畳の破片が飛び散った。
あんなのを食らったら、骨折だけじゃすまない。
〝トト――封印するしかない〟
「いや、でもさ……サムの身体がどうなるかわからないし」
俺の見立てでは、サムの意志は残っているとか考えられなかった。
宿主が生きている状態で憑いている幻獣を封印したら――最悪、サムが死ぬ可能性がある。
命を奪う危険を、冒すわけにはいかないじゃないか。
そんなことを考えていると、再びサムが突進してきた。俺は冷静に鼻の動きを読んで、振り下ろされる一撃を躱した。
そのまま懐に飛び込むと、すかさずサムの下顎に掌底を叩き込んだ。
「うご……あ」
仰け反ったサムは蹈鞴を踏んだが、倒れなかった。
並のごろつき程度なら、数秒は意識が飛んで倒れる一撃なのに――俺が驚愕していると、白目を剥いたサムの顔が、俺を視た。
〝トト、ヤツを封印するしかない〟
ガランの助言に俺が躊躇していると、サムの手が小さく挙がった。
〝もしや――そこに居られるのは、王か?〟
幻獣の問いに、俺は胸元に下げていた竜の指輪を表に出した。
竜の指輪と俺が呼んでいるガランの身体を手の平に載せると、半透明で手の平大のガランが現れた。
〝いかにも。我がガラーンニードアーマルクドムンである〟
〝おお――王よ。まさか、こんな場所でお会いできるとは。我はベヒーモス――の一部でございます〟
〝一部――とは。どういうことだ?〟
〝は――。我は、実験に使った身体に残った、ベヒーモスの魂の残滓。身体を取り戻そうとした我が本体は、失敗に終わったこの身体を捨て、今は別の身体に〟
「それって……もしかして、ドレイマンって人か?」
俺の問いに、サム――いや、ベヒーモスの残滓は頷いた。
〝その通り。本来であれば、彼の娘に取り憑くつもりでしたが、手違いで彼に〟
「手違いって……なんで、サーナリア嬢に憑こうって?」
〝少しでも若い身体のほうが、長持ちします故。身体を取り戻し、力を取り戻そう――というのが、我が本体の目的――でした。今は、我も詳しくはわかりませんが、新たな王を名乗る一派に協力しているようです〟
「新たな王――」
その言葉に、俺の身体に緊張が走った。
エキドア。ヤツが、ここでも絡んできてるのか。
〝ベヒーモス。その新たな王は、ここでなにをやろうとしておるのだ?〟
〝それは、我ではわかりませぬ。本体が独自で進めております故。ただ……頻繁に、町の外の遺跡へ出入りしておるようです〟
〝そうか。参考になった。礼を言う〟
ガランとベヒーモスはそこで話を終えたが、まだ大きな問題が残っている。
「ところで、サムはどうなっているんだ? 死んでいるとは思えないんだけどな」
〝その通り。この者は病に冒された際に、我が本体が身体を乗っ取ろうとして……失敗したのです。身体の自由こそは奪えませんでしたが、意識の底から、思考に影響を与えることはできたようです。
ただ、今の我はそれもできませぬ。この者の感情が高ぶったとき、幻獣の身体が出てしまうのですが……そのときに、幻獣としての身体を動かせることしか出来ませぬ〟
「ん……遠回し過ぎて、内容を理解するのが面倒なんだけど。つまり、サムは生きてて、あんたを封印しても死なないってこと?」
〝その可能性は高いでしょう。我を封印……なさるのか?〟
「さっきの身体は、物騒だしね。身体だけの封印はできるのかな?」
最後の問いは、ガランに向けてのものだ。ガランは少し考える気配を滲ませてから、答えた。
〝無理だろうな。それほど便利な力では無い〟
「そっか……」
〝王よ……そして少年。我は構わぬ。このままでも、いずれは消滅する魂だ。身体だけ残れば、この者が暴れたときに、大きな被害が出よう〟
ベヒーモスの残滓はそう告げると、深々と頭を下げた。
俺はガランと頷きあい、遺跡の場所を聞いてから《彼》を封印した。
あと、これは当然の措置だけど……俺はサムの生死だけを確認してから、そのまま放っておくことにした。
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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!
わたなべ ゆたか です。
今回、やらかしました……2900文字あたりまで書いたとき、なにか操作ミスをしたらしく、三章ー3が書き終わったあたりまで消えてました。
……なにやったし、自分。
急いで一時保存データを呼び起こしたのですが……昨晩までのデータで。
泣く泣く泣き直しました。てか、ホントに泣きそうでした。
データの保存はこまめにしないとですね……
少しでも楽しんで頂けたら、幸いです。
次回も宜しくお願いします!
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