屑スキルが覚醒したら追放されたので、手伝い屋を営みながら、のんびりしてたのに~なんか色々たいへんです(完結)

わたなべ ゆたか

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第九部『天涯地角なれど、緊密なる心』

三章-8

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   8

 メイオール村に近い森の中に降り立ったセラは、リリンを背中から降ろしたあと、ドラゴン化を解いた。
 村へと歩き始めたセラは、どこかソワソワとしたリリンの姿に、半ば呆れていた。
 メイオール村と王都を往復する最中、リリンの言動は不安定になることが多かった。恐怖で竦んだようになったり、放心したように片言で喋ったり――そうかと思えば、ここ三日ほどは思考に没頭したように、口数がめっきりと減っている。
 セラの歩く速度に合わせているが、許可さえすれば駆け足でどこかへ行ってしまいそうだ。


「どうした、リリン」


「……ランドさんと別れてから、使い魔を解放してしまいましたから。早く行って、託宣のことを一緒に考えたいんです」


 メイオール村には、ランドに二日遅れでの帰還だ。リリンにとって、この二日間は耐えられないほどに長かった。
 それを理解したものの、セラは溜息を吐いた。


「それはいいが……先にレティシアへの報告は済ませるんだぞ」


 セラの指摘に、リリンは露骨にイヤそうな顔をした。


「報告と言われても……特筆するようなことは、なにもわかりませんでしたし」


 大聖堂にある神像を介して、万物の神であるアムラダの神託を得ることまでは成功したものの、得られた言葉は、実質無回答に等しいものだった。


〝その件について、まだ関わることはできません〟


 セラがアムラダと会話できたのは、これだけだ。それっきり、呼びかけには応じなくなってしまった。
 実質、無駄足同然だったから、上官に報告するのを躊躇っても仕方が無い。
 森から出たところで、セラは駐屯地へと戻るリリンと別れた。神殿に向かう途中で、巡回していた騎馬が駆け寄って来た。


「セラ副団長!」


「……クロース。もう副団長ではないと、何度言わせればいいんだ?」


 長距離を飛んできたからか、少し疲労しながらも、セラは馬上のクロースへと腕を組んでみせた。


「すまないが、急いでいる。急用でないのなら――」


「ランドさんは、どうなったんですか!?」


 いきなりの質問に、セラの表情が引き締まった。


「ランドが、どうしたと?」


「あの、少し前に帰って来たんですけど……居なくなってしまって。村の人が依頼をしたくて神殿に行っても、会わせてくれないみたい――」


 セラはクロースの言葉を、最後まで聞かなかった。青ざめた顔で神殿に入ると、駆け足で二階への階段を上るが、このときばかりは走り難い振り袖を恨めしく感じた。
 ランドの部屋を開け、そこが無人であることを確かめてから、セラは食堂へと入った。 座敷の雑巾掛けをしていた紀伊が、僅かにハッとした表情を見せた。


「セラ殿……お戻りになられるのを、お待ちしておりました」


「紀伊――ランドは? ランドはどうしたのです」


「ランド様は……神界へと連れて行かれました」


「神界? 海竜族――のでは、ないのですね」


 険しい表情で拳を握るセラに、紀伊は僅かに目を伏せた。


「……はい。天竜族の神界に。恐らく今は、囚われの身でしょう」


「なぜ――ランドが、なにをしたというのですか!?」


「竜神・安仁羅様の通達を無視したからです。竜神同士での話し合いが行われたようで、十日ほど様子を見ることが決まったと」


 紀伊が答えた内容が想定外過ぎて、セラは絶句してしまった。
 娘を攫った相手と、どんな話し合いが行われたかは想像できない。だが娘を奪還しようとしているランドを捕らえるというのは、筋が通らない――。
 セラは怒りを我慢しながら、紀伊に近寄った。


「あなたは、それでいいのですか? 瑠胡姫様が攫われ、それを救うことが罪同然に扱われ――」


「良いはずがありません。ランド様を監禁するのは、間違っていると考えております」 


 真顔の紀伊に、セラは少し違和感を覚えた。普段の紀伊はランドの名を言う際に『殿』を付けていたが、今は『様』になっている。
 どんな心境の変化があったのか――と考え始めたセラに、紀伊は座敷の上で深々と頭を下げた。


「セラ殿、我らにお力をお貸し下さい。ランド様を解放し、瑠胡姫様を奪還するために」


「あなたがたは……なにを考えているのですか?」


 紀伊は頭を上げてから、セラを真っ直ぐに見た。


「瑠胡姫様が穏やかに、そして幸せな生活を送られること。この神殿に来た天竜族は、それを最優先に考えております」


 紀伊の声からは、迷いが感じられなかった。
 セラは大きく息を吸ってから、静かに頷いた。

   *

 俺が天竜族の神界に囚われてから、もう三日目だ。
 監獄に等しい小屋に来るのは、食事を持って来る天竜族の青年だけだ。便所とベッドはあるから、最低限の衣食住は保証してくれている――というなんだろう。
 俺はベッドに腰掛けながら、鬼神ファールドルの託宣について考えていた。考えれば考えるほど、思考が堂々巡りになっていく。紀伊や沙羅の意見も参考にしながら、そしてなんとか持ち続けている指輪と瑠胡の櫛を手にしながら、色々と試しているが――今のところ、なんの変化も起きていなかった。
 焦り、不安、そして怒り――色々な感情が胸中で渦を巻き、俺の思考を掻き乱していく。それが悪循環の原因だと理解していても、抑えることは難しかった。
 鬼神ファールドルの託宣では、瑠胡と心を一つにすることが重要らしい。しかし、こんな心境で、しかも遠く離れた瑠胡と心を一つにするというのは、今の俺では困難を極めるものだった。
 瑠胡に会いたい――救い出したいといくら想っても、託宣で言われたような心が一つになった感覚がしなかった。
 託宣に沿うように努力をしているが、次第に俺の中で考えたくない想いが蠢き始めた。


――もう瑠胡とは、会えないかもしれない。


 そんな言葉が脳裏に浮かぶたび、俺の心はさらに掻き乱されてしまう。
 瑠胡に会いたい。あの柔らかで耳に心地良い声を聞きたい。抱きしめて、身体の柔らかさや体温を感じたい。
 見つめられると胸の奥が熱くなるような瞳に、撫でると艶やかな感触のする髪――そのどれもが、愛おしい。
 俺は瑠胡の櫛を、胸元に押し当てた。
 二人の絆を信じている――のに、瑠胡のことを思い出す度に、不安が大きくなっていく。
 不安に押し潰されそうになったとき、

〝信じているけれど――不安ばかりが大き――なん――!?〟


 いきなり頭の中に響いてきた瑠胡の声に、俺はハッと顔をあげた。
 それは恐らく、瑠胡も同じだったんだろう。ハッとした気配がした直後、再び瑠胡の声が聞こえてきた。


〝ランドの声が――〟


「瑠胡っ!」


〝ああ……指輪を介して、ランドの声が聞こえるなんて。今は……何処でなにを?〟


 俺と瑠胡は、お互いの状況を伝え合った。瑠胡はやはり、キングーの宮殿に監禁されているが、一人だけど味方になってくれそうな侍女がいるらしい。
 そして俺は託宣のこと、そして天竜族の神界に監禁されたこと――。
 俺の話を聞いて、瑠胡の声に不快感が滲んだ。


〝十日も様子を見る――だなんて。あの男は、そこまで手を回していたのですね〟


「そのようですね。十日で俺が海竜族の神界へ行かなければ――か。完全なイカサマだ。でも」


 俺は瑠胡の櫛を優しく握り締めた。


「これで、俺が授かった託宣が、一つ前に進みました。お互いに監禁された環境になって、ようやく瑠胡と心を一つになれた。こうして、会話が出来るところまできました」


〝……はい。あとは――〟


「俺の《異能》で瑠胡の元へ――その力の使い方を考えるだけです」


 俺は手にした櫛に、意識を集中させた。この櫛は、瑠胡が長い間使っていたものだ。それだけ、瑠胡との繋がりが強いはずだ。
 櫛や指輪を介して繋がった瑠胡の心を頼りに、居場所を特定するべく精神を集中させた。これは《異能イレギュラー》を使うためだが、キーワードは使わなかった。
 初期の頃のように、必要な力を手探りで探し当てようとした。キーワードは《異能》をコントロールし易いが、その力は限定的なものになってしまう。
 今回のように力の方向性が特定し難いときは、キーワードはないほうがいい――と考えたからだ。
 俺が瑠胡の存在を掴もうと十数分ほど格闘していると、脳裏にベッドに腰掛けた瑠胡の姿が映し出された。
 薄暗い部屋、瑠胡の正面と左側に扉がある。窓には鉄格子が填まっていることから、監禁のための部屋なのだろう。
 俺は《異能》を維持しながら、少しずつ力を強めていった。一時間ほどかけて、ゆっくりと瑠胡の存在をはっきりと感じ始めたところで、俺は瑠胡のところへ向かう《異能》を理解した。
 リリンが教えてくれた転移の魔術の知識が、助けになってくれた。


「……瑠胡。待っていて下さい。必ず、瑠胡の元へ向かいます」


〝はい。信じています、ランド――〟


 最初よりは、瑠胡の声は明るくなっていた。
 俺は瑠胡のところへ転移しようと《異能》を使おうとしたが、俺の魔力が部屋の壁に跳ね返るのを感じた。
 心を通わすことは叶ったが、転移ともなると放出される魔力が桁違いだ。攻撃の魔術を防いだこの小屋は、ある一定以上の魔力を防ぐ障壁が施されているようだ。
 このままでは、転移ができない。
 俺が打開策を考えているとき、外から幾つもの足音が聞こえて来た。


「ランド――」


「セラ?」


 俺が顔を上げると、やや顔を青くしたセラが、ドアの小窓から顔を覗かせていた。


「セラ……どうして、ここに?」


「紀伊殿が、連れてきてくれたんです。あと、沙羅殿も手を貸して下さいました」


 立ち上がった俺が小窓から外を見ると、紀伊と沙羅、それに一〇名ほどの天竜族の兵士が立っていた。
 紀伊と沙羅はドアに近寄って来ると、声を顰めながら話しかけてきた。


「ランド様、遅くなって申し訳ありません」


「いや……それより、この小屋の魔術に対する障壁って、解呪できませんか?」


「それは無理ですが……」


「そこからお出しすることはできます。少しお待ち下さい」


 紀伊の言葉を継いだ沙羅が、ドアの取っ手近くでゴソゴソと手を動かした。やがて、軽い金属音がしたあと、ゆっくりとドアが開いた。
 ドアの外に出た俺に、沙羅は片膝を付いた。


「これまで、ここへの立ち入りは禁じられておりました。セラ殿をランド殿に会わせたい――という理由で、やっと許可が出た次第です」


「鍵まで貸し出してくれたんですか?」


「いえ。隙を見て、手に入れたものです」


 沙羅は立ち上がると、俺を真っ直ぐに見た。


「後ろに控える者たちも含め、我々も瑠胡姫様の奪還にお連れ下さい。海竜族の神界では、どんな危険があるかわかりません。我らは、あなたを護る剣と盾になりましょう」


 沙羅の申し出は有り難かった。有り難いが――俺は小さく首を左右に振った。


「奴らの神界へは、俺一人で行きます。大勢で押しかければ、それこそ神争いの原因になるかもしれません。俺だけで行けば、俺とキングーの問題って誤魔化しも効きますから」


「ですが――」


「沙羅さんの気持ちは、うれしいですが……俺の意志は変わりません。セラも、それでいいですか」


「――いいわけが、ありません」

  
 セラは俺に近づくと、胸板に顔を埋めた。


「ランドだけを危険に晒して、平気なわけないではありませんか」


「……すいません。ですが、神争いというのを防ぐには、これしかないんです。必ず瑠胡を取り戻してきますから。だから、メイオール村で待っていて下さい。あの場所が、俺たちの帰る場所だというのは、間違いがないんですから」


 俺の言葉を最後まで聞いたセラは、少しだけ悲しげな顔をした。


「そうですね。でも……それで納得ができない自分もいるんです。もし瑠胡姫様が戻らなかったら……ランドがわたしだけを見てくれるのではないかって、そんな考えが浮かんでしまうのです」


 セラの自白じみた発言に、俺は目を見広げた。そんな俺の顔を見て、セラは自嘲的な笑みを浮かべた。


「……悪い女だと、自分でも思います」


「なんか、その……色々と我慢させてしまってますか?」


「我慢……とは、少し違います。今の状態で構わないと、思っていたはずなのに……欲や願望が捨てきれません」


 セラは俺の胸板に軽く唇を押し当てると、身体を離した。


「行って下さい、ランド。瑠胡姫様の元へ」


「わかりました、セラ」


 俺は改めて、セラを抱きしめた。
 瑠胡の元へは、《異能》の力で転移できる。あとは――瑠胡をメイオール村へと転移させるだけだ。
 俺は――託宣のことを考えると、軽々しく約束はできない。そこは誤魔化したまま、俺はセラから身体を離した。
 沙羅たちから鎧と長剣を受け取った俺は、その場で装備を身につけた。意識を集中させて転移を試みようとしたそのとき、空から人影が降りてきた。


「なにをしている!?」


 ドラゴンの翼を羽ばたかせた与二亜様が、俺たちの前に降り立った。
 与二亜様は険しい表情で俺たちを見回すと、腰の刀の柄に手をかけた。


「竜神。安仁羅の命に背くというのかい? ことと次第によっては、ただではおかない」


「俺はただ、瑠胡を取り戻しに行くだけです。あなたたちのいう、神争いなんか起こすつもりはありません」


「つもりはなくとも、我々が争えば、神争いの発端になりかねないんだ」


「それを言うなら、先に手を出したのはキングーですよ。それは構わないというなら、単なる二枚舌になりませんか」


「それは……竜神・安仁羅と竜神・ラハブの話し合いで決まったことだ。神々には、護るべき使命がある。そのためには、冷静になることも必要なんだ」


「娘や妹が攫われたというのに、使命とか冷静とか……家族の身の安全すら犠牲にするなんて、正気の沙汰には思えません。逆に俺から質問ですが、与二亜様は瑠胡が攫われても平気なんですか?」


「……平気、ではない。心配はしているさ」


「なら俺が助けに行くことを邪魔しないで下さい。それとも、瑠胡が不幸になったり、辛い目に遭っているとしても、仕方ないで片づけますか?」


 俺の問いは、与二亜様が俺たちを止めたことへの皮肉も混じっていた。
 与二亜様は迷いを見せながらも、俺へと目を向けた。


「……神争いにならずに、瑠胡を助け出せるのか?」


「やってみせます」


 俺が頷くと、与二亜様は刀の柄から手を放した。


「転移するときの負荷は、未知数だろう。ドラゴン化して行ったほうがいい」


 その助言を同意として聞いた俺は、与二亜様に頷いた。
 俺は紫の鱗を持つドラゴンと化してから、先ほどを同じ手順で瑠胡の姿を頭の中に映し出した。《異能》の力を徐々に増していき、櫛を通して俺の魔力を瑠胡の元へと送る。
 その魔力の筋が場所を把握する代わりとした、転移をする際の道しるべだ。


〝行きます〟


 そう告げた直後、全身を浮遊感が包んだ。足元から地面の感触が失せたと思った直後、俺は衝撃に襲われた。
 光の筋となって景色が流れていく。鱗に宿る〈衝撃反射〉が無ければ、全身に降り注ぐ空気の衝撃に全身が切り刻まれていただろう。その衝撃も、少しすると無くなった。
 最後の会話を終えてから、瑠胡の声が聞こえなくなっていた。なにかあったのか心配だが、今の俺には進むことしかできない。
 転移を始めてから一秒にも満たない時間で、俺はメイオール村から遠く離れた海面に突入していた。魔力の道しるべが少しぶれた気がしたが、どうすることもえきず、俺は海中深く潜っていった。

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本作を読んで頂き、誠にありがとうございます!

わたなべ ゆたか です。

ほら……長くなった(滝汗 分割した理由が、これです。いくらなんでも長すぎる……ということでございます。

そして、お気に入りの登録が三桁超えました……から、二十%もアップしました。ありがとうございます! 消費税超えとは、中の人も驚きとともに喜びに堪えません(語彙低下中

本編の内容については、プロットからの本編の撃ち込み途中で、何度も悩んだ今回です。本当にこの展開でいいのか――というのは、普段よりも悩みました。もっとランドを痛めつけて病ませたほうがいいのか、とか。
最終的には、あまり引き延ばすのもどうよ――という結論に達した次第です。

ランドが最後に行ったのは、魔術による転移とは少し異なります。
転移は転移なので、物理的な壁とかは通過できますが、ある一定の速度に達するまでは空気圧の衝撃(ソニックブーム)を受けちゃいます……的な。必要な速度に達したら、視界を有したままでワープする感じ。

少しでも楽しんで頂けたら幸いです。

次回もよろしくお願いします!
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