神怪三姉妹の日常

神怪紫朱姫

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第一章

京都編・第十話 イベントと学校行事・後編

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その作業を繰り返してからどれだけの時間が経っただろうかみやこちゃんが私に言いました。

「お店もひと段落したし詩朱香ちゃん休憩入って」

「わかりました」

そういって私は京まふみたいに隅の椅子に座り仮眠をとることしました。

『あのお人形さん可愛い!』

この展開はまさか!

『このメイド人形どうじゃ?神姫』

『とっても可愛いです』

ほら、やっぱり姉さんたちがでてきた!

ここは撮影禁止なのが幸いです。

さて、そろそろ仕事に戻りますか。

私が立ち上がると目の前の子供が驚いた!

「あ!お人形さんが動いた!」

「なんかごめんなさい」

私がそう謝ると、その子の母親が言いました。

「謝らないで下さい!この子も気にしてないので」

「そうですかわかりました」

色々ありましたが無事に文化祭の一日目が終わりました。

その夜、私はある人に電話をしました。

「夜分遅くにすみません」

『問題ない、どうかしたのか?』

「はい、私のクラスメイトの女の子に映写機を設置して欲しいと頼まれたんです」

『わかった設置しておく』

「ありがとうございます」

翌日、私が教室に行くと約束どおり映写機が設置されていました。

「詩朱香ちゃんありがとう」

「どういたしまして」

今日はみやこちゃんの案で映写機でアニメ映像を流しながら仕事をすることになりました。

何故かというと、こうした方がみやこちゃんが接客をしやすいからだそうです。

そして私たちは映像の準備をし、二日目の仕事が始まりました。

アニメ映像が流れているせいか、昨日よりもお客さんが多い気がします。

仕事も一段落ついたとき、昨日と同様私に言いました。

「詩朱香ちゃん休憩入って」

そう言われ私は休憩に入りました。

今日は他のクラスや姉さんのとこに行こ、昨日みたいなことになったら困るし。

そう言って私は他のクラスの展示等を楽しむことにしました。『まずは、何処に行こうかな?』と考えていると、後ろから声をかけられました。

前の件があるので私は咄嗟に鳥神さんに身を守る為に渡された

大鎌・獄鳥を出してしまいました。

すると周りは驚きました、当然ですね。


でも声の主がわかって安心しましたけど。

「詩朱香、落ち着いて私よ!」

声の主は神姫姉さんでした。

「ごめんなさい姉さん、前の件があったのでつい」

「わかったから、それを早く仕舞いなさい!」

私は言われたとおり、大鎌を仕舞いました。

改めて姉さんが言いました。

「何処に行くか迷ってるなら私のクラスこない?」

そう聞かれ私は頷きました。

そして私は姉さんと一緒に姉さんのクラスに行きました。

そこには、沢山の人形が並んでいました。

「姉さんこれは?」

私がそう聞くと、姉さんは答えました。

「見てのとおり人形喫茶よ」

「神姫にも可愛いとこがあるのじゃな」

「姉さん!」

私のクラスに来た後帰ったと思っていた紫姫姉さんが私の横に

いつの間にか立っていました。

そして姉さんが私に聞きました。

「入らぬのか?」

「入りますよ」

そういうと私たちは2-3(神姫姉さんの教室に)入りました。

席に座り、紫姫姉さんはホットコーヒー、私は紅茶を注文しました。

「おぬしは何故そんなにメイド服が似合うのじゃ?」

「そんなこと言われてもわかりません!」

「それもそうじゃな」

そんな会話を紫姫姉さんとしていると、注文した物がきました。


しばらく寛いでいると神姫姉さんがやってきました。

「詩朱香はまだ時間あるかしら?」

「はい、三十分くらいなら大丈夫です」

私がそう言うと姉さんは嬉しそうな顔をして言いました。

「ありがとう、なら少し手伝ってもらえないかしら?」

「何をすればいいんですか?」

「接客の手伝いよ」

「わかりました」

そして、私は姉さんクラスを手伝うことにしました。

手伝うこと三十分、私は姉さんに言いました。

「姉さん私そろそろ戻ります」

「ええ、助かったわありがとう」

「いえ、こちらこそ役に立てて良かったです」

私はそう言って姉さんの教室を後にし、自分の教室に戻りました。

教室に戻るとちょうどアニメが終わる頃でした。

そして、上映会が終わると観客たちが出てきました。

私は「今日はお越しくださいまして、ありがとうございました」と言いました。

観客たちは、笑顔で会釈をして帰って行きました。

こうして無事に体育祭と文化祭は終わりました。

その日の夕方、私たちは打ち上げをしました。

楽しく騒いでいると、外で大きな音がしました。

出てみると、辺りが燃えていました!

「どうなってるのよ!これは」

「わかりません」

私は、紫姫姉さんに電話をしようと携帯を取り出すとLINEがきていました。

開くと、紫姫姉さんからでした。

内容は、「今すぐ、京都駅に来い!」とのことです。

どうやら姉さんにも来ていたらしく私と姉さんは京都駅に向かうことにしました。

私は紫姫姉さんに他の人たちはどうするのかLINEしました。

すると、すぐに返信がきました。


内容は、「他の者は二条城に向かえ」とのことでした。

私は、みやこちゃんたちに二条城に向かうように言いました。

そして、私たちは正門で別れ京都駅と二条城に向かいました。
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