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第二章
何したいって?
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5人の美しく、かわいい嫁たちと、昼から、夜から、朝からと充実した日々をレイはおくった。
半月ほどたった時に、イレーヌが口を開いた。
「ねぇレイ、いっぱい愛してくれるのは嬉しいけど、冒険者としての活動はしないの?」
「してもいいけど、しなくてもいいんじゃない?
お金は十分有るからさ。」
「そうして、ダラダラしてずっと過ごすつもりなの?
私 そんなレイは好きじゃないわ」
「じゃあどんなぼくが、好きなのかな~」
レイはイレーヌを引き寄せて、首筋にキスをして胸をまさぐる。
「ひゃん
そこは だめだって」
「そう じゃあやめる」
「もう レイのいじわる」
「しても いいの?」
「だめだって、抜けがけしたらみんなに…、…」
「二人の秘密にしようよ」
「え~ 1回だけよ」
「ハァハァハァハァハァ」
「あ~~イレーヌ ズルい」
「レイ 今する時間じゃないわよ」
「あ~立ちバックしてる」
「私もしたくなっちゃった」
「イグイグイグ~」
結局、この時も全員と睦み合った。
イレーヌの言いたいのは、わからないこともない。
ワーカホリックとまではいかないが、なにか目的をもって行動していないと、罪悪感が有るのだろう。
最近は元『キッスは目にして』の3人はつるんでダンジョンに入ったりしてるし、ゴローナも一人でギルドの依頼を受けたりしている。
イレーヌは、もっぱらぼくにひっ付いて世話をしてくれてるが、退屈なのかも知れない。
でもなぁ、戦闘力でこれ以上目立つと戦争の道具にされたり、魔王と戦えとかなったら嫌だしなぁ~
その時、嫁たちからはぎ取った服が、目に入った。
「これだ!服を作る!」
ぼくは、嫁たちにも頼んで、商店街で売りに出てる店が無いか調べた。
すると、防具専門店の老夫婦が店を売りたがってるらしいとわかった。
◇
老夫婦の防具店に早速イレーヌとゴローナを連れて出かけることにした。
この二人は、元冒険者ギルドの受付嬢なので、目利きがきく。
自分も鑑定スキルがあるから問題ないのだが、ぼくの役に立てると喜ぶので、連れてきた。
店に入ると早速
『てつのよろい
1200G→1000G』
とディスカウントの札が目立っている。
「いらっしゃい。何をお探しですか。」
「ある方からこの店が売りに出るかもとの情報がありまして、それなら是非私に譲って欲しいと思いやってきました。」
「ああ そうですか。
私ら夫婦も歳をとってだんだん店をやるのも大変でね。
そろそろ田舎にでも引っ込もうと思ってたんだよ。」
「いきなりで失礼ながら、おいくらで、手放すお積もりですか?」
そう聞きながら先程の てつのよろい を鑑定すると
「やや劣化したよろい、耐久度新品の60%」
他の商品も鑑定してみると、そのほとんどが正札ほどの価値が無いものが多かった。
「そうですな、この店には愛着も有って、本当は手放したくないんですが、3000万ゴールドでしたら、残っている商品もそのままお付けしてと思っております。」
するとすぐにゴローナが反応した。
「おじいさん、私とこのイレーヌは元冒険者ギルドの受付嬢よ。物の価値は、そこらの古物商より分かるつもりよ。
この店の品物はガラクタばかりじゃない。
なんでこんな高い値段つけてるのよ。
これじゃ売れないに決まってるでしょ。」
「いや、それは、わしらにも生活が有って、それなりに収入が無いとやっていけないのでな。」
「こうみえてもゴローナの評価は合ってると私は思うわ。
正当な値付けならもっと売れるはずよ。
この店は、まぁガラクタ付きで1000万がいいところね」
「1000万!そんな殺生な」
「イレーヌさん、それはまだ高すぎますよ。どう見ても800万がいいところですよ。」
「ゴローナ、そうかも知れないけど、こちらから欲しいと持ちかけてるのよ、少しは、高めに買い取るのが人情よ」
「そんなもんですかねぇー」
「まぁ売り手との開きが大きいからまた出直しましょう。
でも、次に来るときは、こちらの提示額は800万ゴールドよね」
「当然、妥当な金額よね」
「それじゃあ、またね。800万で売る気になったら、連絡下さい。」
「ちょっと待ってくれ。
だいたいこの店は、わしと婆さんが、結婚して10年目にやっと手に入れた店なんじゃ。
わしらには、子どもができんかったが、その代わり店を持つことを夢に、そりゃあ二人で一生懸命働いてやっと手に入れた店なんじゃ。
当時買った金額が1500万ゴールドだったんじゃ。
だから、せめて1500にはならんかのう。
隠居となるわしらのために、無理言ってすまぬが。」
「では、一応、
当時の売買契約書をお見せ下さい」
「そ それが、ちょっと見当たらなくなっておって…
この店を売ろうと思った時から、探しておるのじゃが」
「やっぱり帰りましょ レイ」
「そうね、商人は信用が一番よ。レイここはやめましょう」
イレーヌとゴローナの二人に手を引かれてぼくが店の入口に向かうと
「参った。降参だ、つまらん駆け引きはもうやめる。
全くたいしたお嬢様たちだよ。
1000万ゴールドで手をうって下さい。頼む
商人の心得まで説かれては、グウの音もでんわ」
「どうする?レイ」
「レイの好きにしたらいいわ」
「わかった、それじゃあ、この店を買います。
1000万ゴールドで手を打ちましょう。」
この店は、奥に作業スペースも有って、自分が作業するのにももってこいだ。
それと裏には、もう一軒家が建てられそうなスペースが十分にある。
5人の美しく可愛い嫁たちと、自ら服を作って自ら販売する。
そんなのんびりした日常もいいよなぁ。
そんな想像をして、にやつくレイだった。
※※※※※※※※※
更新ペースが落ちて申し訳なありません。
それでも40名以上の方からお気に入りにしていただき、感謝してます。
HOT男性向け30位以内が目標です。
感想もお待ちしてます。
半月ほどたった時に、イレーヌが口を開いた。
「ねぇレイ、いっぱい愛してくれるのは嬉しいけど、冒険者としての活動はしないの?」
「してもいいけど、しなくてもいいんじゃない?
お金は十分有るからさ。」
「そうして、ダラダラしてずっと過ごすつもりなの?
私 そんなレイは好きじゃないわ」
「じゃあどんなぼくが、好きなのかな~」
レイはイレーヌを引き寄せて、首筋にキスをして胸をまさぐる。
「ひゃん
そこは だめだって」
「そう じゃあやめる」
「もう レイのいじわる」
「しても いいの?」
「だめだって、抜けがけしたらみんなに…、…」
「二人の秘密にしようよ」
「え~ 1回だけよ」
「ハァハァハァハァハァ」
「あ~~イレーヌ ズルい」
「レイ 今する時間じゃないわよ」
「あ~立ちバックしてる」
「私もしたくなっちゃった」
「イグイグイグ~」
結局、この時も全員と睦み合った。
イレーヌの言いたいのは、わからないこともない。
ワーカホリックとまではいかないが、なにか目的をもって行動していないと、罪悪感が有るのだろう。
最近は元『キッスは目にして』の3人はつるんでダンジョンに入ったりしてるし、ゴローナも一人でギルドの依頼を受けたりしている。
イレーヌは、もっぱらぼくにひっ付いて世話をしてくれてるが、退屈なのかも知れない。
でもなぁ、戦闘力でこれ以上目立つと戦争の道具にされたり、魔王と戦えとかなったら嫌だしなぁ~
その時、嫁たちからはぎ取った服が、目に入った。
「これだ!服を作る!」
ぼくは、嫁たちにも頼んで、商店街で売りに出てる店が無いか調べた。
すると、防具専門店の老夫婦が店を売りたがってるらしいとわかった。
◇
老夫婦の防具店に早速イレーヌとゴローナを連れて出かけることにした。
この二人は、元冒険者ギルドの受付嬢なので、目利きがきく。
自分も鑑定スキルがあるから問題ないのだが、ぼくの役に立てると喜ぶので、連れてきた。
店に入ると早速
『てつのよろい
1200G→1000G』
とディスカウントの札が目立っている。
「いらっしゃい。何をお探しですか。」
「ある方からこの店が売りに出るかもとの情報がありまして、それなら是非私に譲って欲しいと思いやってきました。」
「ああ そうですか。
私ら夫婦も歳をとってだんだん店をやるのも大変でね。
そろそろ田舎にでも引っ込もうと思ってたんだよ。」
「いきなりで失礼ながら、おいくらで、手放すお積もりですか?」
そう聞きながら先程の てつのよろい を鑑定すると
「やや劣化したよろい、耐久度新品の60%」
他の商品も鑑定してみると、そのほとんどが正札ほどの価値が無いものが多かった。
「そうですな、この店には愛着も有って、本当は手放したくないんですが、3000万ゴールドでしたら、残っている商品もそのままお付けしてと思っております。」
するとすぐにゴローナが反応した。
「おじいさん、私とこのイレーヌは元冒険者ギルドの受付嬢よ。物の価値は、そこらの古物商より分かるつもりよ。
この店の品物はガラクタばかりじゃない。
なんでこんな高い値段つけてるのよ。
これじゃ売れないに決まってるでしょ。」
「いや、それは、わしらにも生活が有って、それなりに収入が無いとやっていけないのでな。」
「こうみえてもゴローナの評価は合ってると私は思うわ。
正当な値付けならもっと売れるはずよ。
この店は、まぁガラクタ付きで1000万がいいところね」
「1000万!そんな殺生な」
「イレーヌさん、それはまだ高すぎますよ。どう見ても800万がいいところですよ。」
「ゴローナ、そうかも知れないけど、こちらから欲しいと持ちかけてるのよ、少しは、高めに買い取るのが人情よ」
「そんなもんですかねぇー」
「まぁ売り手との開きが大きいからまた出直しましょう。
でも、次に来るときは、こちらの提示額は800万ゴールドよね」
「当然、妥当な金額よね」
「それじゃあ、またね。800万で売る気になったら、連絡下さい。」
「ちょっと待ってくれ。
だいたいこの店は、わしと婆さんが、結婚して10年目にやっと手に入れた店なんじゃ。
わしらには、子どもができんかったが、その代わり店を持つことを夢に、そりゃあ二人で一生懸命働いてやっと手に入れた店なんじゃ。
当時買った金額が1500万ゴールドだったんじゃ。
だから、せめて1500にはならんかのう。
隠居となるわしらのために、無理言ってすまぬが。」
「では、一応、
当時の売買契約書をお見せ下さい」
「そ それが、ちょっと見当たらなくなっておって…
この店を売ろうと思った時から、探しておるのじゃが」
「やっぱり帰りましょ レイ」
「そうね、商人は信用が一番よ。レイここはやめましょう」
イレーヌとゴローナの二人に手を引かれてぼくが店の入口に向かうと
「参った。降参だ、つまらん駆け引きはもうやめる。
全くたいしたお嬢様たちだよ。
1000万ゴールドで手をうって下さい。頼む
商人の心得まで説かれては、グウの音もでんわ」
「どうする?レイ」
「レイの好きにしたらいいわ」
「わかった、それじゃあ、この店を買います。
1000万ゴールドで手を打ちましょう。」
この店は、奥に作業スペースも有って、自分が作業するのにももってこいだ。
それと裏には、もう一軒家が建てられそうなスペースが十分にある。
5人の美しく可愛い嫁たちと、自ら服を作って自ら販売する。
そんなのんびりした日常もいいよなぁ。
そんな想像をして、にやつくレイだった。
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