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第二章
これで死ねる
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レイは、嫁たちの着る服にちょっとした不満を持っていた。
もう少し色気が欲しい。
まずは下着改革をしなくては!
彼女たちは、ほとんどがパンツはトランクスタイプやボクサーパンツを履いていた。
『鑑定』スキルで、5人の嫁の腰まわりを詳細に採寸して、今まで眠らせていた『裁縫』スキルをついに使う時がきた。
シルクのパンティが完成した!
早速、嫁たちに履いてもらうと
「ちょっと、恥ずかしいけど悪くない」
「ムダ毛を処理しないと……」
「身体のラインがもろや」
「大股開くと食い込みそう」
「いかにも女物の下着って感じでいいわよ」
概ね悪くない評価に一安心して、早速一人に5枚用意して、これからはこうしたパンティタイプのみを履くようにお願いした。
それからぼくは、パンティ作りにしばらく没頭した。
ピンク、赤、黒、黄色、青、緑
各色揃えてみた。
大事な部分のみシルクで後は全てレースの勝負タイプも作り、中々の高級感が出た。
「ねぇレイ、作るのもいいけど、お店は開けないの?」
「イレーヌ、開けたい気持ちはあるけど、売るほどの数はまだまだ揃わないよ」
「だったら、お針子さん何人か雇って増産すれば?」
「そんな都合いい人材は、どこで探せばいいんだ?」
「私は冒険者ギルドで受付を何年もやってたでしょう。
これまで何人もの可哀想な子を見てきたわ、孤児院を卒業しないといけない歳の子が、たいしたスキルも無しに冒険者になって、何人も死んでるのよ。
大賢者のレイなら『裁縫』スキルの付与とか出来るんじゃない?」
ぼくは、早速イレーヌと共にまず教会へと向かった。
孤児院は教会に併設されているのもあるが、久しぶりに天使のリンダに会うためだ。
「おーいリンダ、出てこいよリンダ!」
「なによ!相変わらず偉そうね!
今度は自分だけの体で楽しんでるみたいじゃない。
今頃何の用?」
「お前の女神ポイント不足で『穢れた子』だったんだぞ
あの7年は、忘れないよ」
「あわわわ そんなこともあったわねぇ~
それで何の相談?」
「微妙に話題すり替えるのか?
まぁいいや。
俺のスキル『裁縫』を他の人に付与できるかどうか。
それと、スキル『錬金』が欲しいんだ」
「えっと~~
付与は、スキルを持ってない人 つまりノンスキルの人に1回だけ使えるわ。
『錬金』は、今持ってるスキルのどれかと交換なら手に入れられるけど、何に使うの?
」
「まずは、クリヤなガラスとクオリティーの高いマネキンかな、のちのち宝石とか、ソフビフィギュアとかアクリル」
「そのソフビフィギュアってなに?」
「人形だよ、柔らかい材質でできてて、質感がいいんだよ」
「ふぅ~~ん。嫁が5人もいて、まだそんな玩具欲しいんだ」
リンダは目を細めている。
「違うって、これはそういう目的のものじゃなくて……」
リンダは、ますます疑り深い目でレイを見てる
「不潔!」
「もういいよ!勝手に疑ってろよ。
『自動回復』と交換してくれ。」
「えっ 今なんて?」
「『自動回復』と交換で『錬金』スキルを俺にくれ」
「それ!あなたのベーススキルじゃない。それがあってこそ、これまで人を生き返らせたり助けて来れたんじゃないの。
何でソフビフィギュアと交換するのよ。
訳わかんない。」
「わからないか?心臓が止まろうと、頭と胴が離れようと死なないのは、人とは言えないよ。不死なんて化物だよ。
夜は眠れない。
体も頭もいつもハッキリスッキリだよ。
セックスしたって、スッキリしない。嫁たちが満足して『もういいわ』ってなっても俺だけギンギンなんだぜ。
満足感に浸って眠れたらどんなにいいか、想像するだけなんだぞ。
回復自体は魔法でできるから、自動は要らない。
そして、いつかその時が来たら死を受け入れる。」
「ごめんなさい、ユウト(レイ)がそんな思いをしてるとは思ってなかったわ。
わかったわ、本当にいいのね交換して」
「ああ、『錬金』の件が無くても、いつかは『自動回復』を捨てたいと思ってたんだ。
覚悟はとっくにできてるよ。」
「なんかちょっと身につまされるわ。」
リンダは、ぼくを抱きしめた。
リンダとぼくが光に包まれた。
光はしだいに薄れて、消えた。
リンダも光と共に居なくなった。
「レイ 一瞬あなたの体が光ったように見えたけど、なにかあったの?」
「今日からイレーヌを抱いてから眠れるようになったんだ」
「教会でなに不謹慎なこと言ってるのよ!」
イレーヌは、真っ赤になって抗議した。
「ぼくは、もう化物じゃないんだ。死ねるようになったんだ。」
イレーヌは、びっくりした顔をしてぼくを見ている。
イレーヌだけが、ぼくが不死なのを知っていた。だがそれももう必要ない。
「代わりに『錬金』スキルを貰ったんだ」
ぼくは教会の女神像を見つめながらそうつぶやいた。
◇
「あっ やっぱりイレーヌの所に居た!」
「ふわぁ~ え~ なに?」
「なんで今日は、私の所に来ないのよ。いつ来るかドキドキして待ってたのに」
「私も、全然寝てないのよ ひどいわ」
「この疼きを止めてよ、自分でケアしても止まらないのよ」
「裸で仲良く寝てるなんてうらやま……」
そのとき、ブリジットがぼくらの布団をはぎ取った。
「えっ なんで?」
「固く無いと、こんななのね」
「ふにゃチン?」
「初めて見たわ、なんでいつもみたいに立ってないの?」
ぼくは立ち上がって、一番近くにいたケリーに熱くキスをして乳房をまさぐった。
ケリーの手が、ぼくの股間に伸びてきてそれを確かめにきた。
ぼくもケリーのそこに手をやると、パンティ越しの湿り気がたっぷりだった。
脱がすのももどかしく、横に、ずらしてぼくのを納めた。
マリクレール、ゴローナ、ブリジットとも続けて愛し合った。
もちろんそのたびに『回復』魔法を使ってだ。
一仕事終わったと思ったら、イレーヌが訴えてきた。
「みんなの見てたら、私も欲しくなっちゃったわ」
ぼくは、もちろん要望に応えた。
心地よい疲労感と放出した開放感にぼくは、幸せな気分にだった。
やっと普通の人間らしくなれた。
レイは、この満ち足りた心地がいつまでも続けばいいと思った。
※※※※※※※※※
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まずは下着改革をしなくては!
彼女たちは、ほとんどがパンツはトランクスタイプやボクサーパンツを履いていた。
『鑑定』スキルで、5人の嫁の腰まわりを詳細に採寸して、今まで眠らせていた『裁縫』スキルをついに使う時がきた。
シルクのパンティが完成した!
早速、嫁たちに履いてもらうと
「ちょっと、恥ずかしいけど悪くない」
「ムダ毛を処理しないと……」
「身体のラインがもろや」
「大股開くと食い込みそう」
「いかにも女物の下着って感じでいいわよ」
概ね悪くない評価に一安心して、早速一人に5枚用意して、これからはこうしたパンティタイプのみを履くようにお願いした。
それからぼくは、パンティ作りにしばらく没頭した。
ピンク、赤、黒、黄色、青、緑
各色揃えてみた。
大事な部分のみシルクで後は全てレースの勝負タイプも作り、中々の高級感が出た。
「ねぇレイ、作るのもいいけど、お店は開けないの?」
「イレーヌ、開けたい気持ちはあるけど、売るほどの数はまだまだ揃わないよ」
「だったら、お針子さん何人か雇って増産すれば?」
「そんな都合いい人材は、どこで探せばいいんだ?」
「私は冒険者ギルドで受付を何年もやってたでしょう。
これまで何人もの可哀想な子を見てきたわ、孤児院を卒業しないといけない歳の子が、たいしたスキルも無しに冒険者になって、何人も死んでるのよ。
大賢者のレイなら『裁縫』スキルの付与とか出来るんじゃない?」
ぼくは、早速イレーヌと共にまず教会へと向かった。
孤児院は教会に併設されているのもあるが、久しぶりに天使のリンダに会うためだ。
「おーいリンダ、出てこいよリンダ!」
「なによ!相変わらず偉そうね!
今度は自分だけの体で楽しんでるみたいじゃない。
今頃何の用?」
「お前の女神ポイント不足で『穢れた子』だったんだぞ
あの7年は、忘れないよ」
「あわわわ そんなこともあったわねぇ~
それで何の相談?」
「微妙に話題すり替えるのか?
まぁいいや。
俺のスキル『裁縫』を他の人に付与できるかどうか。
それと、スキル『錬金』が欲しいんだ」
「えっと~~
付与は、スキルを持ってない人 つまりノンスキルの人に1回だけ使えるわ。
『錬金』は、今持ってるスキルのどれかと交換なら手に入れられるけど、何に使うの?
」
「まずは、クリヤなガラスとクオリティーの高いマネキンかな、のちのち宝石とか、ソフビフィギュアとかアクリル」
「そのソフビフィギュアってなに?」
「人形だよ、柔らかい材質でできてて、質感がいいんだよ」
「ふぅ~~ん。嫁が5人もいて、まだそんな玩具欲しいんだ」
リンダは目を細めている。
「違うって、これはそういう目的のものじゃなくて……」
リンダは、ますます疑り深い目でレイを見てる
「不潔!」
「もういいよ!勝手に疑ってろよ。
『自動回復』と交換してくれ。」
「えっ 今なんて?」
「『自動回復』と交換で『錬金』スキルを俺にくれ」
「それ!あなたのベーススキルじゃない。それがあってこそ、これまで人を生き返らせたり助けて来れたんじゃないの。
何でソフビフィギュアと交換するのよ。
訳わかんない。」
「わからないか?心臓が止まろうと、頭と胴が離れようと死なないのは、人とは言えないよ。不死なんて化物だよ。
夜は眠れない。
体も頭もいつもハッキリスッキリだよ。
セックスしたって、スッキリしない。嫁たちが満足して『もういいわ』ってなっても俺だけギンギンなんだぜ。
満足感に浸って眠れたらどんなにいいか、想像するだけなんだぞ。
回復自体は魔法でできるから、自動は要らない。
そして、いつかその時が来たら死を受け入れる。」
「ごめんなさい、ユウト(レイ)がそんな思いをしてるとは思ってなかったわ。
わかったわ、本当にいいのね交換して」
「ああ、『錬金』の件が無くても、いつかは『自動回復』を捨てたいと思ってたんだ。
覚悟はとっくにできてるよ。」
「なんかちょっと身につまされるわ。」
リンダは、ぼくを抱きしめた。
リンダとぼくが光に包まれた。
光はしだいに薄れて、消えた。
リンダも光と共に居なくなった。
「レイ 一瞬あなたの体が光ったように見えたけど、なにかあったの?」
「今日からイレーヌを抱いてから眠れるようになったんだ」
「教会でなに不謹慎なこと言ってるのよ!」
イレーヌは、真っ赤になって抗議した。
「ぼくは、もう化物じゃないんだ。死ねるようになったんだ。」
イレーヌは、びっくりした顔をしてぼくを見ている。
イレーヌだけが、ぼくが不死なのを知っていた。だがそれももう必要ない。
「代わりに『錬金』スキルを貰ったんだ」
ぼくは教会の女神像を見つめながらそうつぶやいた。
◇
「あっ やっぱりイレーヌの所に居た!」
「ふわぁ~ え~ なに?」
「なんで今日は、私の所に来ないのよ。いつ来るかドキドキして待ってたのに」
「私も、全然寝てないのよ ひどいわ」
「この疼きを止めてよ、自分でケアしても止まらないのよ」
「裸で仲良く寝てるなんてうらやま……」
そのとき、ブリジットがぼくらの布団をはぎ取った。
「えっ なんで?」
「固く無いと、こんななのね」
「ふにゃチン?」
「初めて見たわ、なんでいつもみたいに立ってないの?」
ぼくは立ち上がって、一番近くにいたケリーに熱くキスをして乳房をまさぐった。
ケリーの手が、ぼくの股間に伸びてきてそれを確かめにきた。
ぼくもケリーのそこに手をやると、パンティ越しの湿り気がたっぷりだった。
脱がすのももどかしく、横に、ずらしてぼくのを納めた。
マリクレール、ゴローナ、ブリジットとも続けて愛し合った。
もちろんそのたびに『回復』魔法を使ってだ。
一仕事終わったと思ったら、イレーヌが訴えてきた。
「みんなの見てたら、私も欲しくなっちゃったわ」
ぼくは、もちろん要望に応えた。
心地よい疲労感と放出した開放感にぼくは、幸せな気分にだった。
やっと普通の人間らしくなれた。
レイは、この満ち足りた心地がいつまでも続けばいいと思った。
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