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第二章
ダンジョン3
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「ハアハア 何なのよこの分厚い皮膚は」
今の状況は、キャロライナがオークとタイマンの最中だ。
オークの武器の棍棒は、既にテイルが取り上げてストレージに入れてある。
キャロライナ以外のメンバーは、皆、オークあたりは
一人で倒している。
キャロライナが「私に一人でやらせて」と言い出したので、皆離れて観客となっている。
「あっ」
オークの振り回した腕がキャロライナの脇腹に決まって、キャロライナが吹っ飛んだ。
「見てられねぇ」
腰を浮かしたルークをテイルが制した
「まだダメよルーク!」
オークは勝ち誇ったようにニヤついてキャロライナに迫って行く。
キャロライナは、ペッっと血を吐き出して、脇腹を押さえている。
多分肋骨が数本折れてるだろう。
「あれ やばいって」
「キャロライナの目が死んでないわ、彼女 まだやる気あるわ」
オークが掴みかかろうとかがんた瞬間、キャロライナはそれを避けて、大きく跳躍した。
キャロライナはオークの背中に回り込み、オークが振り向くタイミングにあわせて剣を突き出した。
炎を纏ったキャロライナの剣がオークの喉元に突き刺さり、オークは、息絶えた。
「やったー」ルークが駆け寄る。キャロライナもこちらに走って来る。
キャロライナは、ルークをスルッとかわして走って来てユリウスに抱きついた。
ルークは広げた両手をどう下ろそうか戸惑いながら
「あ~あ またユリウスに美味しいところ持ってかれた」
「バカだなお前。キャロライナがユリウスのこと好きなのは、前からみんな知ってるだろ」
すかさずカイトがツッコミをいれた。
「知ってるよ、でも少し位はさぁ~。俺だって一生懸命応援したんだぜ」
「ルークお前はさぁ。節操がないんだよ。可愛い娘なら次々と行くだろ。一人の彼女もいない内から目移りしたらダメなんだよ」
「カイト、お前みたいに、何も行動しない奴に言われたくない。」
その時、キャロライナが二人の間に割って入って、ルークの頬にキスをした。
「応援のお礼よ」
一言だけいって、ジーナとテイルの方に走って行った。
しばらく二人の男はボーッとしてたが
「キャロライナの唇 柔らかかった」
とルークはボソッと言った。そして、こう続けた
「これからも俺は、キャロライナもテイルもジーナもみんな全力で応援するぞ~」
と叫んだ。
「さぁ次、いらっしゃい!やってやるわ!」
キャロライナは照れ隠しなのか、ハッタリを言ってる。
「脇腹は大丈夫なの?」
テイルが気にして声をかけると
「全然大丈夫。私の回復は、優秀よ。
もう何ともないわ。
またオークが出たら、私にやらせて。
次は、圧倒してやるから。」
◇
しばらくして、オークが二体現れた。
テイルがサッと前にでた。
「ちょっと待ってテイル。
二匹とも私にちょうだい。」
「えっ そんなの無理よ!」
「試したいことがあるのよ」
「危ないと思ったら、すぐ応援するからね。」
「なんだよ。俺たちまた応援団かぁ~
キャロライナ頑張れ~
いつでも助けに行くぞ~」
キャロライナは、すぐに剣に炎を纏わせた。
そしてその炎は、次第にキャロライナの腕から身体へと全身を覆った。
「すげぇ。炎の戦士だ!」
「カッコイイわね」
キャロライナが動いたのは皆わかったが、見ていたのは残像かも知れない。
戦闘というか 一瞬の一太刀で二匹のオークの首が飛んだ。
「ちょー強えーじゃん
今の太刀筋、俺見えなかった。」
「だな、一瞬で、ルークの上行ったな」
その時、テイルがキャロライナに向って叫んだ。
「キャロライナ ダメよ
それここで解いちゃ」
しかし、テイルの声は間に合わなかった。
キャロライナはこちらに振り向いた。
右手の剣を天に向って突き上げ、左手を腰に仁王立ちの得意気なポーズのキャロライナは、スッポンポンの丸裸だった。
「見ちゃダメ~」
テイルは、イベントリからブランケットを取り出して、キャロライナをす巻きにした。
「キャー」
やっと自分が裸だと気づいたキャロライナは、しゃがみ込んだ。
男たち3人は、みな緩みきった顔をして、鼻血を垂らしていた。
ジーナは、ユウトに相談した。
「ユウト キャロライナのあの技、やるたびに服が燃えて裸になるんじゃ使えないわよね。
何かいい手がある?」
「そうだなぁ 一番いいのは、熱くない炎に出来ればいいんだよ。
あの技は、身体強化をリミッター外してやってるんだと思う。
キャロライナの場合、そのリミッター外しに炎が触媒なんだと思うよ。」
「セカンドオピニオンはある?」
「そうだなぁ。ミスリルとか高温に耐えられる金属で作った繊維を使って、燃えない服を、着るとかかなぁ」
「それって、あったとしても、高価よね」
「城が買えるくらいだな」
「現実的じゃあないわね」
「とりあえずは、燃えたまま岩陰にでも行ってもらって、誰かが直ぐに服を届けるとか、予め場所を決めて服を置いておくしかないだろうな」
◇
「ふぇ~~ん
見られた。
全部見られちゃったよぅ。
ルークやカイトにも見られた。
わ~~ん
もう お嫁に行けないよ~~」
「大丈夫よ。
ユリウスは、そんな心の狭い男じゃないわよ。」
「本当?」
「本当よ。」
「もう皆と顔合わせたくない ふぇ~~ん」
テイルが、慰めているが、なかなかキャロライナは落ち着かなかった。
やがて、キャロライナは泣き疲れてテイルの腕の中で寝てしまった。
「今回のダンジョン探索はここまでにして、今日はここでキャンプにしよう。
明日一日かけて、戻って終了でいいよね。」
ユリウスの言葉に一同頷いた。
◇
ダンジョン探索演習では、ユリウスのパーティが1位でジーナのパーティが2位の成績だった。
終盤のキャロライナの活躍が大きかったようだ。
ただし、ジーナとユリウスは一度も戦闘に参加しないまま演習を終えてしまったのは、ここだけの話だ。
今の状況は、キャロライナがオークとタイマンの最中だ。
オークの武器の棍棒は、既にテイルが取り上げてストレージに入れてある。
キャロライナ以外のメンバーは、皆、オークあたりは
一人で倒している。
キャロライナが「私に一人でやらせて」と言い出したので、皆離れて観客となっている。
「あっ」
オークの振り回した腕がキャロライナの脇腹に決まって、キャロライナが吹っ飛んだ。
「見てられねぇ」
腰を浮かしたルークをテイルが制した
「まだダメよルーク!」
オークは勝ち誇ったようにニヤついてキャロライナに迫って行く。
キャロライナは、ペッっと血を吐き出して、脇腹を押さえている。
多分肋骨が数本折れてるだろう。
「あれ やばいって」
「キャロライナの目が死んでないわ、彼女 まだやる気あるわ」
オークが掴みかかろうとかがんた瞬間、キャロライナはそれを避けて、大きく跳躍した。
キャロライナはオークの背中に回り込み、オークが振り向くタイミングにあわせて剣を突き出した。
炎を纏ったキャロライナの剣がオークの喉元に突き刺さり、オークは、息絶えた。
「やったー」ルークが駆け寄る。キャロライナもこちらに走って来る。
キャロライナは、ルークをスルッとかわして走って来てユリウスに抱きついた。
ルークは広げた両手をどう下ろそうか戸惑いながら
「あ~あ またユリウスに美味しいところ持ってかれた」
「バカだなお前。キャロライナがユリウスのこと好きなのは、前からみんな知ってるだろ」
すかさずカイトがツッコミをいれた。
「知ってるよ、でも少し位はさぁ~。俺だって一生懸命応援したんだぜ」
「ルークお前はさぁ。節操がないんだよ。可愛い娘なら次々と行くだろ。一人の彼女もいない内から目移りしたらダメなんだよ」
「カイト、お前みたいに、何も行動しない奴に言われたくない。」
その時、キャロライナが二人の間に割って入って、ルークの頬にキスをした。
「応援のお礼よ」
一言だけいって、ジーナとテイルの方に走って行った。
しばらく二人の男はボーッとしてたが
「キャロライナの唇 柔らかかった」
とルークはボソッと言った。そして、こう続けた
「これからも俺は、キャロライナもテイルもジーナもみんな全力で応援するぞ~」
と叫んだ。
「さぁ次、いらっしゃい!やってやるわ!」
キャロライナは照れ隠しなのか、ハッタリを言ってる。
「脇腹は大丈夫なの?」
テイルが気にして声をかけると
「全然大丈夫。私の回復は、優秀よ。
もう何ともないわ。
またオークが出たら、私にやらせて。
次は、圧倒してやるから。」
◇
しばらくして、オークが二体現れた。
テイルがサッと前にでた。
「ちょっと待ってテイル。
二匹とも私にちょうだい。」
「えっ そんなの無理よ!」
「試したいことがあるのよ」
「危ないと思ったら、すぐ応援するからね。」
「なんだよ。俺たちまた応援団かぁ~
キャロライナ頑張れ~
いつでも助けに行くぞ~」
キャロライナは、すぐに剣に炎を纏わせた。
そしてその炎は、次第にキャロライナの腕から身体へと全身を覆った。
「すげぇ。炎の戦士だ!」
「カッコイイわね」
キャロライナが動いたのは皆わかったが、見ていたのは残像かも知れない。
戦闘というか 一瞬の一太刀で二匹のオークの首が飛んだ。
「ちょー強えーじゃん
今の太刀筋、俺見えなかった。」
「だな、一瞬で、ルークの上行ったな」
その時、テイルがキャロライナに向って叫んだ。
「キャロライナ ダメよ
それここで解いちゃ」
しかし、テイルの声は間に合わなかった。
キャロライナはこちらに振り向いた。
右手の剣を天に向って突き上げ、左手を腰に仁王立ちの得意気なポーズのキャロライナは、スッポンポンの丸裸だった。
「見ちゃダメ~」
テイルは、イベントリからブランケットを取り出して、キャロライナをす巻きにした。
「キャー」
やっと自分が裸だと気づいたキャロライナは、しゃがみ込んだ。
男たち3人は、みな緩みきった顔をして、鼻血を垂らしていた。
ジーナは、ユウトに相談した。
「ユウト キャロライナのあの技、やるたびに服が燃えて裸になるんじゃ使えないわよね。
何かいい手がある?」
「そうだなぁ 一番いいのは、熱くない炎に出来ればいいんだよ。
あの技は、身体強化をリミッター外してやってるんだと思う。
キャロライナの場合、そのリミッター外しに炎が触媒なんだと思うよ。」
「セカンドオピニオンはある?」
「そうだなぁ。ミスリルとか高温に耐えられる金属で作った繊維を使って、燃えない服を、着るとかかなぁ」
「それって、あったとしても、高価よね」
「城が買えるくらいだな」
「現実的じゃあないわね」
「とりあえずは、燃えたまま岩陰にでも行ってもらって、誰かが直ぐに服を届けるとか、予め場所を決めて服を置いておくしかないだろうな」
◇
「ふぇ~~ん
見られた。
全部見られちゃったよぅ。
ルークやカイトにも見られた。
わ~~ん
もう お嫁に行けないよ~~」
「大丈夫よ。
ユリウスは、そんな心の狭い男じゃないわよ。」
「本当?」
「本当よ。」
「もう皆と顔合わせたくない ふぇ~~ん」
テイルが、慰めているが、なかなかキャロライナは落ち着かなかった。
やがて、キャロライナは泣き疲れてテイルの腕の中で寝てしまった。
「今回のダンジョン探索はここまでにして、今日はここでキャンプにしよう。
明日一日かけて、戻って終了でいいよね。」
ユリウスの言葉に一同頷いた。
◇
ダンジョン探索演習では、ユリウスのパーティが1位でジーナのパーティが2位の成績だった。
終盤のキャロライナの活躍が大きかったようだ。
ただし、ジーナとユリウスは一度も戦闘に参加しないまま演習を終えてしまったのは、ここだけの話だ。
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