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第二章
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ジーナたち3人は、より深い階層目指して、今日はダンジョンにもぐっている。
「私たちが『燃えない服』作りで、アチコチ行ってる間に、ユリウスたちは、どこまで進んだのかなぁ」
「『探知』スキルで見たけど、この階層には居ないみたいね」
「それじゃあ 脱いじゃお
いちいち脱いだり着たりめんどくさいし、この下の階層はユリウスたち位しか、人間は居ないでしょ。
あいつらが居たら、教えてよジーナ」
「うぃー」
キャロライナは『スミコの服』のみの格好になった。
「でさ あんたらもこの格好にならない?
一人だけ裸みたいで、マトモな服着てる人のそばは、やっぱり恥ずかしいのよ」
「キャロライナ、気持ちはわかるけど、獣人の私は色々と処理しないと、布からはみ出すものがあって無理だ」
「キャロライナ、私にその格好させたら、周りのあなた達 虐待で通報されるわ
子どもには、無理よ」
「そうか、そうよね。うん。まぁいいわ。
せめてねぇ、あなた達みたいに『イベントリ』でもあれば、ササッと着たり脱いだりできるのになあ」
ああ、その手があったんだ。でもジーナに入ったときの能力変更で、ユウトの持ってるスキルを、キャロライナに付与はできないしなぁ
11階層はオークナイトが魔物のメインだ。
このクラスの魔物はキャロライナも身体強化のみで倒せるようになっている。
テイルもキャロライナもあの時以来、寝てる時以外は、常に身体強化を使うようにしているのが、よかったみたいだ。
魔力の総量も増え、強さもアップしている。
「オークナイトが5匹
10時方向 距離600m」
私はそれを言うだけだ、後は二人が適当に処理してくれる。
「テイル 前の3匹もらっていい?」
「どうぞ!」
オークナイトたちと遭遇した途端、テイルは『転移』でオークナイトたちの背後に回り、一匹を瞬殺。
振り向いた2匹目も、何の抵抗もできずに斬り伏せられた。
キャロライナは、剣に炎を纏わせ、一匹目のオークナイトを袈裟がけに、二匹目はそのまま下から斬り上げ、三匹目は胴を真っ二つに薙いだ。
「二人とも強すぎ。魔物が哀れだわ」
というと
「「ジーナがそれを言うの」」
と、二人に同時に突っ込まれた。
「まぁいいわ、サクッと倒して、どんどん進もう。
ユリウスたちに、今日中に追いつきましょう。」
◇
15階層まで来たとき。
「あっ 居た!
カイトが凄く弱ってる
あとの二人も限界が近いわ、すぐ助けに行かないと」
私に続いてキャロライナとテイルも走り出した。
「魔物は、何?」
「バッファローキングが50匹位で3人を取り囲んで交代で小突き回してるわ」
◇
「見えた!
二人ともここで、離れて待ってて」
ジーナは『転移』でユリウスたちの所にゆき、即座に結界を展開した。
「ギガフレイム」
「ヤバイ!」
テイルは、慌ててキャロライナの手を掴み『転移』で難を逃れた
ジーナの結界を中心に、半径500m位のクレーターが出来て、その先もあたり一面焼け野原となり
絶賛延焼中だ!
結界を解くとすぐに、『転移』でテイルとキャロライナがやって来て
「私たちまで、焼き殺す気?ジーナ!」
「だから、離れて待っててって………」
「私たちがいたのは、クレーターのまだ中よ、テイルが機転をきかせて飛ばしてくれなかったら、私たちも灰になってる所だったのよ。」
「カイトごめん」
ジーナは手刀でカイトを気絶させた。
早速ユウトが取り憑いて自動回復が始まる。
「ジーナ 何を?」
「意識のない状態の方が早く治せるのよ」
「ジーナ 私の話しは聞いてた?」
「ああ、ごめんなさい。ちょっとやりすぎたみたい。」
「ジーナにはいつも驚かされるな」
「ホント、規格外なんだから。」
「だけど、とにかく助かったよ。ありがとう。
ぼくらは、ここらが限界だ。
本当は20階層のボス倒して『スキルの箱』を手に入れたかったんだけどね。
カイトが回復したら、帰るよ。」
「ああ そうね、無理して死んだら、つまらないわよね。それがいいと思うわ。ねぇジーナ、私たちも帰らない」
「キャロライナ、どうしたのよ急に。さっきまで張り切って魔物倒してたのに。」
「私ってさ。ユリウスみたいに強くないしぃ~
なんていうか、守ってくれたほうがぁ~
嬉しいしぃ~」
キャロライナは、クネクネしながら喋っている。
「キャロライナ あんたとっくに………フガフガ」
キャロライナは、ジーナの口を手で塞いだ。
「キャロライナ、心配しなくて大丈夫だよ。
ぼくより強くなっても、可愛い女性だと思ってるから。行けるところまでチャレンジすれば?」
「そんなあ~ 可愛い女性だなんて~
恥ずかしいわ~
未来の旦那様にそんなこと言われたら~」
ジーナの口を押さえてた手を離して、キャロライナはまたクネクネしてる。
「ジーナ こんなキャロライナはもう使えないわ。
一旦私たちも帰ろう。」
とテイルも言いだした。
なんか、大事なことを忘れてる気がする。
「ちょっと、カイトの回復に集中したいから、みんな静かにしてくれる」
◇
そうだ、思い出した。
ユリウスの言った『スキルの箱』だ。
ランダムに適当なスキルが手に入るのか?
自分が望むスキルが手に入るのかは分からないが、試す価値は有るだろう。
カイトの怪我は一通り治したし、体力魔力も半分位迄回復したから、もう大丈夫だろう。
ユウトは、ジーナの中に戻った。
「みんな、半日程度でいいから、ここで待っててくれないかしら、ちょっと出かけてくるから」
ジーナはそう言い残して、誰の返事を聞くこともなく飛び去って行った。
「「「「ジーナ飛べるんだ!」」」」
みんなの驚きの声はジーナに届かなかった。
「私たちが『燃えない服』作りで、アチコチ行ってる間に、ユリウスたちは、どこまで進んだのかなぁ」
「『探知』スキルで見たけど、この階層には居ないみたいね」
「それじゃあ 脱いじゃお
いちいち脱いだり着たりめんどくさいし、この下の階層はユリウスたち位しか、人間は居ないでしょ。
あいつらが居たら、教えてよジーナ」
「うぃー」
キャロライナは『スミコの服』のみの格好になった。
「でさ あんたらもこの格好にならない?
一人だけ裸みたいで、マトモな服着てる人のそばは、やっぱり恥ずかしいのよ」
「キャロライナ、気持ちはわかるけど、獣人の私は色々と処理しないと、布からはみ出すものがあって無理だ」
「キャロライナ、私にその格好させたら、周りのあなた達 虐待で通報されるわ
子どもには、無理よ」
「そうか、そうよね。うん。まぁいいわ。
せめてねぇ、あなた達みたいに『イベントリ』でもあれば、ササッと着たり脱いだりできるのになあ」
ああ、その手があったんだ。でもジーナに入ったときの能力変更で、ユウトの持ってるスキルを、キャロライナに付与はできないしなぁ
11階層はオークナイトが魔物のメインだ。
このクラスの魔物はキャロライナも身体強化のみで倒せるようになっている。
テイルもキャロライナもあの時以来、寝てる時以外は、常に身体強化を使うようにしているのが、よかったみたいだ。
魔力の総量も増え、強さもアップしている。
「オークナイトが5匹
10時方向 距離600m」
私はそれを言うだけだ、後は二人が適当に処理してくれる。
「テイル 前の3匹もらっていい?」
「どうぞ!」
オークナイトたちと遭遇した途端、テイルは『転移』でオークナイトたちの背後に回り、一匹を瞬殺。
振り向いた2匹目も、何の抵抗もできずに斬り伏せられた。
キャロライナは、剣に炎を纏わせ、一匹目のオークナイトを袈裟がけに、二匹目はそのまま下から斬り上げ、三匹目は胴を真っ二つに薙いだ。
「二人とも強すぎ。魔物が哀れだわ」
というと
「「ジーナがそれを言うの」」
と、二人に同時に突っ込まれた。
「まぁいいわ、サクッと倒して、どんどん進もう。
ユリウスたちに、今日中に追いつきましょう。」
◇
15階層まで来たとき。
「あっ 居た!
カイトが凄く弱ってる
あとの二人も限界が近いわ、すぐ助けに行かないと」
私に続いてキャロライナとテイルも走り出した。
「魔物は、何?」
「バッファローキングが50匹位で3人を取り囲んで交代で小突き回してるわ」
◇
「見えた!
二人ともここで、離れて待ってて」
ジーナは『転移』でユリウスたちの所にゆき、即座に結界を展開した。
「ギガフレイム」
「ヤバイ!」
テイルは、慌ててキャロライナの手を掴み『転移』で難を逃れた
ジーナの結界を中心に、半径500m位のクレーターが出来て、その先もあたり一面焼け野原となり
絶賛延焼中だ!
結界を解くとすぐに、『転移』でテイルとキャロライナがやって来て
「私たちまで、焼き殺す気?ジーナ!」
「だから、離れて待っててって………」
「私たちがいたのは、クレーターのまだ中よ、テイルが機転をきかせて飛ばしてくれなかったら、私たちも灰になってる所だったのよ。」
「カイトごめん」
ジーナは手刀でカイトを気絶させた。
早速ユウトが取り憑いて自動回復が始まる。
「ジーナ 何を?」
「意識のない状態の方が早く治せるのよ」
「ジーナ 私の話しは聞いてた?」
「ああ、ごめんなさい。ちょっとやりすぎたみたい。」
「ジーナにはいつも驚かされるな」
「ホント、規格外なんだから。」
「だけど、とにかく助かったよ。ありがとう。
ぼくらは、ここらが限界だ。
本当は20階層のボス倒して『スキルの箱』を手に入れたかったんだけどね。
カイトが回復したら、帰るよ。」
「ああ そうね、無理して死んだら、つまらないわよね。それがいいと思うわ。ねぇジーナ、私たちも帰らない」
「キャロライナ、どうしたのよ急に。さっきまで張り切って魔物倒してたのに。」
「私ってさ。ユリウスみたいに強くないしぃ~
なんていうか、守ってくれたほうがぁ~
嬉しいしぃ~」
キャロライナは、クネクネしながら喋っている。
「キャロライナ あんたとっくに………フガフガ」
キャロライナは、ジーナの口を手で塞いだ。
「キャロライナ、心配しなくて大丈夫だよ。
ぼくより強くなっても、可愛い女性だと思ってるから。行けるところまでチャレンジすれば?」
「そんなあ~ 可愛い女性だなんて~
恥ずかしいわ~
未来の旦那様にそんなこと言われたら~」
ジーナの口を押さえてた手を離して、キャロライナはまたクネクネしてる。
「ジーナ こんなキャロライナはもう使えないわ。
一旦私たちも帰ろう。」
とテイルも言いだした。
なんか、大事なことを忘れてる気がする。
「ちょっと、カイトの回復に集中したいから、みんな静かにしてくれる」
◇
そうだ、思い出した。
ユリウスの言った『スキルの箱』だ。
ランダムに適当なスキルが手に入るのか?
自分が望むスキルが手に入るのかは分からないが、試す価値は有るだろう。
カイトの怪我は一通り治したし、体力魔力も半分位迄回復したから、もう大丈夫だろう。
ユウトは、ジーナの中に戻った。
「みんな、半日程度でいいから、ここで待っててくれないかしら、ちょっと出かけてくるから」
ジーナはそう言い残して、誰の返事を聞くこともなく飛び去って行った。
「「「「ジーナ飛べるんだ!」」」」
みんなの驚きの声はジーナに届かなかった。
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