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第二章
軍事侵攻
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「えっ なにこれ」
騎士学院内に立て看板が掲げられた
ツンドラ帝国軍は、ツンドラ帝国系市民の開放の為に、インディー王国内のキーウィの町に軍事作戦を行なった。
キーウィの町は、現在我が軍の管理下にある。
尚、騎士学院成人クラスの者は本日付けで全員卒業とし、ツンドラ帝国軍騎士として採用する。
ジーナはこう切り出した
「私と皆は敵になったみたいね。残念ね
今から戦争を起こした本人の首を取りに私は行くわ。
みんなとは、ここでお別れよ」
「ジーナ待って!私もあなたと行きたい。」
「テイル それはだめよ。自分の国を裏切ることになるわ。
キャロライナ始め皆でユリウスを支えてあげなさい。
ユリウスなら、きっとバカな戦争始めたりしないはずよ」
ジーナは王宮に転移した。
テイルが直ぐにキャロライナと一緒に着いてきた。
「ジーナがくれた『探知』便利ね
まだパーティは解散してないわ」
「皇帝が居ないわ。
王宮を消滅させるから、中の人を避難させるの手伝ってくれる?」
テイルとキャロライナは黙って首をたてに振った。
◇
ツンドラ帝国王宮上空が異様な状態になる。遥か空高くから燃え盛る光る玉がいくつも落ちてくる。
ドドドドドドドドドド
巨大なキノコ雲が、王宮のあった所に出現した。
不思議なことに、結界が張り巡らせてあり、周囲への直接の影響は無かった。
キノコ雲は空高く迄育つとやがて、黒い雨をあたり一面に落とした。
王宮のあった所は、大きなクレーターが出来上がっていた。
「これで私は、この国では犯罪者よ。
一旦王国に帰るわ。」
ジーナはそう言い残して、キャロライナとテイルの前から消えた。
「テイル 私たちは騎士学院に帰りましょう」
二人が騎士学院に戻るとすぐにユリウスがやって来た。
「キャロライナ テイル
王宮で何があったんだ。
皇帝はどうなった、あのキノコ雲は何だ!」
「王宮に皇帝はいなかったわ、ジーナは王宮を消滅させて、自分の国に戻ったわよ」
「やはりあのキノコ雲はジーナが!」
そこへシモンズ・リーガル学院長がエロイカ先生を伴ってやって来た。
「掲示板で告知された通り、これよりあなた達は、軍の管理下に置かれます
私の指示に従って下さい。」
「シモンズ学院長、私ユリウス・ツンドラは、今回の戦争には反対です。
先程王宮を一瞬で消滅させたのは、ジーナ・インディーです。
インディー王国を武力により実効支配するのは、これを見ても不可能なことです。
彼女がキーウィに行けば我が国の部隊は壊滅させられるでしょう。
私は皇帝を止め、ジーナを止める行動を起こします。」
「ユリウス君、悪いが君を軍規違反で拘束する。
君たち、彼を捕まえなさい。」
「……………」
「ど どうしたんだ?
エロイカ先生、これは一体?」
「シモンズ学院長 彼ら個々人は既にわたくしの実力を上廻ります。
戦争にはわたくしも、反対です。
ここは、彼らを自由に行動させてはいかがでしょうか。
さもないと、あなたの方が拘束されることになります。」
「認めません。軍の命令に背くなど。」
タン
ルークが『瞬足』でシモンズの背後をとり、首筋に手刀を決めた。
崩れ落ちるシモンズ学院長をエロイカが受け止めた。
「シモンズ学院長は、私が部屋に連れて行く、君たちは、今のうちに行きなさい」
「ユリウス キーウィなら私行ったこと有るから」
「テイル!そりゃあ助かる。直ぐ行こう。」
5人は、手を繋ぐとそこからフッと音もなく消えた。
「随分とジーナが来てから成長したわね」
エロイカは『鑑定』スキルで、彼らを見ていたのだ。
◇
「ここは?」
「キーウィの宿屋です」
「わかった。早速だが、皇帝の居場所を探知できるかい?」
「わたしは皇帝陛下のおそばに行ったことがないので………」
「ユリウス、こっちだ行こう!」
「そうか!カイトも『探知』持ってたんだ」
「ああ ジーナのおかげだけどな」
泊めた覚えもない若者たちが二階からバタバタ降りてきて、宿屋の主人が驚いている。
「お騒がせして、すみません、迷惑料です。取っておいて下さい。」
ユリウスは、走りながらフロントに金貨を1枚投げた。
「お気をつけて!またどうぞ!」
町中は戒厳令下のようで、外出禁止令が出てるのだろう。
家々は戸を閉ざし、開いている商店もない。
通りを歩いてる者もいなかった。
「おい、お前たち!どこへ行く?今は外出禁止だ!」
「私はユリウス・ツンドラ ツンドラ帝国の王子で彼らはわたしの仲間だ。
今は父のプチーン皇帝陛下に会いに行く所だ!
これで良いかな?」
「ユリウス殿下、ではわたくし共もご同行致します。」
彼ら一行は、町で1番高級な宿の前に着いた。
「お前らは何だ!
っと ユ ユリウス殿下
何でこんな所に?」
先の兵士は、一礼して去って行った。
「もちろん皇帝陛下にお会いする為です。」
「皇帝陛下は、今は誰ともお会いになられない。たとえユリウス殿下でもです。」
その時テイルがユリウスに耳打ちした。
「最上階で男性一人と女性三人が居ます。その部屋の前に男性が二人、後は1階に10人です。」
「中に入れてもいただけませんか?」
そう言いながら、ユリウスは、キャロライナにウインクした。
「ねぇー まだなのぉ~~~ わたしトイレに行きたいのよ~~~
あなた、早くドア開けなさいよ!」
キャロライナは、お腹を押さえてしゃがみ込んだ。
「彼女はビンテージ伯爵家のキャロライナ嬢だ、君が引き止めたせいで、彼女が漏らしたら、君も大変な事に…」
「アワワワワ 開けます。開けます。」
兵士はドアを叩いて
「おい、ドアを開けろ!直ぐにだ。」
ドアが開き
「キャロライナ様 こちらへどうぞ」
ドスッ ボフッ ドン
「うひー」「うぇ~」
近衛兵10人はユリウスたちに簡単に制圧され拘束された。
「ねぇこの人たち精鋭のはずだよね。」
「もちろんさ 陛下を守る部隊だもん」
「私たちは、結構強くなってるのかな?
あまり歯ごたえ感じなかったけど」
「とにかく上へ」
最上階の部屋の入口の衛兵もサクッと拘束して、部屋に入ると
裸の女が3人、プチーンにかしずいていた。
「父上、何をされているのですか?」
「キャー」裸の女たちが部屋の隅に隠れた。
「ユリウスか!お前がなぜここに居る。
さっさと出てゆけ!」
「陛下、兵をお引き下さい。国に帰りましょう。
こんなことをしても、何にもならない。
王宮は、一瞬で壊され跡には大きな穴が残ってるだけです。
この戦は勝てません。」
「何をバカな!
王宮が壊された?
そんなこと出来るはずなかろう。
我が国の中にインディーの軍隊でも居たと言うのか?」
「軍隊以上の存在のジーナが居ました。」
「ジーナ?誰だソイツは?」
「インディー国からの留学でやって来た少女です」
「ああ、あの捕虜にとやって来た小娘か」
「ハハハ 陛下の目は、節穴ですか?
彼女の戦闘力は、一万いや十万の兵にも相当します。
あなたの首を取ると言って学院から王宮に向いました。
陛下がいらっしゃらなかったので、王宮を破壊したんだと思います」
「あんな小娘にそんなことが出来るはずが無い
わしの所には、まだそんな報告は来ておらん。
わしをそんな言葉で謀ろうとしても無駄だ」
「父上 いや皇帝陛下、私の言葉を信じられないお気持ちはわかります。
しかし、これは事実です。
話をしても無駄なようですので、あなたを拘束し、全ての指揮権をわたくしが、掌握します。」
「き きさま、何をする」
プチーン皇帝は裸のまま後手に罪人縛りにされ、表に連れ出された。
ちょうどそこへ、異変の知らせを受けた、ビンテージ伯爵がやって来た。
「陛下!これは!」
「謀反じゃ。こ奴らを殺れ!」
「伯爵!我が軍門に下って下さい。こんな侵略戦争はやめるべきです。
ぼくが、この狂った皇帝に代わり即位します」
「お父さま お願い、后妃は、わたしがなるのよ」
「キャロライナ お前が………
ユリウス陛下。
このオルドー・ビンテージ終生陛下にお仕え致します。」
ビンテージ伯爵がユリウスたちの側につくことになり、形成は一気にユリウス側に有利となる。
ほどなく、ユリウスは全軍を掌握することになった。
そして、その頃になってやっと王宮消滅の知らせが届いたのだった。
騎士学院内に立て看板が掲げられた
ツンドラ帝国軍は、ツンドラ帝国系市民の開放の為に、インディー王国内のキーウィの町に軍事作戦を行なった。
キーウィの町は、現在我が軍の管理下にある。
尚、騎士学院成人クラスの者は本日付けで全員卒業とし、ツンドラ帝国軍騎士として採用する。
ジーナはこう切り出した
「私と皆は敵になったみたいね。残念ね
今から戦争を起こした本人の首を取りに私は行くわ。
みんなとは、ここでお別れよ」
「ジーナ待って!私もあなたと行きたい。」
「テイル それはだめよ。自分の国を裏切ることになるわ。
キャロライナ始め皆でユリウスを支えてあげなさい。
ユリウスなら、きっとバカな戦争始めたりしないはずよ」
ジーナは王宮に転移した。
テイルが直ぐにキャロライナと一緒に着いてきた。
「ジーナがくれた『探知』便利ね
まだパーティは解散してないわ」
「皇帝が居ないわ。
王宮を消滅させるから、中の人を避難させるの手伝ってくれる?」
テイルとキャロライナは黙って首をたてに振った。
◇
ツンドラ帝国王宮上空が異様な状態になる。遥か空高くから燃え盛る光る玉がいくつも落ちてくる。
ドドドドドドドドドド
巨大なキノコ雲が、王宮のあった所に出現した。
不思議なことに、結界が張り巡らせてあり、周囲への直接の影響は無かった。
キノコ雲は空高く迄育つとやがて、黒い雨をあたり一面に落とした。
王宮のあった所は、大きなクレーターが出来上がっていた。
「これで私は、この国では犯罪者よ。
一旦王国に帰るわ。」
ジーナはそう言い残して、キャロライナとテイルの前から消えた。
「テイル 私たちは騎士学院に帰りましょう」
二人が騎士学院に戻るとすぐにユリウスがやって来た。
「キャロライナ テイル
王宮で何があったんだ。
皇帝はどうなった、あのキノコ雲は何だ!」
「王宮に皇帝はいなかったわ、ジーナは王宮を消滅させて、自分の国に戻ったわよ」
「やはりあのキノコ雲はジーナが!」
そこへシモンズ・リーガル学院長がエロイカ先生を伴ってやって来た。
「掲示板で告知された通り、これよりあなた達は、軍の管理下に置かれます
私の指示に従って下さい。」
「シモンズ学院長、私ユリウス・ツンドラは、今回の戦争には反対です。
先程王宮を一瞬で消滅させたのは、ジーナ・インディーです。
インディー王国を武力により実効支配するのは、これを見ても不可能なことです。
彼女がキーウィに行けば我が国の部隊は壊滅させられるでしょう。
私は皇帝を止め、ジーナを止める行動を起こします。」
「ユリウス君、悪いが君を軍規違反で拘束する。
君たち、彼を捕まえなさい。」
「……………」
「ど どうしたんだ?
エロイカ先生、これは一体?」
「シモンズ学院長 彼ら個々人は既にわたくしの実力を上廻ります。
戦争にはわたくしも、反対です。
ここは、彼らを自由に行動させてはいかがでしょうか。
さもないと、あなたの方が拘束されることになります。」
「認めません。軍の命令に背くなど。」
タン
ルークが『瞬足』でシモンズの背後をとり、首筋に手刀を決めた。
崩れ落ちるシモンズ学院長をエロイカが受け止めた。
「シモンズ学院長は、私が部屋に連れて行く、君たちは、今のうちに行きなさい」
「ユリウス キーウィなら私行ったこと有るから」
「テイル!そりゃあ助かる。直ぐ行こう。」
5人は、手を繋ぐとそこからフッと音もなく消えた。
「随分とジーナが来てから成長したわね」
エロイカは『鑑定』スキルで、彼らを見ていたのだ。
◇
「ここは?」
「キーウィの宿屋です」
「わかった。早速だが、皇帝の居場所を探知できるかい?」
「わたしは皇帝陛下のおそばに行ったことがないので………」
「ユリウス、こっちだ行こう!」
「そうか!カイトも『探知』持ってたんだ」
「ああ ジーナのおかげだけどな」
泊めた覚えもない若者たちが二階からバタバタ降りてきて、宿屋の主人が驚いている。
「お騒がせして、すみません、迷惑料です。取っておいて下さい。」
ユリウスは、走りながらフロントに金貨を1枚投げた。
「お気をつけて!またどうぞ!」
町中は戒厳令下のようで、外出禁止令が出てるのだろう。
家々は戸を閉ざし、開いている商店もない。
通りを歩いてる者もいなかった。
「おい、お前たち!どこへ行く?今は外出禁止だ!」
「私はユリウス・ツンドラ ツンドラ帝国の王子で彼らはわたしの仲間だ。
今は父のプチーン皇帝陛下に会いに行く所だ!
これで良いかな?」
「ユリウス殿下、ではわたくし共もご同行致します。」
彼ら一行は、町で1番高級な宿の前に着いた。
「お前らは何だ!
っと ユ ユリウス殿下
何でこんな所に?」
先の兵士は、一礼して去って行った。
「もちろん皇帝陛下にお会いする為です。」
「皇帝陛下は、今は誰ともお会いになられない。たとえユリウス殿下でもです。」
その時テイルがユリウスに耳打ちした。
「最上階で男性一人と女性三人が居ます。その部屋の前に男性が二人、後は1階に10人です。」
「中に入れてもいただけませんか?」
そう言いながら、ユリウスは、キャロライナにウインクした。
「ねぇー まだなのぉ~~~ わたしトイレに行きたいのよ~~~
あなた、早くドア開けなさいよ!」
キャロライナは、お腹を押さえてしゃがみ込んだ。
「彼女はビンテージ伯爵家のキャロライナ嬢だ、君が引き止めたせいで、彼女が漏らしたら、君も大変な事に…」
「アワワワワ 開けます。開けます。」
兵士はドアを叩いて
「おい、ドアを開けろ!直ぐにだ。」
ドアが開き
「キャロライナ様 こちらへどうぞ」
ドスッ ボフッ ドン
「うひー」「うぇ~」
近衛兵10人はユリウスたちに簡単に制圧され拘束された。
「ねぇこの人たち精鋭のはずだよね。」
「もちろんさ 陛下を守る部隊だもん」
「私たちは、結構強くなってるのかな?
あまり歯ごたえ感じなかったけど」
「とにかく上へ」
最上階の部屋の入口の衛兵もサクッと拘束して、部屋に入ると
裸の女が3人、プチーンにかしずいていた。
「父上、何をされているのですか?」
「キャー」裸の女たちが部屋の隅に隠れた。
「ユリウスか!お前がなぜここに居る。
さっさと出てゆけ!」
「陛下、兵をお引き下さい。国に帰りましょう。
こんなことをしても、何にもならない。
王宮は、一瞬で壊され跡には大きな穴が残ってるだけです。
この戦は勝てません。」
「何をバカな!
王宮が壊された?
そんなこと出来るはずなかろう。
我が国の中にインディーの軍隊でも居たと言うのか?」
「軍隊以上の存在のジーナが居ました。」
「ジーナ?誰だソイツは?」
「インディー国からの留学でやって来た少女です」
「ああ、あの捕虜にとやって来た小娘か」
「ハハハ 陛下の目は、節穴ですか?
彼女の戦闘力は、一万いや十万の兵にも相当します。
あなたの首を取ると言って学院から王宮に向いました。
陛下がいらっしゃらなかったので、王宮を破壊したんだと思います」
「あんな小娘にそんなことが出来るはずが無い
わしの所には、まだそんな報告は来ておらん。
わしをそんな言葉で謀ろうとしても無駄だ」
「父上 いや皇帝陛下、私の言葉を信じられないお気持ちはわかります。
しかし、これは事実です。
話をしても無駄なようですので、あなたを拘束し、全ての指揮権をわたくしが、掌握します。」
「き きさま、何をする」
プチーン皇帝は裸のまま後手に罪人縛りにされ、表に連れ出された。
ちょうどそこへ、異変の知らせを受けた、ビンテージ伯爵がやって来た。
「陛下!これは!」
「謀反じゃ。こ奴らを殺れ!」
「伯爵!我が軍門に下って下さい。こんな侵略戦争はやめるべきです。
ぼくが、この狂った皇帝に代わり即位します」
「お父さま お願い、后妃は、わたしがなるのよ」
「キャロライナ お前が………
ユリウス陛下。
このオルドー・ビンテージ終生陛下にお仕え致します。」
ビンテージ伯爵がユリウスたちの側につくことになり、形成は一気にユリウス側に有利となる。
ほどなく、ユリウスは全軍を掌握することになった。
そして、その頃になってやっと王宮消滅の知らせが届いたのだった。
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