魔法使いフウリン

烏帽子 博

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第二章

氷の平原へ

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昼間は、リタとダンジョンに潜り、結界作りの訓練をしながら魔物狩りをしている。

ー リタ 探知の方は、範囲どの位迄広げられる?ー

ー そうですね、居るか居ないかだけなら100m 何が居るのか迄見ようとしたら、その半分って所です ー

ー ダンジョンでは十分だけど、平原で氷のユリやユニコーン探すには、その百倍は欲しいな ー

ー 百倍ですか?無理無理 ー

ー リタの言ってた、氷のユリの魔力を便りにユニコーンがやって来るなら、ユニコーンはそれくらいの探知能力が有ると思うわ。
上を行かないと、狩りは難しいかも ー

ー はぁー  ですよねぇ~ 頑張ります ー



こうして、一週間過ぎた頃、2ヶ月分の食料も調達出来て、リタの結界や探知も、まだまだだけどそれなりのレベルになった。


「氷の平原に出発!」

吹雪いてはいないが、チラチラと雪が舞う中 私たちは、出発した。

二人とも結界をまとい、足跡も残さないように、空中浮遊しながら進んで行く。

ー リタ あなたの探知に何か引っかかったら、直ぐに教えてね。ー

ー 師匠は探知使わないんですか ー

ー 一番ハードモードでやれば確実でしょ ー

ー マニアックな ー

ー さぁ楽しんで行こう!ー


そう、最初は耐えられると思っていた。
寒さは問題無い、魔法で温度調節できる。
ユニコーンと氷のユリの魔力を探しひたすら平原を飛び回るだけだ。
狩るべきものを求めて、ストイックに行動するのみだ。

こうして地道な探索を始めて一週間が経つ頃、リタではなく、私自身に限界が訪れたのだ。
サキュバスとして目覚めてしまった私には、このミッションは極度の乾きを伴った。

ー 師匠 顔色が悪いですけど、体調大丈夫ですか?ー

とうとうリタにも気を使わせることになった。

ー リタ、すまないがここから先、一人で狩りをしてもらう ー

ー えっ!私一人で!温かいご飯は?私師匠みたいに無限箱とか無いんですよ。ー


ー 二~三日に一度食べ物持って会いに来るから、がんばってミッションを遂げて欲しい
サキュバスの私には、男日照りは無理だとわかったのよ ー

ー  師匠そりゃ無いですよ、私を一人にしないで下さいよ ー

ー 一緒にあきらめてリタイアする?ー

ー ちょっと待って下さいよ。一旦保留はどうですか?
一人でとか、中止とかじゃなくて、何かもうチョットいい方法考えましょうよ
そうだ!ビアンカ様に訊くのはどうですか? ー

ー またすぐに人に頼ろうとするのは、あなたらしいわね。
たまには自分で何とかしようと思わないの?ー

ー もちろん私だって考えてますよ、でも師匠やビアンカ様なら私なんかが考えるよりもっとバリエーションがあるから、それを使わない手はないですよ。
よく言うじゃないですか 立ってる者は親でも使え って ー

なんだかなあ~ ここへ来てビアンカ頼りってのは、私自身がまだまだ半人前の様な気にさせられて、チョット嫌だ。
リタみたいに、すぐに人に頼れるなら楽だろうに。
でも、この際聞いてみるか

ー わかったわ、ビアンカに訊いてみるわ ー

ー ビアンカ ビアンカ ー

ー あらフウリンちゃん、久しぶり~ 元気? ー

ー 元気じゃ無いんです。それが…… ー

これまでの状況をビアンカに話した。

ー 女二人でそんな所に?私なら考えられないわ。
お弁当なしで遠足に行くようなものよ。
男を連れて行けばいいのよ。
パーティーメンバーとしても頼りになればよりいいけど、まぁ最悪 魅惑で捕まえたヒモ男でもいいのよ。ー

男=弁当 ビアンカの発想に驚いたけど、それがサキュバスとして生きる事なんだと、自分の体で実感した。

ー ビアンカ、ありがとう。そうよね、わかったわ ー

ー 解決したんなら良かったわ、リタちゃんに宜しくね。ー

「師匠 どうでした?ビアンカ様は何かいいアドバイスくれました?」

「私用のお弁当を用意しなさいってさ」

「お弁当?」

「そうよ、サキュバスが食べるのは?」

「冷凍保存の精子ですか?」

「そうじゃなくて、男性をこのミッションに加えるの。私の渇きを癒やすためにね」

「なるほど~さすがビアンカ様ですね」

「ふん そう言うことよ。
リタ あんたに宜しくって言ってたわ」

「ビアンカ様が わぁー嬉しい」

なんだか妬けるなぁ、リタあんたビアンカの弟子になればよかったのに。

「リタ そう言うわけで、あなたは引き続きユニコーン探し、私は、男を探すってことで、一旦別行動ね。」
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