魔法使いフウリン

烏帽子 博

文字の大きさ
32 / 69
第二章

ヒューリの逆襲

しおりを挟む
私は、探知スキルで近くに町や村が無いか探してみた。
すると西の方角に、集落を発見した。

「リタ とにかく、3日以内には一旦戻るからね。一人でも頑張るのよ。」

「やっぱ 寂しいですぅ~」

「そう言わないの!あなた強いんだから」
きりがないので、そう言い残して、飛びたった。

結界を纏って、体温調節しながらも、超スピードで移動したので、集落には直ぐに着いた。

集落はゲルで出来ている、移動生活をしているひとたちのようだ。
その日は、猛吹雪で外には誰も居ない。皆ゲルの中に、籠もって居るようだ。
探知で探ってみると集落の端のゲルは、男性が一人でいるようなので、そこを訪ねることにした。

ドア部分をノックして声を掛けた「すみません、助けて下さい」
結界と体温調節をオフにして、体に雪が積もり、まつ毛も凍った状態にした。

ドアが一瞬開き、男の人と目が合った途端に

「雪女!」

男は驚いた顔をして、即座にドアを閉めた。

「違うわ。お願い。助けて!」
私は、ドアの前に倒れ込んだ。

まあ、魅惑を使えば簡単に落とせるけど、スキル無しで惚れさせたい為に演出している。

諦めた方がいいかなぁと思い始めた頃、ドアが開いた。
「本当に雪女じゃないのか?」

「中に、入れて!寒くて死んじゃう。」

「入れ!」

私は、転がり込むように中に入った。
「わぶぶぶぶ」凍えて、まともに喋れない。

彼のゲルでは、真ん中で焚き火が熾きている。
「火のそばに寄ってろ。今、湯を用意するから」

「ご親切にありがとう。生き返ります。私は、フウリンと言う名前で、魔法が多少使えます。」

「ここへは、何しに来た?」

「氷のユリを探しに仲間と来ました。でも私もう嫌になって、逃げ出してきちゃったんです。それから、少し時間が経って冷静になって仲間の所に戻ろうと思い直したんですけど、今度は吹雪で、それでここをたまたま見つけて、こうしてきたんです」

フフ 我ながらよくまあ口からでまかせを

「そうか、あんたの仲間は今頃心配してるかもな」

「そうですね、たぶん心配してくれてると思います。
天気が回復したら、探しに行きます。一人で心細く思っているでしょうから
それまでの間ここに居てもいいですか?」

「男の独り住まいの家だぞ。女がそこに」

「身体の中から、暖めてくれたら、私は、嬉しいけど。
それで喜んでくれるなら。」

彼は、お湯の入ったコップを私の手から取り上げて、私を抱き上げた。

「いいんだな」

私は、目をつぶってうなずいた。

男臭い簡素なベッドで、私は、2度絶頂を迎えた。
全てを魔力に取り込み、久しぶりに充足感を得られた。

「あー 良かった。
そういえば、あなたの名前聞いてなかったわね。教えてくれる。」

「ヒューリだよ。お前フウリンだっけ?」

「そうよ、覚えててくれたんだ。嬉しい。」

「お前の話、いくつか嘘が混じってるだろ。
本当のことを言えよ」

「女の嘘は、アクセサリーよ。それを暴くのは野暮ってもんよ。」

「よし、じゃあ自分から白状したくなるようにさせてやるよ。」

「拷問する気?」

「いやいや、その逆」

「えっ また?」

「好きだろ」

今まで体験したことのないテクニックで、どんどん身体が、熱くトロケていった。
私が3度目の絶頂を迎えようとした時に、彼の動きが止まった。

「で?本当のこと教えろよ。」

「今ここでやめる気?この中途半端で!」

「嘘つきに生殺しの刑だよ」

「あなたは平気なの、ここで止められるの?」

「もちろん、もう十分満足したし」

「ひどい手口ね。これも拷問よ。わかりました。私の負けを認めるわ。
全部本当のこと言うから、お願い!最後まで逝かせて!」


「よしそれじゃあ、お望み通りにしますよ」


私は、大満足の3回目を迎えた

「明日本当のこと話すから、このまま休ませて」

私はヒューリの腕の中で、余韻に浸りながら眠りについた。
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い転生した。 何も成し遂げることなく35年…… ついに前世の年齢を超えた。 ※ 第5回次世代ファンタジーカップにて“超個性的キャラクター賞”を受賞。 ※この小説は他サイトにも投稿しています。

転生貴族の領地経営〜現代日本の知識で異世界を豊かにする

ファンタジー
ローラシア王国の北のエルラント辺境伯家には天才的な少年、リーゼンしかしその少年は現代日本から転生してきた転生者だった。 リーゼンが洗礼をしたさい、圧倒的な量の加護やスキルが与えられた。その力を見込んだ父の辺境伯は12歳のリーゼンを辺境伯家の領地の北を治める代官とした。 これはそんなリーゼンが異世界の領地を経営し、豊かにしていく物語である。

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜

奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。 パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。 健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。

処理中です...