魔法使いフウリン

烏帽子 博

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第三章

ジンの選択

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約束どうりビアンカがジンを伴ってやって来た

「やぁ フウリン 久しぶり」

わたしは、ジンに駆け寄って抱きついた。

「えっ? えっ? フウリンどうしたの?」

ジンはわたしの突然の行動に戸惑っている

「久しぶりの兄妹の再会に、ハグはつきものでしょ」

わたしは、ジンを離して、ビアンカとハグをした。

「フウリンちゃん、綺麗になったわね。リタのために、頑張ってるのね」

ジンとのハグは、やはり特別な感情を引き起こすことも無かった。

ー フウリン様~ 私のこと、ジンさんに紹介して下さいよぉ~ ー

「ジン この娘はリタ。
明日の満月の夜、私が魔力を注ぐとサキュバスになるの」

「えっ サキュバスになる?」

「そうよ、ビアンカにやり方教わって明日が最終日よ」

「そんな 駄目だよ、普通の人をサキュバスにしたら」

「本人がどうしてもなりたいってきかないから、望みを叶えてあげるのよ」

「ジンさん 私からフウリン様にお願いしてることです。
ご心配なく。」

「君は、フウリンに洗脳されてるんじゃないだろうな」

「ちょっと!ジン
それは聞き捨てならないわよ
洗脳して人を操るなんて非道なこと、私がしてるっていうの?」

「違うのか?」

「ちょっと、アンタたち!止めなさいよ」

ビアンカが割って入って来た

「感動の再会の後すぐにケンカしないの!もう~
ジン 落ち着いて。
いい? リタちゃんからあなたにお願いがあるそうなの
私やフウリンちゃんでは、叶えられない事で」

「えっ リタさんでしたよね。
ぼくとは、今会ったばかりですよね、それでお願いって……」

「あの~ サキュバスになれたら、最初の夜のお相手を、ジンさんにお願いしたいと思って、フウリン様、ビアンカ様に私からお願いしました。」

「ちょ ちょっと待ってくれよ!ぼくがリタさんの、最初の夜の相手?
無理無理無理、勝手に決めないでよ」

「あら、ジン リタちゃんみたいに可愛い子抱きたくないの?特別な上物よ、私とフウリンちゃん除けば」

「そういう問題じゃあなくて、会って次の日とかにそんな仲になるとか…」

リタがジンの言葉をさえぎった

「私が、お気に召しませんか?」

「いや、その
  お気に召すとか召しませんとかではなくて、ぼくも…
初めてなんです!」

「まぁ それじゃあ、初めて同士ですね。いい記念になりますね」
リタはジンの腕に絡みついた

「ジン ここは一つ男を見せたらどうなの、母として、お前に一人前の男に、なってもらいたいわ」

「ジン兄ちゃん。私とのこと、引きずってるわけじゃないわよね。
しょうが無いでしょ、兄妹なんだから。
とにかく、要らないもの全部捨ててリタを抱いてみたら」

「ちゃんと出来るか、不安なんだよ」

「大丈夫です!
私 半年間フウリンさんの睦む姿魔力通して毎晩見てますから、イメージトレーニングは出来てます。」

「ジン!ここまで女に言わせて、放ったらかすのは男として駄目よ!わかった」

「わかりました。
ぼく もう逃げません」

「よかったねリタ。」

「リタちゃん、ジンを頼むわね。」



満月の夜

私はヒューリとベッドで過ごした。
やはりヒューリは、優しくて、激しさもあって、私を酔わせてくれた。

注ぎ込まれた精を魔力として取り込んだ。

まだ余韻で熱い身体を、ヒューリの腕の中から抜け出し、リタの元に向かった。

リタの部屋には、ビアンカとジンも来ていた。

「リタ 最後のおすそわけよ。受け取って」

「あっ ヒューリさんだ」
リタは小さくつぶやいた。

リタの体は、みるみる紅くなり、呼吸も荒くなってゆく

「はぁはぁ もうらめぇ~
イグぅ~ あ~」

次の瞬間、「ボン」とリタの魔力が膨れ上がるのを感じた。
リタの周りに魔力の渦が出来て、その中のリタは輝いて見えた。

魔力の渦は少しずつリタの中に収束して、消えた。

「完成ね。フウリンちゃん、リタちゃん、よく頑張ったわね」

「リタ!おめでとう、これで私たち同じサキュバスよ」

「ビアンカ様、フウリン様、ありがとうございます。
そして、ジンさん。ふつつか者ですが、宜しくお願いします」

「ちょっと待ってくれよ。母さんとフウリンは、部屋から出ていかないの?」

「見届ける人が居ないと…ねぇ」

「そうよ、ママの前でちゃんとしなさい!」

「無理だよ~ 二人にしてくれよ。ねぇ リタさん」

「私は見られてても、良いですけど。
フウリン様には、もうさんざん見せつけられましたし。」

「えっ そ そうなの?フウリンはそんなにたくさんの経験を?」

「ジン、あなたと違って私はビアンカのお陰で覚醒めたのよ。一晩に3人とか普通にこなしているわよ」

リタはジンのシャツのボタンを外しにかかっている。

「ジンさん リラックスして、身を任せて下さいね」
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