魔王の子

烏帽子 博

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第一章

魔力の波長

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セーラと一緒に部屋に戻ると、ジンからセーラに魔力を注ぎ込むように言われた。

セーラは、ジンの指示で私と自分の魔力を混ぜて、それが体内を巡るのを感じる練習をしてる。

「ジン わたしもう眠い」

「マオマオありがとう。
タマとポコと三人で、あっちの部屋で寝てくれる?
僕とセーラさんは、出来る所迄やってから寝るから」

次の朝聞いたら、あの後セーラさんは、手首の関節を動かせるようになったそうだ。
そこで、どうにも疲れて練習を終わったそうだ。

セーラさんが、ロジャーさんに暇乞いをすると

「たぶん、そう言い出すと思っていた」そうで

メアリーさんを送り届ける迄は、この家の使用人で、その後は自由にしていいことになった。

「セーラ、これは君への感謝のしるしだ、少ないがもらっておくれ」
とロジャーさんが言うと

セーラさんは、もう涙で言葉がなかなか出なかったみたい

「ありがとうございます。
このご恩は一生忘れません」

って、たぶん言ったんだと思うけど よく聞き取れなかった。

その後間もなく出発した。
私とセーラさんが
奥様と同じ馬車に乗った。
ジンの指示で、馬車の中に結界を張って、振動と砂ぼこりをシャツトアウトした。
外の音は少しだけカットした。

「ねぇ、この馬車動いてるわよね、全然振動がないけど」
メアリーさんが不思議がるけど

「企業秘密です。」
と はぐらかした。


ー ジン!ポコ!この先2キロ位、街道脇にゴブリン20匹 ー

ー ポコ、先に行って片付けて ー

ー ジンは?ー

ー ポコ一人で十分だろ ー

馬車がそこを通りかかる時には、ポコが手を振って待ってた。

ー あっ 今度は人間、盗賊団かしら?木の上に三人、草むらに十五人。強くてもDランク以下ね
わたし行ってくる。
ポコも来て。 ー

馬車がその場につく頃には、腕を折られた盗賊たちが、木に、逆さ吊りにされていた。

その後も何度か魔物と遭遇したようだけど、タマたちが簡単に片付けたようだ。

馬車の中の私たちは、お喋りも飽きて、お昼寝してたのでよくわからなかった。

セーラさんは、義手を動かす練習をしたかったみたいだけど、私の結界の中では、ピクリとも動かなかった。

わたしは、ジンに言われてたので、馬車の中では、セーラさんに魔力を注ぎ続けた。
ポコをポッケに入れて走った時にやったから要領はわかってたので、そんなに難しくなかったけど、ちょびっとメアリーさんにもいったかも知れない。

夕方になって、少し開けた場所で野営することになった。
馬車が停止した所で、結界を解いた。

みんなキャンプは手慣れているから、すぐにテントもバーベキューの用意もできた。

「今日はマオマオに薪に火を点けてもらおう」とジンが言うから
薪だけを結界で包んで、ファイアーランスをやったら
一瞬で薪が灰になってしまった。

「マオマオの火加減の練習だよ」
とジンが言って、又別の薪が用意された

炎が出せればいいのだけれど、私が結界の中で出せるのは、ファイアーランスだから、威力を落とすには………

私は小さな小さな小指位のファイアーランスを作って、薪に向けて撃った。

「おっ 一回失敗しただけで、もう調整できたんだね。
マオマオ偉い!」

「ジン、ありがとう」



タマが水を鍋に注ぎ………
といかず、水芸のようになってしまい、アチコチに水を撒きまくっている。

「これ、なかなか止まんないよ~」

辺りがびしょびしょだ
焚火も消えてしまった。

もう一度薪を用意して、乾いた場所にセットしてマオマオが火をつけた。

薪が湿っぽいのか、火が消えそうなので、ポコに扇がせたら

「ポコ ま 魔法は」

「風よ!」

火のついた薪を全部吹き飛ばしてしまい
アチコチから火の手があがった。

「タマ!水!水! 火を消して!
マオマオ 燃え広がりそうな所を結界で囲って」

「タマ!私にも水ぶつけて!」

マオマオは、結界の中で水を作り出して消火した。

私たちは、またも移動をすることになった。

「どんな魔法もパワーの調整が大事なのは、これでみんなわかったよね。
今回はセーラさんの光魔法は出番が無かったけど、それだって強いパワーで放てば、鋼鉄も一瞬で溶かせるんだ
パワー調整がみんなこれからの課題だよ」


「セーラの光魔法?わたしそんなこと知りませんでした。本当なの?セーラ」

メアリーさんが驚いてセーラに聞いた

「はい、奥様。わたしもこの方たちとお会いするまでは、自分にそんな力が有ることを知りませんでした。」


セーラは豆粒大の光の玉を作り宙に浮かべた。

「そしてこの義手も、動かす事が出来るんです。」

「まぁ そうなのね 驚いたわ
凄いじゃないセーラ
ロジャーはこのこと知ってるの」

「旦那様はたぶんご存知ありません」

「そう 教えたらきっと驚くでしょうね 会うのが楽しみだわ」

「メアリーさん 僕が迂闊でした。僕らの能力については、秘密にしてもらえませんか?」

「あら どうして?」

「自由でいたいんです」

「能力が知られると自由じゃ無くなるの?」

「その可能性が高くなります。例えば、内戦がおきたとします。
強い戦闘力を持つ者がいれば、自軍にいれたくなります。
敵であれば、真っ先に潰すべき相手だと思うでしょう。

平和時でも、戦力が有ると見せつけるだけで、交渉事が有利に運べます。

味方にならないのなら、軍隊を差し向けるとなるかも知れません。
その軍と戦えば、反乱分子のレッテルを貼られます

強い者がいるというだけで、名を上げようと挑んでくる者もいます」

「なるほど、強いのも知られると厄介なのね。
わかったわ、ロジャーにも話さないわ。
たぶん………大丈夫!
う~ん ドキドキしてきた。
秘密って、恐いわね」


私たちは、次の日の昼頃メアリーさんの実家に着いた。

「こんなに揺れない馬車には、もう乗れないのね。
これも秘密よね。
皆さんに感謝します。
それと セーラ 元気でね いつでも戻ってきていいのよ。
皆さんもいつでも気軽に立ち寄ってくださいね。」

メアリーさんと別れ、ギルドに依頼終了の報告がてら、セーラの冒険者登録とパーティ「シャル ウィ ファイト」への加入報告をした。

「ジンのパーティには、又美人さんが増えるのか。羨ましいぜ。
また闘技場でランク上げするのかい」

ギルマスのハマーさんがからかってくる。

「ランク上げより先に、丈夫で多関節型の義手を作れる人を紹介して下さい」

「義手か。武器や防具ならこの辺にもいるがな、義手で優秀な造り手となると、ニツカ山の麓でピートが採れる所があって、旨い酒を造るマッサンという、ちょっと変人のドワーフがいて、その弟のニッサンってのが、これまた変人だそうだが、気が向いたときだけ、武器を初め色んな道具を作れるって聞いたことがある」

「えっ?紹介じゃなくて、聞いたことがあるって程度の情報だけ?」

「いや、でも腕は確かだって話だぜ。
ただ依頼を受けてくれるかどうかが問題なんだよ
ニッサンは昔カルロスって奴の下で仕事してたんだけど、そのカルロスがニッサンをいいように使って、ピンハネしてたんだと。
その上しまいにゃあ そのカルロスって野郎はニッサンの作った物から工場の金まで持ち逃げしやがったそうだ。
そんで、ニッサンはそれから人間不信よ
生活の為にマッサンに頭下げて一緒に一生懸命酒造りして、小金を作って、自分の工房を作ったそうだ。
やっぱ やりたかったんだろうなぁ
だけど、工房のほうは趣味って言うか、兄のマッサンに義理たてて、酒造りをもっぱらやってるそうだ」

「それじゃあ、頼んでもダメですよね」

「あんたら、並の道具で満足出来るのかな。
当代一の腕に賭けないと後悔するぜ」

「はぁ~  わかりました
貴重な情報ありがとうございます。」


こうして私たちはニツカ山に向けて出発することになった。

セーラはまだ皆のスピードでは走れないので、嫌がったが、私の結界で包んで運ぶことにした。



「こちらに、大変腕のいい職人さんがいると聞いてやってきました。ジンと言います」

「今 忙しいんだ。帰ってくれ!」

「とりあえず、話だけでも聞いて」

「ダメだ!帰れ!誰に聞いてやってきたか知らんが」

「トッポの冒険者ギルドのギルマスのハマーさんからあなたのことを聞きました」

「ハマー?知らんな!
そこ!ジャマだ。
女4人も連れた、チャラい男に打つ剣など無いぞ」

「僕じゃありませんよ。彼女に壊れない義手と剣を作って欲しいんです。」

「義手などワシは作ったこと無いぞ!」

「作れないんですか?」

「ワシに作れん物は無い」

「今よ木製の義手だと実力が発揮できないので、困ってるんです
セーラ はずして見せてさしあげて」

「ほう、この手の甲に魔石が埋め込んであるのは、何か理由が有るのか」

「魔石があれば、義手に魔力を通しやすいと考えたからです。
でも、セーラはもう魔石無しでも使えると思うので、とにかく丈夫で、人間と同じように関節がある義手が欲しいんです」

「なぜ、それほど強度を求めるんだ」

「タマ ポコ 剣舞2~3合だけ見せてあげて」

その剣と剣がぶつかり合う音は、その激しさ強さを現していた。尚且つ伝わる衝撃波はビリビリと肌に感じられる。


3度目に剣が合さる時にポコの持ってる剣が折れた。

折れた剣先はクルクル回ってニッサンの方へ飛んだ
その瞬間わたしは飛び出した、剣先は結界に当り力無く床に落ちた。

ニッサンは少し驚いた顔をしたが、すぐに仏頂面に戻った。

ジンは何ごとも無かったかのように、また話し始めた

「彼女たちの力で戦うと剣より先に義手が耐えられず壊れると思います。
それで、セーラは義手をかばい実力を抑えないと戦えないんです。
剣は誰のでも使えますが、義手は替えがききません」


「ミスリルじゃ」

「はっ?今何と?」

「その耐久性能をだすには、ミスリルで造らねばならんと言っとるのだ。」

「は はい」

「しかし、ここにはミスリル製品もミスリル鉱石もない。
鉄で造れば、その木の義手よりは良いかも知れんがな
しかしな、あの勢いでの戦いには、長くは保つまい」

「どうしたらミスリルが手に入りますか?」

「昔はこのニツカ山の鉱山でも採れたんじゃがな
あのあたりは魔物が多くなって、廃坑になっとる。
元々鉱山と言っても、本来はダンジョンなんだ
お主らなら………イヤイヤ危険過ぎるな」

ニッサンは意味ありげな笑みを見せた





「魔物なんて全然いないじゃない。拍子抜けね」

ポコは頭の後ろで、手を組んで歩いている

「そりゃあ そうだろ。今はマオマオが魔力抑えてないんだから、マオマオの魔力にビビってにげてくんだろ。
タマの探知には何かひっかかるかい」

「どんどん私たちの進む方から魔物が逃げて行ってます」

お気楽なポコが
「それじゃあ チャッチャとやっちゃいましょ~」

「オー!」

ちょっと遠足気分で楽しい。
久しぶりに魔力を抑えずにいられるのも気分がいい。

セーラは、ちょっと緊張しているみたい。


「さぁ 鉱山 いや ダンジョン探索だ」

セーラが小さな光の球を作り内部を照らしている。

ー ここから、会話は念話にしよう

ポコ 斥候を頼む
コウモリに変身して、よくチェック。
タマと連携してトラップに注意。
毒ガスが出てるかも知れないから、ゆっくりと気をつけて

タマは前衛 探知でトラップにも気をつけながら進む方向をポコに指示して

マオマオはボランチね、臨機応変に動いて

セーラは中衛
灯りを頼む

僕は後衛で、後ろからの敵に備えるから ー


ー ジンは、大げさよ。ここもマオマオの魔力で、皆逃げちゃったんじゃない?
あっ えっ ワワワワワワ ー

ー ポコ~~~ ー

タマの声が虚しく坑道の中に響いた。

ポコは寄りかかった壁に吸い込まれて姿を消した。

ー ポコ、聞こえるか? ー

ー ジン、ここどこ~
暗いよぅ  恐いよぅ ー

ー 念話さえ通じれば、問題無いな。
じゃ、みんな行こうか ー

ー えっ 助けに来てくれるんじゃ無いの?ー

ー ポコ、俺はポコの言うとおり大げさだったかなぁ~
このくらいのこと、どうってことないよな~
ポコなら自分で、何とか出来るよな ー

ー ふぇ~ん ごめんなさい
助けに来てよぅ~ ー

ポコ吸い込んだ壁は、もう普通の壁になっていて、スイッチらしい物も見当たらない。

ー ポコ、ちょっと意地悪に思うかも知れないけど、本当にポコなら自力で僕らと合流できるはずだよ。
泣かないで、落ち着いて聞くんだ。ー

ー タマ 探知でポコの位置はわかるよね?ー

ー はい、わかります。ー

ー ポコ 聞いて タマの探知で君の場所はわかるから、タマの指示に従って進むんだ。
そうすれば、僕らと会えるから ー

ー でも、ここ真っ暗です ー

ー さっき言ったように、コウモリに変身すれば、暗闇でも大丈夫だよ ー

ー 魔物がでたら?ー

ー もちろん戦ってやっつけろ! ー

ー えーーーーー やだ~
やっぱり迎えに来てよ~~
お願い ー

ー これはポコにとって訓練なんだよ!
この先僕らがピンチでポコの助けがいるときも来るかも知れない。
その時ポコが尻ごみしてたら全滅だよ
君が僕らを助けに行くつもりで頑張るんだ ー

ー わかった。ポコ頑張る ー

ー タマ 危険度が低かったらなるべく遠いポイントで合流するように指示してあげてくれ ー




しばらく、クネクネとした坑道を進むとポコと再会した。

タマはポコと出会うなりポコに斬りつけた。

セーラが叫んだ
「タマ どうしたの?なぜ?ポコ!しっかりして!」

ポコは、倒されると、魔物になり魔石を残して消滅した。

ー ここの魔物は、ポコと同じく変身出来るみたいだな ー

ー 変身?ー

ー セーラ そうだよ。
みんなの魔力の波長が分かれば、化けてるかどうかは簡単に見破れるよ
セーラも念話が通じるようになったから、もう波長の違いで見分けられるはずだよ ー

ー イヤ~~~ ごめんなさい
どうしよう マオマオが死んじゃう
誰か助けて~ ー

ー ポコや~~い どうした?ー


ー ふぇ~ん マオマオが マオマオがぁ
私が殺しちゃった ー


ー マオマオよ! ポコ わたしが死んだって ー

ー へっ? マオマオ元気なの?ー

ー ポコ あんたが殺したのは、マオマオじゃなくて、魔物のマネマネよ。
ポコと同じように変身が出来る魔物よ。
ポコ あなた自分が変身出来るのに、魔物の変身見破れないの?ー

ー だって、マオマオがマネマネだなんて、
わたし…………………
マオマオ マネマネ マオマオ マネマネ
………………
だったんだもん ー

ー 魔石の回収忘れずにね ー

最下層に降りる直前で、無事にポコとは合流できた。

もちろん、お約束どおりと言うか…… ハァ~

「あなたたち マネマネでしょ わたしは、騙されないから」

とポコに斬りつけられた。

そして
ポコはまたまた泣いて謝った

最下層ではマネマネに代わりゴールデンゴーレムがウロウロしていた。

ー ボス部屋に行く前に、ひと稼ぎしよう ー

って、ジンが言うので、みんなバラバラに行動してフロアーのゴールデンゴーレムを狩り尽くした。

ー これだけ金の魔石があれば、しばらく金の苦労はしなくて済みそうだな ー

ボス部屋の前で集合して、ドアを開けた。

ボスは、ミスリルゴーレムだ!左右にイテティを従えている。

わたしはセーラと結界の中に居て観戦してる。

イテティは分裂して6体になった。

ポコが右手イテティに攻撃すると、攻撃されたイテティは、消滅したが、残りのイテティがあかんべーをして、また分裂して3体になった。

ー ポコ、マネマネと一緒よ
見た目に騙されないで
本体と分身体は、魔力が違うから ー

そう言ってタマが左手のイテティ攻撃すると、イテティは消滅せずに、体が黄色く点滅した。


ミスリルゴーレムの攻撃が私に来たが、結界が守った。


ポコが「見破った!お前だ!」

といって、右手のイテティに攻撃したが、またもやイテティは消滅、あかんべー、分裂をした

ー 違うな ー
ー 違うわよね ー
ー またはずした ー
ー 才能の問題? ー

ー なによ!ちょっと間違っただけじゃん。みんなでバカにして ー

タマが左手のイテティに攻撃すると、イテティは倒れ魔石になった。

ミスリルゴーレムの攻撃がポコを襲ったが、ジンがカバーして受け止めた。

ー ジン!大丈夫?私のことかばってくれたのね。大好き!ー

ー そういうの、いらないから。ちゃんと当てろよ!ー

ー わかってるわよ。見てなさいよ。今度こそ!ー

ポコの攻撃はクリティカルヒットして、一発で右手のイテティも魔石になった。

残りはボスの一体のみだ!

タマとジンの攻撃でもまだ倒せない。

敵の攻撃がポコにヒットした!

ポコは、それなりにダメージを受けたが、顔が真っ赤になって

「私に攻撃したことを後悔するのね。
ポンポコ~~パンチ!」

身体強化に加え、パンチに風魔法の竜巻も乗せて、重い一発をポコが放った。

この一発がまたもやクリティカルヒットとなりボスを倒して、ミスリルの魔石を手に入れた。
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