二度目の人生は魔法使い

烏帽子 博

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砂漠からの帰還

魔法のアレンジ

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モニカは、栄養不足から体力の限界を既に越えていたが、加護により二つの魔法を授かり、喜びで気力が体を動かしていた。

コンパウンドは、毒液を抜いたように、分解したり、取り出したりもできる。
武器としても使えるか

又別のサソリが近くに居たので、50センチ以内の射程圏に入るのを待った。

今だ!手のひらを向けて「コンパウンド」
毒のある尾の先と、脚を切り落とした。
銀の器の上で身を剥いて食べた
剥いた殻や脚は粉にして、サボテンの水と合わせて団子にして食べた。

火が欲しい!

分子レベルまで出来るなら

「コンパウンド」
銀の器を凹面鏡に変えた。

木を集めて、水分を取り出してから、凹面鏡で太陽の光を集めてみると

火がついた🎵

嬉しさで、奇声をあげながら、火の周りを回り踊った。

素材さえ有れば、好きに道具が作れる。

持って来ようか悩んだ末に
荷物が増え過ぎると諦めた弓と矢を作った。

砂漠猫、ネズミ、蛇を捕まえて
「コンパウンド」で解体した上、臭み成分を取り除き、岩から採った塩を振って、焼いて食べた。

「神様天使様ありがとうございます。そして、私の糧となったものたちに感謝します。」

母のテントほどでは無いにしろ、住環境と食生活の改善で、みるみる体力が回復し、3日程でオアシスに着いた。

泉を見たときには、思わず飛び込みたくなったけど
「遊泳禁止」の看板を見て我慢した
遊泳禁止の文字の下には
「皆さんの飲み水です汚さないようにしましょう」
と書いてあった。

また別の看板には
「斧を投げ入れないで
ここに女神様はいません」
と書いてあった。

宿に行くと、宿屋の主人は、私を見てビックリしていた。
髪はボサボサ、砂だらけの服に、弓矢をしょってる女の子だ。

「どうしたんだい、お嬢ちゃん?砂漠で家族とはぐれたのかい?」

「お金を、払いますから、泊めて下さい。事情はお話できません」
と言ったけど

役人を呼ばれて「児童虐待」「保護責任者何とか」家出少女なのか?教会で保護してもらうか?
とか色々言われたけど、

「とにかく疲れてるので、食事とベッドをお願いします」とだけ言った。

久しぶりのまともな食事は、格別に美味くて幸せを感じた。

宿のおかみさんは「お腹いっぱい食べるんだよ。可哀想にこんな小さいのに大変な目にあったんだね」と勝手に決めつけて涙ぐんでる。

相手をするのが面倒なので、そそくさと部屋に入りベッドに潜り込んだ。
久しぶりのベッドは格別に心地よくて、知らぬ間に眠りに落ちていた。

翌朝、又役人がやってきた。
わたしは、考えたストーリーを話した

わたしは、母と一緒にオアシスに来るつもりだったが、途中ではぐれただけだ。
心配してるといけないから。直ぐ家に手紙を出したい。

そしたら、意外とあっさり納得してくれて、こっちが拍子抜けした。

手紙には
「お父様 お母様
無事にオアシスに到着しました。ご心配をおかけしたと思いますが、ご安心下さい。モニカは元気です。
神様天使様のご加護により二つの魔法をもらいました。
働いて路銀が貯まりましたら帰ります。」と書いた。

役人さんに「教会は、どこに有りますか?お祈りを捧げたいです」と言うと。

「お嬢ちゃん、このオアシスには無いんだ。教会は、もっと大きな町に行かないと。残念だな。
お祈りだけなら、広場に女神様を祀ってる祠が有るから、そこで祈るといいだろうよ」と教えてくれた。

オアシスは、小さな村といった感じで、店の数もそれほど多く無い。

広場の祠で祈りを捧げるとララ様が現れた。

「ララ様、ありがとうございました。お陰様で無事こうしてたどり着きました」

「よかったですね。これからも信心なさい。さすれば良いことがありますよ」

宿屋に戻る途中で道具屋に立ち寄った。
ここの道具屋は武器も扱っているが、どれも刃こぼれしたり、錆びてたりしてる。

「私 刃砥が出来ます。砥ぎたい刃物は有りませんか」とご主人に声をかけた。

「ほう まだ子どもなのに、仕事が欲しいのか。このなまくらを、砥いでみせろ。裏口でると流し台が有るからそこを使え、そばに砥石も有るから好きにしろ」
そう言って、腰に下げていた短剣を渡してきた。

わたしは裏口を出て、回りに人が居ないのを確認して
「コンパウンド」魔法で刃をつけた。

カウンターに戻り
「はい これ」
とご主人に短剣を返した。

「なんだお前、ふざけてんのか、こんなに直ぐ出来るわけが
……あるか⁉️」

「一体どうやったんだ?」

「魔法です。詳しくは企業秘密です」と答えた。
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