二度目の人生は魔法使い

烏帽子 博

文字の大きさ
26 / 61
旅へ

親子バトル

しおりを挟む
「この先、どんな旅をするにしても、あなたちゃんと王子様を護れるの?」

「たぶん」

「たぶんじゃ、ダメじゃない!
お父様が お爺様が、どれだけあなたをかってるか、分からないけど、大丈夫なの?」

「まあ、軍隊レベルだとちょっと厳しいかなぁ」

「大した自信ね。
心配だから、明日

お父様と私 対 あなたたち
で、戦いなさい。

あなたたちが勝ったら、このまま旅を続けていいわ。
負けたら。彼と幸せを築くのよ」

母よ、彼とは間違いだ!
まだワガママなガキだぞ!

「安心して、送り出してもらえるよう、頑張ります」


翌日の親子バトルの会場は近くの草原だ。
弟のジミーは、少し離れた大木の枝の臨時観客席に座っている。

「じゃあ、行くわよ」
母の声にあわせて
「水洗トイレ ジャー」私はヨシヒコ王子をジミーの隣に避難させた。

「戦闘から巻き込まないのは、賢明ね でも2対1で、一人が王子の方に行ったらどうするの?」

母の言葉が終わる前に、私は水の壁を両親の周りに作り出した。

父が火球を撃ってきた。
水撃で撃ち落とす
母は水刃を放った。
私は何事もなかったように手で振り払った。

「手加減してますか?
力をみたいなら、全力で来てください」

両親は一瞬ハッとした顔をしたけど、一度目を合わせて、雰囲気が変わった。

さっきより格段に数も、一発一発の大きさも違う火球が父から撃ち出される。

父には、申し訳ないが、魔法の力として上回ってる私に炎系は、効かない。
母の水魔法は、発動自体打ち消せる。

「ロベルト、X攻撃よ!」

お母さぁ~~ん、それ私の前世でも、古いから

予想通り二人はジャンプして空中で交差する。
母の撃ち出す水撃に父の火球が合わさり、水蒸気が視界を遮り迫ってくる。

この攻撃自体は、大したことない
たぶんこれは、目眩ましで
振り払うと本当の攻撃が用意されてるだろう。

私は着弾する寸前に、ハイドロジャンプで両親の後ろに回り込んだ。

「チェックメイト!」
仲良く重ねた両親の手の上に、私の左手を重ね、右手の剣先は父の首元においた。

「完敗だ!」「いつの間に?」

「本当はまだ隠してる技も有ります。これで安心してもらえますか?」

「まさか ここまで娘に越されるとはな 親父 形なしだ」

「私も、驚いたわ、いくら同じ水魔法使いだとしても、魔法発動まで干渉されたのは、初めてよ」

こうして、私たちは両親に安心して送り出してもらうことができた。

旅立つ前に、自分が子どもの頃から大好きな、母の焼くパンケーキの火加減を教わった。

旅は、私の魔法出発点の南の砂漠を越えて、隣国のチャイ国に向かうつもりだ。

ホバーボートを借りて、まずオアシスを目指す。
魔力を魔石に注ぎ、まずボートを浮かす。母は帆を張って風魔法で進んだが、私は帆は張らずに
ハイドロジェットを起こして進んだ。

「モニカ、これ環境破壊じゃないの?通った跡がびちょびちょだよ。」

「街中なら悪いけど、砂漠に水撒く分には問題無いでしょ。多分」

その日の夕方にはオアシスについて、宿屋に入った。
「おや?久しぶりだね。
モニカちゃんだよね。
大きくなったなあ。
弟さんかな?部屋は1つ?2つ?」

「6年ぶりですね。私も成人して魔法が使えるようになりました。部屋は2つでお願いします」

「弟のヨシヒコです。よろしくお願いします。」

ご主人にあわせたか!?
ヨシヒコは目が合うとニヤリとした。

部屋でヨシヒコとこれからの打合せをすることにした

「砂漠ってさ、初めて見たけど、もっと砂だけの世界かと思っていたよ、サボテンや、木も有るんだね。
モニカは10歳位の時にここに来たんだろ、何しにきたの」

「魔法を成人前に使えるようになりたくて、試練を受けに来たのよ」

「試練って、どんな?」

「砂漠の真ん中で、一人置いていかれただけよ。
あなたもやってみる?」

「ぼくは止めておくよ、まだ死にたくないよ」
しおりを挟む
感想 4

あなたにおすすめの小説

はじめまして、私の知らない婚約者様

有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。 見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。 けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。 ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。 けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。 この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。 悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに? ※他サイトにも掲載しています。

【完結】憧れのスローライフを異世界で?

さくらもち
ファンタジー
アラフォー独身女子 雪菜は最近ではネット小説しか楽しみが無い寂しく会社と自宅を往復するだけの生活をしていたが、仕事中に突然目眩がして気がつくと転生したようで幼女だった。 日々成長しつつネット小説テンプレキターと転生先でのんびりスローライフをするための地盤堅めに邁進する。

大根令嬢の雑学無双、王弟殿下を添えて。~ 前世を思い出したので、許婚をほったらかして人助けしまくります!!

古森真朝
恋愛
気弱な伯爵令嬢のカレンは、自分勝手な婚約者レナートに振り回されていた。耐え続けていたある日、舞踏会で何者かに突き飛ばされ、階段から落ちてしまう。 その傷が元で儚く……なるかと思いきや。衝撃で前世を思い出したカレンは一転、かの『ド根性大根』みたいな超・ポジティブ人間になっていた。 『モラハラ婚約者の思惑なんぞ知るか!! 今度こそ好きなことやって、目いっぱい幸せに長生きするんだから!!!』 昔ひたすら読書に耽って身に着けた『雑学』を武器に、うっかり採れ過ぎた作物や、開墾しようとすると不幸に見舞われる土地、不治の病にかかった王族、等々の問題をどんどん解決。 領地の内外で心強い友人が出来たり、いつの間にかものすごく有名になっていたり、何かと協力してくれる王弟ヴィクトルから好意を寄せられたり(注:気付いてない)する中、温かい家族と共に仕事に励んでいく。 一方、前世から因縁のある人々もまた、こちらに転生していて――

【完結】乙女ゲーム開始前に消える病弱モブ令嬢に転生しました

佐倉穂波
恋愛
 転生したルイシャは、自分が若くして死んでしまう乙女ゲームのモブ令嬢で事を知る。  確かに、まともに起き上がることすら困難なこの体は、いつ死んでもおかしくない状態だった。 (そんな……死にたくないっ!)  乙女ゲームの記憶が正しければ、あと数年で死んでしまうルイシャは、「生きる」ために努力することにした。 2023.9.3 投稿分の改稿終了。 2023.9.4 表紙を作ってみました。 2023.9.15 完結。 2023.9.23 後日談を投稿しました。

私と母のサバイバル

だましだまし
ファンタジー
侯爵家の庶子だが唯一の直系の子として育てられた令嬢シェリー。 しかしある日、母と共に魔物が出る森に捨てられてしまった。 希望を諦めず森を進もう。 そう決意するシェリーに異変が起きた。 「私、別世界の前世があるみたい」 前世の知識を駆使し、二人は無事森を抜けられるのだろうか…?

第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。

黒ハット
ファンタジー
 前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。  

3歳で捨てられた件

玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。 それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。 キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。

転生してチートを手に入れました!!生まれた時から精霊王に囲まれてます…やだ

如月花恋
ファンタジー
…目の前がめっちゃ明るくなったと思ったら今度は…真っ白? 「え~…大丈夫?」 …大丈夫じゃないです というかあなた誰? 「神。ごめんね~?合コンしてたら死んじゃってた~」 …合…コン 私の死因…神様の合コン… …かない 「てことで…好きな所に転生していいよ!!」 好きな所…転生 じゃ異世界で 「異世界ってそんな子供みたいな…」 子供だし 小2 「まっいっか。分かった。知り合いのところ送るね」 よろです 魔法使えるところがいいな 「更に注文!?」 …神様のせいで死んだのに… 「あぁ!!分かりました!!」 やたね 「君…結構策士だな」 そう? 作戦とかは楽しいけど… 「う~ん…だったらあそこでも大丈夫かな。ちょうど人が足りないって言ってたし」 …あそこ? 「…うん。君ならやれるよ。頑張って」 …んな他人事みたいな… 「あ。爵位は結構高めだからね」 しゃくい…? 「じゃ!!」 え? ちょ…しゃくいの説明ぃぃぃぃ!!

処理中です...