二度目の人生は魔法使い

烏帽子 博

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両親のなれそめ

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「お母さん、お父さん、
お姉ちゃんが、男の子連れて帰ってきたよ」

父と母は二人して畑に出ていたが、あわてて帰って来た

私の顔を見るなり、父が母がハグしてきた、少しの間は我慢してたが
「恥ずかしいから」と言って離してもらった。

「お茶飲みながら話をしましょう」と居間に導かれた。

「まあまあ、掛けてくれ」

父が、いつも座る場所に座りながら、席に着くよう薦めてきた。

「初めてお目にかかります。ヨシヒコと申します。」

「ヨシヒコ君か、それでモニカとは、いったいどういう、」

「ヨシヒコ、ちゃんとあなたの身分とかまで話しなさいよ、勘違いされるでしょ」

「申し遅れました。
グリム王国、第三王子のヨシヒコです。
先日まで、養子となるべくグレンデル伯爵家で、お世話になっておりました。
この度、世界を我が目で見て回るために、モニカさんの供として、旅に出たところです」

「あわわわわ 王子様!
申し訳ございません。
粗末な所ですが、こちらにお掛け下さい」

父は慌てて椅子から立ち上がり、クッションをひっくり返している。

「いや、すみませんが、このままでお願いします。
この旅では、私は伯爵家令嬢のモニカさんのお供です。」

「いや、そうも…」

「お父様、ヨシヒコの言う通りにして」

「モニカ!王子様を呼び捨てなど失礼な!」

「この旅の間は、王子は、私の従者なの、お願いします。わかって下さい」

「あなた、王子様やモニカを困らせないで、そのまま席についたら」

母の一言で、父は落ち着きを取り戻し席に座った。

「お母様に伺いたい話があります」

「どうして、身分を隠してたのか?でしょう。

王子様が身分を隠すのと同じよ

田舎の村で、庶民と同じ暮らしをするのに、肩書きは邪魔なの。

人によっては、毛嫌いしたりするし。身代金目当ての盗賊に拐われる可能性もあるわ。

何かと色眼鏡で見られたら、友だちもできないわ」

「お父様も貴族だったんですか?」

「俺は、近衛師団のただの団員だよ。貴族じゃ無い」

「団長よ!
あなた!誤魔化さないの」

「駆け落ちしたの?」

「匿ったんだ」

「ヘンデル伯爵が、私を望んだの。
私、伯爵家の娘として、望まれたらどの方の元へも嫁ぐつもりだったわ。
でも、あの方とお会いして
眉太い、毛深い、ゴツイ、脂ぎってる、体臭キツそうで、とても無理だと思ったの、それでお父様、あなたのお爺様にお願いしたの」

「俺は、王様から内内に、メアリーを匿うように、命令されたんだ」

「普通に断ることはできなかったの?」

「伯爵家同士が遺恨を残すことは、国にとっても良くないことなのは分かるわよね
私は山賊に襲われて、そのまま行方不明と言うことになってたの。」

「それで?
最近になって、私が急に伯爵の孫ですって、表に出たらつじつまが会わないのじゃ」

その後は、でっち上げストーリーよ
「山賊から、近衛師団長のロベルトが助け出してくれたことにしたの。
だけどその時私は既に山賊によって傷物にされてた。
私は自らの死を望んだが、ロベルトに止められた。
私はグレンデル伯爵に、穢れてしまったことを詫び、結婚を辞退したの。
伯爵は、私に貴族社会に戻らないことを条件に、辞退を許してくれたの」

「あなたは、間違いなくロベルトと私の子だけど、表向きは私と山賊の不遇の子としたのよ」

「お父様と一緒になった訳は?」

「一つ屋根の下に居たのよ
お父様イケメンでしょ
胸板も厚くてセクシーで
貴族たちのジャガイモとは、全然違うでしょ
私から、誘ったのよ❤️断られても何度もね」

「モニカは、王子様が見つかってよかったわね。」

「お母様、ヨシヒコとはそんな仲ではありません!」

「あら?そうなの?残念ね
モニカのお色気が足りないのね」

「ぼくは、好きですよ」

「やめてよ、また話がややこしくなるじゃない」
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